太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第32話「藤夜叉の死」。尊氏はずっと「京の夢」を追いかけ続けてきたのでしょうね。その象徴でもあった藤夜叉がついに最期を迎えます。尊氏と藤夜叉の最期の対話を見て思うのです。女が男を動かし、男が天下を動かす・・・?太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第32話

太平記(大河ドラマ)あらすじ第32話「藤夜叉の死」

鎌倉を追われた直義は命からがら三河へと逃げ込む。しかし、三河も決して安全と言える状況ではなかった。一方、尊氏は窮地の足利一門を救うべく都を立ち、美濃国まで軍を進めていた。

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太平記あらすじ第32話上巻「家族」

公家の下人に斬られた藤夜叉だがなんとか一命は取り留めた。



大河姫

藤夜叉、生きてたよ。
クロトア風

石が連れてきた村の医師も「大丈夫」と藤夜叉を安心させるように話す。藤夜叉は石と不知哉丸の姿をみて安心したように頷く。



「で、どうなんだ・・・?」

「うーむ・・・」



藤夜叉と不知哉丸に聞かれないよう二人をあばら屋に残し、外で「本当の容態」を尋ねる。




石も覚悟はしていたが、持って数日、もはや手の施しようがないという。
しかし。



「足利軍がこの美濃で陣を張っている」



村の医師は大きな軍勢なら刀傷を治す施術に優れた医師が必ず帯同しているはずで、その者の施術ならあるいはと話す。



大河姫

まーた足利か・・・。これは運命だな。

その時、不知哉丸が藤夜叉が石を呼んでいるとあばら屋から出てくる。



「石がいないと鬼がやってくる・・・」



藤夜叉は石が戻ってくると安心した表情を浮かべる。



大河姫

藤夜叉、鬼ってまた面倒くさい・・・、いや、最期を悟ったか・・・?

そして、昔の話をする。



「小さい頃から石は気が短くて喧嘩早くて・・・」



気難しい石は自分がないとダメだと思っていたが、実際、助けられていたのは藤夜叉自身だと言う。



大河姫

気難しいのはお互い様やね。

「助けてもらったのは私・・・これからもずっと一緒に・・・」



大河姫

ああ、気付いてたんだね。そうだね。言えてよかったね・・・(涙)。。。

石は藤夜叉の言葉に優しく頷くのであった。




そして、その夜。




石は足利の陣へ向かって走った。



足利本陣


「そうか!ご舎弟様は矢作の宿に!」



大河姫

尊氏、衣装が道誉化してない??

三河からの知らせで、鎌倉を脱した直義はかつて「置文」を読み上げ決起を決意した矢作の宿に辿り着いたという。これで、三河も数日は持つ。美濃からであれば十分間に合う距離である。




尊氏も少々安堵の表情である。




同じ頃、その足利本陣に忍び込んでいた石が捕らえられる。騒ぎを聞きつけた右馬介は何事かと尋ねるが、石の姿に驚く。



「藤夜叉が・・・」



大河姫

石の奴、侵入して医者をさらう気だったんかな?

