太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第35話「大逆転」。この副題は中々含蓄が深いですね。尊氏の現役復帰で一気に都に攻め上るも北畠父子の到着で一転尊氏は劣勢に。尊氏は都を追われ九州へ。もう少し九州の戦を描いてもよかったかな?太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第35話

太平記(大河ドラマ)あらすじ第35話「大逆転」

早朝、駿河竹之下。




尊氏の眼下には脇屋義助の軍勢が野営をしている。



「七千ほどか」



尊氏は搦め手に回り込み義助に奇襲をかけこれを討破る。




連戦連勝で楽勝気分であった新田勢に驚きが広がる。



「何!?義助が・・・?」

「敵将は?」



「足利尊氏かと」



「!」



義貞は各軍に尊氏が出陣していること、油断するなと激を飛ばすが・・・。



佐々木本陣


「ほう?ご舎弟殿が敗れたか?敵将は?」

「足利尊氏!御油断めされるな!」



道誉は「尊氏」という言葉を聞くとニヤリと笑う。
そして。



「佐々木判官、思うところあり、寝返りゴメン!」



尊氏が陣頭に立ったという知らせを受け、散り散りとなっていた関東の武家が結集する。義貞の軍勢は直義勢を追い込んでいたが、退路を断立てることを警戒し撤退する。



大河姫

義貞は直義を追い込んでいたか・・・。惜しかったな。

さらに、尊氏の勝利に呼応するかのように新政に不満を募らせていた西国の武家も立つ。播磨では赤松、四国では細川が決起する。



大河姫

ああ、四国の細川。播磨の赤松。赤松!!

尊氏も西進し早くも大津周辺まで軍を進めていた。都はもう目と鼻の先である。

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太平記あらすじ第35話上巻「大津にて」

近江大津本陣


勢いに乗る足利勢は一気に近江大津周辺まで軍を進めている。本陣では尊氏以下、直義、師直、佐々木など足利勢の主力をなす武将が軍議を行っている。勝利の余韻もあり、軍議の雰囲気は明るい。



