青天を衝けのあらすじと感想第9話「栄一と桜田門外の変」。井伊直弼が討たれました。恨みをその一身に背負いとは井伊家とは因縁深い某目付を思い起こされた方も多かったようですね。そして、今回から幕末の最重要人物である孝明帝と岩倉具視もご登場。しかし、今週のMVPはね。親父殿。斉昭じゃないよ?市郎右衛門な!青天を衝けのあらすじと感想第9話

青天を衝けのあらすじ第9話「栄一と桜田門外の変」







今週は久しぶりに冒頭にご登場の神君家康公。




攘夷



についてご解説を頂きました。




攘夷ね。




私は控えめに言ってクソだと思っております。

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青天を衝けのあらすじ第9話上巻「大獄の嵐」

江戸城


江戸の円四郎の家を橋本左内が訪ねていた。



「橋本様!表に北町奉行の役人が!貴方様を探している」



円四郎は表の様子を左内に伝える。妻のやすも不安気な表情で二人を見つめている。




しかし、左内は既に覚悟を決めている様子である。



「奥方、私が此処に来たことはくれぐれも内密に」



左内は自身に連座して円四郎にまで被害が及ぶことを警戒したのだ。



「橋本様!」



左内は円四郎の家をそっと出でると左内を探し回っている奉行所の役人に声をかける。



「おーい!越前の橋本左内は儂だ!」



左内は円四郎の目の前で縄を打たれて連行されてしまう。



一橋邸


慶喜の元にも幕府からの使者が処分を伝えにやってくる。




隠居



慶喜は二十代で一橋家当主から隠居させられてしまう。



水戸藩邸



既に「隠居」していた水戸の斉昭にも新たに処分が下る。




江戸ではなく国元の水戸での永蟄居が命じられた。




藤田東湖亡き後、水戸をまとめているもう一人の「両田」武田耕雲斎以下江戸の水戸藩士が見送る中、斉昭は籠に乗り込む。




藩士たちは斉昭を処分した井伊直弼への恨みを募らせていたが、これをなんとか武田耕雲斎が抑えていた。




しかし。



「耕雲斎様は御老公のお気持ちが分かっていない!」

「御老公の気持ち・・・うむ!」



水戸を脱藩し井伊直弼の命を狙い始める者も出始めていた。



血洗島村


血洗島村では晴れて千代と夫婦になった栄一が幸せオーラを振りまいていた。




夫婦そろって野良仕事をしているが、周囲が恥ずかしくなる位の相思相愛ぶりである。



「あれじゃ、日が暮れるな(苦笑)」



父、市郎右衛門も新婚の二人の様子に苦笑いである。




そこに、見慣れない浪人風の男がやってくる。



「長七郎!」

「ああ、久しぶりだな栄一!」



長七郎は今の自分の姿では栄一の祝言に水を差すと思い、祝言の翌日であるこの日に帰ってきたのだと言う。



「後程、お前も尾高の家に来い。大事な話がある」



栄一にそう告げると尾高の家へと帰って行く。




市郎右衛門やゑい、そして千代はあまりに様子が変わった長七郎を不安気に眺めていた。




尾高の家では長七郎の話を聞こうと道場の門下生が集まっていた。



「江戸は酷い状況だ」



全ては御上の意向を無視して開国をしたことにあるという。江戸の町には異人があふれ、さらに、



「コロリという妖術」



の為、朝には元気だった者が昼過ぎには亡くなり、遺体を火葬する暇もないくらいだと説明する。




皆、真剣に長七郎の語る江戸の様子に聞き入っている。




そして皆口々に「攘夷」と口走る。




一方、女たちは「攘夷」と恐ろしい表情で話す男たちの様子に不安を感じていた。



血洗島村
渋沢家


栄一は家に戻るといつもの通り仕事に精を出す。




栄一から見れば、江戸で見聞を広め諸国の高名な浪士からも一目置かれる位に名を上げている、長七郎の存在は誇りであり憧れでもある。




しかし。



「長七郎の奴はお武家様にでもなったつもりか?」

「ご公儀がどうと百姓の分際で物申すなんざとんでもねぇ思い違い」



父、市郎右衛門からすれば、天下国家尊王佐幕攘夷開国などは百姓には関わりの無いことだとにべもない。




市郎右衛門にそこまで言われると栄一は何も言う事が出来ない。




その夜。




栄一は自身の思いを千代に聞かせる。



「この世を変えるにはどうしたら良い?」



かつて、栄一は岡部藩の代官に怒ったことがある。




しかし、今はその代官を怒っても殴っても意味がないと分かるのだと話す。



「代官はただの御遣い」



ならどうすれば・・・?




幕府を変える?



