武田信玄のあらすじ第29話「勝利と敗北」。世に有名な川中島合戦。武田信玄と上杉謙信が雌雄をかけた一戦である。かつ、極めて悲惨な戦いとしても歴史に残るものであった。血戦の場は広さ凡そ2平方キロメートル。両軍併せて三万三千の将兵が9時間に渡り戦闘を繰り広げた。戦い終わればそこに八千の戦死者が残されたのである。武田軍の戦死者は全軍二万人のうちおよそ四千六百(23%)。上杉軍はおよそ27%の三千五百人であった。

死者と同じ数の負傷者がいるとして、死んだり傷を負った者は全軍の約半数。因みに、天下分け目「関ヶ原」では東軍の戦死者は僅かに4%であった。より多くの死傷者を出しながらも川中島に留まった武田軍。血戦の勝敗については様々な説がある。しかし、両軍がその勝利と敗北に支払った代償はあまりに大きかったのである。

→武田信玄(大河ドラマ)の感想第29話「勝利と敗北」

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武田信玄第29話上巻~勝利と敗北~

我が子晴信と上杉政虎殿が相まみえました川中島の血戦。最初は上杉殿の勝ち戦。後は晴信の軍勢が勝ちましてございます。されど、未だ戦は終わっていなかったのでございます。

