麒麟がくるのあらすじと感想第3話「美濃の国」です。すっとぼけ道三からの「操り人形には毒は盛りません(真顔)」の恐ろしさ。斎藤道三はまだ「底」が見えません。そして、利政は・・・まだ若いですね。青春だ!麒麟がくるのあらすじと感想第3話

麒麟がくるのあらすじ第3話「道三の罠」

加納口の戦いから半年。帰蝶は亡き夫頼純の位牌を前に物思いに耽っていた。夫、頼純が尾張織田信秀と内通し軍勢を呼び込んだのは許し難い裏切りである。裏切りではあるが・・・。



大河姫

守護が「裏切り」というのも何か変ではございますが・・・。

帰蝶は何かを決断すると愛馬を駆って明智荘へと向かった。

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麒麟がくるのあらすじ第3話上巻「明智荘にて」

美濃は表向きは平穏を取り戻していた。




しかし、半年前の「加納口の戦い」の傷が癒えたわけではない。配下の藤田伝吾は足に負った傷がまだ癒えておらず杖を突きながらの移動である。また、叔父の光安も命に別状はないが、完治はしていなかった。




怪我をして働けない者の代わりに十兵衛自身も太刀を鍬に持ち替えて野良仕事に精を出している。



「ほほう、野良仕事ですか・・・」



明智荘では見ない農民風の男が声をかけてきた。



「その節はお世話になりました・・・」

「お忘れですか?先の戦はで鉄砲について教えた・・・」



「あ!たしか・・・」



「はい、菊丸でございます」



※関連記事:→菊丸のモデルとなった農民


菊丸は野盗に売られそうになっていたところを十兵衛達に助けられ、無事故郷の三河へと戻れた礼に来たのだという。



「コチラはお礼の品です」



菊丸は母の言い付けで薬草や名産品を背負って持ってきたのだ。




そこに、駒と足を怪我した藤田伝吾がやってくる。




菊丸はポーっと駒を見つめている。




京から招いた望月東庵と駒は今も美濃に滞在し、小見の方の治療だけでなく先の戦で怪我をした者も診てくれていた。



「伝吾の具合はどうだ?」



「あと数日もすれば杖なしで歩けるようになりますよ」

「ただ、薬草がもう底を・・ん???」



駒は菊丸が背負っている籠の中に詰まっている草を見て驚く。丁度、欲しいと思っていた薬草だったのだ。



「こ、これを何処で!?」

「あ、その辺に生えてました」

「わ、私もそこに連れて行って下さい!」



駒に両手を握られてお願いをされた菊丸の表情は何やら運命を感じた乙女のようであった。



大河姫

菊丸、恋しちゃったね。

そこに、今度は帰蝶が共を一人連れて馬でやってくる。叔父(光安)の見舞いに来たのだという。



「叔母上(牧)にお土産もあるぞ!」



帰蝶は途中可愛いリスを木の上にみつけ捕まえてきたのだ。木登りは得意だからと誇らしいげだ。しかし、共の者が十兵衛にリスを見せようとするとその手から逃げてしまった。



「あ!帰蝶様申し訳ございません」

「コラ!ちゃんと捕まえておけと!!もうよい!その方は帰れ!」



大河姫

お嬢のお守は大変だね・・・!十兵衛苦笑。

十兵衛はまあ、そんなに怒らんでも・・・という表情だが、帰蝶は木登りで足を少し怪我していた。駒が十兵衛の家で簡単な手当をすることになる。




明智の屋敷。




帰蝶は幼い時はよく明智荘に遊びに来ていたのだ。十兵衛の母である牧と帰蝶は思い出話に花を咲かせる。母、牧も知らないような十兵衛の秘密をいくつも知っているのだと楽し気である。



大河姫

双六で51回負けた。賭け事に弱い。だから山崎で・・・(涙)




駒は二人の思い出話の中に出てきた「狐が恩返しをする昔話」に興味を抱く。



「今、お話されていた昔話は聞いたことがあります」

「最後はこのような歌で終わりませんか??」



記憶にあるわらべ歌を諳んじる。牧は細かい部分に少々違いはあるが、ほとんど同じだと応える。




駒は自分は京の出身だが、幼い時に戦で家が焼けた時に助けてくれた武士が聞かせてくれたからこの美濃の昔話も知っていたのだと言う。そして、もしかすると自分を助けた武士は美濃の出身かもしれないと話す。美濃にいれば再会出来るだろうか?




