西郷どんの感想第8話「不吉な嫁」です。まず、声を大にして言いたいのは須賀どんは「不吉な嫁」等ではなか。あと、正助どん!人様の女房を悪く言ったらあかん!それにしても・・・西郷家は結局明るい楽天的な一族のようです!西郷どんの感想第8話始めます!

西郷どんの感想第8話~須賀のお陰~

貧乏は辛いですね。そう。今も昔も貧乏は辛うございます。そして、西郷家はなんとも目出度いお方たちで・・・!

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西郷家は楽天家!?

「殿直々の命で江戸行き!」

「篤姫様お呼び出し!」



兎に角人気者の吉之助。
でも、分かります。
いますよね?
そーゆー人!




個人的には西の大物が西郷どんなら東の大物は近藤さんではないかと思います。
(慶喜さんではないと思います・・・)



「兄上!おめでとうございます!」

「兄さぁ!よかったでございもす!」



しかし。



「江戸へ行くにいくらかかるかご存知でもすか?」


西郷家一同は吉之助を筆頭に、



「・・・」



実際30両ほど必要になります。30両とはまあ、ざっくり4~5百万円度!




ま、まあ西郷家が「経済観念に弱い」のは子沢山の状況・・・いや!もう申しますまい。




そして、その金額を聞いて流石に「難しい」と諦める吉之助を見かねて、正助に再び吉之助の説得を願う西郷家の人々・・・。



「まず、金策やろ?」



と、私は突っ込んでしまいました。

現実的な妻

須賀を見ているとまるで私自身のように見えるんですよね。
人の夢に水を差すの。



「30両ですよ?100両借金があるのにどうするの?」

「皆で内職??いったい何年かかると思っています?」

「借りる?いったい何処から借りるの?」




ああ!




現実!


現実!!


現実!!!




嫌われるんですよね。




私もいつも白い眼で見られておりました。結局、最期にケツを拭くのは「現実派」。そして、現実的な事を言うとですね。



「貴様それでも帝国軍人か!?」



と、ばかりに鉄拳制裁。(鉄拳制裁は比喩だけど)




須賀は西郷家の様子を見て「こりゃあかん」と思ったんじゃないかと思います。一方で、須賀は西郷の力になりたいとおも思ったんじゃないかと。ただ、須賀自身の気持ちは



「江戸に行って欲しくない」



であり、これは取り繕っても吉之助には見破られる。そうして吉之助の「重荷」になる位ならば、離縁してしかも吉之助の力になる。



「手切れ金」



という名目ならきっと受け取るであろうと。まあ、ただ演出が若干駆け足過ぎた感がありましたけどね・・・!




いっそのこと、最後の須賀が泣く場面はなくて、視聴者に須賀の気持ちを想像させても面白かったかな?




因みに、史実では吉之助が江戸へ行った後に離縁という形になっています。吉之助はその事をずっと気に病んでいたとか。



※関連記事:→須賀と吉之助の離婚理由は?

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西郷どんの感想第8話「不吉な嫁」はまだまだ続きもす!

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西郷どんの感想第8話~西郷と大久保の関係~

今回の西郷と大久保のやり取りを見て感じたのは、西郷と大久保、いや郷中の仲間達はこの時点で「同じ位のレイヤー」という感じなんですね。翔ぶが如くの西郷は第1話から「大西郷」の片鱗があり過ぎましたからね・・・!

大喧嘩

今回、金が無くて江戸行きを半ば諦めている吉之助。そこに正助が怒鳴り込んできます。



「お前はこんな嫁の言いなりか!?」

「須賀を悪く言うな!!」



喧嘩。




でも、喧嘩ってお互いが「対等」だから喧嘩なんですよね。吉之助と正助は五分の兄弟という感じですね。




この辺りは「翔ぶが如く」と比較すると面白いです。翔ぶが如くでの西郷は第1話から正助は勿論、年上の大山はじめ郷中の仲間達からは、既に一目置かれている存在でしたからね。



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後の維新後の西郷・大久保の手紙のやり取り等から、実際の西郷と大久保の関係はやはり西郷の方が若干年上(大久保は西郷の2歳下・大山とは5歳下)という事もあり、親友ではありながら「兄貴」として慕うような部分があったように感じます。

正助、金策に奔走

今回、正助がようやく謹慎処分を解かれます。職場も元の記録所書方。




ようやく謹慎が明けた正助。




一方で、吉之助は斉彬直々の命で「江戸行き」を命じられる。




親友とは言え全く思うところが無かったという訳ではないと思うんですよね。ああ、差を付けられてしまったなと。羨ましいと思う反面、自分も早く吉之助に追いつこうと決意する。




なのに。



「金がないから江戸は諦める」



これに怒った気持ちは分からんではない。でも、これは「自分がようやく消化した想い」を吉之助が踏みにじったように感じたんではないかと思います。
つまり・・・。



「吉之助の為より自分の為に怒った」



ただ、正助はその事に自分で気が付いたんじゃないかと。やっせんぼは自分ではないかと。




此処から、正助は吉之助為に金策に奔走。



※関連記事:→板垣与三次と西郷の関係


因みに、翔ぶが如くでも正助は吉之助ために金策に奔走しています。翔ぶが如く版の正助の気遣いもまた、中々熱いものでした。



※関連記事:→翔ぶが如く第5話「江戸へ」

西郷どんの感想第8話~黒船襲来~

幕末とは黒船がやって来た嘉永6年(1853年)から戊辰戦争(1869年)までを言います。まあ、ペリー来航前にも度々異国船はやって来ていましたが・・・。この時日米和親条約が結ばれます。しかし、この時は別段「反幕府」の兆しはなかった・・・?

幕府の専管事項

日米和親条約は幕府が締結しています。後に、日米修好通商条約では「条約勅許」の問題で紛糾するのですが、これはハッキリ言って幕府の失策だと思うんですよね。




幕府は朝廷から日ノ本統治を委任されている訳であり、基本的には何事も「事後報告」な訳です。因みに、朝廷側もそれが当然の事であり、別段異議もなかった。




しかし。




後に何を思ったか、



「事前承認」



を求めてしまいます。まあ、会社組織でもよくある事です。営業サイドでずっと勝手に契約していたのにある時、



「こーゆー契約は役員会に諮るべき!」



と、一度も利用されなかった稟議書フォーマットで役員会に回したところ、他の営業部門以外のお歴々から色々と突っ込みが入り、過去にさかのぼり粗も探され現場仕事が止まる・・・。




そこに各部門の人間関係や想いが交錯し事態は訳の分からん方向へ・・・。




来週からはそんな幕府の、いや日本国のドタバタ劇が展開されそうですね・・・!




期待してしまいます・・・。
(直政の子孫も登場するみたい!)




以上、西郷どんの感想第8話「不吉な嫁」でございます。

今宵は此処までに致します。

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