終戦

「上杉勢、犀川を渡り逃げており追い討ちをかけております!」

「上杉勢、善光寺にて新たなる陣を張るようでございます!」

「馬場殿善光寺門前町に火をかけ夜を待って攻め入る事願い出ております!」



晴信は全軍に退けの合図を出させます。そして、馬場殿には善光寺は武田の所領であり、その自領に火を掛けてなんとすると伝え退くようにと命じます。



「七分勝てば勝ち戦」

「後の三分を勝つために無益な戦をしてはいかん」



戦が終わった川中島は両軍併せて八千の将兵の死体が残りました。



「平五!」

「兄やん!!」



その死体の山の中で平三と平五は再会を果たします。二人は再会を喜びます。
しかし、




正直に申し上げます。
この戦に勝ち負けはございません。私と致しましては次男信繁を喪っただけでも多いなる敗北にございます。




まして、山本勘助はじめ、多くの者を失いしこと、たとえ国の為とは申せ、ここに深くお詫びを申し上げなければなりませぬ。

ふたつの「勝利」宣言




「この戦我が越後の勝ち戦じゃ!」



善光寺では上杉政虎殿が自軍の勝利を宣言しておりました。



「この関東管領上杉政虎の威光充分に伝わったはずじゃ!」



上杉勢は政虎殿の勝利宣言の後、軍勢を引き上げます。






一方、三条殿や里見殿の待つ甲斐にも我が武田の「勝利」が知らせれておりました。



「申し上げます!昨日川中島にて我が武田勢大勝利にございます!」

「おお!大勝利!我が武田の軍勢に敵はおりませぬな!」



共に報告を受けた倉科三郎左衛門殿も大喜びでございます。
しかし。



「武田典厩信繁様討死!山本勘助様討死」

「なんと、信繁殿が・・・」



武田の軍勢の副将格でもある信繁の死を知り、三条殿は一抹の不安を感じるのでございました。里見は伝令の知らせを出産したばかりで休んでいた恵理の元へも伝えます。



「この子は信繁様の生れ変りですね」



里見は産まれたばかりの女の子を抱きながら恵理に話します。この子は勝利を持ってきた縁起の良い子であると。

武田信玄第29話中巻~戦の後始末~

海津城


その頃、川中島血戦を戦い抜いた重臣達が海津城の広間に集まっております。

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暗雲

「激しい戦であった」



晴信はこれからの話し合いは戦の後始末の話が中心であり、無理をしてまで出る必要はないと言います。



「原美濃守、そちは全身に傷を受けた。下がって休め」

「いや!大した傷ではございませぬ!」

「そちの痩せ我慢見ておれぬ(苦笑)」

「痩せ我慢などしてはおりませぬ!」



原美濃守殿の性格を知っている晴信は苦笑すると、この戦で命を落した者の供養について話そうとします。そこに馬場殿が発言します。



「此度の戦、勝ち戦とはいえ信繁様、山本勘助殿はじめ多くの将兵失いました」



そして、今回多くの犠牲が出たのは自分の軽はずみな発言が原因であり、腹を切りたいと申し出ます。



「そちに落ち度はない」



晴信は馬場殿が特に推進した「啄木鳥作戦」は良い案であったと言います。そして、ただ、敵が予想よりも早く気が付いただけであると。



「皆戦った死んだのであって落ち度で死ぬ訳がないではないか」

「もう言うでない・・・非礼にあたるぞ」



馬場殿は涙を流しながら頷きます。そして、恩賞の沙汰について指示をします。恩賞の沙汰は慎重に行わなければ恨みを買う。不公平のないようにしっかり行うようにと言います。




これで一通り終わったかと思いきや。



「あと一つ大事な話が残っている」

「義信、その方の事じゃ」



家臣一同の雰囲気が変わります。晴信は本陣の命に背き、攻めに転じた事を咎めます。義信は総大将の命に背いたため初鹿野伝左衛門、諸角豊後守を失った事を認めます。
しかし。



「あの時、越後勢は崩れたのです」



義信は初鹿野伝左衛門が自分の馬を後方へ出さなければ死ななかったずと言います。晴信はそれが計略とは思わなかったのかと言いますが、あからさまに不服そうな表情を浮かべると、



「戦は勝たねばなりませぬ」

「軍率守って破れるは愚の骨頂」

「もし、あのまま政虎の首挙げても咎められるのですか?」



家臣一同は義信の発言をハラハラしながら聞いていましたが得意気に孫子を諳んじはじめる。



「孫子曰く、戦場においては・・・」



黙れ!!そちに申し渡す!!



「申し訳ございません!!!」



飯富虎昌殿が義信に代って詫びますが、義信は一向に退く気配はありません。
そこに。



「ははは!!若殿はお若い!」

「真田!黙れ!儂は義信に申し渡す事ある!」

「お館様お言葉ではございますが、恩賞の話が第一では?」



信濃衆の兵達もが恩賞を待っていると言いますと、鬼美濃殿が真田殿を怒鳴りつけます!



「お主は恩賞恩賞と!一番恩賞に預かりたいのはお主じゃろ!?」

「なんと!それは聞き捨てなりませぬ!!」



二人の言い争いを高坂殿が止めようとしますが、
その時。



「お話しの途中ではありますが申し上げます」



飯富三郎兵衛は二百人ほど捕らえた越後兵をどうするか指示して欲しいと言います。



「そのような事!一々お館様に確認する事ではない」



信廉は兵は越後の百姓であり、適当な所で国元へ返してやればよいと言います。



「若殿と一緒に行くがよい!」

「しかし・・」

「早く行かれよ!!」



飯富三郎兵衛殿は義信を伴い広間を去ります。



「そち達の気持ちはよく分かるが・・・!」



晴信はもしまたこのような事があれば切腹を申しつけると言います。信虎殿との諍いを知る家臣たちはその言葉に昔を思い出さずにはいられませんでした。

暗殺未遂

この夜、我が子晴信は高い熱を発しましてございます。普段とは違う、身体の奥深いところから重い疲れを感じたのでございます。




海津城で休む晴信。医師の立木が看病にあたっておりました。




晴信は立木に尋ねます。



「死とはいかなるものだと思う?」

「私は人を生かす手立てを学んで来ましたゆえ」



立木は死については門外漢で苦手だと言いますが、晴信は人を生かす手立てとは死から遠ざける手立てであり、死を知る事は人を生かす手立てを学ぶ事に通じるのではないかと尋ねます。



「仰せの通りでございます」



立木は少し考えて、



「死とは底に大穴が開いた瓶のようなものではないか」



と答えます。
立木はもう自分は歳でありそろそろ瓶に穴が開きそうであると笑います。晴信はまだ若く「死」は平穏の彼方から誘っている非日常であるが、立木にとっては死は既に隣人であると。晴信も立木の言い分に穏やかに笑います。その時。



「立木!」

「いかがなされましたか?」

「灯りを・・・」

「う!!」



突然、外から矢が射かけられ、立木は数ヶ所を射抜かれます。晴信は立ち上がり灯りを消した刹那!




