太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第34話「尊氏追討」。尊氏と後醍醐帝。二人の想いはまだ「切れて」はいなかった。しかし、周囲はそれを許さない。悲劇と言えば悲劇。もっとも、尊氏の出家には穿った見方もありますが。太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第34話

太平記(大河ドラマ)あらすじ第34話「尊氏追討」

建武2年(1336年)10月。




帝の勅使が鎌倉へと下向する。




足利亭では尊氏、そして直義が勅使を迎える。



大河姫

江戸時代とは違い勅使下向も地味だね。

勅使は朝敵である北条の残党から鎌倉を奪い返したことを称賛しつつも、その恩賞の差配を勅許を得ずに行っていることに関し、尊氏自ら都に戻り説明をするように求めていた。




そもそも、帝の許しを得ずに鎌倉へ攻め上ったことに関しては、



「東征将軍」



に、任じる事で事実上追認をしていた。

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太平記あらすじ第34話上巻「別れ」

鎌倉足利亭


「儂は帝の命で参内する」



広間には直義、師直をはじめ細川他足利一門の重臣が勅使への対応を話し合っている。




尊氏は勅使の言葉に従い、単身でも上洛し此度の件を詫びるという。直義は兄尊氏の「都好き」にうんざりといった表情である。今回ばかりは感情的に対立することも度々の師直も直義と同じ想いのようだ。



「帝に詫びて、幕府を認めて頂く!」



大河姫

尊氏も幕府を創ることにはもう賛成なんだね。

直義や師直からすれば、世迷言である。



「兄上は大バカ者じゃ!」

「勅使は私の一存でお返し申し上げました」



直義は尊氏の許可も無く勅使を追い返していた。



「そうでもしなければ!」

「都好きの兄上が武家のために本気で立たないと思ったのです!」



「直義!直義!!!(怒怒怒)」



珍しく尊氏は激昂し太刀を抜く。



「お斬り下さい」



尊氏は刃を直義に向けるが斬れるわけもない。気を取り直し、追い返した勅使を追いかけようとするが・・・。




皆が立ち上がり尊氏の行く手を阻む。



「どけ!」

「どきませぬ」



大河姫

珍しく?直義と師直が仲良く同じポーズ。

尊氏はこれで後戻りが出来なくなる。



都、里内裏


都では後醍醐帝が苛立っていた。こちらでは坊門清忠をはじめとする側近たちが後醍醐帝の怒りに震えている。



「何故じゃ・・・何故申し開きもせぬ!」

「足利は・・・既にわが手を離れた・・・」

「朕は許す!許すのじゃ!何故それが分からぬ!」

「何故戻らぬ!何故詫びぬ!これは朕の命ぞ!」



後醍醐帝はもし、尊氏が参内すれば全てを許すつもりでいた。その想いが通じないことに苛立っていた。




事ここに至っては後醍醐帝も動かねばならない。



「足利はこのまま鎌倉に留まり東国を治めるつもりかと・・・」



大河姫

足利は鎌倉に留まり東国を治めるつもり・・・。いや、東国で留まるかな?その認識は甘いと思うぞ。

「清忠!新田義貞を呼べ」



後醍醐帝は新田義貞を召すと足利討伐を命じる。



「新田義貞、汝に命じず。鎌倉へ下り足利尊氏を討つべし」

「足利に代わり武士を束ね、鎌倉を討伐せよ」



「はは・・・!」



義貞は足利討伐の出陣の直前に勾当内侍と会っている。



大河姫

まあ、女に現を抜かしているようじゃ先はないね。

夕暮れ。



「わざわざのおこし何用でございましょう?」



大河姫

まじか、義貞の方から来たんか。これはもう、ダメだね。

内侍はやや緊張しているように見える。



「内侍殿は一条家、公家の姫君、詮亡き想いと・・・」

「一度はこの思い伝え置かんと」



義貞はこれから赴く大戦の前に内侍へ自身の想いを伝えにきたのだ。



「武家も公家もございませぬ。生きとし生ける者みな同じにございます」



大河姫

内侍は既に落ちてるじゃん。

内侍は義貞の想いに応えるかに見えた。




しかし。



「されど内侍には想うお方がございます・・・お許しくださいませ」

「本望でございます・・・言うべきことが言えましてございます」



大河姫

えー!?断るん??意外だ・・・想い人って後醍醐帝か??




