青天を衝けのあらすじと感想第14話「栄一と運命の主君」。参預会議の成立と崩壊をそう描きますかと唸らせられる脚本でしたね。まさに、快なり!!そして、栄一は冒頭から成長著しいじゃないですか。すべからく円四郎さんのお陰。これは奇跡の出会い。ありがとう!円四郎!青天を衝けのあらすじと感想第14話

青天を衝けのあらすじ第14話「栄一と運命の主君」

若州屋敷


「一橋の家来になれ!」



円四郎は栄一と喜作に一橋の家来となるように促す。




しかし。



「我らには志もある故・・・」



栄一は「考える時間が欲しい」と言うのだ。円四郎はやや面喰ってしまう。




一橋の家来にならない、一橋の家来ではないと円四郎が一言公儀からの照会に答えれば二人は捕縛されてしまうのだ。



「分かった、もう良い、さっさと帰れ(やれやれ)」



大河姫

はじまた。志に殉じて捕縛されろ!バカ!

二人が帰ると、円四郎は川村恵十郎に公儀からの「照会」への回答を引き延ばすように告げる。




栄一と喜作は旅籠で今後の身の振り方を話し合う。



「昨日まで幕府を倒すと言っていた俺たちが一橋の家来なんかに・・・!」



なれるワケがない。




喜作は例えここで命尽きようとも同志と運命を共にするのだと息巻く。ここで一橋の家来になれば志を曲げたと後ろ指をさされる。それならここで志に殉じ命を絶った方がいっそ潔い。




栄一に同意を求めるが・・・。



「嗚呼、志に殉じるなんざ死んでもゴメンだ」

「!?」



大河姫

志ね。
だせーな。
ん?
お!?
栄一!!
分かってんじゃねーか!
気位なんか糞やで!!

栄一は生きる事を決意していた。




喜作は栄一の変わり身の早さについていけていない。



「これは良い機会」



一橋慶喜に直接意見具申をする機会もあるであろう。さらに、あわよくば長七郎を救う手立てがみつかるかもしれない。



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青天を衝けのあらすじ第14話上巻「待ち伏せ」

若州屋敷


再び若洲屋敷。




栄一と喜作は円四郎の前で頭を下げていた。



「我らは志・・・」

「あー、それは分った・・・こう見えて俺も忙しい・・・」



円四郎は痺れを切らし、前口上は良いから端的に答えるように促す。



「では」



栄一と喜作は一橋の家来となると答える。しかし、その条件として、慶喜に直接意見を建白する機会を与えて欲しいと頼みこむ。



「殿に直接!?」



円四郎は栄一達のあまりに突拍子もない発言に天を仰ぐ。








ここで、先週お休みをされた神君家康公がご登場。




所謂「参預会議」が発足し、政の中枢が江戸の幕閣から京へと移ってしまったこと、そのことを幕府老中は非難し、その矛先は慶喜自身にも向いている事、さらに、横浜鎖港問題では幕府老中はその実現に向けて動いているが、薩英戦争の影響もあり「攘夷」の困難を思い知った薩摩はそれに反対していることなど・・・。