「いや!勝利は佐々木殿のご活躍のおかけじゃ!!」



皆が大逆転の立役者の道誉を称賛する。



「駿河で寝返った時は八つ裂きにしてやろうと思いましたが・・・」



師直の言葉には幾ばくかの「皮肉」の含まれていたようにも思えるが、道誉は全く気にも留めていないようだ。



「ははは!それがし節操がないだけござる!」



皆、道誉の言葉に大笑いである。




尊氏はその様子を楽し気に眺めている。



大河姫

尊氏また逞しくなったな。

師直が気を取り直し、絵図面を広げ軍議をすすめる。



「瀬田には千種の大将三千」

「淀には新田勢が一万」

「宇治には楠木正成以下五千」



しかし、尊氏は何か別のことを考えているようである。




尊氏は軍議の後、右馬介を呼ぶ。



楠木本陣


正成の陣には花夜叉、いや卯木が訪ねていた。




卯木は尊氏に兄正成との仲介を頼まれていた。




後醍醐帝を主とする正成はこの期に及んでは尊氏と会うつもりはなく、申し出を拒否する。




しかし、卯木は食い下がる。



「立場ゆえ、したくもない戦をして死んでいく」

「愚かな戦で我が兄を失いたくございません」



楠木正成は自分にとってはただの兄であると。

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太平記あらすじ第35話中巻「尊氏と正成」

あくる夜。




尊氏は右馬介の案内で単身本陣を抜け、一軒の納屋にやってくる。




既に、納屋には正成が座っていた。



大河姫

会うのか。正成は農夫が似合う。

尊氏はまず、此度自分に会ってくれる決断をしてくれたことに礼を言うと頭を下げる。



「・・・直前まで迷いました・・・」

「ここで、足利殿の首を刎ねれば戦は終わるのではと」



正成の物騒な物言いに尊氏は首を振る。



「それがしの首を刎ねてもこの戦は終わりませぬ」

「お公家の支配に不満の武士は西国にも、この畿内もあまた」



大河姫

赤松とか赤松とか赤松とか。多分、正成も認めたくはないけど、気付いてはいるよね・・・。

尊氏は関東での勝利からここまで至った経緯を話す。




正成は尊氏が新田勢を追い払い西進を始めたとき、その動きは「三河」で止まると予想をしていたという。




尊氏自身もそのつもりであったと応じる。




しかし。



「征く先々で兵が集まる」

「一万が二万、二万が五万」

「都に攻め上り、お公家に武家の力を見せるべしと」

「公家一統の世を排し、公家は公家、武家は武家で」

「武家の政は武家に任せて欲しい」



大河姫

皆が集まれば平和に・・・。尊氏、それは理想論・・・。

尊氏の言葉はつまり「幕府を起こす」ということである。



「楠木殿にはその幕府に参加して欲しい」



「・・・儂は足利殿が好きじゃのう」



正成そう応じると遠い目をする。



「じゃが、今それを儂に言われても困るばかりじゃ」

「ご辺は我が主上の敵」

「3年前、儂は名もなき土豪」

「帝が足利殿を朝敵と言う限り、戦わわねばならぬ」



そして、



「ここから鎌倉へ御引上げ下さらぬか」

「さもなくば、戦うほかない」



尊氏と正成の会談は不調に終わる。






足利勢は宇治を守る楠木を避け淀に回り新田勢と激突しこれを退け入洛する。




しかし、ここから戦はさらに怒涛の展開を見せる。






奥州から北畠父子が疾風の如く攻め上ってきたのだ。




北畠、楠木、新田に挟撃された足利勢は大敗。




尊氏は都を落ち、丹波、摂津、そして兵庫へとさらに落ちていく。



大河姫

展開早いね。正成と義貞の対立、、、というか若干疎遠になる経緯とかやらんのか。

兵庫赤松亭


敗戦を重ねながらも目指したのは兵庫。



「ここから播磨は我が赤松の手のうち、新田如きに手は出させぬ!」



大河姫

おお!赤松!赤松!!

尊氏はかつて元弘の変で宮方として大いに活躍しながらも、論功行賞では冷や飯を食わされる羽目になった赤松円心の屋敷にいた。




赤松円心はかつて、都を去ることになった際に尊氏からかけられた言葉を忘れていなかった。




尊氏、師直、そして道誉の三人は赤松円心の饗応を受ける。




道誉はようやく一心地つけるといった風で敗戦の弁を明るく振り返る。



「此度は気分の負けじゃw」



確かに北畠父子は疾風の速さではあったが・・・。



「顕家の軍勢は七、八千」

「朝廷の光に気負けしたのじゃw」



師直には道誉の言葉は意味が良くわからない。



大河姫

木の帝でも金の帝でも良かったと宣った御仁ですからな。師直殿は。

「ははは、・・・儂も些か後ろめたい」

「判官殿に後ろメタさあるとはww」



道誉は真顔で続ける。



「我が軍も錦の御旗を持てばよい」



円心は上皇が尊氏と接触したいと希望していると話す。



「上皇の宣旨を得ることができれば・・・!」



大河姫

円心、見た目とギャップwめっちゃ賢いね!

尊氏も道誉や円心の言葉はあながち見当外れではないと感じる。



「戦は気分よく戦わねばならぬな」

「新田殿には神のようなお方がついておる」

「兵法だけでは太刀打ちできまい」



しかし。




尊氏はまだ上皇の宣旨を得る事は出来なかった。




摂津で新田・楠木軍の追討を受け敗れた足利勢は九州へと落ちていく。



大河姫

九州編は割愛かな?

