太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第19話「人質」。登子と千寿王を連れて戦に行こうとするとは・・・。流石に大甘である。しかし、コトここに至っても登子に「真意」を明確に伝えないのは優しさか?それとも「冷徹さ」なのか・・・?いや、これは高氏の「甘さ」なのかな。太平記のあらすじと感想第19話

太平記(大河ドラマ)あらすじ第19話「人質」

元弘3年(1333年)閏2月。




大河姫

千早城か。

千早城は未だに健在である。鎌倉方はわずか千にも満たない千早城を攻めあぐねていた。攻め方鎌倉方御家人の間では早くも「厭戦気分」も漂い始めていた。

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太平記あらすじ第19話上巻「風雲千早城」




隠岐から先帝が脱出した。




石は無事に伯耆へ入った後醍醐帝を見届けると、千早城へと戻ってきた。明け方、鎌倉方の包囲の目をかい潜り城近くまで来ていた。



大河姫

石、戻ってきたのか?

鎌倉方の兵は戦に疲れたのもあるが、夜な夜な遊女を入れて酒盛りである。見張りの兵も皆寝ていた。



ドカ!


不意に石は殴られる。



「おお、お前はましらではないか?」

「へへへ・・・」

「ついて来い(笑)」



石を殴ったのは楠木正季であった。



大河姫

プロボクサーに殴られたw

正季は少数の手勢を引き連れて奇襲をかけようとしているのだ。赤坂城や千早城で活躍した「案山子(かかし)」を持っているが・・・?




楠木軍は遊女と飲みづかれて寝入っている鎌倉方の陣中に忍び込むと、立ったまま寝ている見張りを起こすと、殴り倒し鬨の声を上げる。



「おー!!!」


大河姫

いいね!女ずれの鎌倉方!

「な!?おのれ!!」



しかし、正季達はすぐに城へと退いていく。




朝もやの中、鎌倉方は正季たちを追跡し斬りつけるが・・・。



「な!?」



鎌倉方が相手にしていたのは正季たちが立てた「案山子」であった。さらに、合図で千早城から落石がある。



大河姫

楠木強いな。あの案山子は矢を奪うのにもよく使った。

「ははは!やったな!」



城のふもとに落石で無残に押しつぶされた鎌倉方の兵を見ると正季は豪快に笑う。




千早城の戦いで楠木軍は「善戦」をしているとは言え、籠城戦である。城内では残りの食糧が乏しくなってきている。




妻の久子から台所事情の報告を受け正成は渋い表情だ。



「大丈夫です。これから草木も生えましょう」



久子はむしろ正成を元気づけるように話す。



「そうじゃの!一日もてば一日の勝利、十日もてば十日の勝利じゃ」

「殿、これも食べられましょう」

「うむ!(不味い・・・)」



大河姫

蛇に蛙か・・・。

古参の宿老恩地左近が勧めてきた謎の食物を食べて正成は苦笑いである。




そこに、正季が意気揚々と引き上げてくる。



「奇襲をかけて鎌倉方の兵を五百ほど葬ってきました!」

「正季!勝手なことをしおって!外に出れば腹が減る!犠牲も出る!それが分からぬか!」



大河姫

そう、腹減るんだ。正季怒られた。

正季は叱かられた子供のように下を向いているが、久子がその大きな身体の後ろに石がいるのに気付く。



「そこにいるのは石殿ですか?」

「へへへ・・・」



石は少し気まずそうに頷く。



「おお!石!隠岐の先帝は・・・?」

「はい!無事隠岐を脱して伯耆の名和長年様の元に!」

「でかした!これで鎌倉からさらに大軍が・・・鎌倉は手薄になる!」



千早城の士気は大いに上がる。



大河姫

先帝が隠岐を出でた!ああ、これで勇気百倍!

一方、鎌倉方は千早城への「力攻め」にすっかりこりて兵糧攻めに切り替えていた。しかし、攻め方の御家人たちは兵の食糧も自身で確保していることもあり、長期戦は負担が重い。




寄せ手の鎌倉方は御家人達の厭戦気分が広がっている。



「病と偽ってもう、国へ帰るか??」

「ああ、それも・・・」



大河姫

病と偽って国へ帰る。新田も・・・?

