青天を衝けのあらすじと感想第1話「栄一、目覚める」。今年の大河ドラマは麒麟が去った幕末が舞台。第1話を見る限りは久しぶりに幕末本格大河を期待させる内容でした。文久4年7月の慶喜と栄一の出会いから描かれるというのも粋だと思うのですが不安も・・・!青天を衝けのあらすじと感想第1話

青天を衝けのあらすじ第1話「栄一、目覚める」




「どうも、徳川家康です」



徳川家康が江戸に幕府を開き二百余年。




日の本の周辺には度々外国船が通商を求めて姿を現すようになっていた。




文久4年(1864年)7月。



「お待ちください!」



二人の青年が騎馬を駆る武士の一団を追いかけている。



「既に徳川の命は尽きております!」



青年は自身を家臣に加えよと直談判に及んだのだ。




先頭を走る馬が止まる。




馬上の男は一橋慶喜。



「言いたいことはそれだけか?」

「まだ、山ほどございます!」



慶喜の隣にそしらぬ表情で慶喜と青年のやり取りを見ている男がいた。




しかし、慶喜は気付いている。




この青年の行動を焚き付けたのはこの飄々として食えない男、平岡円四郎であることを。




慶喜はその場で二人の仕官を認める。




円四郎は会心の笑みを二人に向けるのであった。



「言いたい事が山ほどある」



この青年こそ渋沢栄一である。

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→西郷どんのまとめ(やや辛口)

青天を衝けのあらすじ第1話上巻「坊ちゃん」

武蔵国
血洗島村


栄一が慶喜に出合う20年前。




天保15年(1844年)初夏。




栄一は5歳である。



「栄一!栄一!!!」



この日、栄一は屋敷から姿を消した。




母のゑいは狼狽しながら屋敷中を捜し歩いている。父、市郎右衛門は栄一が消えた理由に心当たりがある。




商売で出掛ける用事があったのだが、それを聞いた栄一は自分も連れていけとせがんだのだ。




商売に5歳児を連れて行くワケにはいかないと諭したものの、それをおとなしく聞き分ける栄一ではないのだ。




ゑいは夫の市郎右衛門に文句を言う。




翌朝。




栄一は藁の中で寝入っているのを無事発見される。



「お父が悪い(笑)」



大河姫

和久井姉さん、お母様がよく似合うのね。。これ、二代目日本のママになるかも。。ちな、初代は竹下景子な。

栄一は自分を置いて言ったのが悪いと屈託なく笑う。発見したゑいも可愛い我が子の笑顔を見るとつい許してしまうのだ。




もっとも、父、市郎右衛門はそうはいかない。



「堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え」



懇々と東照大権現神君家康公の遺訓を説くがあまり響いてはいないようである。




渋沢家は「武士」ではない。




しかし、藍染めや養蚕業で成功し、苗字を名乗ることを許されている富農である。屋敷には奉公人も多い。



大河姫

渋沢栄一はまあまあな坊ちゃんなんだな。

栄一はお蚕様が大好きである。




天井裏のお陰様にいつものように謳いかけると、お蚕様も大喜びで踊りだすのであった。



大河姫

ワロタwwお蚕さん踊っとるww

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青天を衝けのあらすじ第1話中巻「水戸の烈公」

常陸国


常陸国は水戸藩が治めている。




現在の藩主は徳川斉昭。




この頃、度々外国船が日本近海に現れては通商を求めてきていた。




所謂「鎖国」を国策としてきた幕府ではあったが、年々頻発する外国船に頭を悩ませている。




斉昭はこれからの世は「海防」が大事と軍の近代化を進めようとしていた。




この日も「追鳥狩り」と称する大規模な軍事教練を実施している。




斉昭の合図で一斉に兵が動く。




どーん!!



大筒も打ち放つ大掛かりなものである。




周辺は「追鳥狩り」を一目見ようと物見遊山の領民で溢れている。渋沢家とは親戚の尾高家の長男新五郎もたまたま商用で近くまで来ており、その見事な様子に感心しきりであった。




多くの兵で溢れる「追鳥狩り」でもひと際目立つ若武者がいた。




単騎、駆けだすと頭上高く飛んでいる鳥を見事一矢で射落とす。



「見事なものでございますな」

「ううむ!」



斉昭の側近であり水戸藩を支える「両田」藤田東湖、武田耕雲斎の二人も目を細めている。



大河姫

水戸の両田。藤田東湖、死ぬの早いよ。。

何よりも斉昭も自身の子の活躍を頼もしく感じてる。




我が子なかがら文武に非凡な才を見せるこの子こそ「日の本」を救う逸材であると見込んでいた。




七郎麻呂、後の慶喜は「英才教育」を受けている。




この日も斉昭から健康に生きる為のご高説を聞いた後、就寝時はいつものように「抜き身の刀身」を横に置き眠りに付くのであった。



大河姫

コレ、ちゃんとやるんだwwwコレは期待できるな!!基本に忠実!!