「薩摩が港を「閉じぬな」と申すなら公儀は「閉じよ」でございます」



老中の酒井忠績は薩摩への不信感を隠そうとしない。



大河姫

三郎は任官して態度デカくなってるな。

公儀としては薩摩肝入りと目される「参預会議」自体にも不信感がある。慶喜は幕府、朝廷、そして公儀との間に挟まれた苦しい立場に置かれていることをご説明頂く。




そして、円四郎もまた、慶喜の苦労を思い出していた。




再び、若州屋敷。



「いやいや、無理だ!」



二人はすがるような、それでいて真っすぐな視線で円四郎を見上げる。



「が、乗り掛かった舟だ・・・(やれやれ)」



円四郎は二人に知恵を授ける。



「直接、殿に名前を覚えてもらえ」



近く、慶喜は家臣たちと馬で遠乗りをする。その道筋で慶喜まずは「名前を覚えてもらい」謁見の機会を作るのだと。



「し、しかし、馬・・・」

「馬に負けないように翔けろ!」



数日後。




文久4年(1864年)7月某日。




円四郎に言われた通りの場所で慶喜一行を待ち伏せ追いかける。



「お待ちください!!」

「既に徳川の命は尽きております!!」

「どうか、この渋沢を御取立て下さいませ!」



「言いたいことはそれだけか?」



「否!まだ山ほどございます!」



慶喜は円四郎を見る。




慶喜は円四郎の差し金と悟っていた。




しかし、その場で若洲屋敷で後日話を聞くという約束を取付ることには成功する。

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青天を衝けのあらすじ第14話中巻「演説」

若州屋敷


栄一と喜作は若州屋敷で慶喜を待っていた。




円四郎の同僚、猪飼勝三郎は「妙な二人組」が慶喜に謁見するというのを訝しんでいる。円四郎はそれを「まあまあ」と軽くいなしていた。




ほどなく、慶喜がやってくる。




栄一は緊張気味ではあったが胸にあった想いと今後一橋家が取るべき方針に関して力説する。



「まずは、この一橋家をでっかくする!」



潰れかかった幕府などにかまけているのは勿体ない。烈公斉昭の子息として名望もある慶喜の元に天下の志士を集めれば一橋家も大きくなると。



「一橋が天下を治める!」



あまりの暴論に同席していた猪飼勝三郎は開いた口が塞がらない。




円四郎は苦笑いである。



「・・・話は聞いたぞ?もうよいか?」



慶喜は特段栄一の意見に反応を示さず「約束は果たした」とばかりに円四郎と出ていってしまう。




二人はやや拍子抜けしたように部屋残っていた。




廊下では慶喜が円四郎に二人の感想を述べていた。



「特に、耳を傾けるべき意見は無かった」



それは、円四郎も十分承知の上である。しかし、一方でその勢いや威勢の良さは将来楽しみな人材であるとも付け加える。



「其方と会った時の方が驚いた」

「それは言わねぇでくだせぇ(苦笑)」






慶喜は円四郎と始めてあった時の印象を思い出していたのだ。




円四郎は慶喜を見送り、再び部屋へと戻ってくる。




そして、昨今の情勢を端的に教える。



「古臭い攘夷という考えは消える」

「これからは異国を追い払うんじゃねぇ」

「きっちり談判するんだ」






公儀は必死になってその「国」を守ろうしている。無論、慶喜もそうである。




朝廷、薩摩、越前、公家などなど・・・。




皆が言いたい放題ではあるが、それを向こう回して一歩も後に引かずに日々戦っている。




また、日本全国で暴れ回った「攘夷」の尻拭い、後始末をしているのだとも。



「徳川の直参をなめんなよ!」

「ちったぁ世の中の事が分ったらこの先は一橋の為しっかり働けよ」



二人は名実ともに一橋の家臣となる。




早速、猪飼勝三郎に若洲屋敷を案内され、仕事をはじめる。




川村恵十郎は中々厳しい上司になりそうである。




一橋家臣は一応住居があてがわれる。



「ここがお前たちの屋敷になる」



しかし、問題があった。




飯は自身で炊くことになるという。



「鍋などは買ってくると良いぞ」



「・・・宿に残りの宿代を払ったら銭がもう・・・」



「何!?一文無しか?それであの大言(苦笑)」