そこに、「具足師柳斎」に姿を変えた右馬介が先帝隠岐脱出の情報を話す。



大河姫

出たな、右馬介。

「な、具足師よ!そは真か!?」

「はい・・・おや?あなた様は新田様の?」

「我が陣まで来て頂けないか?」



新田本陣


「なに?先帝が隠岐を脱した?」

「はは!新田義貞様にはわが主足利高氏より書状を預かっております」



大河姫

おお!新田の旗だ!鍋の蓋な。

右馬介は「具足師柳斎」の変装を解き、自身は足利家臣一色右馬介であると名乗る。



「折り入って、相談をしたい儀これあり」



高氏からの書状を読み終え義貞は考え込んでいた。

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太平記あらすじ第19話中巻「嵐の前」

足利軍の出陣は3月と決まっている。




鎌倉の足利屋敷は戦準備で大忙しである。




高氏は千寿王の馬になり遊んでいた。



「千寿殿!さて、何処へ参りますか?奥州にも我が領地がござるぞ!」



大河姫

高氏、子煩悩だな。

千寿は父高氏の「馬」が大好きなのだ。そこに、千寿を探して妻の登子がやってくる。



「やはりこちらでしたか(笑)」

「おお、登子か!」

「千寿は殿の馬が大好きでございます」



大河姫

登子、可愛いな。相変わらず。

千寿を侍女に預けると、高氏は新ためて今回の戦についてつとめて明るく話す。




そして。



「そうじゃ!此度、千寿と登子も連れていこう!」

「え・・・?」

「都見物が出来る!京には上杉殿の屋敷もある!そうしよう!」



登子の戸惑いを余所に高氏は独り納得の表情である。



大河姫

一緒に戦に?そりゃ無理だろ?甘すぎじゃない?虫食い瓜よ??

その日、高氏と直義の母清子が足利荘へと旅立つ。




高氏・直義兄弟、それに登子も清子を見送る。



「高氏殿・・・これを」

「これは・・・?」

「地蔵菩薩じゃ」



大河姫

地蔵菩薩。原作でも地蔵菩薩信仰描かれてたな。確か。

清子は高氏に地蔵菩薩の小さな御守りを渡す。戦に出向く高氏に菩薩とは笑われるかもしれないがと語るが、高氏は大事にすると応じる。



「ご武運を・・・(涙)」



直義は母の言葉に今にも泣きそうである。登子はただならぬ気配を感じながら、清子を見送った。



大河姫

登子は悟ったね。

幕府柳営


「何?足利殿が妻子を連れて戦に?高資、それは真か?」

「はい、ご母堂は既に足利荘へ旅立ちこれで鎌倉の足利屋敷は空でございます」

「ほう・・・?物見遊山でもあるまいしこれは面妖よな」



高氏が「妻子を伴い出陣する」という話は長崎父子はじめ幕府中枢にも伝わる。




高氏は得宗北条高時から呼出しを受ける。



大河姫

高時、頭痛そうだな。

高時をはじめ、長崎父子、二階堂などが待ち構えていた。



「足利殿・・・此度の出陣に妻子を連れていくとか?」

「た、太守、その義に・・・」

「足利殿・・・妻子は可愛いか・・・?」

「あ、いや、」

「可愛いかと聞いておる・・・」



高氏は頷く。



「この虫食い瓜、中身は甘いぞ・・・w」



高時の言葉に一同は笑う。さらに、千寿王だけではなく、伊賀にいる不知哉丸の存在も既に知っていた。



大河姫

実際は千寿と伊賀の子だけじゃなかったはず。

「可愛いものは手元に置きたいものじゃ」

「儂の母御前もそうじゃ・・・儂を手元に置いてあれやこれやと・・・」

「さほどに大事にされては息がつまる・・・」

「大事なものはこの鎌倉に置いていくがよい」

「この高時が預かろう・・・」



大河姫

いくら可愛くても戦に連れていのはね。そりゃそうだ。そして、高時可愛い。

高氏は受け容れるより仕方がなかった。



「なんで妻子を預けねばなぬのじゃ!!!」


ことの次第を家臣に知らせると、やはり直義が激昂する。



「我らが裏切るとでも!?北条殿はいったいどういうつもりじゃ!」

「兄上!受け容れる必要なありませぬぞ!!!」



大河姫

そりゃ、直義、既に裏切るつもり満々やん。

直義の威勢の良い意見に家臣一同皆賛同する。高氏は黙って聞いている。



「・・・北条殿から戦に行けと言われれば行く」

「人質を出せと言えば出す、それしかございませぬ」



「師直!!!」



「では、どうしろと?鎌倉の足利は三百ほど、北条殿は万を数えます」



「儂は気持ちの・・・」



「気持ちで北条殿には勝てませぬ(キッパリ)」



高氏が初めて口を開く。



「儂もそう思う」

「・・・まずは、鎌倉を出でることじゃ」



大河姫

鎌倉を出ないとな。敵の手の中では何もできない。

家臣の次は登子にことの次第を伝える。



「都見物は出来なくなった!すまぬな(笑)」



しかし、流石に登子は納得しない。



「殿・・・殿はいったい何を、何をお考えなのですか?」

「赤橋の妹だから言えぬのですか!?私は足利の者です!」

「殿の一生は登子の一生です!」



先日、母清子を見送った足利兄弟の様子も「今生の別れ」のようだった。




高氏はハッキリとは応えないが・・・。



「幼い頃、ご神体というものを見たことがある」

「それはただの木切れであった」

「初めて鎌倉武士の頂点に立つ得宗殿を見た時、美しいとは思わなかった」

「しかし、都で帝に拝した時、初めて美しいと思った」

「そして、北条殿はその帝と戦をせよと言う・・・」



大河姫

言うのか?言うのか???

