麒麟がくるのあらすじと感想第21話「決戦!桶狭間」。義元討死!信長、ついに全日本デビューですね。そして、意外にも?信長は帰蝶は「ママ」だと分かっていた。ちょっと感動。そう言えば、義元のママ寿桂尼様の出番は・・・これからですかね?麒麟がくるのあらすじと感想第21話

麒麟がくるのあらすじ第21話「決戦!桶狭間」

元康の元を訪れた菊丸は元康生母から預かった於大の方からの手紙を届けると、今川から離反し織田に付くように説得する。



「今川ある限り、三河に陽が当たる事はない」



元康の答えは・・・。



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麒麟がくるのあらすじ第21話上巻「前哨戦」

5月19日御前4時。




織田方丸根砦。




見張りの兵が静かに倒される。




松平元康の総攻撃の命令で今川方三河衆は一気に丸根砦に攻めかかった。あっけなく丸根砦は落城する。




元康は今川方として戦う事を選んだのだ。



大河姫

義元は上洛、、、するつもりでは無いのかしら??

清須城


「丸根砦、鷲頭砦が落城致しました」

「松平元康はこちら大高城へ入城」

「・・・現状、水野殿の説得は功を奏しておりませぬ」



梁田政綱からの報告を渋い表情で聞く信長を帰蝶が心配そうに見つめている。



「政綱、広間の家老たちに伝えよ」

「・・・儂は籠城する」

「討って出ても勝ち目はない」



小姓が出て行くと、信長はおもむろに立ち上がり、一指し舞う。



大河姫

梁田政綱か。武田信玄の軍師、山本勘助と義元を討ち取る算段をしているとかしていないとか….??

有為の雲にかくれり


人間五十年


化天のうちを比ぶれば


夢幻の如くなり




「・・・!」



大河姫

キタね。シナプスが繋がった!!

信長は突然、何かを思いついたように絵図を前に座る。



「今川方は鳴海城、そして丸根砦、鷲津砦にも二千の兵を置いた」

「これで、六千、七千の兵が本軍から消えたという事になる・・・!」



今川勢の動員力は概ね二万程度であると思われる。そこから、六千、七千の兵が差し引かれれば、現在本軍に属しているのは一万三千程度ということになる、。



「父上はよく申していた・・・今川義元は用心深い性格だと」

「かならず東方への守りに五、六千の兵力は残しているはず」

「政綱!今川本軍にどれ程の兵がいるか調べよ!」



「は!」



「儂も出陣する!善照寺砦で落ち合おう!」



「殿もご出陣!?籠城ではないのですか??」



帰蝶は先程小姓には籠城と言っていたはずだがと問う。



「この城にも今川方に寝返っている者もおる」

「頼りになるは今まさに前線で戦っている者たちだけじゃ」



政綱が出発し信長と二人になると帰蝶は今川の大軍相手に討って出て勝ち目はあるのか尋ねる。信長は笑う。



「大軍?もはや今川勢は大軍ではないのかもしれんぞ?」



各砦へ兵を差し向け、本国にも兵を残していれば今の今川勢は七千程度の可能性もある。勿論、これは「信長の見立て」であり、当たっているとは限らない。



「もし、大軍であったなら?」



「儂は死ぬ(笑)」

「帰蝶!其方に会わせたい者がおる!」



今度は帰蝶を連れて清須城の別室へと向かう。




そこには幼い子供が侍女と控えていた。



「儂の子じゃ!吉乃という女子が産んでくれた!」



大河姫

奇妙丸?全然可愛い!「可愛丸」じゃないの!

