麒麟がくるのあらすじと感想第9話「信長の失敗」。先週登場の松平広忠はわずか2週で暗殺されご退場。今回の信長は気の良い兄ちゃんかと思っていたのですが・・・サイコなヤツでした。そして、菊丸は松平の忍者であることが明らかに。これは本能寺への布石かも?麒麟がくるのあらすじと感想第9話

麒麟がくるのあらすじ第9話「信長の失敗」

尾張織田信秀が美濃との同盟を結んだのは大国駿河今川への対抗の意味合いが大きい。今川方も当然それを意識し本格的な尾張侵攻を検討する。義元はその手始めに三河松平広忠に尾張侵攻を命じる。



大河姫

義元のマッマ寿桂尼様は出ないのかな・・・?

跡取りである若君竹千代を尾張に奪われている松平にとって尾張は宿敵である。松平広忠は意気揚々と駿府を立ったのだが・・・。

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麒麟がくるのあらすじ第9話上巻「暗殺」

松平広忠は供回り二人と共に三河への帰路を急いでいた。



「殿!この辺りは賊が出るという噂もありますご注意を」

「早よう、国境を超えるのじゃ」



ガサッゴソ、ガサッゴソ・・・



供回りの一人が気になる発言をした時、茂みからの物音がして緊張が走る。



「(野うさぎ・・・)」



三人はほっと胸をなでおろす。




しかし。




ヒュッ!




今度は風を切り裂く音が!供回りの一人は射抜かれていた!




気が付いた時には数名の暗殺者に囲まれていたのだ。供回りの一人は射抜かれて絶命する。



「殿!お逃げ下さい!」

「グワッ!」



広忠は次々と襲ってくる矢を避けながら林道を走り大きめの木を背に隠れる。既に肩口には深々と矢が刺さっていた。痛みを堪え矢を抜こうとするが・・・。



グサ



広忠の胸には何者かが槍を刺していた。朦朧とする意識の中で相手の顔を確かめようとするが・・・。後ろからやってきたもう一人の刺客に首を掻き切られ絶命する。



大河姫

来世、小早川秀秋まで30年位お休み・・・。

広忠の死を助かめると、刺客達は何処かへと消えて行った。




刺客が消えるのを見計らって、一人の農民風の男が広忠の亡骸に近づく。



「広忠様・・・」



男は広忠の血塗られた脇差を取ると去って行った。



大河姫

菊丸、お前忍者か!?

三河岡崎城。



「こ、これは間違いなく広忠様の脇差・・・」



脇差を見て悲嘆に暮れているのは於大の方。松平広忠の妻で織田に囚われている竹千代の生母でもある。



「織田方の手の者によるものかと存じます」



於大の方とその兄水野信元(竹千代の叔父)に一部始終を報告し、広忠の形見の脇差を持ち帰ったのは菊丸であった。



「このままでは竹千代の身も危ない・・・」



広忠が亡くなった今、竹千代は三河そのものと言っても過言ではない。



「菊丸、お前だけが頼りなのだ」

「陰日向に、竹千代様をお守り致します」



大河姫

菊丸、本多正信説!

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麒麟がくるのあらすじ第9話中巻「うつけ」

尾張に嫁いだ帰蝶はその日、夫である信長と会うことはなかった。




翌朝。




一人の若者が帰蝶の前に現れる。



「お前がマムシの娘か?」

「はい、斉藤利政が娘帰蝶にございます」

「マムシの娘と聞いてどんな蛇女かと思っていたが杞憂であったわw」



若者は漁師のような装いでとても「若殿」といった雰囲気は無かったがこの城の主信長であると名乗る。




信長は床に足を延ばして座ると、昨日あった出来事を話す。



「池に化物が出ると村人が怯えていてな、退治に行っておった」



とある村で、化物が出るという噂があり、領民たちが怯えて仕事も手につかない状況であったという。信長自身はそのような噂は信じてはいないが、村人と同じ目線に立たなければ「化物」も見えないと考え、それならばと自分が退治する事にしたという。



「池に潜ってみたが化物には出会えんかった」

「じゃが、儂が池に入れば村人は安心するであろう?」



大河姫

めちゃくちゃ好青年!