太平記あらすじ第35話下巻「武功談義」

内裏


足利勢は新田、楠木、そして、奥州からかけつけた北畠の活躍で京を追われた。




都では宮方が勝利の宴に酔いしれていた。




特に、文観は非常にご機嫌である。後醍醐帝や阿野廉子も勝利の宴を楽しんでいる。また、後醍醐帝は北畠父子の活躍を大いに評価する。



「十日で追い払うとは!神仏のご加護もあったが・・・」

「親房と顕家が奥州から駆けつけねば此度の勝利は無かった」



文観は此度の戦の武功第一は誰ぞやとはしゃぐ。



「此度の戦はの功第一は大納言北畠殿!」



しかし、親房は不機嫌そうに文観のはしゃぎに冷水を浴びせる。



「そもそも、此度の戦に功あるものなどございませぬ」

「帝のお側仕える者の誤りが招いたことぞ」



親房の言葉に宴の雰囲気は凍り付く。




坊門清忠は憮然とした表情で反論する



「それは聞き捨てなりませぬ・・・我らにいかなる誤りが?」



大河姫

坊門、自覚ないのかよ!

親房は冷ややかに清忠、そして名和長年を眺める。



「坊門清忠殿、あれなる名和伯耆守と足利こそ敵と見抜いた宮を足利に渡した」

「坊門、文観、そこもとたちではないか?そう思いませぬか?三位の局」



皆、気まずそうに下を向く。その様子をこれまた、気まずそうに眺める新田、楠木。




後醍醐帝は親房を窘める。



「親房、もうよかろう」

「ははは、奥州の寒空で愚痴っぽくなりました。お許し下さい」



大河姫

言わずにおれない親房のご性格・・・。賢者の言葉は人を癒すそうですよ・・・。

坊門や文観は後醍醐帝の言葉に気を取り直して、武功談義を再開する。



「さ、左中将殿!見事でございましたな!!」

「今頃足利は西国で涙にくれておろうぞ!!

「おお?内侍が左中将にしゃくをするぞ?」

「左中将が赤くなられたww」



大河姫

北畠、不愉快そう。帝に廉子が何か吹き込んだね。そして、正成は心配そうだ。

義貞もまたまんざらではなさそな雰囲気ではあるが、戸惑いながら戦談義を続ける。




北畠父子はその様子を醒めた目で見つめていた。




後醍醐帝は嬉しそうに義貞の様子を眺めていたが、その帝に廉子が何事かを囁いていた。




正成は勝者の宴にありながらその表情は不安気である。




その日の夜更け。




義貞はしたたかに酔っていたが目覚めたら、内侍がいた。



大河姫

目覚めたら、内侍殿。このパティーン、33話位前にもみたな。

「左中将がよろしければ、もはや内裏に帰参におよばずと」



「帝がこの義貞の元へ行けと?」



「どうぞ・・・お受け取り下さいませ!内侍は此度の恩賞にございます」



「其方には想う者」



「そのお方に行けと言われました」



「10年お待ちして・・・ただ行けと・・・(涙)」

「こんな内侍はお嫌でございましょう・・・」



「嫌であろうものか!恋い焦がれたんじゃ!」

「儂は手に入れた、足利にも勝った!」



大河姫

ちと、気が早いぞ。

二人は身体を重ねていた。



大河姫

ああ、悲恋をしたからね。来世はとんでもない女になるんや。

楠木亭


正成は此度の戦で思うところがある。



「のう、久子・・・もう河内へ帰ろうかの?」

「この都は儂には合わぬ」

「この都には先がない。河内へ帰ろう」



久子は頷く。



九州、筑前


尊氏は光厳上皇の院宣を受けた。




三カ月後、反御醍醐派を糾合し再び京へ攻め上ろうとしていた。




以上、太平記あらすじ第35話「大逆転」でございます。

太平記(大河ドラマ)感想第35話「大逆転」

太平記(大河ドラマ)感想第35話「大逆転」。冒頭、足利の逆転、中盤で宮方の逆転。ヒーローインタビューに応じたのは新田義貞。




本当に一番活躍したのは北畠父子ですが・・・思いっきり嫌味をカマシてしまいましたからね。一番耳が痛かったのはおそらく後醍醐帝ご自身でしょうね。




あと、赤松殿が満を持して再登場!

