武田信玄のあらすじ第30話「義信事件(一)」。「町内の皆様毎度おなじみ塩野谷温泉の・・・」日本人ほど温泉を愛した国民はいない。昨今の温泉ブームは言うに及ばず、昔から病を癒す湯治場として親しまれてきた。その成分である「硫黄」「カルシウム」「マグネシウム」等が切傷・刺傷はもとより、内臓病等にも効くという。まさに温泉は入って良し、飲んで良し、正に万病を癒す素である。

甲斐信濃には信玄が兵や馬を治療させたという隠し湯が数多く残っている。これらは重量な軍事施設として運営された。しかも、その位置は敵に悟られぬため徹底的に秘密にされた。何故なら湯に入る負傷兵の数で容易に兵力を分析出来るからである。信玄は川中島の激戦を予想し、各地の隠し湯を改めて整備させた。たかが温泉と侮るなかれ。これまた、天下を握るための戦略の一つなのである。

武田信玄第30話上巻~怒り~

北条殿からのご使者で松田康郷殿が晴信の元へ来ております。北条殿と致しましては此度川中島の「大勝利」により、兵を動かし難い上杉殿の勢力を関東から駆逐すべく、晴信に再度の出陣を要請しております。

→武田信玄(大河ドラマ)の感想第30話「義信事件(一)」

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義信暴れる

「切腹を申し付けよ!!」

「若殿なりませぬ!!」

「お願いにございます!気をお鎮め下さい!」



松田康郷殿は怪訝な表情を浮かべております。そして、晴信の表情は一瞬険悪な雰囲気となりますが。



「ハハハ!ご無礼した」



晴信は一転穏やかな笑みを浮かべ祝の酒を呑み過ぎた人間が大トラとなっていると言うと、騒いでいる者達を主殿から遠ざけるように命じます。




義信は傅役の飯富虎昌殿と於津禰(おつね)になんとか止められていましたが、晴信の命で近習達が部屋へ返そうとやって来ます。



「放せ!父上に会うのじゃ!!」

「何事じゃ?」



そこへ三条殿と八重がやって来ます。義信は取り急ぎ主殿から連れて行かれます。



「そなたの悔しさ、母にはよく分かります」



三条殿は義信の言い分を受け入れて慰めます。晴信の命に従わなかったとは言え、戦場は寸暇を惜しむ。本陣からは分からない事もあると。



「其方に落ち度などあろうはずがない」



しかし。



「お館様の命は一度発せられれば取り消す事できません」



三条殿は晴信の機嫌を損ねるような事をしてはならないと言います。晴信が罰を与えると言った以上は静かに沙汰を待つのが礼儀であると。そして、傅役の飯富殿には、先々に手を回して晴信の怒りを鎮めるのが役目であると言います。飯富殿が義信を守らず誰が義信を守るのかと。



「お館様がご気性激しいお方とその方が一番良く知っているではないか?」

「誠に申し訳ございませぬ」

「飯富に落ち度はありません。父上がこの義信を嫌っているだけ」



義信は晴信が海津城で切腹を申し付けると重臣達に語っていた事を話します。そこへ、晴信の使いがやって来て義信に主殿へと来るように伝えます。



「義信、行ってはならぬ」



三条殿は義信に行ってはならぬときつく命じると、八重を伴い晴信の元へと向かいます。

八重の毒

「義信の代わりに私が参りました事お詫び申し上げます」



三条殿と八重は主殿の晴信にまずは義信ではなく、自分が来たことを詫びます。そして、此度の件は義信も深く反省している事、なんとか、寛大な処分をと願います。



「先程から何を申しておる?」



晴信は穏やかな表情で義信に罰を与えるために呼んだのではないと言います。重臣達と「川浦の湯」へ湯治に行くので義信へ伴をするように伝えたかったのだと言います。



「なんとまあ・・・」


三条殿と八重殿はホッと胸をなでおろします。晴信の様子からそれが本心である事は良く分かります。ただ、晴信は三条殿に義信の事を想うのであれば義信から離れるように言います。