猪飼勝三郎は慶喜に威勢の良い大言壮語を開陳していた二人と文無しで鍋も買えない落差に思わず吹き出してしまう。



「しょうがない、これで・・・」



猪飼勝三郎は銭をいつらか渡そうとするが、二人はそれでは足りぬと目で訴える。



「ああ、分った!儂も妻子持ち!必ず返せよ!」






二人は財布に入っていた全額を借り、なんとか鍋や当面の米などを買いこみ一橋家家臣としての生活をはじめる。



血洗島村
尾高の家


その頃、血洗島村では人を斬って「板橋宿」に収監された長七郎をなんとか助けようと惇忠が動いていたが、長七郎と面会することすらできない状況であった。




また、栄一達からは文もなく、惇忠やゑい、お千代、血洗島村の者は皆その安否を心配していた。

青天を衝けのあらすじ第14話下巻「快なり」

若州屋敷


既に、薩摩肝入りの参預会議が正式に発足し、松平春嶽などは「参預会議」を老中の上に置く、政の中枢を担わせる腹積もりであった。




その最中、上洛中の徳川家茂が若洲屋敷へ見舞いに現れる。






この日、参預会議の面々、慶喜、土佐山内容堂、越前松平春嶽、そして薩摩島津久光が顔を揃えていた。



「これからもよろしく頼む」



家茂は参預会議の面々に酌をして回る。



「上様がそのようなことをする必要はございません」



天下の征夷大将軍が外様に酌をするなど前代未聞である。慶喜はみかねて、諫言するが、家茂は「帝からも諸侯力を併せて」という意向であると全員に酌をして帰って行った。



「葵の威光も落ちたもの(苦笑)」



かつてでは考えられない状況に、容堂は若き将軍を嘲笑う。また、同じく外様の久光もつい調子に乗る。




かねてから幕府の懸案となっていた、



「横浜鎖港問題」



である。




久光は帝の覚え目出度い中川宮から「横浜鎖港」にもはや朝廷は拘っていないという情報を得ていた。




中川宮と薩摩は昵懇の間柄である。




ことさらそれを吹聴するかのようである。




しかし、公儀の立場からすれば「看過」できる問題ではない。




攘夷も鎖港も全て薩摩や長州といった時勢を正しく認識できない外様の「はねっかえり」が朝廷を焚き付けた結果なのだ。その後始末にどれだけ振り回されているか。




慶喜は不快千万の様子で久光を問い詰める。



「そう仰っられたのは中川宮様で間違いございませぬな?」



慶喜の様子に久光は狼狽する。



「あ、いや、」

「ならば中川宮に直接問い質してみましょう」



慶喜は立ち上がり中川宮の元へ向かってしまう。




参預会議のメンツは慌てる。



中川宮邸


中川宮邸に慶喜、そして薩摩島津久光、越前松平春嶽、そして伊達宗城が集まり、三人は慶喜と中川宮のやり取りを固唾を飲んで見守っている。




慶喜の突然の訪問に中川宮は震えていた。




そして、久光は苦り切った表情である。



「そ、そのようなことは・・・」



横浜鎖港問題を問い詰められ、慶喜に怯え、久光にすがるような視線を向けていた。




結局、久光と話をしたことは認めたものの、鎖港問題は知らぬと言う。



「お返事によっては一命を頂戴しそれがしも腹を切る覚悟で参りました」

「そも、朝廷の意見が薩摩如きの工作でころころ変わるようでは誰が朝廷の言う事きくか?」

「横浜鎖港は断固やる!」

「ここにおります三名は天下の大愚物!」






さらに、中川宮が「薩摩の工作で簡単に変わるのは「台所」を薩摩に頼っているから」だと喝破する。



「今後、お台所は一橋にお任せあれ」



そう言い放ちさっさと部屋を出て行く。




廊下で一部始終を聞いていた円四郎が声をかける。



「やっちまいましたな」



しかし、その表情は嬉しそうである。




そこに、血相を変えて春嶽が追いかけてくると、慶喜は決意を述べる。



「私は決めました」

「徳川に政権の返上などさせませぬ」

「あくまでこの徳川を、公方様をお守りする」



この出来事がきっかけて参預会議は雲散霧消しその短い役割を終える。




これは即ち、政の実権が再び公儀に集約されたことを意味し、参預会議を通して政に影響力を行使しようとした薩摩の思惑は潰えることになる。



若州屋敷


暗い話題が多かった若洲屋敷はこの「政治的勝利」に久々に明るい様子である。




慶喜も家臣たちに酒を振舞うように指示する。



快なりー!