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太平記感想第35話「親房のド正論」

これ、私自信も身につまされる部分があるんですけどね。




親房は、



「言わずにおれない」



ご性格なんだと思います。




ド正論で場を白けさせてしまいましたが、ただ過去のことを覚えているだけではなくそれを「相手が一番堪える方法で」披露する達人。




私も若干そのケがあるんですよね。



「前にその障害の可能性は指摘しましたよ?」

「その対策も提案しましたし、その時なら対応が可能であり、工数的も人員的にも負担は少ない」

「一方でその時期を過ぎると諸藩の事情を鑑みて対応は難しい、少なくともウチの部では無理と」

「提案書は口頭でもペーパーでもメールでも(3回)出しましたが?????」



ああ、逃げ道塞いでしまったww




つまり何が言いたいのかと言うと、



だってお前、無能じゃん?



これがねー。




親房卿位肝のが据わった才能のある御仁ならまだ良いんですけど、ワタクシ程度だとただ嫌われるというね・・・。




でも、思いっ切りクサしているときは、



「それみたことか!!!」



と、若干快感ではある。




ああ、ワタクシ人間小さいなぁ・・・。




結局、仕事はするので、忙しく働いて「嫌な奴」というあり難くない評判を頂戴するというね。




やっぱ尊氏は凄いです。。。

太平記感想第35話「共感は無料である」

赤松円心が「恩賞の波紋」以来の再登場。




その時も長尺で語りましたが大事なことだからもう一回言いますね。




あの時、尊氏はただ、赤松円心に共感をしただけ。




具体的な行動はしていないし、何も与えていない。




ただ、赤松円心の心情を思いやり共感をしただけ。



それが、今生きている。




円心は当時の事を今も感謝しているんですよね。




勿論、皆が皆、円心のように10話近く前の話(ちな、3年ほど前のお話)を覚えていて、身銭を切って助けてくれるワケではありません。




皮肉な見方をすれば「池に落ちた犬」状態の尊氏を捕らえて、もう一度「宮方」として再登場することも出来たと思うのです。実際、皆が皆尊氏になびいたワケでもないと思いますし、そういう人物もいたことでしょう。




そうなっては、共感を寄せた側は心情的には許せないと思うのですよね。



「あの時、心から円心に共感した気持ちを返せ!」



と、怒りに震えるかも。




しかし、そういう奴は共感しようが何をしようが裏切る(この場合は厳密には裏切りではないけど)のです。




結果は変わらないんですよね。




論理的に考えれば「共感」しておいた方が良いのです。




尊氏は無意識にそれを実践し仲間を増やしていくのですよね。




親房にもちょっと学んで欲しいかな・・・。



大河姫

ワタクシも学ばないと・・・w

親房は坊門を罵倒して気分は良かったかもしれませんが・・・。




彼の気持ちは離れてしまったと思います。




勿論、坊門に共感したところで彼が今後親房に協力的になるとは限りませんが、あのように罵倒してしまっては「もしかしたら「協力的」になる可能性があったかもしれない芽」も摘んでしまう事になりかねませんからね。

太平記感想第35話「河内へ帰ろう」

親房と坊門の応酬、そして、それを止めるでも宥めるでもなくただ流される義貞。




正成はその様子をじっと観察していましたね。




哀しそうな、淋しそうな表情で・・・。




本来、尊氏の代わりに「武家の棟梁」とならねばならない義貞。




しかし、悲しいかな尊氏と義貞では器が違いすぎる。




いや、決して義貞の器量が小さいというワケでは・・・なくもないか?
尊氏の器はデカすぎる。




この時、正成は再び足利が九州から攻め上ってくるとまでは考えていなかったかもしれませんが、勝利に当たっても全く一枚岩にならない、寧ろ対立を始めるこの新政に希望を失ってしまったのだと思います。



「この都には先がない。河内へ帰ろう」



先がない。




その通り。しかも、その「先」も正成が想像しているよりも遥かに短いのです。




以上、太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第35話「大逆転」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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