八重は義信と妻の於津禰、そして飯富が待つ部屋へ事の次第を伝えに。



「少々、お考えが過ぎたのではあらしゃいませんか?」



於津禰も飯富殿も嬉しそうな表情です。




しかし。



「儂はいまより病じゃ!」



八重は晴信の方から「仲直り」の秋波を送っているのだから、伴をすべきと言いますが、義信は意地を張り部屋を出ていきます。そして、於津禰も義信を追いかけます。




八重と飯富殿の二人が部屋に残ります。




重い沈黙。



「このままで若殿様は家督をお継する事ができましょうや?」



八重は飯富殿がもっと力強く義信を導いてくれればと言います。



「某には某の考えがある」

「また逃げるのですか?」

「古い話を(汗)」



しかし、八重は納得しません。



「このままではお館様との溝が益々深くなる」



そして。



「飯富殿が為すべきは四朗様を湖衣姫殿の元へ送り届ける事では?」

「怖ろしい事を(ドン引き)」

「飯富殿のお心の内を申しただけにございます」

武田信玄第30話中巻~川浦~

晴信は「川浦の湯」へと湯治へ向かいます。そこには、信廉、原美濃殿、飯富殿、馬場殿、真田殿、そして飯富三郎兵衛殿が伴をしております。温泉で疲れを癒した後、重臣達で膳を囲めばやはり武田家の重臣達。自然と戦や国造りのお話しとなります。

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信廉・・・

「此度の戦、勝ち戦とは言え山本殿信繁様を失いあまり喜べん」

「馬場民部殿、それは違うぞ」



原美濃殿は勘助殿や信繁は死して武田に勝利をもたらした。暗く沈むのではなく、勝ち戦を喜んでこそ、死んでいった者達も浮かばれると言います。



「左様!死んだ者の分まで酒を呑みましょう!」

「誰がそのような事を申した!」



またまた、原美濃殿と真田殿の掛け合いが始まりました。そして、これもまたいつものように真面目な三郎兵衛殿がこれからの事を尋ねます。



「お館様、これから碓氷峠へ出馬なさるのですか?」

「三郎兵衛殿は真面目じゃ!戦の話は今宵はなしじゃ(笑)」

「真田、そうも行くまい?北条の使者が返事を待っておる」



晴信は兎に角出陣を請う北条殿の使者を待たせていました。確かに上杉殿は大きな痛手を負っている事は間違いなく、大軍は動かせない。北条殿と共に上杉勢を駆逐し、また北条に恩を売るのは悪くない。ただ、こちらも激戦を経ており、多くの兵が傷ついている。



「信廉、はどう考える?」

「はい!」

「いや、其の方の考えを聞いておるのじゃ(戸惑い)」

「はい!碓氷峠からは富士の御山は見えましょうや!」

「富士の御山?(困惑)」



御機嫌な表情で、質問に質問を重ねる信廉。重臣達はポカンとしております。



「富士の御山が見えれば我が武田勢は勝ちます!」

「川中島からは富士は見えぬが大勝利だったではないか?」

「しかし、兄上や勘助を失い勝って負けたといえましょう」

「負けた等と口が裂けても申すな!」



晴信は此度の川中島の戦いは勝った勝ったと近隣諸国へ言いふらす事で、さらに、動かぬ大勝利となると言います。



「では、信廉は反対なのじゃな?」

「いえ!碓氷峠をぶらつく位なら賛成です!」



晴信は信繁や勘助の亡き後は、信廉が副将各であり、馬場殿や三郎兵衛殿、真田殿といった若い力が武田を支えて行くと言います。鬼美濃殿は真田殿が「若い」と言われてたことには大分不服そうではありますが、鬼美濃殿、そして飯富虎昌殿は年齢と、川中島の戦いで受けた傷を想えばそろそろ隠居する頃合いでございます。