江戸城


「う、上様は何故!」

「日の本を思う私の心がお分かりに・・・(泣)」



斉昭は老中阿部正弘から隠居を申し渡される。



大河姫

お、阿部正弘。ナマズ、いや?ウナギイヌだっけ?

追鳥狩りと称する軍事教練は領民にも評判が良いワケではない。大筒の鋳造は寺社から「日の本の為」と鐘を徴発していたがこれも評判が悪い。




また、いかに御三家とはいえ大掛かりな軍事教練は「謀反の疑い」を招く。




勿論、斉昭の行動はひとえに「日の本を思えばこそ」である。




阿部正弘自身は斉昭の「危機感」に理解を示していた。

青天を衝けのあらすじ第1話下巻「慶喜爆誕」

武蔵国
血洗島村


栄一達がいつものように剣術ごっこをして遊んでいると、侍の一団が囚人らしき男を籠に入れて運んでくるのに出くわす。




皆、平伏して侍の一団に道を空ける。




岡部藩代官利根吉春が栄一たち領民を馬上から見下しながらゆっくりと歩いていく。




彼らが去った後、栄一は一緒に遊んでいた喜作達と先程連れて来られた罪人の話をする。



「鬼みたいなやつ」



取り敢えず、そのように落ち着いた。




その後、親戚の尾高の家にいく。




尾高の家には丁度、水戸から戻って来た新五郎が水戸藩の「追鳥狩り」の見事さを栄一の叔父宗助に熱く語っていた。



大河姫

まあ、斉昭の志しが立派なのは認めなくもないけど。。水戸藩は色々問題もあるけどな。

栄一や喜作、そして新五郎の弟長七郎にとっても新五郎は憧れの「兄貴」である。




栄一はここで新五郎長七郎兄弟の妹である千代とも話す。




いや、栄一が一方的に話をする。




千代は大人しいのだ。




長七郎は何を思ったか妹はあまり話をしないのだと、栄一から遠ざける。




それから暫く経ったある日、栄一達が川遊びをしていると、千代の櫛が川に流される。




櫛はゆらゆらと流れていく。




栄一はそれを自分に任せろと取りに行く。




千代は滝の近くまで行く栄一を心配し、もう櫛は諦めると話すが栄一には勝算があるようだ。




川の流れを把握すると、川から上がり、斜面を滑り降り櫛が流れて来るのを待つ。




ところが、川幅が広くなった辺りに小汚いが迫力のある男が一人立っていた。




千代と栄一は怯える。




しかし、栄一は千代を庇うように男の前に立つ。




男は栄一をさっとどかし櫛を千代に渡すとまた奥へ戻ってゆく。




暫くすると、役人が男を捕らえ連れて行く。



「あれは逃げた鬼かい?」



栄一の問いかけに千代が応える。



「良い方です・・・お礼も言えねぇで・・・」



その日の夜。




その「鬼」に興味を持った栄一と長七郎、喜作は岡部藩の陣屋に忍び込み見に行くことにする。




深夜、三人は無事陣屋に忍び込むが、長七郎と喜作は役人にみつかりそうになり、逃げ出す。栄一は近くの物陰に隠れ事なきを得るが、二人とははぐれる。




しかし、辺りに人影はない。




栄一は陣屋の奥へ進むと怪しげな声が聞こえてくる。昼間の男だ。



「お念仏かい?」



栄一は声を出した事に「しまった」という表情だが、男はオランダの言葉だと説明する。牢を出たのは戸が開いていたからだと言う。



大河姫

笑ったw「牢の戸が開いてた」平和だな。。

「長崎で砲術を教えていた」

「このままでは日の本は終わる」



「なんで日の本は終わるんだい?どうしたら助けられる?」



「私にも分からない」



そこに、長七郎が逃げ口を見つけたと知らせにくる。栄一は千代の櫛のお礼を伝え陣屋を無事に抜け出す。




既に空が白み始めていた。



江戸城


その後、一橋家の当主が亡くなる。




現在の将軍は第12代将軍徳川家慶。



大河姫

家慶か。幕末モノだとあまり出ないよね。

家慶には跡取りとして家祥(後の家定)がいるが生来病弱である。また、将軍家の親戚筋、将軍家に跡取りがいなければ後継を出す、一橋家は当主が次々と夭折し不在が続いていた。




