麒麟がくるのあらすじと感想第23話「義輝、夏の終わりに」。義輝、高校球児だったんか?そんな突っ込みをしたくなる予告でしたね。振り返ってみれば十兵衛は勿論、信長も義元も義龍も久秀も従来のイメージとは違った。ということは・・・義輝も?麒麟がくるのあらすじと感想第23話です

麒麟がくるのあらすじ第23話「義輝、夏の終わりに」

都の実力者三好長慶がこの世を去る。



大河姫

三好一族はもっと出て欲しかったね。安宅冬康、三好義賢、十河一存。。

義輝はこれを好機と捉え、将軍の権威を取り戻すべく自立の動きを見せ始める。




一方、十兵衛は。




義輝のために信長の上洛を促すべく尾張へと下向していた。



大河姫

ああ。
夏が終わるな。。
いよいよ室町レジームも黄昏。
長慶の存在は室町レジーム最後の砦だったと思うの。。

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麒麟がくるのあらすじ第23話上巻「尾張へ」

尾張


十兵衛は久しぶりに信長と再会する。



「十兵衛!久しいな!」



信長は美濃攻めの真っ最中だが一進一退で戦線は膠着している。




十兵衛は早速将軍足利義輝からの「御内書」の件を伝える。




上座に進み御内書を披露しようとするが・・・。



「いや、待て」

「内容は上洛に関してであろう?」



信長は少し困った表情をしている。簡単に言えば、美濃との戦で上洛どころではないという事なのだ。




十兵衛はその戦の事情は武田や上杉などの有力大名も同じであり、それでも信長を頼っている今こそ好機と説くが・・・。



大河姫

その、武田様と上杉様はお喧嘩の最中でございまするな。。

「その件はこの者に任せてあるので話をしてくれ」



信長に呼ばれやけに腰の低い男が現れる。



「百人組の頭じゃが中々面白い男じゃ」



大河姫

怪しい。。メタクソ怪しい。。怪しいぞ!コイツは油断ならぬ….!

男は木下藤吉郎と名乗る。信長は後を任せると軍議に出て行ってしまった。




藤吉郎は十兵衛の用向きをよく理解していた。




また、帰蝶から十兵衛のことを聞いており、十兵衛自身の事もある程度分かっている様子である。




十兵衛は上洛の件を改めて話すが、藤吉郎はその義輝に関して気になる「物騒な噂」を話す。



「将軍足利義輝様を無き者にしようとする者がある」



藤吉郎の話によれば、三好長慶亡きあと義継が後を継いだが、義輝は勝手気ままな振舞いが目立ち三好家と対立を深めている事、そして、その義輝を暗殺し次の将軍を立てようという動きがあり、その流れはもう止められないであろうと話す。



大河姫

義継様は長慶様のお子ではないけどな。養子ね。

「私が近江観音寺城で聞いた話では・・・」

「それを止めることが出来るとすれば三好長慶殿の重臣松永久秀殿」

「首謀者である松永久秀殿しかおるまいと」



十兵衛は驚き声も出ない。




二条御所


義輝は早朝何かの気配を感じ覚める。



「・・・誰かある!」



御所は早朝だからであろうか?義輝の声に静寂が応じる。




障子を開きもう一度声を上げる。



「誰かある!」



一人、庭に降りる。




御所は静かである。



大河姫

もう死んでたりして。。

義輝は導かれるかのように大広間へやってきた。






大河姫

この「御小袖」が鳴動すると不吉なことが起るとか・・・?

足利家伝来の鎧兜が静かに鎮座していた。




大和国


駒は先日市で会った僧が気になっていた。




先日みかけた場所に行くと相も変わらず貧しい民に施しをしている。



「あの・・・」



駒は声をかけ、気になっていること、悩んでいることを話してみる。僧は覚慶と名乗り快く応じてくれた。



「私は貧しい人に無料で治療をしています」



駒は世の中貧しい人のためと思っているが、貧しい人は増えるばかりで世の中が良くなる気配はない。無力感に苛まれることも多いのだと話す。同じように施しを続ける覚慶はどのような想いなのか気になったのだ。