帰蝶はあまりの事にあっけに取られ声が出ない。信長は此度の戦で自分に何かあった時のために呼びよせたのだと屈託がない。



「・・・儂と其方には子がない・・・」

「黙っていた事は謝る・・・」



そして。



「この十年、儂は其方を頼ってきた」

「この子を其方に託す!」



大河姫

子はなくとも。。ああ、なんか秀吉と寧々を思い出すね。

信長はそう告げると、善照寺砦へと出陣する。




それに少し遅れて十兵衛が清須城に帰蝶を訪ねてくる。




既に信長は出陣していると知ると、十兵衛もまた信長を追いかけるのであった。

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麒麟がくるのあらすじ第21話中巻「桶狭間」

善照寺砦


善照寺砦に入った信長は今川本軍の動きを確認する。




政綱の報告では今川本軍は各前線に兵を送りその数約六千程度。




かなり数を減らしたとは言えそれでも織田方の倍の兵力である。



「・・・まだ、多いな・・・どうにかもう少し今川本軍を減らせぬものか・・・」



そして、もう一つ気になるのが大高城の松平元康である。織田方が今川本軍を攻めている時に背後を突いてくるのは大高城の松平。劣勢なうえに背後を突かれれば勝ち目はない。




思案する信長の様子を佐久間信盛が冷ややかな表情で眺めていた。



大河姫

金子信盛クソかっこ良いな。

大高城松平勢


丸根砦を落とし、大高城へ入った松平元康の元へ鵜殿長照が訪ねてくる。



「いやー!松平殿!見事であった!!」

「三河衆にかかればモノの数ではなかったな!お見事!」

「殿(義元)も三河守となり、これで名実ともに三河の主!」



「殿が三河守に?」



「ん?ご存知なかったか?先日朝廷から任じられたのじゃ!(笑)」



元康は一瞬複雑は表情を浮かべると、その場を去る。



「では、それがしはこれで・・・」

「あー待たれよ!殿のご命令があるのじゃ」



「はは」



三河衆は元康を筆頭に跪く。



「松平殿にはこれからすぐ鳴海城へ向かってもらいたい」

「な?我らは夜通しの戦、さらに今まで兵糧を運び入れ一睡もしておりませぬ」

「明日に」



「ならぬ」



「・・・せめて一刻の猶予を」



「ならぬ!今すぐ出陣致せ!!!」



元康を筆頭に、三河衆は怒りを抑え長照を睨んでいた。



今川本陣


午前11時。



「あれほど乱取りは戒めていたはずだぞ!」



各戦線で戦は今川勢優勢であったが、本陣では義元の怒声が響き渡る。




義元は今川勢の一部が勝ちに驕り「乱取り」敗軍の織田勢が戦場に残していった金目の物や食料を漁っている事に激怒する。



「・・・本軍から千ほど兵を割いて当たらせよ」

「はは、申し訳ございませぬ・・・」



出先の兵が乱取りで動けないため、攻め込んできた織田勢へは今川本軍から兵が割かれる。




また、同じ頃大高城では。



大高城松平勢


「何をしている!さっさと出陣せぬか!」

「我ら三河衆は本日此処を一歩も動きませぬ!」



「何!?」



「・・・」



三河衆は飯を食べながら床をテンポよく拳で突き、不服従の示威行動に出る。




長照はその迫力に圧倒されて引き下がる。




この日、三河衆は一歩も大高城を動かなかった。



大河姫

三河衆はこの日一歩も動かなかった。コレが世に言う三河ストライキである。

善照寺砦


「佐々隼人正殿の三百に今川本軍から千程が迎え撃った模様!」



「・・・これで五千か・・・!これならやれる!!」

「良いか!?狙うは義元の首一つ!他には目をくれぬな!」

「目印は塗り輿じゃ!」



信長が善照寺砦を出た瞬間。




ゴロゴロ



突然の雷雨が桶狭間を襲っていた。




義元は雨を避け、陣を移していた。



「ワー!」



「なんじゃ?喧嘩か?見て参れ」



「殿!お逃げ下さい!!」



「!」



織田勢が今川本陣に斬り込んできたのだ。



「塗り輿を狙え!」



義元も抜刀し、襲いくる織田勢を斬り伏せる。




しかし。



「うっ!」



織田の兵の槍が義元の脚を貫く。




それを見て、毛利新介が翔んだ。




そして。








「今川義元討ち取ったり!!!」



海道一の弓取りと称された今川義元は織田家臣、毛利新介に討ち取られる。

麒麟がくるのあらすじ第21話下巻「褒める」

桶狭間から戻る途中の信長を十兵衛が街道で出向かえる。十兵衛に気付くと馬上から声をかける。



「おお、勝ったぞ!」



「お見事にございます」



「褒めてくれるのか?」



「誰もが誉めそやしましょう」

「海道一の弓取り、今川義元を討ち果たされたのです」



大河姫

でも。。ママは褒めてくれないと思う。

そして、幼い頃、誰にも褒められなかった、一番褒めて欲しい母土田御前に褒められなかった思い出を語る。



「帰蝶様は褒めて下さいましょう」

「アレは・・・母親じゃ(笑)」



大河姫

アレは母親じゃ!やられたー!!ちゃんと分かっていやがった!流石、流石じゃん!

信長は穏やかな表情で嬉しそうである。



「また会おう(笑)」



「今川を倒し、次は何をなさいます!」



「美濃を取る!美濃国を獲って帰蝶を喜ばせてやる」



「その後は?」



信長はその問いかけにはただ笑顔で応じた。



駿府


今川義元の敗北は駿府にも伝わる。駒は旧知の松平元康のことを気に掛ける。一応、元康は今川方ではあったもののそのまま無事のようである。



「ここらが潮時かもしれんの」



駒と東庵もまた、駿府から京へ戻る事にする。




駒は駿府を去るにあたり、度々良く効く薬を調合してくれていた芳仁に別れの挨拶をする。芳仁は病が重いようだが、駒に自身の知識を託すのであった。



大河姫

因みに、駿府におわす信虎殿は嬉しさが隠し切れないらしいようです。

以上、麒麟がくるのあらすじと感想第21話「決戦!桶狭間」でございます。

麒麟がくるの感想第21話「決戦!桶狭間」

麒麟がくるの感想第21話「決戦!桶狭間」。義元討死。この桶狭間の戦いは近年の研究だと「上洛戦ではない」というのが通説になりつつあるそうです。確かに、信長の野望をプレイしていると永禄3年の義元上洛戦は中々厳しいと思っておりました。



→今川義元が上洛したら天下は獲れた?

