麒麟がくるのあらすじと感想第1話「光秀、西へ」です。・・・待たせやがって・・・!やっと麒麟がやって来ました。第1話から盛り上がりが凄かった。信長以前の「幕末」がしっかり描かれるのは初ではないかな?良い意味で色々と思うところがありました。麒麟がくるのあらすじと感想第1話はじめます!

麒麟がくるのあらすじ第1話「光秀、西へ」

時に、天文16年(1547年)美濃国は明智荘。明智十兵衛は村人を避難させると明智荘へ迫っている夜盗を迎え撃つべく指示を出していた。室町幕府は応仁の乱以降すっかりその威信を失い、日本各地は群雄割拠の様相を呈して100年近い年月が流れていた。ここ、美濃国明智荘は国境ということもあり度々流れの夜盗に襲われていた。

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麒麟がくるのあらすじ第1話上巻「明智荘」

「夜盗は16騎ほどのようです!」

「何!?物見の言っていた数の倍近いではないか!」



迫りくる夜盗が当初の想定よりも多いことに動揺する明智軍・・・。いや、軍といっても戦が本分のものではない。しかし、十兵衛は落ち着き払い指示を出す。



「落ち着け、地の利は我々にある」



十兵衛は若い足軽達を率いて度々夜盗を迎え撃っていた。女子供は大きめの豪農の屋敷に匿い安全を確保している。




十兵衛に率いられた足軽は干し草に隠れて敵を弓で射て機先を制するのだ。夜盗達が丘の上に現れると明智荘へ侵入してくる。敵は十兵衛たちに気付いていない。



「今だ!」



十兵衛達の放った矢が夜盗を次々と射る!しかし、気付いた夜盗はこちらへと向ってきてたちまち乱戦の様相を呈する。




一部の夜盗は村人が匿われた豪農の屋敷にも侵入するが、明智家で剛の者として知られる藤田伝吾の前に為す統べなく倒されていく。




夜盗は畑に火を放つ!これは「戦」ではないのだ。彼らの目的は「収奪」である。




明智荘の兵に動揺が広がる。




夜盗はその混乱に乗じて大切な米俵が収納されている倉庫から次々と俵を持ち出していた。目的を果たしたらあとは逃げるだけである。




夜盗の頭目と思しき仮面の男は嫌な笑みを浮かべ筒を十兵衛に向ける。



パーン!!


轟音が鳴り響くと仲間の足軽の手に傷を負わせていた。



「大丈夫か!?」

「十兵衛様・・・大丈夫です!火の塊を受けたみたいです」



夜盗に連れられていた菊丸という男が先程の轟音と共に鉛を放った筒は鉄砲だと教えてくれた。菊丸は三河出身だが夜盗に攫われていたのだという。




十兵衛達の奮戦もあり、夜盗を追い払うことは出来た。



「勝ちましたな!」



喜ぶ家臣もいるが・・・。




これが勝利と言えるのだろうか?夜盗は必ずまたやってくる。根本を正さねば・・・。




十兵衛は思うところもあり明智城へと戻ると当主でもあり叔父でもある光安にとある相談をするが・・・。



「ならぬ!」

「しかし、このままではまた夜盗が!」

「そんなことは殿も分かっている!」

「ならばココで手を打たねば」

「お前が殿に直接お話など出過ぎた真似をしてはならぬ!」



大河姫

これは、あれだ。つまり・・・

「黙れ小童!!」

だな・・・。十兵衛19歳の秋である・・・。

十兵衛はこのまま美濃の片田舎でただ敵を待っていては埒が明かない。美濃を事実上治めている美濃守護代の斎藤利政に鉄砲の件も含めて報告し、自分を堺へ送るように頼もうと考えていたのだが、叔父の説得は不調に終わった。




そこで十兵衛は一計を案じる。




稲葉山城前でたたずんでいると斎藤利政の嫡男高政がやってくる。



「十兵衛?どうしたのだ??」



十兵衛は事のいきさつを高政に話す。




叔父の光安から「直接」利政と話すことは許されなかったが、鷹狩の帰りにたまたま利政と出会ってしまい話が出来たというテイにしようとしたのだと。




高政は笑う。




最近父である守護代の利政は妻の小見の方の具合が悪いこともあり城にいることが多いのだと。高政は十兵衛を城内へ招き父に会えるように取り計らってくれた。十兵衛と高政は幼い時から共に学んだ仲である。そして、利政の正妻である小見の方から見て十兵衛は甥に当たるのだ。