京、都往路。




建武2年(1336年)11月8日、朝廷は足利尊氏を敵と見做し追討の宣旨を下した。




新田義貞は六万の兵を率いて東海道を下る。



大河姫

義助、めっちゃ嬉しそうだな。

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太平記あらすじ第34話中巻「写経の行方」

花夜叉一座はまだ鎌倉にあった。




一座に戻った石も新たな一座の仲間とうまくやっている。




先程から面を彫っていた。




現在の花夜叉の相棒でもある服部元成は石の腕に感心している。



「できるからどうか分からぬが、藤夜叉の面を創りたい」

「服部様が藤夜叉の面を付けて舞っている姿を見てみたいものじゃ」



その穏やかな空気は清子(尊氏母)の来訪の知らせで吹き飛ぶ。清子は不知哉丸を引き取りたいと言っているのだ。




石は血相を変えて表へ出る。




不知哉丸は右馬介と遊んでいた。清子の姿はない。



「不知哉丸、そいつから離れろ」



花夜叉はまだ不知哉丸には何も話してはいないと宥める。



「何も話してないなら俺から話す」

「この足利の奴らがお主を引き取りたいと抜かしておる」



石は藤夜叉の想いを代弁しているのだ。



「わぬしだけは武士にしたくない」

「戦のない世に育てたい」



清子は広間で石の叫びを聞いていた。




石は気配を察し、広間へ入る。




清子は石に頭を下げる。




今まで育ててもらった恩、勝手を言っているのも十分に分かっている。




しかし。



「不知哉丸を武士にするために来たのではありませぬ」

「我が身同様、足利ゆかりの寺に預けたいと思い・・・」

「十年、二十年を考えれば、和子のためにはそれが良いのじゃ」



「仏門か・・・」



鎌倉、足利亭


千寿王が手習いをしている。




尊氏は登子から千寿王の手習いを見ているように言われていたが、じっと考え込んで千寿王の姿は見えていない。



「あらあら!殿に千寿の手習いを見ているようにお願いしましたのに(笑)」

「お、おお!すまぬ・・・!」



大河姫

尊氏、心此処にあらず。

登子は千寿の筆をそっと取る。いくつかの文字は中々上手に書けている。




そこに清子が戻ってくる。




尊氏と清子の間にいいもしれぬ緊張感がある。




登子が清子を気付かう。



「母上様、何かお話があたのでは?(ニッコリ)」



「あ、ああ、寺へ納める写経の儀じゃ・・・大したことではない」



尊氏が応じる。



「寺へ納める儀は叶いましたか」

「叶った、案ずることはない」



尊氏は安堵の表情を浮かべ千寿の相手を始めるが・・・。



大河姫

てか、尊氏、千寿王を甘やかしすぎじゃない?

