平清盛(大河ドラマ)のあらすじと感想第6話「西海の海賊王」。兎丸役の加藤浩次がド派手に登場。忠盛清盛父子と大立回りを演じております。また、義朝妻の由良御前、後の清盛正妻時子も顔見せ登場。兎丸は海賊王、それは当然ルフィではなく、保延の藤原純友を目指したのです!平清盛のあらすじと感想第6話「西海の海賊王」

平清盛(大河ドラマ)のあらすじ第6話「西海の海賊王」

保延元年(1135年)夏。



朝廷から海賊追討を命じられた平家一門は商船に偽装し海賊船を待ち受けるが・・・。





罠にかかた海賊船は平家一門が想像していたものとは大きく異なる巨大な唐船であった。

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平清盛(大河ドラマ)のあらすじ第6話上巻「海戦」

商船の積み荷に紛れた平家一門は海賊が近くに来るまでじっとしている。



そして、充分に引き付けたところで一気に躍り出た!



海賊達は不意を突かれて動揺する。



伊藤忠清はついに自分の出番と太刀の切っ先を海賊に向け堂々と宣言する。


「神妙に縄を受ければ命はとらぬ!」


海賊も一瞬沈まる。


「死にたくはねぇ」

「が!!」


海賊達には「降伏する」という考えは微塵も無かったようだ。たちまち、船上で乱戦となる。


大河姫

プレ壇ノ浦の戦い・・・なんてね。

陸からは忠盛率いる本体が矢を射掛け海上の平家一門を援護するが海賊も唐船の甲板から矢で応戦してくる。



弓の腕前は武士の方が上ではあろうが、海上よりも高い位置にある唐船の甲板からの矢は海の上の平家の兵には脅威であった。


「清盛様!!」


清盛を庇い盛康が負傷してしまう。


「も、盛康!盛康!!!」


結局。



この日の乱戦で海賊達を取り逃がし、盛康を始め平家の者も多くが負傷する結果となる。


平家本陣


忠正は想定を超える大船の登場に地団駄を踏む。


「いったいなんじゃ!あの船は!」

「アレは唐船じゃ」


忠盛が冷静に答える。



唐船が瀬戸内へ入り込むことを朝廷は認めてはいない。つまり、この辺りを仕切る海賊の棟梁は宋と繋がり大規模な船団を組んでいるということになる。



盛康はなんとか無事ではあったが大怪我を負い臥している。また海戦となれば平家方も大きな犠牲を覚悟する必要がありそうだ。



翌朝。



清盛は唐船を探すため単身小早を漕ぎだし海へ出ようとする。


「やめよ!それは儂の船!」

「行かせてくれ!」


清盛が漕ぎだそうした船は高階通憲のものだった。彼が「瀬戸内で見たいもの」とは唐船だったのだ。



目的が一致していた二人は連れだって船を漕ぎだす。



通憲もまた清盛と同じように生まれで全てが決まるこの国に絶望していた。ならばと宋の国へ赴き思う存分自身の才覚を振るいたいと考えていたのだ。


大河姫

平安の吉田松陰、いや、吉田松陰が幕末の高階通憲か。

二人はなんとなくお互いに親近感を抱くが・・・!