斎藤利政は「鉄砲」のことを知っていた。




利政は元々商人から身を起こし、事実上美濃一国の主に収まっている。堺で鉄砲を作っていることも知っていた。これなら話は早い。このまま井の中の蛙のままでは美濃の将来は危うい。



「自分を堺へ行かせて欲しい!」



利政は要件は理解したと笑う。



「堺までは随分銭もかかるであろう?蓄えはあるのか?」

「それは多少・・・あとは殿にご助力を・・・」

「(笑)それで、わしに何か得はあるのか?」



利政は「得」にならんことはしないと十兵衛の申し出をあしらう。



「お待ちください!殿の為に鉄砲を買ってきます!」

「あ、あと、京の名医を連れてきます!!」



「!」



小見の方の病の話を聞いていたのが生きた。鉄砲には興味を示さなかった利政だが「医師」には食指が動いた。




十兵衛は利政の許しと銭を得て、堺へと向かうことになる。

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麒麟がくるのあらすじ第1話中巻「西へ」

十兵衛はさっそく出発の準備をする。




叔父の光安は内心はともかく殿の許可があるということもあり許しをくれた。しかし、叔父より怖いは母である。




十兵衛は幼い時のように後ろ向き敷居をまたいだ。



「悪いことをしたら尻を打たれるように後ろ向きで家に入る」



というのが幼い時のお約束だったのだ。




勿論、母の牧は多少心配そうではあるが、優しく送り出してくれた。



大河姫

大河ドラマ秀吉の時の牧(演:野際陽子)とは雰囲気が随分異なるw。この先の母子関係が楽しみですな・・・!

※関連記事:→明智牧を演じる石川さゆりは野際陽子を超えるか?


十兵衛は近江へと入り琵琶湖を渡り山城摂津和泉と旅して堺を目指す。




旅の途中叡山周辺ではならず者と見紛うばかりの僧兵による横暴や旅人の身包みを剥がそうとする盗賊に出くわす。




美濃の外も美濃と大して、いやもっと悪いかもしれない。




多少の「いざこざ」はあったがそこは軽々と切り抜けついに堺へと入る。そこは今まで見てきた道中の何処とも、勿論美濃とも全く異なる別世界であった。



「うぉおおおおお!」
(なんじゃこれはー)



大河姫

コレ、絶対気賀に初めて入った直虎を思い出したよね。すっかりお上りさんw

どうやら異国人らしき人も多い。




しかし、目的はまずは「鉄砲」である。




美濃を出る際垂井で「辻屋宗次郎」なら鉄砲を商っているはずだと情報を得ていた。さっそく辻屋を訪ねると鉄砲を売って欲しいと頼むのだが、そこには先客がいた。




三淵藤英と名乗る身分の高そうな武将は鉄砲を一つ買いに来ていたのだ。十兵衛もまた、鉄砲を買いに来たと知ると、試し撃ちをするので見ていくように促す。



パーン!


三淵藤英は見事に的を撃ち抜く。先日夜盗が持っていた「鉄砲」と同じである。




十兵衛は「鉄砲」に武器としての可能性を感じていたが、三淵藤英は弓と異なり、一発放つと筒の中を掃除したのちに玉薬を入れて鉛を込めて・・・、つまり連射が出来ない鉄砲は武器には不向きだろうと話す。




しかし、十兵衛は利政との約束もあり、鉄砲を売ってくれるように頼むが・・・。



「鉄砲は納品までお時間がかかります」



辻屋によれば、通常は3カ月待ち、将軍足利義輝の奉行衆でもある三淵藤英たっての願いの今回でも1カ月は待ってもらったのだと。




十兵衛が困っていると、一人の大柄な武将が辻屋に入ってくる。ただものではない感じ、いやそれよりもその場に異様な緊張が感高まる。




三淵藤英が辻屋を後にすると。



「辻屋、これはいったいどういう了見だ?」



その武将、松永久秀は辻屋にドスの効いた恫喝をかける。



「堺の商人は客を選ばないのは知っているが・・・アレは例外だ」



大河姫

久秀さん、怖すぎ・・・来世は嘉納伝助、来来世は中神甚だもんね・・・

松永久秀は三好政権の実力者である自分を狙う将軍一派を毛嫌いしている。そして、松永久秀が毛嫌いしている「将軍一派」を自分が来るとわかっている日に招いたことは、許されることではないと語る。