「殿!新田義貞が六万の軍勢で東海道を下っておるとの報にございます!」



新田軍と足利軍は矢作川で開戦する。











迎え撃つは高師泰軍だが、足利軍は敗れる。




楠木正成邸


新田軍が出撃したのち、残留組は固唾をのんで戦局を見守っていた。楠木正成もその一人である。




正成は何やら書状を読んでいるが・・・。



「遅い!」



久子は珍しく声を荒げた夫正成を心配する。



「・・・儂に仲介を望んでおる・・・」



花夜叉、正成の妹卯木からの書状には、尊氏には帝に抗するつもりなどはなく戦は望んでいないこと、その仲介を正成に頼みたいと望んでいる事が記載されていた。




しかし、既に戦は始まっていた。

太平記あらすじ第34話下巻「出家」

足利亭


「儂は出家することに致す」



大河姫

尊氏wwwww出家wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww拗ね出家www

新田勢が三河を抜いて、一路鎌倉を目指している。尊氏は帝に抗する意思がないことを示そうとしているのだ。




足利一門衆は尊氏の発言を茫然と聞いている。



「六万の軍は新田の軍ではない!帝の軍、官軍ぞ!!」

「なんとしても戦は避けねばならぬ」

「関東の諸将に伝えよ。足利尊氏は仏門に入った」

「師直、かまえて戦はならんぞ!」



道誉はなんとか説得を試みようとするが・・・。



「足利殿!」

「朝敵となり生きながらえた家はない、思案の末じゃ」



尊氏は庭先に出るとで髻切手を落とす。




登子は座り込み、重臣たちは茫然とそのようすを眺めていた。




関東武士が主を失った。




尊氏は浄光明寺に籠る。




建武2年11月末、新田軍は遠州を抜き、駿河へと迫っていた。




尊氏は浄光明寺に籠ったままである。




そこに道誉が来訪する。



「直義が駿河へ?」



「師直殿を副将に一万とわずかな兵で立たれた」

「止む終えまい。お身内が次々と討たれておる」

「脇屋義介などは鎌倉を奪われたことで相当恨んでおる」

「名和や、楠木は辞退したというにな」



大河姫

さすが。そうそう。朝廷のやり方は汚いね。とういうか上手い。まあ、小手先だけど。

道誉は帝の綸旨を入手したと言うとそれを読み上げる。そこには逆賊尊氏とその一族を決して許すなといった趣旨のことが書かれていた。



「帝はどうしてもご辺を討てという。寺へ入って無駄じゃ」

「なんのために北条を倒したのじゃ?」



「・・・」



「儂は死にたくない」



道誉はこのまま尊氏が寺に籠っているなら自身は新田に寝返るという。



「ご辺の気が変わったらご一報賜りたい、何処にいても戻ってこよう」

「ははは!」



大河姫

判官殿、尊氏の扱いが上手いね。

道誉は先程尊氏に披露した「綸旨」を破りながら寺を後にする。




駿河手越河原。




直義、師直を中心とした足利軍は新田勢に大敗する。








浄光明寺に籠る尊氏の元に右馬介が凶報を持ってくる。



「敗れた!?」

「駿河で敗れたか!?」



「頼みの佐々木判官、宇都宮貞泰、頼みの外様武家次々と寝返り」



「佐々木が寝返ったか」



直義と師直は箱根にあり、最期の決戦を挑もうとしているという。



「この右馬介、誰よりも殿の心存じ上げておりますが・・・」

「人には人の道がございます」

「このままご舎弟殿を見殺しになさいますか?」

「さほどに、帝が大事にございますか?」



尊氏は立ち上がる。



大河姫

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「鎌倉に如何ほどの兵が残っておる!」

「兵を集めよ!兵を集めよ!!!!」

「新田義貞を討つ!出陣じゃ!」



翌朝。



「南八万大菩薩!我らにご加護を!」



尊氏が立った、建武2年12月9日のことである。

太平記(大河ドラマ)感想第34話「尊氏追討」

太平記(大河ドラマ)感想第34話「尊氏追討」。尊氏は朝敵に。いよいよ南北朝時代の始まり・・・まであと少し。太平記では尊氏が朝敵とされたことに恐れ戦き出家する場面がありました。原作でもここは同じようなテイストで描かれているのですが、ちょっと別の角度から考えてみると・・・?

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太平記感想第34話「ポーズ」

「朝敵となり生きながらえた家はない、思案の末じゃ」



出家してしまった尊氏。




尊氏は帝の勅使下向時から後醍醐帝へ許しを請う、つまりなんとか後醍醐帝と妥協点を見出そうしているが、直義、師直をはじめとする家臣に押し切られた・・・という形で描かれております。




もっとも、この時史実の尊氏は結構強気の交渉をしておりました。




そもそも、帝の許しを得ない戦であったワケですが、鎌倉奪還の手柄もあり改めて「征夷大将軍」への任官を求め、新田義貞を「君側の奸」としてその排除も求めています。




義貞の件はともかく、朝廷側も決してゼロ回答ではなく「東征将軍」という位を与え、少なくとも「鎌倉攻め」には勅許を与えているんですよね。




尊氏はこの時点で「朝廷側はいずれ折れる」という目算があったのではないかと思います。




しかし、朝廷側の回答は「朝敵」といういわば宣戦布告。




尊氏はこれに恐懼し出家して許しを・・・?




これは「ポーズ」ではないかなと思うんですよね。もっと言うとアリバイ作り



「俺は決して帝に抗するつもりなどなかったのだ」
(心ならずも結果的にはそういう風に見えてしまうことになったけど)



尊氏はこの時「戦えば勝てる」という自信があったように思うんですよね。なので、既に「戦後」の事を考えている。




・・・尊氏の出家期間はほんの一月ほどですからね。




因みに、私本太平記を著した吉川英治に大きな影響を受けている山岡荘八版の新太平記はそんな雰囲気で描かれております。




山岡荘八版もかなり面白いので、楠木正成や護良親王が好きな人には特にお勧めです・・・。

太平記感想第34話「道誉の裏切り」

宣言通り見事に裏切りをカマス佐々木道誉。




この裏切りの「心理的影響」は計り知れなかったように思うんですよね。




判官殿と言えば「節操無し」「風見鶏」「勝ち馬に乗る」云々・・・。




その佐々木道誉が寝返り、新田に下ったのである。



「やあやあ新田殿!」

「巡り合わせとは言え先程はご無礼を仕ったwww」

「それにしても、新田殿はやはり強い!関東武者の鑑ぞ!」



義助の苦り切った表情とあまりに堂々たる投降に戸惑う義貞の姿が目に浮かびますw




なんか、道誉はキャラ的に「裏切り」が許されている。




流石は「バサラ」な奴です。




道誉についてはもう一つ。




道誉の飼い主は「尊氏」です。




そして、飼い犬は飼い主のことを最も理解している。




道誉が尊氏に聞かせた「綸旨」ですが、多分に脚色されているような気がします。




破り捨てながら笑ったいたのがそれを暗示していたんじゃないかな・・・?




昔の大河は「答え合わせ」を明確にしないのがステキですね。




昨今は視聴者様の低い方のレベルに合わせて懇切丁寧に台詞を回しますからね・・・。

太平記感想第34話「義貞、負ける」

戦の前に女の事を考えているようでは、もはや戦う前に負けているみたいなものですな。




ああ、情けない。



「一度はこの思い伝え置かんと」



あと、多分「勝てる(落とせる)」思って来たと思うんですよね。




勾当内侍も人が悪い。




今までのやり取りを見ればねぇ。




勘違いしちゃうよ。




因みに、私もてっきり「告白待ち」かと思ってました。




まさか、ソデにされるとは。




想い人ってやはり後醍醐帝なのかな・・・?




原作では「小宰相の件」を漏れ聞いて恐れていて、早く後宮を出たかったみたいな感じで描かれていたはず。




以上、太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第34話「尊氏追討」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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