いだてんの感想第29話「夢のカリフォルニア」。ついに始まったロス五輪。オリンピックを軸に当時の日系人の暮らしぶりも描いていましたね。この頃は丁度日系人1世の中に豊に暮らす人々も現れた頃です。もっとも、それが軋轢を生んでしまうのは皮肉なお話しですが・・・。大河ドラマいだてんの感想第29話

いだてんの感想第29話「日米関係」

ロサンゼルスオリンピックが開催された1932年。満州事変についてリットン調査団が満洲を視察中で日本はまだ国際連盟の常任理事国。
来年なんですよね・・・。



「十字架の上の日本演説」



を松岡洋右がカマして国際連盟を脱退する。全権委任法が成立してヒトラー政権が発足するのも1933年。因みに、アメリカ兄貴はそもそも国際連盟加盟国ですらないのですけど。

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仮想敵国

御維新以来、日本は欧米列強に追いつけ追い越せで日清日露戦争で勝利を積み重ね、欧州列強の「仲間割れ」の第1次大戦中は(日英同盟に従い)ドイツに宣戦布告、そして対華21箇条要求など御維新以来半世紀「徹底的学んだ列強のお作法」を如何なく発揮して大国としての地歩を固めていきます。




この頃晴れて日本はアメリカ兄貴の「仮想敵国」に昇格しているんですよね。対日戦争計画は「オレンジ計画」と名付けられております。仮想敵国とされるのは「悪いコト」とばかりは言えない。つまり、そのチカラを真の意味で認められた(一人前と認められた)というワケですからね。




・・・今はアメリカ兄貴は「仮想敵国」なんて認めない思いますけどw。華の80年代は真の脅威は赤い帝国ではなく20世紀のカルタゴこと我が邦と言われていた事もありましたけど・・・。




因みに、「オレンジ計画」は「カラーコード作戦(概ね1920年代に成立)」の一つであり、日本以外にもお仲間の対イギリス兄貴やカナダ(赤)、対ドイツ(黒)、対中国も(黄)あり、日本「だけ」をターゲットにしたものではありませんけどね。




余談ですが、この頃にアメリカ留学をしていた山本五十六はアメリカ海軍将校が対日図上演習をしている処に偶然出くわし、お互い気まずい空気の中、



「太平洋で会いましょう!」



とサラリとカマしたとかカマさなかったとか・・・。




ただ、この「日本の大国化」は日系人に微妙な影響を与えます。

日系移民

この頃、一部の日系人に中には豊かな生活を送る事が出来るようになっている人もちらほら出ていている頃ですね。ナオミが働いていた(多分店主は父親)も結構良さげなお店ですしね。




ただ、この事が特に日系移民の多かった「夢のカリフォルニア」では排日機運に一役買ってしまいます。




日本人の移民は祖国での生活を守り、天皇への忠誠を誓い続け、アメリカ国家忠誠を尽くそうとしない。日本人移民はアメリカに同化することが出来ない。アメリカ生まれの者でもアメリカ市民としての義務を果たそうとしない。アメリカにとって危険な存在なのだ。
このような外国人が異常な程沢山の子供を産んでいる。勤勉で低い生活水準に耐え楽しみにお金をかけることもなく、長時間働く意欲がある。お互いに助け合い団結する力は異常な程である。日本人はアメリカ大陸に大和民族を繁栄させようと決意している。