ざっぱーん



「う、海坊主かと思った・・・」


清盛と通憲はどうやら海賊に捕らえてしまったようである。





清盛が西海で海賊退治に勤しんでいころ、源義朝は尾張熱田神宮にあった。



坂東下向の途中、盗賊が熱田神宮へ納める米を襲っているところに遭遇し、義朝と鎌田正清はその賊を追い払ったのだ。



熱田神宮大宮司の藤原季範は二人を歓待し、また、娘の由良、後の頼朝の生母、とも出会うコトになる。


「なんだ。源氏なの(冷笑)」


由良姫は義朝が源氏と知ると皮肉を言う。


「父に恥をかかせるような女の心根はろくなものでない!!」


その出会いは少々ほろ苦いものではあったようだが。由良姫の記憶には義朝の存在が深く印象付けられる。



また、都では。



佐藤義清と堀河局が深い仲となっていた。



義清は堀河局から璋子と白河院、そして鳥羽院の複雑な関係を聞き、


「白河院に作られた璋子様」


に興味を抱く。

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平清盛(大河ドラマ)のあらすじ第6話中巻「海賊王」

海賊船上


「一(イー)、二(アル)、三(サン)、四(スー)・・・」


清盛が目を覚ますと周囲では聞きなれない言葉が飛び交っていた。



どうやら宋の国の言葉のようである。



一緒に捕らえられた高階通憲はどうやら宋の国の言葉も分かるようだ。


大河姫

「春夜宴桃李園序」から取ったのね。

二人を世話していた?宋人の兄妹、春夜、桃李の名が唐代の詩人李白の詩から来ているのではと話し盛り上がっていた。



そこに海賊の棟梁がやってくる。



清盛は身体が丈夫そうだし、通憲は宋の国の言葉が出来るのであれば役に立つとご満悦である。



また、此度の追補使が何処の武士なのか教えるように迫る。



清盛は賭けに勝てば教えてやると応じる。


「・・・それは、賭けになっておらん・・・(呆れ)」


清盛は捕らえられ縄を打たれているのだ。通憲は荒唐無稽な提案に少し呆れるが・・・。


「おおおおお!」


なんと清盛は自身を戒めていた縄を自力で抜け出したのだ。


「俺も賭けは嫌いじゃねぇ」


二人は賽の目で賭けを始めるが。



運には自信のあった「海賊王」も清盛の前では形無しであった。



賽の目勝負はことごとく清盛の勝利となる。


「俺の名前は兎丸」


清盛と海賊の棟梁、兎丸と名乗った、は意気投合する。



兎丸は船倉から甲板に二人を連れ出すと、これまでのこと、そして、これからの野望を話す。



この船にいるのは食い詰めた漁師、商人、百姓。そして、船は博多を襲い宋船を奪ってきたのだと言う。



兎丸としては船さえ手に入れればと思っていたが、船に乗っていた宋人たちも兎丸の夢の話を聞いて面白そうだと船を降りずにそのまま協力してくれているのだと言う。


「俺は海賊王になる」


今は海賊が悪ではあるが、もし、兎丸がテッペンを取ったら。


大河姫

風と雲と虹との純友だね。

正義と悪が入れ替わるのだ。


「面白い!其方は気が合いそうじゃ!」


清盛はすっかり兎丸の夢の話に夢中になってしまう。


「ああ、俺の親父は朧月・・・」

「平忠盛に斬り殺された」


朧月、清盛はどこかで聞いた気がする。兎丸・・・?そう言えば?


「お前が俺に忠盛の子ではないと吹き込んだ盗人の子か!」


清盛は思わず叫んでいた。



兎丸もまた怒りを爆発させる。


「追討使は忠盛の一党か!」


平家本陣


海賊から清盛を返して欲しくば忠盛単身で受け取りに来るようにと文が届く。


「大将たる兄上に何かあればこの追討は失敗」


忠正は兄忠盛に釘を刺す。また、勝手な行動で平家一門に迷惑をかける清盛に忸怩たる想いもあるようだ。


「まこと。後先を考えませぬなぁ」

「されど、それが清盛様です」

「私の為に、正体無しに」


盛康の言葉に皆静かになる。


「儂が行く」


そう言ったのは忠正である。



海賊は忠盛の姿を見知っているワケではない。忠正にとって清盛の命などはどうでも良いのだが・・・。


「兄上には無くてはならぬのだろう?」


大河姫

忠正!!うう、お前やっぱちょっと良い奴だな。。

そこに、鱸丸が漁師たちと共に現れる。皆、清盛を慕う者たちだ。


「夜明けと共に迫るのです」


闇夜の海でも自分達なら海賊船に近付ける。



平家一門は総出で清盛救出に動く。

平清盛(大河ドラマ)のあらすじ第6話下巻「お前は俺だ」

海賊船上


明け方。



清盛は帆先から縄に吊るされている。


「人生は儚いもの・・・」

「なんだそれは?」

「唐代の詩人李白詩じゃ」


清盛は昔どこかで聞いたような気がする。



その時、朝霧の向こうに船団が見えた。



まさか?



