青天を衝けのあらすじと感想第21話「篤太夫、遠き道へ」。慶喜が第15第征夷大将軍に就任するも「慶喜推し」「幕府推し」の孝明天皇が程なく崩御とその前途には早くも暗雲が。しかし、慶喜は良い意味で「諦めた」かな?前よりも寧ろイキイキしている!?。青天を衝けのあらすじと感想第21話

青天を衝けのあらすじ第21話「篤太夫、遠き道へ」

篤太夫は慶喜から原一之進を通して慶喜の実弟昭徳等と「巴里万国博覧会」への同行を打診される。胸がぐるぐるしてしまった篤太夫は巴里行きを決意する。




慶喜と久方ぶりにお目見えが適った篤太夫は、フランス皇帝ナポレオン3世から贈られた軍服に身を包んだ慶喜の姿に目を丸くする。慶喜は公儀の先行きはかつて篤太夫が指摘した通りであるかもしれないが、昭徳をフランス帝国へ留学させ学ばせるなど、将来の「日本国」のために人材の育成や産業の基礎を築こうとしていた。








また、篤太夫は幕府の勘定奉行で「やり手」の小栗忠順とも対面する。小栗もまた「将来の日本国の為」仕事をしていた。そして、小栗は篤太夫がかつて「攘夷派」として横濱焼き討ちを計画していたこと、その後一橋に仕えてからは見事な才覚で「一橋の懐」を安定させたことも知っていた。




フランスへの出向前に成一郎と共に投獄中の長七郎を見舞った後、篤太夫は万里の波濤を超え、巴里を目指す。




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青天を衝けの感想第21話「篤太夫、遠き道へ」

青天を衝けの感想第21話「篤太夫、遠き道へ」。孝明天皇が崩御し後の明治帝が即位。以前も書きましたが「幕府-朝廷」の二重権力が辛うじて成立していたのは慶喜と家茂、そして孝明帝の鼎立があったればこそ。




家茂、そして孝明帝を失ったこの二重権力の崩壊分裂は免れないでしょう。そして、慶喜には全ての負の遺産が押しつけられる。




しかし・・・?




いや、慶喜ちょっとイキイキしているぞ?

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青天を衝けの感想第21話「趣味」





篤太夫は久方ぶりお目見え適った慶喜の姿に驚いたと思います。




慶喜の洋装に?




いいえ。




その正のオーラに。




篤太夫に言われるまでもなく、慶喜は現在の幕府の改革が難しい、いや、夢物語であることは理解していた事でしょう。そして、家茂薨去から日を置かずに孝明帝も崩御。




状況はさらに悪化しているのです。




しかし、慶喜の表情は明るい。




別に無理に明るくしているワケではないのです。




未来の日の本の為に、今、大政を預かる徳川の者として為すべきことをしようと前向き。勿論、厳しい現実は理解している。




しかし、その覚悟に「悲壮感」があまりないのです。目を血走らせ悲壮感漂わせて仕事をすることで良い成果が出せるワケではないことを慶喜は本能的に理解しているんでしょうね。




また、生来の多種多芸と好奇心旺盛さも良い方向に。




洋装が似合う似合わないではなく「面白そう」と取り敢えず着てみる精神。








この洋装は有名ですが島津の三郎君なら絶対許せないでしょうねw



人生を豊にしてくれるのは趣味だな



多種多芸多趣味な才人慶喜だからこそ、厳しい状況でも「楽しみ」を見出すことが出来たかな。

青天を衝けの感想第21話「好きこそものの」

慶喜は以前円四郎に、自分には「本来は輝きなどない」と語っておりました。




そして、その周囲の過度な期待に少々うんざりとしている部分もあった事でしょう。将軍後見職に復帰してからはともかく、初期の慶喜は決して「政」に関わろうとはしなかった。




しかし。




慶喜が本当に「政」が嫌いかというと必ずしもそうではないと思います。




昭徳(民部公子)の巴里留学や万国博覧会への出展、さらにその随員に篤太夫も加える手並みは政に興味のない者のそれではありません。




むしろ、好きだし得意。




これまでは公儀と朝廷の間に立って気苦労も多かった。




しかし、図らずも家茂の薨去と孝明帝の崩御という絶望的な状況が、ある意味で慶喜に自由を与えた。




ならば、思う存分やってみよう。




例え公儀が無くなろうとも日の本が消えて無くなるワケではないのだから、今、為政者として未来の日の本に貢献出来るものを残そうとしているのでしょうね。

青天を衝けの感想第21話「まつりごと人間」

ちょっと前に「コンビニ人間」という本が芥川賞を取りました。




内容を超カンタンに説明すると主人公の女性就活生はコンビニが好きすぎて、コンビニの声が聞こえるようになるといった内容です。




コンビニには「あるべき姿」があり、その姿になっていないとコンビニが嘆く。その声が聞こえる主人公はコンビニを「あるべき姿」に整えるべくバイトでありながら奮闘する物語。




私はコンビニはよく分かりませんが、大学の先輩でコンビニが好きな人がいていつも「セブンは他と比べても際立って美しい」と言っておりました。




いや、何が言いたいかと申しますと、なんでもあるべき姿ってあると思うのですよね。




慶喜には
「あるべき日の本の姿」が多分見えている。




だから、そこに手を打たないと気持ちが悪い。




因みに、私は営業系の人なんですけど営業にも「あるべき姿」ってあるんですよね。立ち居振る舞いから帳票ひとつまですべからく「あるべき姿」があります。




・・・偉そうに語っておりますが、これでも現役の時は一人で
一個旅団ならぬ一営業部の戦力があると言われていたのです!




私は働きたくはないはずなのですけど「あるべき姿」ではないとやっぱり気持ち悪いんですよね・・・。




なので、仕事が増えて何の得もないし、もっと言えば断る事も出来たのにのに色々と引き受けていることがありました。お金や出世や自己顕示欲というよりも本能的「あるべき姿」にしていきたいといった
原始的欲求なんですよね。




・・・日の本と小さな三流営業組織では規模感は異なりますが慶喜が公儀を引き受けた気持ちが少し分るような気がします。

青天を衝けの感想第21話「悪運こそ」





上記のツイートが全てなんですけどね。




早熟すぎた長七郎、そして遅すぎた平九郎。




一方で丁度良い時期に巴里へ向かい戊辰の役に関わらない篤太夫と戊辰に従軍するも命を繋ぐ成一郎。




人生は「運」なんですよ。




あ、この「運」発言は
ポジティブ要素が多めです。




声をにして言いたいのは、
大した努力もせずヘラヘラ生きてきたとしても流れに乗ると大当たりを引くかもしれないということなのです。




なので、人生ついでに生きてきたような私も明日大当たりを引くかもしれない!




来たるべき「爆ツキ」に備えて低ストレスで健康的な生活を日々心掛けております・・・w




以上、青天を衝けのあらすじと感想第21話「篤太夫、遠き道へ」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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