阿部正弘は此処に英邁の評判の高い七郎麻呂を養子に迎えたいと考えていた。




当初、家慶は難色を示す。



「斉昭の子とはな・・・」

「水戸藩ではなく、七郎麻呂様です」

「それ程の人材か?」

「はい」



家慶自身もこの「危機の時代」に家定の器量ではという心配はあった。




結局、一橋家への養子を認める。



大河姫

阿部正弘は色々言われるがね。人材登用だけは流石だよね。斉昭を「登用」しちゃったのは蹉跌だと思うけどw

阿部正弘から一橋家への養子の打診を受けた斉昭は「渋る」が。



「七郎麻呂様を是非にとの」



斉昭は最後は受け容れる。



「一橋家に入れば水戸から出る初めての征夷大将軍となるやもしれぬ!!」



妻の吉子の前ではついホンネで喜びを爆発させる。




弘化4年(1847年)秋。




七郎麻呂は元服し慶喜となり、一橋家当主に迎え入れられるのであった。




以上、青天を衝けのあらすじ第1話「栄一、目覚める」でございます。

青天を衝けの感想第1話「栄一、目覚める」

青天を衝けの感想1話「栄一、目覚める」。第1話良かったですね。子役も可愛かったし、お蚕様が踊るのもご愛敬。竹中直人の斉昭は風格あったし、吉幾三の家慶もちょっとした苦悩が短い出番で滲んでおりました。渋沢家の描き方も良かったし、冒頭の家康登場も違和感無かった。




そして、慶喜の寝相対策の刀身を出したりと定番史実もしっかり描いて行く意気込み感じた。




感じたんですけどね・・・。




不安が無いかと言えば大有りなのです。

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青天を衝けの感想第1話「最高の出だし」

物語は栄一が大人になって、慶喜に仕える場面から。




文久4年(1864年)7月。






思わずツイッターでも触れてしまいましたが、平岡円四郎はこの文久4年に亡くなってしまうのですよね。




この頃の栄一は結構な志士かぶれでしたからね。




このタイミングを逃していたら、慶喜に仕える機会は無かったかもしれません。



→平岡円四郎と慶喜、そして渋沢栄一


恐らく、後に平岡円四郎との関わりは「ガッツリ」描かれると思うのですけど人生は流れ、タイミングなのだということを痛感させられる演出が為されるのではないかと思います。




慶喜との出会いの後は幼少期の栄一が描かれます。




栄一はまあまあの坊ちゃんなんですね。




母親ゑい役は和久井映見、父市郎右衛門は小林薫。




二人の仲睦まじい夫婦感も良かった。



「お喋りはお前(ゑい)に似たんぞ?」

「頑固は貴方(市郎右衛門)に似たんですよ?」



ああ、夫婦って良いものですね。(遠い目・・・)

因みに、和久井映見は二代目日本のお母さんに推挙しようかなと思いました。






そのうちパブロンのCMも来るかも。




あと、渋沢栄一は明治の実業家だけあって資料やその生活もよく分かっているのでしょうね。




生活感の描き方にリアリティがあったように感じました。




敢えて力を入れて描いているのでしょうね。

青天を衝けの感想第1話「子役も良かった」

第1話は冒頭の慶喜との出会い以外は栄一の子供時代が描かれておりました。




とても可愛らしい感じでしたね。




うん、色男感もしっかり出ていたし。
実際の渋沢栄一が色男だったか否かは存じませんけど。。。




また、長七郎や喜作、そして後の妻になる千代も良かった。




千代が地味感をしっかり出してくるのが素晴らしい。




子役と言うにはちょっとオトナですけど、慶喜も良かったね。






少し、ひねくれていると思うのですよ。




父、斉昭の期待は理解していても、それをちょっと冷めた目で見ている部分があると思う。




なんとなく、養母となる徳信院がその冷めた心を溶かすのかなとか想像しております。

青天を衝けの感想第1話「西郷?直虎?」

青天を衝けの脚本は2015年の朝ドラ「あさが来た」の大森美香。




最近、起きる時間が遅くて朝ドラは見てないのですけど「あさが来た」は好きでずっと見ていたんですよ。




主題歌も良かったし、脚本も面白いし、配役も見事でした。




題材(広岡浅子)と脚本と役者が持ち味を出して素晴らしい作品に仕上がった。



「びっくりぽん」



って、未だ私は使ってるし。




あさが来たで五代友厚役を演じたディーンフジオカが同じく五代友厚役を演じるのも話題になっておりました。




第1話を見る限り期待してしまったのですよ。




でもね。




でもね。




まだ不安です。



西郷どんのトラウマが残っているのです。




西郷どんは控えめに言って迷走して終わったと思っているのです。
(ホント、控えめに言ってね・・・)



→西郷どんのまとめレビュー


西郷隆盛という題材とあれ程の役者陣を揃えながら・・・、いや、もう、止めときます・・・。




因みに「花子とアン」も私はめっちゃ好きだったので期待したんですよね。




この時、過度な期待は禁物と学びました・・・。




ただ、同じく朝ドラ脚本「ごちそうさん(2013年)」の森下佳子が脚本を担当した「おんな城主直虎(2017年)」は近年では屈指の出来でした。




個人的に朝ドラ脚本家の作品は一勝一敗なので、なんとか二勝目を上げて欲しいです。




以上、青天を衝けのあらすじと感想第1話「栄一、目覚める」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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