そこに十兵衛がやってくる。




帰蝶は十兵衛と二人になると夫の頼純の件をどのように考えているのかと尋ねる。



「頼純様は織田の軍勢を美濃に引き入れたのです」

「殿のお怒りは至極当然かと・・・」

「ただ・・・」

「頼純様と殿の間に立たれた帰蝶様の心中は皆お察し申し上げております」



「そうか・・・」



帰蝶は城へ戻るという。帰蝶の表情が物憂げであったのは沈みゆく夕日の所為だけではなかった。

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麒麟がくるのあらすじ第3話中巻「謀略戦」

土岐頼芸。




かつて道三と結び兄を守護から追い落し美濃守護職となるも、その後、紆余曲折を経て半年前に道三に殺された甥の頼純に守護を譲り今は実権は何もなく、隠居同然に、ただ鷹の絵を描くことを生き甲斐としていた。




生き甲斐としているように見える。




そこに珍しく斎藤父子(道三と高政)が揃って面会に訪れ頭を下げていた。




道三は頼芸の描く鷹の出来を称賛する。これは世辞ではない。事実、頼芸の描く鷹は実に見事であり諸大名、近隣職の間でも評判になっていた。



「利政よ、鷹を描くのは気が滅入るのだよ・・・」



頼芸は自分の描く鷹を父政房や祖父成頼のものと出来を比較してしまい、いつも鬱々としているのだと言う。



大河姫

これは暗喩で皮肉だな。鷹の絵は「美濃国」そのもの・・・。

「・・・その方、頼純を殺したそうだな」



「私が頼純様を殺す!?誰がそのようなことを!(驚愕)」



大河姫

臭い、臭すぎる・・・!

道三は心底驚いたという雰囲気である。そして、頼純が死んだのは「美濃守護でありながら織田信秀と結託して美濃を窮地に陥れた自責の念」で自害したのだと言う。




そう。




土岐頼純の「自害」により美濃守護職は空席となっている。




道三は頼芸に改めて美濃守護職に就任するように願っていた。



「守護職などいらぬであろう?」



頼芸は既に美濃を実効支配しているのは斎藤家だろうと皮肉を言うが、道三には頼芸に守護に就いて欲しい事情があった。




道三の命令では国衆が動かない。治水、開墾、徴税、城普請。国を治めるのは戦だけではないのだ。言う事を聞かない国衆を皆殺してしまうワケにもいかない。




勿論、頼芸もその辺りの事情は察している。



「儂は、毒を盛られたくはないからな」

「・・・操り人形に毒は盛りませぬ(真顔)」

「!」



大河姫

怖い、怖すぎる・・・

道三の言葉に謁見の間は凍り付く。




息子、高政は父と頼芸のやり取りに背筋が寒くなる。




対面を終えた帰り際に高政が呼び止められる。



「・・・深芳野は息災か??」

「はい・・・」

「そうか、いつも気に掛けておる旨伝えてくれ」

「道三はアレだが・・・お主のことは実の子のように頼りに思っているぞ・・・」



高政の鼓動が早くなる。



大河姫

高政の母である深芳野は頼芸から道三に「下げ渡された」女性。下げ渡された時には既に頼芸の子(高政)を宿していたという説が当時からあった。にしても・・・高政(義龍)もカナリ出来る武将なんだけど、、、まだ青いなw

その様子を「父」道三は無表情で眺めていた。




頼芸は二人が帰ると、自身の家臣に早速命令を出す。



「織田信秀に美濃に再び攻め込むように使いを出せ!!」



鷹を描くだけが生き甲斐ではないようだ。

麒麟がくるのあらすじ第3話下巻「美濃の未来」

高政は母の深芳野に頼芸が「今も気に掛けている」という言葉を伝える。




深芳野はかつて「美濃国一の美女」と賞賛される美しさを誇っていた。既に齢四十に達しその美しさから「若さ」は幾ばくか失われていたが、妖艶さは寧ろ往時よりも増しているかもしれない。




