鎌倉殿の13人あらすじと感想第16話「伝説の幕開け」。水を得た魚のように戦場を支配する義経。その才覚は戦場に限らず調略にも長けており、義仲を瞬殺し、後白河院の心を掴み、平家を圧倒。鎌倉の白い至宝!ところで、範頼の人柄って最高じゃない?鎌倉殿の13人第16話!

鎌倉殿の13人あらすじ第16話「伝説の幕開け」

大きな代償を払い、
頼朝は、御家人達を
まとめあげた。
義経は鎌倉からの援軍を
待っている


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鎌倉殿の13人のあらすじ第16話上巻「義仲散る」

範頼率いる本軍が義経の元に到着すると、さっそく義仲とは戦になるが、義経の的確で非情な差配が当たりこれを易々と破る。



義経の差配は戦上手として知られ、軍奉行として随伴している梶原景時をも唸らせるものであった。





義仲は都を捨て自身の本拠地である信濃への撤退を決断するが、その途上近江付近で範頼の軍に敗れ討死する。



入京した義経は後白河院とも対面。



義仲が平家を都から追い落した後は、しばらく都に留まり平家追撃に出たのは後白河院の命を受けてだが、義経は都を解放すると早々に西国で勢力を盛り返しつつある平家を早々に討つと宣言。



後白河院を大いに喜ばせる。

鎌倉殿の13人のあらすじ第16話下巻「戦神」

対平家との戦でも義経の差配は進軍から調略まで冴えわたる。





一ノ谷の戦い







義経は平家を圧倒する。

鎌倉殿の13人感想第16話「伝説の幕開け」

鎌倉殿の13人感想第16話「伝説の幕開け」。義経はやはり只者では無かった。勿論、頼朝も義時も一部の坂東武者も義経には「才覚はありそう」「将来が楽しみ」位は思っていたかもしれませんが、なんのなんの、天才は初めから天才なの。凡人の物差しで計る事は出来ない。



一方でその義経のある意味での限界、「天才が持つ危うさ」も如何なく感じさせておりました。平家という敵が消えた時にいったい何が起こるのか・・・?



しかし、義経評の前にすっかり変わってしまった鎌倉について。

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鎌倉殿の13人の感想第16話「鎌倉ボリシェヴィキ」

歴史は役者を変えて繰り返す。



頼朝には兵がいない。



すべからく坂東武者の力がなければ戦は出来ないし、坂東武者がヘソを曲げればそれを打擲する術もない。・・・北条は一応身内ではあるが、坂東最強ではないし、そもそも、


「儂と坂東武者どっちを取るのだ?」

「・・・」

「そうか、儂は一人なんじゃな」



ということで、義時ですら心許ない
いわんや他の坂東武者をや



古今東西、個人や組織がどのように「安心」するか?



御恩と奉公。



いや、恐怖欲望分割統治



時政はやはり鋭い。



広常謀殺からゲームのルールが明らかに変わったコトにすぐ気付いたのですね。
パラダイムシフト。



時政が頼朝に、


「小四郎から全て聞いている」


というのは、広常が本当は頼朝に二心はなかったものの、


「新しいゲームのルールを一発で理解させるため」


殺した、つまり、鎌倉殿に逆らえば死、その領地は鎌倉殿に協力したモノに分け与える、ということも理解していると伝えたかったのでしょうね。



これまで、ある意味では頼朝と坂東武者は同盟関係に近かった。しかし、これからは違う。明確な主従関係が発生し、坂東武者は連携を断たれお互いを警戒しなければならない。



うーん。



鎌倉ボリシェヴィキ



そして、その右腕となるのは多分義時・・・ではなく梶原景時なのでしょうね。



もう、梶原景時が初代チェカ長官ジェルジェンスキーに見えてきました。



そして、義経は赤軍の至宝ミハエル・トゥハチェフスキーよろしく、源氏の至宝かな。



この義経と景時の対比が良い!