次々刺客が部屋へと乱入してきます!応戦し斬り捨てる晴信。そして、騒ぎを聞きつけて護衛の兵もやって来ます。晴信暗殺未遂はすぐさま海津城内に知らされます。家臣達は晴信の元へと急ぎ集まります。



「呼ばれてもいないのに何故行くのじゃ?」

「行かねば疑われます!」



飯富殿と義信もまたやって来ます。



「越後の乱波が紛れておったぞ!!」



晴信は立木が自分の身代わりとなり亡くなった事を伝えます。



「三郎兵衛!捕らえた越後兵は如何した!」

「は!明日にでも越後国境へと解放するつもりでございます」

「ならぬ!全員首を刎ねその首を越後国境へばら撒け!!」



義信は晴信のただならぬ様子に背筋が寒くなるのを感じるのでした。

武田信玄第29話下巻~帰還~




晴信は川中島で亡くなった方々の供養を済ませると、帰路についてのでございます。

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親子

「おっ母!帰っただ!」



平三と平五も無事家へと戻ります。しかし、母親のとらは無事を喜ぶでもなく、まず、褒美としてもらったであろう甲州金を出すように言います。



「おら達死にかけただぞ!」

「しるか!」



ただ、平三も平五も母とらには頭が上がらぬ様子。大人しく甲州金を差し出すとすごすごと野良仕事へと出かけます。二人がいなくなったのを見計らい。




とらは土間の下に隠した瓶に甲州金を収めます。



「良い嫁が来てくれますように!」



とら殿もやはり母親にございます。平三殿と平五殿が働き者の嫁を迎えるまではと、厳しく接しているようでございます。




晴信もまた帰還しました。晴信はまず三条殿と八重殿の元へではなく、川中島の戦いに赴いている間に恵理殿との間に生まれた子供との対面に向かいました。
三条殿としては複雑な御心境かと思います。




ただ、此度の戦は無事の帰還が叶わなかった者も多くおります。

きぬ

原美濃守殿と平三殿は山本勘助殿の最期を伝えるべく勘助殿の妻きぬ殿がまつ屋敷を訪れます。出迎えたきぬ殿は取り乱す事もなく毅然とお二人を迎えます。



「お待ちしておりました」

「よき、御覚悟でござる」



平三殿が勘助殿から預かった形見の脇差をきぬ殿に渡します。そして、勘助殿の最期の様子を伝えます。



「山本様はおら、いや、武田を救っただ」



平三殿はもし、勘助殿が越後勢の動きを晴信の本陣に伝えるのが少しでも遅れていたら、もしかしたら勝てなかったかもしれないと言います。



「脇差を差し出し、ここは儂が守ると」



平三殿は涙にくれます。
そして、今後越後勢と戦う時は勘助殿の敵を討つべく越後勢を斬りまくると覚悟を話すのでした。




きぬ殿と息子勘一殿はその様子を黙って聞きながら涙を流すのでした。

決壊

「此度の大勝利おめでとうございます!」



晴信の元にはかねてより上杉殿とは関東で刃を交えて来た北条殿の使者として、重臣の松田康郷殿がやって来ます。



「はは、それにしても早々と」

「良き事は一刻も早くと申します」



松田康郷殿は此度の勝利の勢いのまま、上杉勢を駆逐すべく晴信に出陣を願います。



「勝利とはいえ我が軍勢も大きく傷ついておるゆえ直ぐの出陣は・・・」

「勿論その通りでございます!が、そこを曲げてお願い申し上げます」

「何やら、北条殿は出陣の催促に来られたようじゃの」



晴信は松田康郷殿の強引さに苦笑いです。
その時。



「この義信に罰を与えればよいのじゃ!!」

「若殿!お静まり下され!」

「この義信逃げも隠れもせぬ!!」



屋敷中に義信の怒声が響きます。




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