右馬介は直ちに尊氏に藤夜叉の件を報告する。



「申し訳ございませぬ・・・!!!」



大河姫

右馬介のせいじゃなかよ。

尊氏は石と再会する。




そして、自らも馬にまたがり藤夜叉の元へと走るのであった。

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太平記あらすじ第32話中巻「再会」

尊氏は石の案内で藤夜叉が匿われているあばら屋へ到着する。




不知哉丸は尊氏の姿を見ると、



「足利の大将じゃ!!」



と、喜ぶ。




尊氏は不知哉丸を撫でると、床に臥す藤夜叉を診舞う。




先に着いていた医師が藤夜叉に刀傷の施術を施していた。




藤夜叉は尊氏がやって来たことを喜ぶ。



「お殿様のお計らいで土と共に生きる事が出来ました」



短い間ではあったが美濃国で穏やかに暮らすことが出来た事に感謝する。



「良き世をおつくり下さい・・・」



「そなたに初めて会った時、舞に疲れていたと・・・そう申したな」



大河姫

ああ、懐かしい。そうだったね。

二人は都で初めて会った時の思い出話をする。



「舞が終われば眠れるから・・・」

「今は、幸せだから眠りたい・・・」



藤夜叉はまた眠りについた。



大河姫

次の眠りは・・・もう目覚めないよ・・・。

時より、譫言のように



「東より・・・」



と、夢の中で舞を舞っているようである。




尊氏は藤夜叉が眠りにつくとあばら屋を出る。外で待っていた不知哉丸に小さな地蔵菩薩を渡す。



「不知哉丸・・・これを、お守りじゃ」



大河姫

地蔵・・・これ原作だと母上(清子)が尊氏にくれたはず。

そして、石に藤夜叉を斬った者について尋ねる。



「斬ったのは公家の下人か?」



石は頷く。




尊氏は何やら決意を固めたような表情で自陣へ駆けて行く。

太平記あらすじ第32話下巻「進撃の足利軍」

三河矢作、吉良亭


登子と千寿王、そして直義は無事に尊氏を迎える事が出来た。



大河姫

おお!登子と千寿王。登子可愛い。

「千寿殿、父がいない間、我が一門を良く守った!」



大河姫

幼子には力があるというからね。

登子は感無量の表情、そして直義は少し気まずさと安堵さの混ざった表情で兄を迎えた。




尊氏到着とほぼ同時に遅れて母清子も矢作の宿に到着する。




登子は特に清子との再会を喜んだ。




束の間の家族再会を楽しんだが、戦いはこれからである。




鎌倉を取り返さなければならないのだ。




早速軍議となるはずだが・・・。道誉が尊氏を呼び止める。



「足利殿!わが手の者が少々妙な噂を耳にしましてな」

「妙な噂とは・・・?」



道誉は師直をチラリと見る。尊氏は師直は席を外すように促す。師直は少々不満そうでもあるがすぐに外す。



「・・・親王を直義殿が害し奉った」



尊氏は思いもよらぬ話である。道誉はそれがもし、事実なら我らも覚悟を新たにせねばと続ける。




尊氏の表情から血の気が引く。



「直義!参れ!」



尊氏と直義、そして道誉は一室に入る。



「宮は?」

「宮は鎌倉を去る折、害し奉りました」

「何故!」

「置き去りにすれば!北条と与し我らの脅威になりかねませぬ!」



大河姫

ああ、直義。やっちまったな。まあ、正しいんだけどね。

尊氏は怒りに震える。




この事を知った御醍醐帝がどれほど嘆くのか想像できないかと叱責する。



「都で帝になんと申し開きをすれば良いのじゃ!」



大河姫

尊氏は親だから親の気持ちが分かる。が、現実は残酷ですがね。

道誉は兄弟の言い争いを複雑な表情で眺めていた。



「都になど戻らねば良い!!!」



直義は既に戻るつもりなどはないと話す。そして、それは道誉なども同じではないかと。




直義が居なくなった一室。




道誉は座り込み尊氏に自身の心情を話す。



「都がどんどん遠くなる、もとより戻るつもりはなかったが・・・」

「縁が切れるとなると寂しいものじゃな」



そして。



「儂が同じ立場なら、直義殿と同じことをしたやもしれん」

「考えていることはみな同じ」



大河姫

尊氏だけが違ったから、御醍醐帝も惑わした。

その日の夜。




鎌倉奪回の為の軍議が開かれる。



「橋本(現在の浜名湖周辺)の大将は名越」

「名越?」



師直の戦況報告に反応したのは道誉である。



「名越とは・・・儂が弓を教えたあの名越か?」

「あははは!あのはなたれ小僧など物の数ではござらぬw」



「判官殿が弓を教えたのなら・・・その通りじゃな(笑)」



尊氏の突っ込みに一同大爆笑である。




反撃に転じた足利軍の動きは早かった。




七度の戦を一度も落とさず進撃し僅か10日で鎌倉に到着した。




ようやく一息ついた尊氏の元に右馬介がある知らせ持って戻る。



「16日夜、藤夜叉様、手当の甲斐なく」



尊氏はただ一言。



「藤夜叉のこと、大儀であった」



と、伝える。




藤夜叉が逝った。




尊氏は藤夜叉の言葉を改めて思い出していた。




夢の都




鎌倉の想い出




「御殿が治めになればこの都は良い都になると」



大河姫

女が男を動かし、男が天下を動かす。

太平記(大河ドラマ)のあらすじ第32話「藤夜叉の死」でございます。

太平記(大河ドラマ)感想第32話「藤夜叉の死」

太平記(大河ドラマ)感想第32話「藤夜叉の死」。前回、御醍醐帝との恋が醒め、今回で「都の夢」が消える。



「御殿が治めになればこの都は良い都になると」



尊氏の新しい力の源泉になるのかな・・・?

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太平記感想第32話「女が男を動かし、男が天下を動かす」

「御殿が治めになればこの都は良い都になると」



この藤夜叉の言葉は此処から先の尊氏のテーマ、源泉になるのかなと感じております。




尊氏はこれまで基本的にはずっと「脇役」であること望んできた思うのですよね。




そもそも、打倒北条についても日野俊基の「夢」に乗っかり御醍醐帝の力になりたいと願ったのが始まり。




実際に元弘の乱での活躍も(実際は兎も角)新田を兄と慕っており、決して主導権を握ろうとしない。




建武政権では流石に「主導権」を握り大塔宮護良親王と争いますが、それも決して自分から望んだことではない。




周囲が持ち上げれば持ち上げるほど、



「いや、その器ではない」



と、固辞してしまう。




周囲は歯がゆく感じるものの、一方でそれが「謙虚・忠臣」の雰囲気を醸し出し尊氏の魅力となっているのも事実。




しかし、そろそろ限界が・・・。




やはり、公家と武家は相容れない。




尊氏も頭では分かってきていると思うのです。




追いかけきたものはであったと。




ならば自身の中の正義を創る。




「御殿が治めになればこの都は良い都になると」




ある意味で藤夜叉の遺言。




尊氏の「新しい核」となるように思います。




女が男を動かし



男が天下を動かす




山本長官深い。

太平記感想第32話「人の親」

大塔宮護良親王の謀殺。




護良親王の謀殺については史実ではあまり問題視されなかった(!)と言われているのですが、太平記では尊氏と御醍醐帝が対立に至る理由の一つとして描かれそうですね。




実際、道誉も吐露していた通り、直義の行動は武門であれば誰もが思い至る事なのだと思います。




大塔宮護良親王はとはいえ征夷大将軍




宮将軍と得宗家北条時行。




まさに鎌倉幕府成立のピースが揃っているのです。




しかし、尊氏だけは相変わらず違う。



「我が子を失った帝のお嘆き」



と、来ます。




直義は「そういう問題じゃねーだろ!」という感でしょうね。そこで、はたと気付いたのは尊氏には千寿王と不知哉丸という二人の子供がおりますが、直義はまだ子供いないんですよね。




その辺り、やはり人の親になると気付くことも多いのだと思います。




皮肉な話ではありますが、尊氏は後に自らの息子不知哉丸(直冬)と争う運命にあります。




尊氏と後の直冬との関係は後醍醐帝と護良親王の関係と重なる部分もありますね。




勿論、今の尊氏には知る由もありませんが・・・。




以上、太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第32話「藤夜叉の死」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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