その夜。



晴信は嫌な汗に寝付けませんでした。




晴信が初めて病の兆しを感じたのはこの頃の事でございます。

疑心暗鬼を生ず

同じ頃、川浦の湯へは行かなかった義信は甲府におります。



「儂に刃を向けよ」

「そのような事!お許しください!」



義信は近習に斬り合いをしたいわけではないと怒鳴ります。自分に向けれれる「刃」が見たいのだと言います。



「父上は儂を憎んでいる」



義信は近習にある密命を下します。




於津禰は義信の様子がおかしい事が気掛かりです。



「父上は儂を川浦の湯で殺そうとしていた」

「御義父様はそのような事をお考えではありません」

「何故、儂ではなく父の言う事信じる!?」

「私はただ、貴方様の御心の平穏を望んでいるのです(切実)」

武田信玄第30話下巻~暗殺~

晴信にとってこの年は生涯忘れえぬ年となりましたが、年の暮れ、もう一つ忘れ難い事が起ったのでございます。

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信虎の使者

三郎兵衛殿に連れられ女子が一人晴信の前へやって来ます。



「名はなんという?」

「茜にございます」

「如何なる者か?」

「志村右近の娘にございます」



志村右近とは、信虎殿を駿河へと追った際に信虎殿に従い駿河に同行した者でございます。信虎殿から書状を預かっていると言います。



「此度、川中島での大勝利をお喜び申し上げ候」



信虎殿の書状には川中島の戦いの勝利を喜ぶと同時に、



「信濃の次は駿河に候」



晴信は茜から信虎殿の様子を聞きます。信虎殿は「川中島の戦い」で武田の大勝利を聞くに及び、今川家中の不満分子を集め武田への内通を誘っていると言います。その事は今川家中にも広く知られた結果、小さな庵へと軟禁状態となり信虎殿は憤懣やるかたない様子との事です。




晴信は疲れた表情を見せます。



「信玄には信玄の存念があると父上に伝えよ」

信虎暗殺、そして

「その方らの気持ちはよく分かる!」



信虎殿の元には今川家中の不満分子が夜な夜な集まり密談をしております。桶狭間の戦い以降、跡を継いだ氏真殿に対する不満を煽っております。



「儂が動けば武田勢はすぐさまこの駿河を平らげるであろう!」




その時。



「武田信虎覚悟!!!」



今川の手勢が信虎殿の庵へと討ち入ります。



「殿様!お逃げ下さい!!」



信虎殿は額を斬られると、命からがら庵を脱出します。



「あの鬼婆め!いつか絞め殺してやる!!」

「お急ぎください!世が空けぬ内に駿府城下を出ませんと!」

「嗚呼、もうだめだ血が止まらぬ、儂は死ぬ・・・」

「殿!血は止まっております!」

「煩い!そちに儂の血の事など分かるか!」



信虎殿は配下の修三に今川が自分を殺そうとしたので、すぐさま駿河へ攻め入るように晴信に伝えるように命じます。そして、自分は掛川の万願寺へと向かうと。



「しかし!お殿様を置いて行けません!」

「大丈夫じゃ!儂はこの通り不死身じゃ!!行け!」



修三は信虎殿ともう一人の配下数右衛門を残し甲斐へと向かいます。




その頃、駿府城でも騒ぎが大きくなっておりました。



「叔母上様、信虎殿のお話し聞いておりませぬぞ」

「ほほほ、狸一匹の始末、相談するまでもないでしょう」

「国主はこの氏真にございます」

「国主なら国主らしく!鞠など幾ら蹴っても国は治まらない」

「兎に角、今後勝手なお振舞いは困ります」



氏真殿はそう言うと部屋を出ていきます。
寿桂尼様は疲れた表情を浮かべておりました。




川浦の湯では湯治を続ける晴信の元へ怪しい人影が複数迫っております。




今宵は此処までに致します。

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→武田信玄(大河ドラマ)のあらすじ第31話「義信事件(二)」

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