帰蝶はその風貌とは異なる理路整然とした説明に納得する。



「じゃが・・・婚礼の日に其方を放っておいたのは申し訳なく思う」



どうやら、面白い男のようだ。




また、信長は帰蝶に土産を持ってきていた。タコを天日干しにした食べ物のようだ。



「噛めば噛むほど味が出る!海の味じゃ!」

「そうそう、お前たち!入ってこい!」



信長に呼ばれて、三人の農民(太助、平太、末吉)が部屋に入って来た。三人ともそれぞれ「良い仕事」をするのだと紹介する。三人は帰蝶の美しさに目を見張る。



「どうじゃ?儂の嫁じゃ!」



大河姫

平三、平五、そして源助(高坂昌信)を思い出す。藤吉郎も友達かな?

信長は誇らしげに帰蝶を紹介する。身分の低い者とも親しく交わり領民のことを考える。帰蝶は信長に興味が湧いてきた。



大河姫

帰蝶、幸せの予感を感じているわね・・・!

この日、帰蝶と信長は猿渡城の織田信秀への挨拶に行くことになっていた。帰蝶が信秀と会うのは初めてである。



「帰蝶殿!よく参られた!」



猿渡城では信秀と信秀の妻土田御前が新郎新婦を出迎えた。帰蝶が父斉藤利政から贈られた引出物を披露すると信秀も喜ぶ。
すると、



「父上!この三郎からも引出物がございます」

「この尾張の繁栄には欠かせぬ物でごございます」



帰蝶は信長から何も聞いてはいない。




信長は行器(ほかい、食べ物を入れるもの)を信秀の前に差し出す。信秀は興味深げに行器の紐を解いて中身を改めるとその表情は一変する。



「二人とも、座を外してくれ・・・」



大河姫

アカン、サイコだ・・・。

信秀は帰蝶と土田御前を部屋から出し信長と二人になると、激昂する。



「この!うつけが!松平広忠の首など!!」

「これで、今川は死に物狂いで竹千代を奪いに来るぞ!」



信長は父信秀が喜ぶと思っていたのにいったい何故怒られるのは理解出来ないようである。何のために美濃と同盟を結んだのか?対今川の為である。いまこそ、今川と雌雄を決す好機ではないかと。



「物事には時期がある・・・美濃とは盟約を結んだばかり」



マムシの利政が織田方の都合よく動いてくれるとは限らない。いや、隙を見せれはこちらの喉元に食らいついてくるかもしれない。




そして。



「今、今川と戦っても勝てぬぞ・・・!」

「私は、、、父上に褒めてもらいとうて・・・」



信秀は悲しげな表情を浮かべる。



「儂がこのような身体でなければな・・・」



以前の戦で負った肩口を傷を忌々し気に掴むのであった。



大河姫

親父の苦悩・・・。信秀殿は良い父です。わが夫や息子にも見習って欲しい・・・。

帰蝶は先程の「引出物の中身」が気になっていた。中身は分からないが、信秀の表情が変わったのは気付いていた。




一方、土田御前は「中身」が分かったようである。



「世の中には知らなくて良いもがある」



大河姫

流石、マッマ・・・。中身見なくても分るんだね。

帰蝶に諭すのであった。また、信長の実弟信勝、そして現在尾張の人質となっている三河松平広忠の嫡男竹千代も紹介する。信勝と竹千代は将棋を指していたが、信勝が勝ったようである。