兎丸も気付く。



どうやら平家方は刻限よりも早めに艦隊を組んで海賊船へ向かってきていたのだ。


「闇討ちとは卑怯な!」


たちまち船上は白兵戦となる。


「お、叔父上!?」


自身を毛嫌いする叔父忠正も太刀を振るい奮戦していた。そして、鱸丸は清盛を吊るす縄を斬り、清盛もようやく自由の身となる。


「忠盛が参ったぞ!」


忠盛も名乗りを挙げていた。忠盛は兎丸の父朧月の敵でもある。



二人は対峙するが、清盛が割って入る。


「お前らが人を斬るは俺らが物盗むのと同じ!」

「朧月の兎丸なら餅でもついとれ!」


大河姫

清盛、上手いこと言ったなw

二人はいつしか太刀を落とし殴り合っていた。


「あの時お前が余計な事言わねば」

「父上の子として迷いなく生きれた!」


清盛はこれまでの心情を叫んでいた。平家の者は皆その言葉に聞き入っている。


「俺の為に皆が来てくれた!」


血は繋がってはおらずとも自分は平家の男であり、そのためこの宋の大剣に出会ったのだと。


「父上、この者の処分、私に任せてくれませぬか」


忠盛は無言でうなずく。



そして、倒れている兎丸に向き合う。


「お前は俺だ」

「面白くない世を面白く生きようと足掻いてる」

「共に生きてはくれぬか」

「朧月の義を、お前の命、仲間の命を預けよ」


「王家の犬の為に餅つけと?」


「王家の犬では終わらぬ!」


「俺も賭けは嫌いじゃない」


保延元年(1135年)8月。



平氏一門は捕らえた海賊80名を連れて京へ凱旋。



しかし、その多くは検非違使へ差し出されるとは無かった。



その様子後の二位の尼、時子が物珍しそうに眺めていた。

平清盛(大河ドラマ)の感想第6話「西海の海賊王」

平清盛(大河ドラマ)の感想第6話「西海の海賊王」。この第6話で清盛の「少年期」が名実共に終わったのかな?兎丸の言葉から始まった清盛の迷いを再び兎丸と出会ったコトで昇華したという感じですかね。ま、少々ワザとらしい感じがしないではありませんでしたが・・・!



そして、この海賊王との戦いを通して平家家中の者も清盛を認めた、忠正も含めて、ように感じましたね。忠盛と忠正の絆が皮肉な話ではありますが清盛という存在を通して深まったようにも見えました。

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平清盛(大河ドラマ)の感想第6話「兄弟の絆」

忠正は甥の清盛を毛嫌いしております。



平家に禍をもたらすように思えてならない。



事あるごとにそのような発言を繰り返しております。ただ、一方でそんな事を考え感じる自分自身のことも好きにはなれないご様子です。


「兄上の子なら可愛いと思えた」


前回、清盛に散々な事を言っておりましたが、その気持ちの一部には、自分の言葉が兄を傷つけているであろうことへの苦しさ、そして、少なくとも清盛自身には罪がないことを頭では分かっている苦しさも感じます。



いや、何が言いたいかと申しますと、忠正は単なる清盛の敵役ではないのですよね。



忠正も苦しんでいる。



そして、今回その清盛が攫われる。



兄忠盛の清盛への想いは筋金入り。あわや自身の子である家盛よりも思い入れは深いかもしれない。


「兄上には無くてはならぬのだろう?」


忠盛が忠正からこの言葉を聞いた時。めちゃくちゃ嬉しかったと思うのですよね。



忠盛も正論で責められれば辛い。



忠正は今回の件を奇貨として清盛を除くという事は出来なかった。むしろ、毛嫌いする清盛の為に自身の命を捨てる覚悟までしていた。



この忠盛忠正兄弟の間をいつも険悪な雰囲気にしてきたのは清盛の存在。



その清盛を通して初めて兄弟の絆が深まるという転換が迷いを断ち切った清盛と相まって良かったですね。

平清盛(大河ドラマ)の感想第6話「叔父上!」

清盛もまた、叔父忠正が自身を毛嫌いしていることをよく知っている。そして、その忠正の言う事にも一本筋が通っていることも分かっている。


「平太と呼びかけた時に揺らぐ事なき軸が出来た」


これは第4話の忠盛の言葉ですね。



父、忠盛が自分を必要としていることは腹の底から理解してはいるものの、叔父忠正を中心に必ずしも平家一門はほぼ清盛の存在を快く思ってはいないと清盛自身は感じている。



清盛が早朝、単身海へ出て海賊王を探そうとしたのは自身を庇って負傷した盛康の件があったからでしょうね。



しかし、その清盛を救い出すために平家一門が一丸となって闇討ちをかけてくる。



父忠盛や鱸丸は分かる。


「叔父上!?」


清盛は忠盛の姿よりも叔父忠正の姿が嬉しかったのではないかな?



そして、今まで溜まっていた胸の閊えをついに吐露する。



その清盛を見守る忠正の様子もまた、これまでとは若干雰囲気が違っていたように思います。



保延元年(1135年)8月。



この日、平家一門に平清盛が名実ともに平家の男として加わったのでしょうね。

平清盛(大河ドラマ)の感想第6話「純友とルフィ」

「俺は海賊王になる」


海賊王と言えば麦藁のルフィであります。



リアタイしていた時はルフィwwって盛り上がったんですけど、今は藤原純友の件を触れても良かったかなと感じます。



ま、個人的にもちょうど「風と雲と虹と」を読んだばかりだったからと言うのもありますが。



兎丸は博多を襲い宋の船を奪取し、普段は良民であったのに、生活苦から海賊になった者を束ね、いずれは都へ攻め上ろうと考えております。



わずか100年ほど前に起こったのが承平天慶の乱。



この西の首謀者が藤原純友であり、兎丸と同じように瀬戸内海の海賊を束ねあわや都を落とすかと言われておりました。


「かつて藤原純友が果たせなかった世直しを自分がやる」


といったストーリーがあるとそれはそれで物語にもっと深みが出たかな。



純友の名前は出てきませんけど、この大河ドラマ平清盛は風と雲と虹との影響は結構色濃く受けているような気がするんですよね。



リアルタイしていた時は藤原純友のこと詳しく知りませんでしたけどw



以上、平清盛(大河ドラマ)のあらすじと感想第6話「西海の海賊王」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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