深芳野は頼芸の言葉を鼻で笑う。自身で下げ渡しておいて今更・・・。



※関連記事:→深芳野について


しかし、高政が本当に話したいのは「父」の事である。意を決して問う。



「母上・・・私の実の父は本当にあの父上なのですか?」

「お前の父は間違いなくあの父上じゃ!」

「し、しかし、頼芸差様は我が子同然にと」

「馬鹿なことを・・・」



そこに道三が。



大河姫

深芳野は高政を心配しているのだと思う。そして、道三に男としての魅力を物凄く感じる一方で「恐れて」いるように見えるね。

高政は動揺するが、深芳野は全く意に介いさず道三の来訪を喜ぶ。



「殿~!!お待ちしておりました!」



深芳野は道三にしな垂れかかり、酒を注ぐ。高政は二人に頭を下げその場を後にした。




あくる日、十兵衛は高政から呼び出され、鉄砲を二人で調べるように命じられたと伝えられる。また、道三は「鉄砲」には興味がないので自分に丸投げしたのだとも。さらに、高政自身は「細かいコトは苦手」なので十兵衛に全て任せるという。十兵衛は激怒する。



「取るに足らないコトは取るに足らない者に任せるということか!」

「これでは美濃国には先はないな!!」

「鉄砲は諸国で価値があると皆が欲しがっている!」

「それに興味ない、お前も儂に丸投げとは!益々先がないわ!」



「まあ、待て・・・この鉄砲の試し撃ち位は見ておきたいと思っている・・・」



大河姫

お前ら友達やなw

二人は鉄砲の試し撃ちのために少々馬を走らせる。




道中、高政は今後の美濃国の在り方について話す。



「お前と一緒に机を並べて学問していたのはいつ位だ?」

「そうだな・・・もう10年位前か?」

「そうか、10年・・・10年後父上が美濃を治めていると思うか?」



高政の「父」道三は戦と謀略には長けているが、内政は必ずしもそうではない。そもそも「商人上がり」の道三には従わない国衆も多く敵も多い。いつか、自分(高政)が国主となったら新しい美濃を創っていかなければならない。



「十兵衛、儂に協力してくれないか?」



十兵衛もまた、高政の言うことには納得できることも多い。また、美濃を豊かな国にしたいという想いも強い。



「承知した」


大河姫

・・・アオハル(青春)だな・・・。十兵衛19歳、高政20歳の秋?

話をしているうちに試し撃ちに丁度良いと見込んでいた場所に到着する。




十兵衛は的にする瓢箪を木に括りつけると鉄砲に玉薬を込めて火をつける。



ぱーん!


轟音と共に見事に瓢箪は粉々に砕ける。




高政は初めてみる鉄砲の威力に目を丸くするのであった。




その頃尾張古渡城では織田信秀の元に頼芸からの書状が届いていた。



「また、乗るか・・・のう平手?」

「はは、しかし乗る価値がありましょうや?」



半年前に「加納口の戦い」では手酷い敗北を喫している。道三は手ごわい。また、戦は美濃方面だけで起きているワケではない。



「うーむ」



信秀は思案顔である。




そこに。



「申し上げます!今川勢が西三河に現れたとのよし!」



海道一の弓取りと称される今川義元。




その側近でもある太原雪斎率いる約1万の軍勢が織田方の城へ攻め込んできたのだ。




以上、麒麟がくるのあらすじ第3話「美濃の国」でございます。

麒麟がくるの感想第3話「美濃の国」

麒麟がくる第3話でも道三はご活躍でしたね。頼純相手では道三には全く「役不足」でしたが、次は頼芸がお相手。頼純よりはいくらか「マシ」ですが・・・マムシの相手は務まるかな?