往年の斉昭のように盃を掲げ慶喜は大きな声を上げる。




水戸から出向してきていた原市之進などは感極まって泣いていた。



「どうしたい?市之進殿!」



円四郎が声をかける。



「烈公が・・・(涙)」



一瞬、慶喜の姿に亡き斉昭を見たのである。




以上、青天を衝けのあらすじ第14話「栄一と運命の主君」でございます。

青天を衝けの感想第14話「栄一と運命の主君」

青天を衝けの感想第14話「栄一と運命の主君」。栄一と慶喜の物語が平岡円四郎を通して繋がりましたね。この先の栄一の活躍はよく知られておりますがこの「出会い」は奇跡なんです。




平岡・・・(涙)




それは明日以降にします。




栄一の魅力は「前言撤回能力」ですね。三十路回ってこの柔らか頭は中々見所のある男だと思う。

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青天を衝けの感想第14話「栄一の魅力」

自縄自縛



過激なご意見を宣う方によく見られる事象です。




志を曲げたと

後ろ指を指される




結局コレなんですよ。




革命ごっこでアリガチなやつ。




自分の言葉で自身の行動を縛ってしまいより過激になって行く。




平岡円四郎の言葉で既に自分たちには「選択肢はない」ことはよく理解したはずです。にも関わらず、喜作は「論理」ではなくて「自身の感情」と「メンツ」を重んじて判断をしようとしている。




控え目に言ってクソですな。




まあ、かくいう私も偉そうなことを言えるほどな人間ではございませんが、「大言壮語」は幼い頃から控えておりましたので、誰も後ろ指は指さないと思います!




・・・皮肉屋とか言われましたけど。




しかし!




栄一は違った。



「志に殉じるなんざ死んでもゴメンだ」



栄一は成長著しい。




此間、長七郎の言葉で目覚めてからは「前言」や「建前」や「メンツ」や「義理人情」からも自由になったかな?




やっと本当の意味で大人になった。




もっとも、それは正しい選択ではありますが「安易な選択」ではない。皮肉な言い方をすれば「節操がない」とも言える。




喜作の言う通り「後ろ指」を指され、、、いや「後ろ指」だけで済むかな・・・?




うん、済むだろうね。




彼らは坊ちゃんだからな。






皆、栄一の事は放っておけないのね・・・!




う、羨ましいぜ!

青天を衝けの感想第14話「脚本の妙」

参預会議の成立と崩壊を薩摩と慶喜の「政治抗争」として描ききりましたね。




脚本としては史実に則っていながらも上手に纏まっておりました。




美しい。




しかし、視点を薩摩側から見れば、



「慶喜の裏切」



とも取れるのですよね。



→翔ぶが如く21話「慶喜の裏切」


慶喜の慶喜たる所以はこの辺りから発揮されたのではないかと思います。




少なくとも薩摩はこの時この「徳川慶喜」という人物がどうやらただ者ではない、扱いを誤れば「刺される」ことまで念頭に置いたでしょうね。




慶喜と幕府の言い分は本日平岡様に存分に語って頂けたので、少々薩摩の立場を書いてみたいと思います。




確かに、薩摩は攘夷攘夷と騒いだ挙句、薩英戦争で事実上敗北し、賠償金まで幕府に肩代わりをさせました。




でも、学んだのです。




攘夷ムリーwwww



なので、現実路線「開国」に舵を切りましょうと動いた。なのに。



「横浜鎖港は断固やる」



というのはあまりに「暴論」ではないでしょうか?




今は昔の遺恨を水に流して「挙国一致」しようという時に過去の失敗(攘夷攘夷と騒いだ)ことを嫌味ったらしく持ち出し、出来ないコト(横浜鎖港)をやるといって御上のご機嫌を取るというのはあまりにも大人げないのでは??




今は幕府と外様の立場などという「小さいお話」をしている場合ではないと存じますが如何に!?




立場と見方と視点が変わるとこうも見える世界が違ってくるのです。




以上、青天を衝けのあらすじと感想第14話「栄一と運命の主君」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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