西郷どんの感想第25話「生かされた命」。吉之助が二度目の島送りとなっている間に生麦事件と薩英戦争が・・・!戦争の影に脅える沖永良部島の様子は薩英戦争だけではなくて「宝島事件」を思い起こさせる。大河ドラマ西郷どんの感想第25話始めます!

西郷どんの感想第25話~薩英戦争と生麦事件~

予想はしていましたが・・・!生麦事件と薩英戦争は駆け足でしたね。もっと丁寧に描いてもよかったかなと感じました。因みに、沖永良部島で「丸太を炭で汚して」というのは、実際に薩英戦争で行われました。

→西郷どんの感想まとめレビュー

→翔ぶが如くではどう描かれた?第19話「異人斬り」

→翔ぶが如くではどう描かれた?第20話「薩英戦争前夜」

駆け足だった・・・

駆け足でしたが、概ね流れはその通り。




この「生麦事件」で大久保は獅子奮迅の活躍をしているんですよね。まず、幕府にこの事実を伝えないといけない。しかも、薩摩は悪くないというテイで。



  • 大名行列横切りは斬り捨て御免が国法!
  • 成程、異人はそんな事しらんかったかもしれん!
  • なら!しっかりと「国法」を教えるべきで知らなかったのは幕府の落ち度!


なかなか分かりやすい論理!
(そげな事したら幕府はおろか日本は・・・!?という突っ込みは勢いでさせない!)




因みに、「大名行列横切りが切り捨て御免」というか「危険な行為」であることは当時異人さんもよく理解しています。
ただね。




まあ、この現代社会では「海外勤務」なんかは結構なエリートかもしれませんけど、当時の感覚では「エリート」というよりは「海千山千のならず者」が一旗揚げに海外に来ているケースも多くて、このリチャードソンも、



「大名行列?ケッ!こちとら天下のジョンブルだぜ!」



という感じでヤンチャな子だったのかも。




生麦事件の後は薩英戦争へとなりますが、開戦前夜「挙藩一致」という事で信吾をはじめとする「寺田屋騒動連座」の精忠組が謹慎を解かれて西瓜もって英国艦隊に乗り込むのも史実。




ちょっと残念だったのは西瓜売りの話は信吾の思い出話だけではなくて新旧大山の西瓜売り対決もやって欲しかった。




大河ドラマ西郷どんの感想25話「生かされた命」はまだまだ続きます!沖永良部島防衛戦は宝島事件と薩英戦争を参考にしたかな?

スポンサードリンク



西郷どんの感想第25話~沖永良部島防衛戦~

沖永良部島防衛に孤軍奮闘する場面。若干お約束ではありますが、学問を教えた子供達が集まって、大人も・・・みたいな展開。ちなみに、今回の島嶼防衛の元ネタは「宝島事件」かな・・・?

鉄砲位あったかな?

度々触れている「宝島事件」ですが、当時の様子は久光も調べていた通り書き残されています。




詳細は上記を確認頂ければと思うんですけど、沖永良部島に「大砲」はなくても鉄砲位はあった気がするんですよね。




宝島には鉄砲が七丁程あり、吉村九助という砲術に秀でた藩士が船長と思しき人物を射殺しています。




沖永良部島は薩摩藩からはかなり離れてはいますが、番所もありますし、宝島よりは島も大きいですからね。




西郷と川口雪篷が「大砲」に見せようと丸太を炭で汚していましたが、実際の薩英戦争では「おでだい」という麻の茎を煮る長樽を海岸線に並べて大砲を偽装したと伝わります。




ちなみに、薩英戦争では開戦二日で薩摩側の砲台は全て沈黙させられておりました・・・。




さて、大河ドラマ西郷どんの感想第25話「生かされた命」もいよいよ最後の段。西郷良い奴過ぎません?

西郷どんの感想第25話~美し過ぎる~

西郷どんを見ていて思うのは「美しすぎる」ように感じるんですよね。いや、別に「純粋」がダメという訳ではないのです。しかし「理想と現実の狭間」というのが歴史ドラマの醍醐味だと思うんですよね。もっと出来るじゃろと。しかし、最近は「全部布石」なのではないかとも・・・。

良い奴

個人的に消化不良な感じがしてしまうのは、西郷が「良い奴過ぎ」なんですよね。まあ、皮肉な見方、島で愛加那とよろしくやっていたたりとか、をすればそうでもない部分もありますけど、基本的には「好青年」を通していると思います。




今回も演出方法には個人的に「?」という部分はありましたが、それでも伝えたいことはよく分かります。




西郷は大久保との友情を信じた。
(友情を信じると飯を食わなくなるのは正直謎ですがw)




そして、大久保もその友情に応えた。




実際はこの頃薩摩藩は「切羽詰まった」という事情もあって、その突破口にやはり西郷が必要だというのも理由なんですけどね。




西郷とその仲間たちはみな一様に真っ直ぐで純粋です。その心情はけっこう分かりやすい。




因みに、個人的に西郷どんで好きなのはやはり「調所広郷」と「島津斉興」の二人。




この二人には「複雑な感情の背景」があった。




当初はともかく、後半では斉彬の力量を認めていたと思われる斉興、そして、自分を死地においやった斉彬ではありますが、それでも、斉興の跡取りとして斉彬が誕生した時は嬉しかったという想い出を振り返る調所広郷。




その心情は「明確」にはみえず、だからこそ見る人に委ねられている。しかし、西郷と仲間たちはシンプルで分かりやすい。

苦悩は全部後半か?

さて、ここまでは西郷が「分かりやすい人物」として描かれいる。子供想い、家族思い、仲間を大事にする、民を大事にする、そしてそのを真っ直ぐに想いを伝えて、行動する。




めっちゃ好青年!




しかし。




この先。




維新を為すために「残酷な決断」をする事も、まあつまりは「赤報隊」なんですが。幕府を挑発するために西郷が愛してやまない「無辜の民を傷つける」決断。




真っ直ぐに生きる事などもはや許されない。




今迄ずっと「良い子」だった西郷の変化があるのか!?




その辺りに注目していきたいと思います。




以上、大河ドラマ西郷どんの感想第25話「生かされた命」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

→西郷どんの感想まとめレビュー

→大久保と囲碁。当初は弱かった?乗願との関係

→西郷どんのあらすじ第26話~吉之助召喚、激動の京へ~

→西郷どんのあらすじ第27話~禁門の変~

→西郷どんのあらすじ第28話~長州征伐~

→長野主膳と井伊直弼

→翔ぶが如く第16話「吉之助帰る」

→西郷どんのキャスト表(随時更新)