天才と秀才

しかし、秀才は天才を理解するのだ。

鎌倉殿の13人の感想第16話「天才と秀才」

義経は天才だった。



ただ、天才は凡人にはまったく理解されない。
・・・坂東武者は凡才の集まり。
ただ、一人、梶原景時を除いて



作戦計画を立案するのは軍奉行の梶原景時ですが、その案を義経は真向から否定。



義経は天才にありがちな「てめーら馬鹿か?」という態度なので景時も不愉快ではあるものの、
その意見はいちいち理にかなっている。





秀才景時は義経の解説を、その凄みを理解することが出来る。



それを見て周囲の凡才は義経の意見を容れる。その辺りはバランスが取れているとも言えますね。


「何故、九朗殿だけ思いつくのかのう」


景時は義経と自身の才能の差に、
最初は苛立ち、次に嫉妬し、最終的には
憧憬の眼差しを向けていたように思います。



このお方を支えるのは自分の使命だと感じていたように見えましたが如何ですか?



と、いうことは・・・?



また、お辛い役回りを演じる事になるのかな。



梶原景時は鎌倉のジェルジェンスキー

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鎌倉殿の13人の感想第16話「天才とモノノケ」

義経は鎧袖一触、義仲をあっさり都から追い出しました。



後白河院は義仲を追い払った義経に労いの言葉をかけます。



うーん、先々週もみた景色



しかし、ここから先が違った。


「休む間もなく平家を攻める!」


ゆっくりしてしまった木曾義仲とは違う。





このヤル気に後白河院もすっかりご満悦。



さらに一ノ谷の戦い


「後白河院を通して平家に和議を仲介する文を出させる」


勿論、義経に平家と和睦するつもりなどサラサラない。



和議の使者を送る事で平家を油断させるという心理作戦です。



義経から後白河院への書状にどこまで書かれていたかは分かりませんが、後白河院は義経の考えを一瞬で理解しておりました。


「大好物ww」


そう。



調略、裏工作、二枚舌三枚舌は後白河院の大好物
因みに、今は亡き平相国平清盛もまた後白河院に勝るとも劣らないほど大好物でした。



・・・清盛入道にはそれに加えて「武力」もあったんだよな・・・。



実を申しますと、私自身はこの「後白河院を巻き込んだ平家への調略」を義経が発想した時に、義経の才覚の尋常ならざるを初めて理解したんですよね。



藤原秀衡の見立ては正しい。



義経はただの筋肉野郎ではなかった



この先、この尋常ならざる才覚が義経を追い詰める・・・のか?

鎌倉殿の13人の感想第16話「心残りと悔い」




義仲が後白河院の元を去りました。



・・・武士らしい武士と言えるのは義仲だけ。



しかし、武芸だけを磨いていれば良い時代は平氏政権、平清盛の登場で完全に終焉を迎えていたのですよね。


「最後の挨拶をしたかったが・・・それも叶わぬは自身の不徳」


潔い!


義仲も源氏の一門なら保元の乱平治の乱の顛末は知っている。そして、義仲自身が何故、平家を都から追い落とすことができのたか、何故、今苦しんでいるのかも分かっているはずです。



平家は安徳天皇は清盛の娘建礼門院徳子の子であったこともあり、共に都を落ちる事ができたものの、後白河院の確保には失敗。



義仲は早々に後白河院を掌中に収め官軍となったものの、それを今後は義経が行おうとしている。



義仲は二つ理解したと思います。



まず、
「戦場」であっても義経は自分の上を行く差配をする。
そして、最後まで都とは何かが分からない、分からないであろうことも。



ただ、自分自身は誠を貫いた。



義仲の人生には一片の悔いも無い。



え?義高のこと?



違うの。



心残りと悔いは違うの



だって、義仲は自身の選択を後悔はしていないから。こうなること、可能性を分かっていてもきっと同じ事をしたからね。





この表情がそれを物語っていると思うのです。



以上、鎌倉殿の13人のあらすじ感想第16話「伝説の幕開け」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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