「儂も同じじゃ」



大河姫

目の前の人を守る。。るろうに。。

覚慶自身も駒と同じだと淋しそうに笑う。



「麒麟がくる世の中にならねば・・・」

「え?」

「儂の父がよく申しておった」



覚慶はそこまで話すと周囲に怪しい者が複数こちらを窺っていることに気付く。



「・・・儂を市へ案内してくれぬか?」

「はい?」



覚慶は駒の手を引いてその場から走り去る。



大河姫

おデートね💛

二人は暫く走り追手を振り切る。覚慶は自分を狙う輩が度々現れるのだと説明する。市へ着くと駒は広場で芸を披露していた旅芸人の一座に誘われ一緒に踊るように促される。




覚慶は楽しそうにその様子を眺めていたが・・・。




駒が気が付くと覚慶は居なくなっていた。



「駒ちゃん!」

「太夫!」



伊呂波太夫は駒が処方している丸薬を欲しがる神社仏閣の関係者がおり、もっと処方して欲しいと依頼する。




駒は東庵とのこともあり悩むが、都に戻ると、東庵はあっさりと丸薬の販売を認める。




駒の留守中に盗賊に入られ何もかも盗まれてしまっていた上に怪我までしていたのだ。




口利き料として、伊呂波太夫には2割の手間賃を支払うことで取引が成立した。

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麒麟がくるのあらすじ第23話中巻「価値」

大和国多聞山城


久秀は先程から渡来物の瓶を三つ並べ眺めている。




そこに、十兵衛が案内されてやってくる。




久秀は気付いているのか、気付いていないのか、はたまた気付かないフリをしているのか・・・?瓶に集中している。




そして。




カラン!

カラン!!

カラン!!!




一つの瓶を残し、二つを粉々に砕いてしまう。



「おお!十兵衛!久しいな!」



久秀は十兵衛の来訪を歓迎するが、十兵衛の表情は厳しい。



「儂は今茶器の目利きをしておるのじゃ!(笑)」



渡来物の瓶や茶器は高く売れる。




しかし、複数持ち込まれてしまえば希少性が無くなってしまう。そこで、久秀に三つのうち一つを選んで欲しいといった商人からの依頼が増えているのだという。



「儂が価値があると言えば高い値が付く!」

「松永様!!」



十兵衛は大和国まで茶器の話をしにきたワケではない。抗議するかのような十兵衛を久秀は制し続ける。



「将軍の・・・!軍の価値も!」



藤吉郎から聞いていた話と同じことを久秀繰り返した。




三好長慶が亡くなってから畿内は不安定である。長慶の後を継いだ義継、そして久秀の子久通、さらに奉行衆も勝手をする義輝には愛想を尽かしている。




十兵衛にとって義輝は美しい、価値のあるものなのかもしれないが・・・。



「儂は止めた、じゃが、儂にそこまで力はない」

「安心せい・・・都から出て行ってもらうだけじゃ」

「のう!細川殿?」



「!」



大河姫

あらら。。藤孝も見限ったのか。。

細川藤孝。




藤孝もまた、義輝では天下は治まらぬと考え後継将軍の擁立に動いていたのだ。



大河姫

十兵衛のお立場(泣)。。

二条御所


十兵衛は二条御所で義輝に謁見する。



「・・・信長も上洛はせぬか」



十兵衛は頭を下げる。



「先日、朝目覚めた時思ったのじゃ」

「儂の夏が終わった・・・」

「十兵衛!大儀であった・・・願わくばもっと早くに会いたかったぞ!」



「上様(涙)」



「義景には将軍は元気であったと伝えてくれ!」



大河姫

夏が終わった。。最後の夏。バットを振る、、いや、太刀を振る事もなく。。

麒麟がくるのあらすじ第23話下巻「うちへ帰る」

越前


十兵衛は失意の中越前へと戻る。



「殿!?殿のお帰りじゃ!」



大河姫

また、非正規塾講師暮らしやね。てか、塾講師なのに殿か。。でも、まあ、幸せじゃん!

庭先で熙子、そして長女の岸、そしてたまが迎えてくれた。




熙子は思わず涙ぐんでしまう。



「お帰り・・・さないませ(涙)」

「うん・・・」



十兵衛は庭先で遊ぶ子供たちを熙子と眺めている。



「殿(義景)にはもう?」

「ああ、先程ご挨拶をした」



義景は十兵衛不在の間、熙子たちが難儀な事にならぬように金銭面を含め色々と便宜を図ってくれていた。



「殿に言われたのじゃ・・・国の外に振り回されるな」

「野心を持たずにこの国じっとしておれ」

「自分のうちが一番良いのだと・・・」

「先程、庭先に立った時、そうかもしれぬと思った・・・」



大河姫

家族大事。義景良いこと言うね。やっと、十兵衛も越前で正社員(仕官)する気になったかな??