登子は黙って聞いている。



「・・・登子は儂の宝じゃ」

「これだけは申しておく、其方を長く手放すつもりはない」



高氏はそう言うと登子を強く抱きしめるのであった。




そして伊賀では。




右馬介が藤夜叉の元を訪れ、急ぎ三河一色村へと逃れるようにと知らせに来た。



「足利殿の戦が始まります」



藤夜叉は右馬介の言葉を不安そうに聞くのであった。

太平記あらすじ第19話下巻「源氏」

高氏は出陣の直前、平塚辺りに鷹狩に出る。




それは表向きのことで、本当の目的は新田義貞との密会にあった。



「新田殿!よく戻られました!」



「ははは、仮病じゃ(笑)」

「あちこち痛いと長崎悪四郎殿を困らせ申した」

「して、ご用向きは?」



「それがし、北条殿と戦をする覚悟を決めましてございます」



「ほう・・・勝ち目は?」



「分かりませぬ」



「・・・それは・・・困りましたな(笑)」



「兵の数も北条殿に遠く及びませぬが・・・」

「この高氏、今の世に我慢がなりませぬ(笑)」

「十五年前、新田殿に言われた言葉と張り合って生きて参りました」

「我らは源氏、夢々北条の犬になるなと」

「共に立って頂けませぬか?」



大河姫

笑ったね。これは正成イズム。

高氏は笑う。



「長い間この時を待っておりました」



大河姫

「足利が動けば天下が動く」と言っていたな。

義貞もまた笑顔で応じるのであった。




以上、太平記(大河ドラマ)のあらすじ第19話「人質」でございます。

太平記(大河ドラマ)感想第19話「人質」

太平記(大河ドラマ)感想第19話「人質」。虫食い瓜は甘すぎましたね。もっとも、長崎父子はじめ、鎌倉方も随分と「甘い」と思いますが・・・!今回の見所は最後義貞との会見ですね。高氏の雰囲気が変わった事を義貞も感じていたはず。

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太平記感想第19話「甘さ?弱さ?」

高氏は登子に最後まで「北条殿と戦う」ということを明確に伝えませんでしたね。




ちょっと此処で思い出すのが「正中の変」発覚の顛末。




第4話「帝ご謀反」でも触れましたが、発覚のきっかけとなったのは、舟木(土岐)頼員の妻の「嫉妬心」から。




妻可愛さについつい「真実(倒幕運動)」について話をしてしまい、それが妻の父(頼員にとっては義父、六波羅の役人だった斎藤何某)を通して六波羅に漏れたと言われております。




因みに、妻は「騙されて悪巧みに加わっている夫を助けようと」父を頼ったとも。




高氏も同じ時代の人ですからね。




その辺りの事情は耳にしていることでしょう。




状況がよく似ているのですよね。



「高氏を救うために実家の兄守時に真実を告げる」



可能性も・・・とか頭をよぎった・・・?




・・・いや、無いかな。




高氏はただ、単純に登子に「兄守時と戦う」とは言えなかったのでしょうね。




すると、登子に告げなかったのは「甘さ」ではなく「優しさ」いや、「弱さ」というのが一番近いのかもしれません。




それは、それで高氏の魅力ではあるのですが・・・w




あと、最後、抱きしめて愛を囁いてなんとかするのは高氏の得意技でズルいですね。

太平記感想第19話「高氏と義貞」

高氏は自身の覚悟を「兄貴」である義貞に伝えます。




隠岐から帝を連れ出そうとしていた岩松常家や大塔宮と連携し立った楠木正成などと比較すると高氏は慎重派。




前回渡良瀬川で「昔話」をしたときは、高氏は慎重派でしたね。




その高氏が、



「今の世の中に我慢がならない」



と、北条殿を敵とすると宣言。




義貞は以前から「足利が動けば天下が動く」と考えていたのでついに来たかという感じでしょうが、勝算がある訳ではない、寧ろ兵の数も大いに足りないと言ったのは少々意外だったのではないかと思います。




しかし、その決して「利がある状況」ではないにも関わらず、高氏から発せられる雰囲気が以前とはまるで異なる。




私には、



「楠木正成が宿った」



ように見えました。




勿論、前回の渡良瀬川会見時には既に正成から「大事なモノの為に死するは負けとは申さぬ」という金言を聞かされておりましたが、高氏自身の中で「消化」するには少々時間がかかった。




正成の思考を自分のモノにしている高氏を見て、義貞は高氏が大きくなったのを感じたのではないかな。




直観的に「脅威」を感じたようにも・・・?




それは穿ちすぎかな?




以上、太平記(大河ドラマ)のあらすじと感想第19話「人質」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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