辻屋は表情を変えないが明らかに血の気が引いている。松永の恐ろしさをよく分かっているようだ。



「申し訳ございませぬ」



そう頭を下げて辻屋はその場を後にする。



残されたのは初対面の十兵衛と久秀。



「お主は美濃、斎藤利政殿の家来か?」

「はい、明智十兵衛と申します」

「そうか!!!(笑笑笑)」



※関連記事:→明智光秀と松永久秀の関係


松永久秀は同郷で低い身分から美濃一国を治めるに至った斎藤利政を尊敬しているという。さっきまでの殺伐とした雰囲気は何処へやら、十兵衛に親しげに声をかけ、さらに鉄砲も任せておけという。



「なーに!辻屋は見本用に2~3丁は鉄砲を隠しているはずだ!」

「儂に任せておけば大丈夫!」



「あ、ありがとうございます!!!」



「それはそうと腹は減らぬか?」



二人は酒を酌み交わす。



大河姫

中神さんから「おっさんずラブ」モードの高低差で耳キーンなるw

松永久秀は斎藤利政への熱い想いと、一方で過去の因習に囚われる幕府の役人の無能振りをあげつらう。さぞかし、斎藤利政が治める美濃は素晴らしい国だろうと。




十兵衛も酒が進みついホンネが出る。



「松永さん!美濃も大変なんですよ!」



美濃には心から斎藤利政に従っていない国衆も多いことや、利政がケチであることなどを思わず愚痴ってしまう。



「お、おう・・・左様なのか」

「しかしね!松永さん!私も好き嫌いで宮仕えしているワケではない!」

「お、お、おう、そうじゃな・・・」

「でね、松永さん聞いてください・・・zzz」

「十兵衛殿???十兵衛・・・(笑)」



翌朝。



大河姫

十兵衛、身体は・・・色んな意味で大丈夫だよね??

二日酔い気味で目覚めた十兵衛は利政から預かった銭がないことに気付く!



「!」



そして、松永の手紙と謎の包みが・・・



「!!!!」



そこには鉄砲が一丁置かれていた。



「松永さん!」



十兵衛は一気に酔いもさめ小躍りして喜ぶのであった。

麒麟がくるのあらすじ第1話下巻「花の都は今は昔」

これで旅の目的は半分完了。




後は「名医」を探して連れて帰ればよいのだ。




十兵衛は久秀から購入した鉄砲を担ぎ京へ向かった。




花の都は今は昔。




堺の繁栄と比較して、都の荒れ方はどうだ。



「医者を探しているんですが・・・」

「医者?将軍様も逃げ出す都に医者なんかいねぇよ」

「そうですか・・・」

「いや、待てよ?そこの奥に望月東庵っている医者がいたなぁ」



十兵衛はなんとか一人探し出した「望月東庵」という医師の家を訪ねる。



「先生はおりません!なのでお金も返せません!お引取りを!」

「私が借金取りに見えますか??」



望月東庵がいるという家には駒という娘が一人店番?をしていた。彼女の口ぶりから、どうやら望月東庵は留守で、、、、博打(双六)が好きで借金がかさんでいるようだ。




十兵衛は美濃まで病人を見に来てほしいのだという事情を話す。



「・・・給金はおいくら位・・・100貫?」

「・・・それは、、、相応に・・・」

「・・・100貫?」

「・・・相応に・・・」



駒は十兵衛を望月東庵の隠れ家へと案内する。東庵は子供と双六をしていた。



「先生!子供と賭け事なんて!」

「いや、銭は賭けてないよ!」



望月東庵は針治療を嫌がる幼い娘に双六を条件に針治療の承諾を得ていたのだ。娘はご機嫌に帰って行った。



「美濃にはいかないよ」



地獄耳なのだろう。望月東庵は十兵衛の事情を知っていた。




彼は、もう大名や公家の治療はしないのだと誓っていた。




そして、そう決意するに至った事情を話してくれた。



「重病患者だと言われてとある名家に招かれたらね、犬がいた」

「大事な犬なんだそうだ」

「私は犬に針治療はしないと言って帰ったよ」



「分りました」



十兵衛は望月東庵の言わんとすることがなんとなく理解が出来た。



「自分の誇りを汚す必要はない」



土岐家の血を引く明智家の当主であった父がかつて語った言葉だと聞かされていた言葉を思い出していた。



大河姫

仕事(武士と医師)は違っても、この望月東庵が「誇り高い医師」であることは感じたのだね。

駒は美濃へ行くこと改めて提案する。



「お金があれば借金返して、良い薬を買って、貧しい人を救えるでしょ!?」



その時、表で喧噪が聞こえた。




夜盗か戦か?




町が襲われていたのだ。



「先生!娘が!お梅がまだ家の中で・・・!」



さっき双六をしていた娘が燃え盛る家の中に取り残されていると!




十兵衛は水をかぶると父親と燃える屋敷へと入っていく。




そして。



ガラガラン!!


