いだてんのあらすじ第31話です。全種目制覇こそ逃してしまったが日本競泳陣はその後も快進撃を続ける。日本競泳陣の大活躍は日本人は勿論、現地の日系人にも勇気を与えつつあった。大河ドラマいだてんのあらすじ第31話

いだてんのあらすじ第31話上巻~前畑秀子~

期待の男子競泳陣は400mで金メダルを逃したものの、100m自由型の宮崎選手、200mリレーの金メダル獲得と前評判通りの結果を出す。男子に比較すると影が薄く期待を集めていたワケではなかったのだが・・・。

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女子競泳初メダル

日本女子競泳でただ一人前畑秀子は200m平泳ぎで順調に勝ち進んでいた。そして、あれよあれよという間に決勝まで駒を進める。




200m決勝の優勝候補筆頭はオーストラリアのクレア・デニスであった。




前畑秀子より2歳若いデニスはオリンピックイヤーの1932年、100mでオーストラリア記録、200mでは世界記録更新を成し遂げ若干15歳にしてオーストラリアの競泳代表に選ばれていた。




もっとも、デニスのオリンピック参加は別の意味で平坦なものではなかった。




世界恐慌の影響で世界中のスポーツ界が資金難に直面しており、オーストラリアもその例外ではなかった。




デニスの父はオーストラリアで警察官を務めており、この若い才能をなんとかオリンピックへと父の務め先でもある警察が一丸となって彼女を支援しなんとか辿り着いたのだ、




デニスは200m平泳ぎの予選をオリンピック記録で通過。




そして、いよいよ決勝。



「なんとしても勝つんだ!」



政治は前畑を鼓舞する。大歓声の中決勝が始まる。




デニスは最初のターンからトップを走り、他を寄せ付けない。前畑は後半徐々に順位を上げて最後のターンでは3位まで浮上していた。




そして。




大歓声の中前畑はゴールする。



「3分6秒4」



前畑はオリンピック記録でゴールするが・・・。デニスにあと一歩及ばず。




しかし、日本競泳陣に初の銀メダルをもたらす。




その差はわずか0.1秒。




まさにタッチの差であった。

いだてんのあらすじ第31話中巻~日本泳法~

前畑秀子の銀メダル獲得の「実感放送」に日本中が湧く。熊本に戻ったいだてん四三も家族と実感放送に釘付けとなっていた。

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表彰台独占

全種目制覇は叶わなかったが、前畑秀子の銀メダルで日本はさらに勢い付く。




圧巻だったのは男子100m背泳ぎ。




前回のアムステルダム大会ではアメリカが表彰台独占を成し遂げたクラスである。




日本競泳陣はここに清川正二、入江稔夫、河津憲太郎の三人で表彰台独占を成し遂げる。




表彰式では君が代が流れ、3つの日章旗が掲揚される。




その様子を見ていた治五郎と岸は8年後、これを東京で成し遂げたらどれだけ痛快かと語り合う。




喜んでいるのは日本人だけではない。




普段、アメリカで肩身の狭い想いをする事の多い日系人も祖国の活躍を喜ぶ。治五郎はその様子に彼等に最高の贈り物が出来たと目を細める。

奮戦とアクシデント

前畑の銀メダルで勢いがあった女子競泳陣だがエントリーしていた松澤初穂が体調不良で出場が出来なくなり、400mリレーでは最下位となってしまう。




一方男子競泳陣はさらに奮起し1500m自由型で北村久寿雄が金メダル、牧野正蔵が銀メダルのワンツーフィニッシュを決める。3位は競泳アメリカが意地を見せてJ ・クリスティが銅メダル。




最終競技200m平泳ぎでも鶴田義行が金、小池禮三が銀のワンツーフィニッシュ。




鶴田は若手の台頭で出番が減っていたが、見事に「期待を裏切る」結果となる。鶴田はオリンピック連覇の快挙である。




結局男子日本競泳陣は100m背泳ぎの表彰台独占他、全6種目中5種目で金メダル、合計11個のメダルを獲得。女子の前畑の銀メダルと併せて競泳は12個のメダル獲得を成し遂げる。

政治、泳ぐ

クーベルタンからIOC会長を引き継いでいたバイエ=ラトゥールは脅威的な成長と強さを見せる日本競泳陣に興味を持つ。



「何故ここまで短期間に強くなったのか?」



前回アムステルダム大会でも鶴田義行の金メダル獲得など決して「弱かった」ワケではないが、ロサンゼルスオリンピックでの日本競泳陣の活躍は特筆すべき事象である。



「いきなり強くなったワケではない」



ラトゥールからの問いかけに、嘉納治五郎が日本には数百年に渡って育まれた「日本泳法」という文化があると話す。興味を持ったラトゥールはエキシビションでの「日本泳法披露」を提案する。




日本競泳陣もアントワープオリンピックでの敗北以来、クロール中心に競技に取り組んでおり若手選手は日本泳法を学んでいない。




ベテラン勢と日本泳法ならお手の物である政治がエキシビションで日本泳法を披露する。




立ち泳ぎをしながら見事な「水書」を実演し拍手喝采を浴びる。

いだてんのあらすじ第31話下巻~希望~

ロサンゼルスオリンピックは競泳の活躍が目立ったが、最終日にはオリンピックの花形競技である乗馬で西竹一選手と愛馬ウラヌス号が金メダルで有終の美を飾る。そして、同じく乗馬の城戸俊三選手は愛馬を想い棄権したが「競技より馬を優先する」という姿勢に多くの共感を呼び勝者に劣らぬ称賛を浴びる。

帰国へ

日本選手団が帰国の途に就く頃には日系人は勿論、アメリカ人も皆日本選手団の健闘を称えていた。




ロサンゼルスを離れる日。




日本は勝てないと言っていたナオミは、



「祖国を見直した!」



と、政治に喜びの笑顔を見せる。また、渡米27年の老人は、渡米以来初めてアメリカ人に、



「日本の競泳陣は素晴らしい!おめでとう!」



と声をかけられたと喜び、日本の活躍に感謝を伝える。こうして15日間に渡る第10回ロサンゼルスオリンピック大会は終わる。




嘉納治五郎は8年後、かならず東京大会にリトルトーキョーの皆さんを招待すると宣言するのであった。

夢の終わり

オリンピックでの日本人の活躍に触れ、アメリカでの対日世論は大きく改善する。しかし、満州問題など日本を取り巻く国際情勢は決して予断を許さないものであった。




帰国した政治は本分である「政治記者」に戻らねばならない。




朝日新聞に戻るとロサンゼルスオリンピック最後の仕事として、



「全種目制覇ならず」



見出しを書いた政治は牛鍋を大横田に振る舞った事を改めて悔いる。



「次の目標があるではないですか?」



一人の女性がそう声をかける。全種目制覇しなかったのは「品格」であると。




政治はその言葉に気を取り直す。



「うん、そうだな!ところできみの名は?」

「酒井菊枝です」



切り替えは早いのだ。

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