忠誠云々は後にアメリカの為に戦った日系人部隊の話などを鑑みれば全く同意できませんが・・・。




ただ、



「勤勉で低い生活水準に耐え楽しみにお金をかけることもなく、長時間働く意欲がある。お互いに助け合い団結する力は異常な程である」



というのはちょっと分かる気もします。




アメリカは「欲しいものはローンで買う文化」ですからね・・・。




いだてんでも肩身の狭い日系人の雰囲気が良く描かれていたように思います。




それともう一つ。




演出である意味「上手いな」と感じたのが、日系移民の苦労を描きながら、



「黒人他マイノリティの仕事を奪った」



といったコトも描いていた部分ですね。



「勤勉で低い生活水準に耐え楽しみにお金をかけることもなく、長時間働く意欲がある」



これはわが民族の習い性なんでしょうかね?お陰で様で我が国は30年間低賃金なままなワケですから・・・。

いだてんの感想第29話「メダルの亡者」

「一種目も失うな!!」



徹底したメダル至上主義、勝利至上主義は少なからず選手達の反発を招く。かっちゃん(高石勝男)は特に憤懣やるかたないといった感じですが・・・。

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視点

メダル至上主義の田畑政治の真意。
打倒アメリカを掲げ、



「メダルガバガバ作戦!」



を立案し前回のアントワープオリンピックから足掛け4年。
まあ、元々メダルの鬼ではあった思うけど・・・。




今回そこには「特別な想い」が隠されていたんですね。



「オリンピックで日本を元気にする」



盟友の松沢一鶴も笑ってしまいました・・・。




が、当の田畑政治は大真面目。




暗いニュースが躍る新聞紙面に明るいニュースを。ああ、なんだか令和元年の昨今ともちょっと被りますね。




これは新聞記者だからという理由もあると思うのですが水連や選手達とは「視点」が異なるんですよね。なので、松沢一鶴や高石勝男はその自分にはない「視点」に触れると目を開かれる。




ただ、田畑政治の魅力の真髄は「そこではない」とも思います。




やっぱりね。



「号外出るだろうねー!間違いないね!だってもう書いてきたらかね!」



こういうちょっと可愛らしいとこ、愛嬌がある処が田畑政治の魅力の神髄なんだと思います。




・・・そう言えば・・・!




女子選手も田畑の真似してましたしねw。愛されキャラでもあるんでしょう。




まあ、モテないとは思いますけど!

見せたかったのかな

田畑政治はメダルの亡者ではなかった。申し訳ない!私も松沢一鶴と同じく「メダルの亡者」かと思っていましたので・・・!



「かっちゃんと鶴さんの奮起を促すため」



前述の通り「日本を元気にするため」のメダル至上主義ですが、それだけではなく、結果的にベテラン勢の奮起を促していたと。




ただ、かっちゃんに「ノープレイングキャプテン」と言ったのは鶴さんは兎も角、かっちゃんは厳しいと思っていたんでしょうね。



「出ればかっちゃんの恥になる」



もはや日本代表のレベルには達していない。




それでも。



「もしかしたら・・・!」



という期待もありつつも、このロサンゼルスオリンピックかっちゃんにもを見せたかったのかな・・・?




最後はかっちゃんも晴れやかな表情でしたね。




田畑もその表情を見てなんかほっとしていたように感じました。

いだてんの感想第29話「名乗り!」

東京オリンピック招致についに名乗りを上げましたね。そして「幻の東京オリンピック」のキーマンでもあるIOC会長ラトゥールもご登場・・・!

幻となる過程

日本が正式に東京オリンピック招致に名乗りを上げましたね。




もはや周知の事ですけど・・・。



それでも、1940年東京オリンピック競技大会は「幻」となってしまいます。




しかし「幻」になるまでには結構色々とドラマがあるんですよね。




個人的注目したいのが「満洲国」と「開会宣言」の問題。



この辺りがどう描かれるのか(描かれないのか?)に注目しつつ観ていきたいと思います。



→嘉納治五郎と幻の東京オリンピック


以上、いだてんの感想第29話「夢のカリフォルニア」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します前にちょっと提案がございます!

あの、、、「進撃の巨人」見ていますか??私、大河ドラマの後深夜放送されている「進撃の巨人」のアニメを見ております。私は漫画ではなくアニメ派。今(2020年1月5日現在)3期まで放送されているのですけど、大河ドラマ用に登録したU-NEXTでお試し期間内なら全話(3期まで全て)お試しで無料視聴可能なので是非ご覧になって頂ければ・・・!歴史好きな人なら絶対ハマると思います・・・!
※注:2020年1月5日現在の情報です。

→大河姫オススメ進撃の巨人を覗く?

今宵は此処までに致します。

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