屋敷が崩れた。




皆、茫然である。



「!」



十兵衛と父親が崩れる家から娘を抱えて出てきたのだ!



「大丈夫!気を失っているだけです!」



望月東庵が診たところ、大した怪我もなく娘は元気だった。




しかし、望月東庵と駒の家は燃えてしまった。




駒は燃え盛る家を見ながら十兵衛に自身の身の上を話す。



「私は戦の最中の火事で両親を失った」



その時、一人の侍が幼い駒を炎の中から大きな手で助け出してくれたのだ。




そして、戦が怖いと泣く駒にこう語った言う。



戦の世はもう終わる。麒麟が、麒麟が来る国がもう少しでできる



「麒麟・・・」



家が燃えてしまった望月東庵と駒は十兵衛と共に美濃へと向かう決意をする。




その頃美濃では。




尾張の織田信秀が大軍を率いて稲葉山城目指して攻め上っていた。




以上、麒麟がくるのあらすじ第1話「光秀、西へ」でございます。

麒麟がくるの感想第1話「光秀、西へ」

ついに始まった麒麟がくる!待ちくたびれたけど・・・。♯麒麟がくる の盛り上がりは凄まじかった!そして、十二分に期待に応えられていて、さらに期待を上げたと思います。麒麟がくるの感想第1話「光秀、西へ」!

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麒麟がくるの感想第1話「野心的な大河」

何度か書いたこともあるんですけど、応仁の乱から信長の登場までの100年は大河ドラマ空白地帯なんですよね。




その時代に活躍しているのが松永久秀が仕えている三好氏や管領家の細川氏、近江六角氏や畠山、大内、尼子など。




これらの大名は信長の時代に入ると「アンシャンレジーム(旧体制)」の申し子のように描かれてやられ役感が凄いのですけど、この応仁の乱以降続く室町幕府内の合従連衡はカナリ面白いんですよね。また、三好政権に至ってはある部分では信長以上に先進的ともいえる。




しかし、マニアにはウケても一般層には多分ウケない。いや、今までならウケなかった!

松永久秀のツイートが20,000超えるってどうよ!
(#麒麟がくるは20万超えていました!)



いや、勿論吉田剛太郎の怪演(快演)あってのことでもあると思いますが、けっこうマニアック(と思われていた)ものを描ける土壌がSNS時代に入って出来ているのではないかなと感じました。




だからかどうかは分かりませんが、信長登場以前の幕末京都をガッツリと描く気満々ではないですか!これはもう「野心的大河」と言えると思います。




三淵藤英なんて信長野望シリーズでも革新までは多分出ていない武将じゃないかな?




これから登場する義輝、義昭、三好長慶、細川晴元・・・。




都の顔役たちの活躍に胸が高鳴りますね!

麒麟がくるの感想第1話「過去大河へのオマージュ?」

麒麟がくるの脚本は「太平記(1991)」の 池端俊策。




脚本家が意識したかどうかは分かりませんけど、太平記第1話では「悪党」が村を襲う場面があって、そこがなんと美濃国なんですよね。




また、十兵衛が堺に入ってちょっとテンション上がる場面や堺の雰囲気はおんな城主直虎の気賀を感じました。




辻屋宗次郎の雰囲気は中村屋さんぽかった!




結構、似たようなことを感じている人が多かったみたいで嬉しかったですね。




あと、今回一番印象的なのは明智十兵衛と松永久秀の出会い!




コレ、最高でしたね。




ちょっと毛色は異なりますが、軍師官兵衛で官兵衛が荒木村重に出会った場面を思い出しました。この先の運命が気になる・・・というか結果は分っているんですけど、どう描かれるのかが楽しみです。

麒麟がくるの感想第1話「光秀と久秀の見える世界の違い」

さて、第1話で一番印象深かったのは前述の通り松永久秀と明智光秀の出会い。




松永久秀は斎藤利政に憧れていて、その家臣の光秀にも好感を持っております。



「己の才覚で出世した!」



一方で明智光秀。



「土岐家の血を引く誇り高い一族」



そう、明智光秀は身分こそ低いのですけど、心意気は「名門」なんですよね。




この差。




第1話では明確には描かれていませんでしたが、光秀は良い意味で「エリート意識」「選民意識」というかそういう教育を受けて来ている。この先、松永久秀との関係、そして運命の主君である信長との出会いで光秀自身の自己意識の変化と、それに伴っての久秀との関係の変化とかが非常に楽しみであります。




以上、麒麟がくるのあらすじと感想第1話「光秀、西へ」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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→麒麟がくるのあらすじと感想第2話「道三の罠」

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