そして、今宵から登場の深芳野も良いですね。帰蝶もそうですが「台詞に頼らない」女心の描き方が往年の大河っぽくて好き。

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麒麟がくるの感想第3話「帰蝶と深芳野」

第2話の感想でも触れたんですけど、帰蝶は夫である頼純の「行状」をすべて分かった上で、それでもなんとか頼純を助けたかったのではないかと思っていました。




この第3話で間違いないと確信。




半年経過しても位牌を前に「モヤモヤ」しているのはまだ自分自身の中で頼純のことが「終わって」ないんですよね。




そして、それを終わらせることが出来る人物が明智十兵衛光秀。




夫である頼純が父道三に「毒殺された」ことは当然なのか?




十兵衛の答えは「殺されて当然」ではあるが「帰蝶の心痛は察する」という感じでした。




その答えを聞いている帰蝶の表情に「ちょっとした失望」しているように見えました。模範解答でひねりも何もない。聞きたいのはそんな事ではなかった。




ただ、幼い時からその人柄を知っている十兵衛でさえ、自分の「心情」には程遠いのであれば、もはやそれを求めるのはこの戦国乱世の世の中では秋に桜を愛でたいと願うようなもの。




ここでようやく「頼純の死」を過去にすることが出来た、したのだと思います。




それを「台詞」にしないのが良いんですよね。




最近の大河だと心理描写をぜーんぶ解説することが多かったからね・・・。




同じ理由で素晴らしかったのが深芳野。



「私の父は本当にあの父上なんでしょうか?」



この時の深芳野の怯えたような表情を私は見逃さなかった。




深芳野は高政(と、自分)が可愛いのですよね。



そして、道三の恐ろしさを一番よく分かっている。




道三は敵を殺すことに全く躊躇がない。




もし、道三が高政が自身の子ではない(道三に害をなす)となれば謡いながら高政も深芳野自身も毒殺する。




多分、この麒麟くるでは「高政の実父は道三」という説を取ると思うのですが、深芳野が恐れているのは「疑い」でも道三は高政を殺す。なので、わが子が「危険思想」を持つことを恐れてんでしょうね。




しかし!




オンナとしての深芳野は実際に道三の魅力にメロメロなんだと思います。




道三の底知れぬ恐ろしさも魅力ということかな?




この辺りも「台詞」ではなくて役者の表情や演技で描いているのが好き。




我々視聴者に「解釈の余地」を上手に残している。




麒麟がくるはとても「繊細」で「慎重に」組み立てられた大河だと思います。

麒麟がくるの感想第3話「父と子」

先週に引き続き父と子の話。




しつこいようですが父と子については熱くなるタイプですw



※関連記事:→しつこく義信事件


相変わらず道三は「底」が見えませんね。




今回も平気の平左で、



「私が頼純様を毒殺!?誰がそのようなことを!(驚愕)」



からのー



「操り人形には毒は盛りませぬ・・・(真顔)」



と、しっかり脅しを入れる。




そして、高政に頼芸が「毒を盛っている」のも眺めながら何も言わない。また、高政に「頼芸の毒」が回って母深芳野に「父のこと」を尋ねているを聞いても何も言わない。




これはね。




高政の成長を見守っているんじゃないかしら・・・?




陰謀渦巻く美濃の国で生き抜くには頼芸程度の「毒」で右往左往しているようでは先はない。しかし、「自分の子」である高政なら必ず乗り越えると。




もっと言えば道三は敢えて「頼芸の毒」を嗅がせるために、親子そろって面会していたようにも見えますね。

麒麟がくるの感想第3話「青春」

アオハル。




青春。




美濃の国の「10年後」を見据えて二十歳の若者が未来を語る。




まあ、高政(義龍)は少々、いや大分頼りない感じですがw




高政と十兵衛の関係はとても良好、というがもはや大親友「マブダチ」といった感じです。斎藤父子を高政の前で罵倒してましたらからね。




で、二人で美濃の将来と夢を語っていましたが、あと10年足らずで二人は敵味方に。




個人的に楽しみなのは高政の成長なんですよね。




高政は歴史的に見ても「一級の武将」ですから、今のままの頼りない感じでは終わらないはず。




その時に光秀との関係性の変化の描かれ方が楽しみです。




以上、麒麟がくるのあらすじと感想第3話「美濃の国」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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