いだてんのあらすじ第16話。日本の韋駄天(いだてん)四三はマラソン一本に賭ける決意を固めトレーニングに励む。しかし、普仏戦争以来大きな戦争もなく平和が続いた欧州には軍靴の足音が近づいていた。その事を四三は勿論、嘉納治五郎もまだ知らない。大河ドラマいだてんのあらすじ第16話

いだてんのあらすじ第16話上巻~五輪~

四三は東京高師を卒業すると寄宿舎を出て、播磨屋の二階に下宿する事になる。播磨屋店主の黒坂の計らいである。

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厚意!厚意!厚意!

「家賃は払える時で良い」



下宿の条件はなんとも破格である。実は、播磨屋は儲かっていた。



「マラソン金栗四三の足袋」



と、売り出したところ飛ぶように足袋が売れ職人の増員まで図っていたのだ。




四三は厚意に感謝すると共に、黒坂の足袋にまたまた注文を付ける。



「こりゃ、本来の足袋からはまた離れちまうな(苦笑)」



黒坂はそう言って苦笑する。




破格の条件と言えば。




東京高師を卒業した四三ではあったが、嘉納治五郎は東京高師の研究科に籍を持ち時折顔を出すだけで練習に打ち込めるように計らってくれた。




さらに。




激怒していた幾江ではあったがスヤの説得も功を奏したのかなんと仕送りをしてもらえる事になる。




環境は整っていた。

再会

いつもように四三が日課の冷水浴をしていると声をかけてきた娘がいる。




三島の家で女中をしていたシマである。




シマは三島家の女中を辞してミルクホールで給仕の仕事をしていた。




後日、四三は嘉納と可児と共にそのミルクホールを訪ねるとシマが三島家の女中を辞した経緯を尋ねる。




シマは弥彦からいずれは日本でも女子のスポーツが盛んになるだろうと教えられ、東京女子高等師範を目指し勉強しているのだと言う。




嘉納治五郎はシマの挑戦を嬉しそうに聞いている。




また、クーベルタンから届いたカードを披露する。




そこには五つの大陸を象徴する五輪が描かれていた。




オリンピックの理想の象徴としてクーベルタン自らが考案したのだと言う。




いだてんのあらすじ第16話はまだまだ続きます。孝蔵は何処へ向かう・・・?

いだてんのあらすじ第16話中巻~転機~

小円朝に一座を追い出された孝蔵と万朝は行くあてもなく彷徨った挙句ようやく一件の宿に辿り着く。取り敢えず、ここしばらく何も食べていなかった二人は飯にするが・・・。

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別れ

「カネはないんですかい!?」

「ああ、ねぇ」



孝蔵の言葉に青くなる万朝。しかし、孝蔵はまったく動じていない。孝蔵にとってはカネが無いのは幼い頃からの常態である。



「大丈夫だ!心得てらぁ!」



二人は結局宿に泊まり、万朝が朝早く一人宿を後にする。




孝蔵は悠々と起床すると朝食を済ませおもむろに女中に告げる。



「カネはねぇ」

「!?」



孝蔵の言い分はこうだ。自分達は旅の芸人だが先に出たのは兄弟子。兄弟子はひとっ働きしてカネを作って戻って来ると言う。もし、戻らない時は自分を下男として使って欲しいと。




孝蔵はあっさり警察に突き出され留置場に入れられる。




留置場で悪態をつく孝蔵。




しかし、そこでとんでもない物を見てしまう。




牢名主が寒さ対策で被っていた新聞紙を奪い食い入るように見る。



「橘家円喬死去、享年47歳」



世界でただ一人、自分を買ってくれた師匠の死。新聞を握り締め孝蔵は動けなかった。




孝蔵が留置場へ入れられた事を知った勝鬨亭のちいちゃんは懇意にしていた政治少年の造り酒屋八百庄へ駆け込んでいた。政治の兄庄吉に孝蔵の身元引受人になって欲しいと頼み込む。