「嗚呼!胸の中がぐるぐるしてきた!」



千代は不安気に栄一の話を聞いていたが、栄一は話し終わるとスッキリしたようである。



「俺は千代を嫁に迎えられて良かった!」



そう言ってさっさと寝てしまう。

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青天を衝けのあらすじ第9話中巻「別れ」

一橋邸


隠居謹慎を命じられた慶喜は狭い一室を雨戸で囲み風呂も入らず髭も剃らずひたすら謹慎を続けていた。



「屋敷におればそこまでせずとも良いのじゃが・・・」



円四郎は慶喜の義母である徳信院から慶喜の様子を聞いてる。




この日、円四郎は密かに一橋邸を訪れていた。円四郎自身も一橋家の家臣から甲府勤番へと異動となり江戸を離れることになり挨拶に来たのである。




円四郎には慶喜の行動が理解出来る気がする。



「意地」



であろうと。




円四郎と徳信院が話をしていると鬼の形相で美賀君が入ってくる。



「お前たちが勝手に慶喜様を担ぎ出した」

「私は其方等を絶対に許さんぬ」



円四郎は返す言葉がない。




慶喜への挨拶は廊下から雨戸越しとなる。



「甲府勤番と相成りました」

「そうか」

「・・・左内殿が伝馬町の牢屋敷で斬首となりました」



円四郎は涙を堪えられない。



「あっしは、諍臣にはなれなかった(涙)」



慶喜の意向をしっかり理解することもなく先走った結果がこの有様であると悔いる。




しかし。



「あっしは諦めてはおりやせん」



いずれ。




再び時代が慶喜を必要とする時が来る。




その日まで生き延びると伝える。



「で、あれば酒を控えよ」

「・・・え?」



慶喜は父斉昭からかつてよく言われていた健康の秘訣を円四郎へ伝える。



「息災を祈っておる」



円四郎は妻やすとを伴い江戸を離れる。




日本橋の上で一橋邸の方向に最後頭を下げるのであった。



御所


「いやでございます・・・故私が武蔵国などに・・・(涙)」



この頃、幕府は新たに公武一和を以て国難にあたろうと、将軍徳川家茂に時の帝孝明天皇の妹君和宮の降嫁を求めていた。




和宮には既に有栖川家との縁談がまとまっていた。




孝明帝は悩んでいたが・・・。



「降嫁されるがよろしいかと」

「これで、幕府を意のままに操れます」



そう意見を具申したのは新進気鋭の公家岩倉具視である。



※関連記事:→岩倉具視と孝明天皇の出会い


和宮降嫁を条件に攘夷の約束を取り付けるのだと提案する。



江戸城


井伊直弼はようやく一橋派と戊午の密勅にからんだ大名の処罰を終え一息ついていた。



「これで水戸の件も片が付いた」



そこへ思いがけず家茂がやってくる。



「これは上様!如何なされました?」

「耳に入れるか迷ったのじゃが・・・」



家茂は直弼の身辺を心配していた。




各地の不定浪士が直弼の暗殺を企図しているという噂が家茂の耳にも届いていたのだ。



「この辺りで一線を退いてはどうか?」



直弼は家茂の心遣いを有り難いと思う。




が。



「我ら井伊の赤備えは藩祖以来先陣を賜っておりました(笑)」



この恨みは全て自身が引き受けると言う。




そして、家茂が長じた後は自身は表舞台から去るつもりであるとも。

青天を衝けのあらすじ第9話下巻「桜田門外の変」




この日、江戸は雪が降っていた。



「しばらく!しばらく!!」



井伊直弼はいつものように籠で江戸城への登城の途中であった。




桜田門の前。




浪人風の男が直弼の行列を止める。



「・・・?」




ぱーん!



銃声と共に行列に浪士風の男たちが斬りかかってくる。




警護の者が応戦するが。



「井伊直弼!覚悟!」



この日、大老井伊直弼は白昼堂々桜田門外で水戸脱藩浪士を中心とした浪士に襲撃され落命する。




桜田門外の




常陸国
水戸城


常陸国水戸城の斉昭にも知らされる。




これには斉昭も驚きを隠せない。



「下手人は恐らく我が家中を離れた者」

「・・・これで水戸は敵持ちになってしまった」



妻の吉子に複雑な想いを吐露する。




暫く後。




斉昭は縁戚の後に厠へと行く途中に突然倒れる。




妻、吉子の腕の中でその生涯を閉じるのであった。






知らせを聞いた慶喜は自身の「親不孝」を想いさめざめと涙する。



血洗島村
渋沢家


桜田門外の変。




白昼堂々幕府の大老が暗殺されたのである。




幕府の権威は地に落ちたが、諸国の「志士達」にとっては痛快な出来事であった。




血洗島村でも栄一達「志士気取り」の若者には好意的に受け取られている。




また、長七郎に続き喜八も江戸への留学が決まった。




栄一は再び江戸への想いが募る。




そして。



「おとう!春の間だけで構わねぇ!」

「俺を江戸へ行かせて欲しい!」



栄一は市郎右衛門に頼みこむのであった。




以上、青天を衝けのあらすじ第9話「栄一と桜田門外の変」でございます。

青天を衝けの感想第9話「栄一と桜田門外の変」

青天を衝けの感想第9話「栄一と桜田門外の変」。安政の大獄から桜田門外の変を経て斉昭の死までが描かれました。冒頭でも少々記載しましたが「安政の大獄」が本格化するのは青天では描かれなかった「戊午の密勅」からなんですよね。時系列を整理すると・・・。