「なんじゃ、手応えのない・・・」



信勝と元服前の竹千代ではやはり腕前に大きな差があるのだろう。母、土田御前は信勝に飛車角を落として対戦してやれば良いと話す。




しかし、竹千代は「真剣勝負」でお願いしたいと言うと、部屋から出て行ってしまう。土田御前は冷たい目で竹千代の後ろ姿に向けて、



「人質の癖に愛想のない事じゃ」



と言う。麒麟は「人質」という言葉に少々複雑な想いを持つ。そして、竹千代と言われた少年に興味を抱く。




竹千代は独り金魚を眺めていた。小さな鉢に入れらている赤い金魚と自らを重ねているのかもしれない。




帰蝶が竹千代に話しかけると、意外な話をする。



「さっきは本気でやっていないのです」


大河姫

職隆は、けっして儂には勝たぬ(笑)by御着の殿

信勝相手では弱すぎて相手にならぬのだと言うのだ。帰蝶は半信半疑なところもあるが、竹千代によると信長はかなり強いようだ。




信長がいれば、将棋も退屈しないのだがとも語る。




そこに信長が現れる。




竹千代は信長の姿を見ると喜び立ち上がり駆け寄る。



「あ!信長様!!!」

「うるさいどけ!(ドン!)帰蝶!帰るぞ!!!」



何があったのだろう。先程とは打って変わって不機嫌そのものの信長は竹千代を跳ね除け、帰蝶を連れて清須城へと戻って行った。

麒麟がくるのあらすじ第9話下巻「妻木の娘」

信長は城へ戻ると黙々と鉄砲を撃っていた。鉄砲を撃っていると嫌な事をすべて忘れ無心になれるのだという。



パーン



帰蝶は信長が見事に的を撃ち抜くのを眺めながら十兵衛の事を思い出していた。



「美濃にいる私の従弟も鉄砲に夢中になっておりました」

「・・・撃ってみるか?」

「よろしいのですか?!」



帰蝶は信長の手ほどきで鉄砲を撃つ。



「おお!的をかすったぞ!筋がよいの!」



大河姫

あら、美濃では見られなかったいちゃつき。流石、海があると違うわね。

信長は流石はマムシの娘と喜ぶ。二人はお互いの父についても語る。



「儂は時々自分の父親が大嫌いになる」

「それは・・・私もです」



二人は顔を見合わせて笑い合う。




その頃十兵衛は・・・。



大河姫

開始30分経過して主役のご登場。

十兵衛は叔父光安の命で家臣の藤田伝吾を伴い妻木の里へ米を運んでいた。藤田伝吾はこの時期に米を運ぶ事に不満気だが、十兵衛は幼い頃に妻木の家には度々来ていたので、懐かしく感じていた。




妻木の家ではどこぞの子供たちが何やら鬼ごっこかかくれんぼをしているようである。




幼い頃の十兵衛もたびたび、そのような遊びをしていたことを思い出す。




米を全て運び終わったことを報告しようと家に入ると・・・。



「戸を閉めて下さい・・・小さい鬼に見つかってしまいます」



娘の声が奥からする。十兵衛が何の事やらと戸惑っていると奥から娘が一人現れて十兵衛の手を引いて奥へ招く。




どうやら子供たちとかくれんぼをしているようだ。




娘は手に籠を持っていたが、そこには綺麗な花弁がぎっしりと摘まれていた。十兵衛の視線に気付くと娘はいたずらっぽくささやく。



「見つかった時に可愛い小鬼に花吹雪をお見舞いするのです」



ああ、思い出した。




十兵衛は幼い時にここでかくれんぼをして同じように花吹雪を見舞われたことがある。



「貴方に会った事があります。熙子さんでしたね?」

「はい、十兵衛様」



大河姫

上目遣いがヤバい。惚れる。

二人は再会を懐かしむ。しばらくすると、ついに子供たちに見つかってしまい、熙子は花吹雪を子供たちにお見舞いする。




十兵衛ははっきりと思いだした。



「将来自分のお嫁にしてあげよう」



幼い頃にそんな約束をしたことを。



大河姫

なんと・・・。駒と帰蝶の立場・・・。

明智荘では今回十兵衛を妻木荘へと使いに出した光安と十兵衛の母牧が碁盤を囲んでいる。



「上手くいきますか?」

「大丈夫です!妻木殿にはこちらの意図を伝えております」



光安と牧は十兵衛と熙子を結婚させるつもりだったのだ。光安は十兵衛が嫁を迎えた暁には明智城と家督を十兵衛に譲るつもりでいた。ようやく兄との約束も果たせると感慨深げであるが・・・。