また、個人的にも上洛戦だったとしても上杉謙信の上洛のように、三好政権を排除し、自ら天下人に・・・は無理があると思っておりました。




麒麟がくるは最新学説をけっこう取り入れてますね。

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麒麟がくるの感想第21話「元康と長照」

元康は織田方に寝返りを打ちませんでしたね。




元康、流石は冷静だった。




結果的には桶狭間は織田信長の快勝となりますがそれはあくまで「結果論」です。一族郎党三河衆の運命をこの一戦に賭けるのはあまりにも無謀というものです・・・。




積年の恨みがあったり、歴史的に今川と松平が「不俱戴天の仇」とかいう事情があれば分かりますが、義元は結構立派な武将だし、元康は嫁まで世話されれていますからね・・・。




菊丸、忍者としては優秀かもしれませんが、所詮は「忍者」とも言えるかも。大局を見る事は出来なかったのかな?




もっとも、却って元康の冷静さが際立ってたので良かったかな。




一方でイマイチの演出だと思ったのが、元康と長照のやり取りなんですよね。




いや、元康も長照役の役者さんは凄い良かった。




なので、もっとやりようがあったと思う。




元康が出陣を渋った時にイキナリ「激キレ」があまりにも唐突感あり。




この演出は「視聴者に忖度」したんじゃないかと感じているんですよね。




元康が大高城に留まってしまう理由を「分かりやすく」するために。個人的には「西郷どん」で度々見られた「シンプル勧善懲悪にする」という感じの演出でちょっと残念。




もっと「繊細な描き方」が出来たと思うんですよね。




長照が、



「殿が三河守に就任した」



という話を何気なくしたときの元康の表情の変化が凄い良かったんですよ。あと、それを嫌味なく心底嬉しそうに話す長照も。




元康が三河守護なんて「おこがましい(実力も家柄もない)」のは分かっているけど、三河に生まれ育った者として「三河守護」になりたいという想いがある・・・。




この微妙で機微な表情の変化。




まあ、言うなれば陰キャで三軍男子の元康君が密かに想いを寄せていた学年一のマドンナ三河さんが、イケメン番長の義元先輩と付き合い始めたことを長照君から聞かされるみたいなね。




勿論、元康君としては「三河さんに想いを寄せていた」なんてバレたらハズイし笑われるから、ギリギリの精神状態で平静を装うみたいな。




で、せっかくこういう演出が出来ていたのなら、長照がキレるんじゃなくて、元康の方が先にブチギレ長照が大いに戸惑う感じの方が「グッ」と来たはず。




人生でもよくあるじゃないですか?




なんで怒っているのか分からない人に出会うこと。




その役回りを長照に演じて欲しかった。長照役(佐藤誉)がめっちゃ味がある演技派だったから、物凄い良い演出になったと思うのだけどな・・・。

麒麟がくるの感想第21話「夫婦のカタチ」

信長は自分でも分かっていたんですね。



「・・・あれは、母親じゃ(笑)」



流石はのっぶ。




帰蝶と信長の関係は「夫婦」であり「母と子」でありまた「同志」でもある。



「ここ10年其方を頼りにしてきた」



まあ、ズルいと言えばズルいw




こんな事を言われれば「隠し子」も許してしまいますね。この先さらに信長は子沢山になりますけど。




で、今回触れるのはこの「帰蝶と信長」の関係ではありません。




十兵衛と熙子の関係なんですよね。




熙子は可愛い。




可愛い。が、それだけだ。




健気さは出ているのだけど。




薄い。




この先、十兵衛が信長に仕えるようになると変わるのかな・・・?




十兵衛にとっては「足踏みの越前時代」であっても熙子にとっては「幸せな越前時代」みたいな・・・?




あ、これは我ながらイイ線行ってるかも!?




夫婦関係は難しいですからね。




夫としては出世して、暮らしも楽になり、名声と大金を得ても、妻は意外と長屋暮らしで川の字で寝ていた時が幸せだったみたいなね。




そう考えると現時点で影が薄いのは当たり前なのかな?




幸せだから・・・。




以上、麒麟がくるのあらすじと感想第21話「決戦!桶狭間」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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