  • 安政5年(1858年)4月
  • 井伊直弼大老就任

  • 安政5年(1858年)7月
  • 家定病没

  • 安政5年(1858年)8月
  • 戊午の密勅

  • 安政6年(1859年)8月
  • 斉昭が今回描かれた永蟄居

  • 安政7年(1860年)3月
  • 桜田門外の変

  • 万延元年(1860年)8月
  • 斉昭病没



戊午の密勅にまったく触れられていないとちょっと苦しいかな・・・?斉昭の永蟄居は「勝手登城」の処分ではないですからね。

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青天を衝けの感想第9話「戊午の密勅」

「密勅」とは言うもののその内容は「倒幕の密勅」のような物騒なものではありませんでした。




要約すると、



  • 勅許なく日米修好通商条約に調印したことへの説明要求
  • 御三家および諸藩は幕府に協力して公武合体の実を成し、幕府は攘夷と幕政改革を遂行を求める
  • 上記2つの内容を水戸藩から諸藩へ回覧せよという副書


御三家及び諸藩は幕府に協力して」とありますからね。




この勅書が「密勅」と言われるのは九条関白が預かり知らない処で下賜されたからなのですが、井伊大老が「過激」に処分をした理由もこの辺りにあります。




井伊直弼の側近で「京の大老」と恐れられた長野主膳は九条家の家人と親しい関係であり、また、九条関白自身も「幕府寄り」でもありそこから朝廷の状況を掌握しておりました。




ところが。




井伊直弼が頼る九条関白が預かり知らない処で密勅が放たれた。




密勅の内容が分からない。




当時の状況では流石に「倒幕の密勅」までは考えられないものの、幕府では既に決着済みの将軍継嗣問題に触れられている可能性に関しては考慮せざるを得なかったと思います。




井伊直弼は焦ったと思います。




もし、将軍継嗣問題にまで朝廷に嘴を入れられては神君家康公以来の幕府の根幹が揺らぐ。




そこで、密勅の内容が明らかになる前に水戸の陰謀と決めつけ特に水戸の関係者に厳しい処分を下しております。




前述の通りこの時斉昭も「永蟄居」の処分が下っております。他、家老安島帯刀の切腹や京都留守居役の死罪など非常に厳しい処分でした。




因みに、朝廷は威勢が良かった水戸藩を買ってはいたものの、実態は既に内ゲバ状態で密勅の対応についても紛糾の上右往左往するだけだったとか。




切腹した安島帯刀は事前に薩摩西郷隆盛から密勅の件を聞かされたものの「密勅が下っても対応できない」と斉彬が病没した薩摩の代わりは出来ないと固辞しております。



※関連記事:→翔ぶが如く11話「大獄の嵐」


ココを描かないと天狗党の乱が今一つ盛り上がりに欠けてしまうような気もしますが・・・?




はて、どう描くのかな?

青天を衝けの感想第9話「親父の直観」

血洗島村はコロリではなく「攘夷かぶれ」という病が広がっておりますね。若い中途半端な知識人が感染すると重症化して命を縮めます。




血洗島村の感染源は長七郎。




もはや完全に人斬り抜刀斎。




女たちは不安気にその様子を眺めるだけですが。



「ご公儀がどうと百姓の分際で物申すなんざとんでもねぇ思い違い」



市郎右衛門はしっかり釘を刺す。




栄一が心配なんですよね。




栄一と千代がいちゃついている様子を目を細めて眺めていた場面からの、長七郎の登場後の渋い表情落差よ。




流石な演出でした。




市郎右衛門も一流の商売人である以上、今の不安定な世情は分かっている。




この先「乱世」の匂いもする。




しかし、そこに栄一が首を突っ込んでもなんら得るものはないことも分かっている。




これはもう直観。




長七郎が纏う「負のオーラ」に災いを感じたのでしょうね。




それでも。




江戸留学は認めるのかなぁ・・・?




言い出したら聞かないからなぁ・・・。

青天を衝けの感想第9話「好々爺」

斉昭様がお亡くなりになりました。






うーんw




完全に好々爺ですな。




好々爺で愛妻家・・・。




まあ、ドラマなのでリアルな突っ込みは野暮ですが、斉昭は結構な女好きで有名なんですよね。側室は9名、子供は37名と中々お盛んな御仁です。




側室と子供は良いのですが、一説によると嫡男の嫁にも迫ったとか迫らなかったとか。




一橋派が嫌われたのは大奥から特に斉昭が嫌われたためとも言われております。




青天で斉昭役を竹中直人が演じると知った時に、その辺りも描かれると面白いかなと思っていたのですが流石に時代が許さなかったかな?




少々私の期待が高すぎたかな。



以上、青天を衝けのあらすじと感想第9話「栄一と桜田門外の変」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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→青天を衝けのあらすじと感想第10話「栄一、志士になる」

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