「今はそれどころじゃねぇ・・・」



丁度この時、水泳好きの政治少年は病で生死の境を彷徨っていた。

目覚め

留置場の牢名主と馴染んだ孝蔵。牢名主からバナナ一本恵んでもらった礼にと、円喬が最も得意としていた「文七元結」を披露する。




しかし。



「zzz」



牢名主は噺の途中で寝てしまっていた。



「おいおい!どうだったよ?」

「もしろくねぇ」



即答である。



「・・・くそ!何がいけねぇんだ!」



牢名主は孝蔵には「おかしな魅力」があるのは確かだが噺を始めると消えると言う。噺はつまらなそうにボソボソと話していると。



「可笑しい場面は可笑しそうに話せ」



孝蔵はそういう、



「臭い」



事は好かないと応じる。牢名主に言わせれば臭いか臭くないか決めるのは客だ喝破される。



「・・・もう一度演ってみる」



可笑しそうに。




拘りを捨て噺を始めると今迄とは全く違う。孝蔵は円喬を思い出しながら「文七元結」を演った。




結局。




孝蔵が踏み倒した宿賃は小円朝が立て替えた。




頭を丸めて勝鬨亭へ現れた孝蔵は小円朝に礼を言う。



「御恩は生涯忘れませぬ・・・また今日からお世話になります!」



この日を境に、孝蔵の芸は一皮むける事になる。




いだてんのあらすじ第16話もいよいよ最後の段。欧州大戦が始まっていた。

いだてんのあらすじ第16話下巻~欧州大戦~

この年(1914年)の秋。四三は当時の世界記録を破る快挙を成し遂げる。しかし、欧州では普仏戦争以来の大きな戦争が始まっていた。

クリスマスまでには帰って来る

欧州では1870年-1871年の普仏戦争以来大きな戦争は起っていなかった。




しかし、ビスマルク体制崩壊後に各国の利害対立は先鋭化。




そして運命の1914年6月28日。




ハプスブルク帝国の皇太子フランツフェルディナンド夫妻がサラエボで暗殺される、



「サラエボ事件」



である。




同年7月老大国オーストリアハンガリー帝国はセルビアに宣戦布告。セルビアを指示する英・仏・露、オーストリアハンガリー帝国を支持するドイツ帝国に二分される。



「クリスマスまでに帰って来る」



当時、兵卒から国家指導者に至るまで後に「第一次世界大戦」と呼ばれるこの戦争が四年以上続く事になるとは考えていなかった。




多くの若者たちがナポレオンよろしく英雄気分で戦地へと赴いて行った。

中止

翌大正5年(1915年)春。二階堂トクヨが英国から帰国する。




東京高師では翌年に控えたオリンピックへの選手派遣問題が紛糾していた。



「時期尚早である!」



永井は前回の成績や費用を考えればオリンピックへの選手派遣は時期尚早であると主張。嘉納治五郎は英国帰りのトクヨに意見を求める。



「論外です」



トクヨは呆れていた。



「先生方は世界情勢をご存知ない?」



今は西欧列強は戦争の真っただ中でありオリンピックなどは不可能であること、また、ベルリンはドイツ帝国の首都であり、そうなれば敵国に選手を送り込む事になるのだと語る。大日本帝国は日英同盟に基づき連合国側に立って参戦している。




嘉納治五郎は「政治とスポーツ」は別物であり若者の夢を奪う権利は誰にもないと言うが・・・。




トクヨはもう何も言わない。




この日、スヤが熊本から上京し四三の下宿先を訪ねていた。だが、四三のスヤへの反応は冷たいものだった。オリンピックに全てを賭けており、



「気が散る事はしないで欲しい」



と、言い放つと走りに出て行ってしまう。この事を知るとスヤを大事に思っている幾江は激怒して実次を問い詰めるのであった。




しかし。




四三が全てを賭けて挑むつもりだったベルリンオリンピックは6月、正式に中止となってしまう。




以上、いだてんのあらすじ第16話でございます。




今宵は此処までに致します。

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