「只今戻りました!」

「おお!十兵衛!でどうであった?」

「妻木殿に引き留められ色々と・・・」



どうやら、妻木の殿には光安の「意図」が十分に伝わっていたかはなんとも言えない感じのようである。




京では。




十兵衛に想いを寄せながら京へ戻った駒が十兵衛への恋慕を忘れ難く、鍼灸の腕にもやや支障をきたしている有様であった。



大河姫

駒ちゃん・・・側・・・女は・・・?いや、駒ちゃん気位高いから無理か。。

以上、麒麟がくるのあらすじ第9話「信長の失敗」でございます。

麒麟がくるの感想第9話「信長の失敗」

麒麟がくるの感想第9話「信長の失敗」。この失敗は深い。深いよ。過去は未来に復讐するのです。コレが本能寺の変の遠因になるとは・・・!信長、めっちゃ気の良い兄ちゃん風からの「サイコ野郎(ファザコン)」という落差に耳キンでした。

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麒麟がくるの感想第9話「本能寺の布石」

松平広忠が暗殺されてしまいました。




勿論、死ぬのは知ってましたけど、わずか2話という早めの退場でしたね。でもまあ、ここ最近は頼りない雰囲気の小早川秀秋が多かったので、久しぶりに「武士らしい」最期を迎えたと言えるのかも。



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そして、驚きなのはその広忠を暗殺したのが信長であったという事ですね。




いや、信長「広忠暗殺」までは百歩譲ります。時は戦国、ここは尾張国。




怖いのはそれを行器(ほかい、食べ物入れ)に入れて「婚礼の引出物」と親父殿に自慢げに披露するメンタル!その首は信長を慕っていて、いつも将棋を手解きしている竹千代の父であっても平気の平左のメンタル!




そして、ご機嫌ナナメな時はその竹千代ちゃん(6~7歳の子供)もぶっ飛ばすメンタル!




でも、一番怖いのは、



「父上に喜んで欲しくて・・・」



ここが本日、一番ゾゾ毛が立ちましてございます。




この「信長の失敗」は尾を引くと思うんですよね。




この事実を知っているのは今は信長本人と信秀、そして鋭い「マッマの勘」を働かせた土田御前。




約30年後。




土田御前はこの事実を光秀に話すのでではないでしょうか?そして、光秀から家康に・・・!




つまり「本能寺の変」は光秀と家康の合作となる。そう言えば、おんな城主直虎では一部そのような説を取っておりました。




可哀想なのは帰蝶ですね。




帰蝶は未だ信長の「サイコっぷり」に全く気付いていない。むしろ、良い奴だと思っていそう。




期待をさせておいて後で落とすのが一番良くないと存じます・・・!

麒麟がくるの感想第9話「菊丸の正体」

菊丸がただの「農民」だとは思ってはおりませんでしたが、まさか松平の忍者だったとは。




冒頭の場面ではてっきり「菊丸が松平広忠を暗殺」したのかと思ってしまいました。




というか、松平広忠の家臣ならあの場面ではもっと頑張って欲しかったですけど。。




菊丸が松平の回し者と言う事は・・・。




その正体、というかモデル?は「服部半蔵」か「本多正信」の可能性が高いかも。因みに、世代は同じくらい。




個人的には「本多正信」かなぁ・・・?




本多正信は放浪中に松永久秀にも仕えておりますからね。




いずれにしても、思った以上に物語の「核」になる人物なのかも。




太平記で言うところの「ましらの石」的な立ち位置ではなさそうですね。

麒麟がくるの感想第9話「十兵衛と熙子」

帰蝶と駒には同情を禁じ得ない・・・(涙)




十兵衛がキライになりました。




・・・あんなに優しくされたら好きになっちゃうじゃない!
by駒 & 帰蝶




本人に自覚はないのでしょうけど、だからシマツが悪い




よくよく考えてみると高政にも同じような事をしていましたね。そりゃ、高政も怒るわ。




明智光秀は組織の中で苦労してわがままオーナーに振り回されて、最期ブチギレ本能寺というイメージなんですけど、麒麟がくるの「明智十兵衛光秀」は「我が道を貫く」ヤツなのかも。




そう言えば、メタクソ短気だし。。。




サイコ信長と短気光秀。




この主従関係がどのように描かれるのか楽しみ・・・いや不安。




何が不安って「普通の人」帰蝶のメンタルが・・・。




以上、麒麟がくるのあらすじと感想第9話「信長の失敗」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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