越前は平和である。




しかし、故郷の美濃は尾張と激しい戦の最中である。



「世の中から戦がなくなって欲しい」



熙子は日の本平和を想うのであった。



大河姫

義輝、最後の夏は来週かよ!

以上、麒麟がくるのあらすじ第23話「義輝、夏の終わりに」でございます。




今宵は此処までに致します。

麒麟がくるの感想第23話「義輝、夏の終わりに」

麒麟がくるの感想第23話「義輝、夏の終わりに」。義輝の夏は終わっていなかった・・・!




義輝最後の夏は来週に持越しのようですね。冒頭でも触れましたが、麒麟がくるの登場人物は従来のイメージと大きく異なる性格設定をされていることが多い。




義輝と言えば「剛毅」つまり最期が「剛毅」なんですけど、最後の夏はバット・・・ではなくて太刀を振るう事が出来るかな・・・?

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麒麟がくるの感想第23話「十兵衛と秀吉」

十兵衛と後の好敵手?秀吉が初対面。




物語は現在永禄7年(1564年)という事なので、十兵衛は三十代半ば(1528年生)、秀吉(1536年生)は三十弱ですね。



大河姫

余談ですけど、役者さんの年齢は秀吉役の佐々木蔵之介が9歳ほど年上です。佐々木蔵之介・・・53歳。武田信玄が亡くなった年齢であります。。。なんのこっちゃ!?

十兵衛は年の割に「書生っぽい」んですよね。




青い。




戦後生まれの団塊世代なら間違いなく学生運動に感化されるタイプ。そう言えば、十兵衛は一応坊ちゃんだったね。




一方で秀吉。




既に百人組の組頭まで出世。




しかも、随分とご綺麗じゃまいか!




さらに、情報通事情通




都の情勢は十兵衛よりも遥かに詳しい。




義輝、久秀、藤孝・・・十兵衛は全員直接話せる立場、いや立ち位置にいたのに。




十兵衛はちゃんと地に足のついた活動をしている者と、浮草のように漂い空回りする自分自身の落差を感じたのではないかな。




多聞山で藤孝すら義輝を見限っていることを知ったのがとどめだったかな・・・。

麒麟がくるの感想第23話「義景の言葉」

義景はずっと十兵衛を気に掛けていたのでしょうね。




今回、十兵衛を通して語られた義景の言葉が結構含蓄がある。




この先の姉川の戦いからの滅亡の歴史や髑髏の盃のお陰でやられ役感の強い朝倉義景。




しかし、室町後期の越前は一貫して強国で安定していたんですよね。尾張や美濃がまだ統一も出来ていない時代に越前をしっかり抑えていた。




一方で十兵衛の故郷美濃国。




守護の土岐氏と守護代斎藤氏の主導権争い、また隣国の尾張織田氏も加わって常に不安定。




いつも何かに追われている人生を送ってきた。




その十兵衛も「平和と安定」の越前へ来て10年近くになります。



「そろそろ腰を落ち着けたらどうだい?」



義景のそんな心配りが見えてくるようではないですか?




折角、縁あって小京都と呼ばれる越前へやってきたのです。幸い?十兵衛の前職での経験は越前でも充分活かせそう。



「国の外に振り回されるな」

「野心を持たずこの国じっとしておれ」

「自分のうちが一番良いのだと・・・」

「先程、庭先に立った時、そうかもしれぬと思った・・・」


10年の平和、そして今回の件で改めて思い知った自分自身の無力さ。




義景は決して暗愚な坊ちゃん大名ではないと思います。多分、十兵衛の生い立ちや想いを知った上でそのササクレだった心が癒されるのをじっと待っていた。




満を持して語った義景の言葉が刺さった。




十兵衛の自分探しの旅もここ越前で終わる・・・と思ったんですけどね。




熙子が故郷の美濃を引き合いに、



「世の中から戦が無くなって欲しい」



なんて、十兵衛を自分探しに引き戻すようなことを・・・。




いや、熙子は十兵衛には夢を追って欲しいタイプの嫁なのかしら・・・?




以上、麒麟がくるのあらすじと感想第23話「義輝、夏の終わりに」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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