鎌倉殿の13人あらすじと感想第17話「助命と宿命」。頼朝は天に活かされる宿命、一方で義高は天に召される宿命を背負っていたか。また、我が武田家の嫡男も地味に粛清されてしまいました。粛清の宿命・・・(涙)。仕方ない。鎌倉は残酷なんだから。義時と政子は「権力者」としての自覚が目覚めた?鎌倉殿の13人第17話

鎌倉殿の13人あらすじ第17話「助命と宿命」

義経の連勝に鎌倉は湧いた。
しかし
頼朝とその家族には、
義仲討伐の代償が待っていた。
鎌倉に再び
暗雲がたちこめる。

→無料視聴可能な大河!2022年1月22日更新

→鎌倉殿の13人キャスト表

鎌倉殿の13人あらすじ第17話上巻「天才の蹉跌」





義経は一ノ谷の戦いで平家に快勝。



後白河院はこれをおおいに喜ぶ。


「ひよどり越えとな!」


しかし、実際に越えたのは一ノ谷裏の「鉄拐山」である。梶原景時は後白河院は戦場を誤解をしており正確に説明するべきと考えるが、


「鵯越(ひよどりこえ)の方がゴロが良い」


と、義経は全く意に介さない。



また、義経の大活躍に後白河院は義経に官位を授ける。



左衛門少尉・検非違使



義経は都で我が世の春を謳歌する。

スポンサードリンク



鎌倉殿の13人あらすじ第17話中巻「義高の運命」

木曾義仲は敗れた。



頼朝は人質として送られていた義高を謀殺することを決め、それを義時に命じる。義時は想い悩むが政子や実衣全成夫婦の北条一門衆、それに義村や和田義盛の協力も得て義高救出に動く。



また、同じころ武田信義が嫡男の一条忠頼を伴い鎌倉入りする。



頼朝は同じ源氏で対木曾義仲戦では共闘したものの、隙あらば源氏の棟梁の座を狙う武田信義を警戒している。この機会に武田信義にも「思い知らせる」事を決意していた。



義高は義時達の計らいもあり、無事幽閉先から脱し、伊豆山権現へ匿われる手筈であったが、義高は義時を信用する事が出来なかった。



義時が用意した脱出先の伊豆山権現へは向わず本拠地のある信濃木曽を目指そうとするものの、そこは義高が脱出した事を知った鎌倉武士が待ち構えていた。



義時達は敢えて義高とはゆかりの無い「伊豆山権現」へ逃すことで鎌倉武士の追跡を交わそうしたのだが、結果的に義高の行動は裏目に出てしまう。

鎌倉殿の13人あらすじ第17話下巻「粛清の嵐」




頼朝は義高謀殺を決意していたが、事情を察した大姫がそれを命懸けで止めようする。



頼朝は義高謀殺を思い留まるが、時すでに遅し。





御家人、藤内光澄が義高の首を携えて戻ってきた。



頼朝はこれは「宿命」であると政子に諭すが、政子は許せないと激高してしまう。



結局。



頼朝の命で義高を討取った藤内光澄は斬首。



さらに、その義高に謀反をそそのかした咎で鎌倉入りをしていた武田信義の嫡男一条忠頼も誅殺される。



これらは全て義時の差配によるものであった。





武田信義自身は嫡男忠頼の謀反には関わりなしと一命を取り留めるものの、鎌倉の、頼朝のやり口に激しい憤りを覚える。





また、鎌倉殿の命で義高を殺害した藤内光澄の死に動揺する姉政子には、御台所の言葉は重いのだと、その覚悟を促す。

鎌倉殿の13人感想第17話「助命と宿命」

鎌倉殿の13人感想第17話「助命と宿命」。鎌倉は大粛清時真っ最中。義高、そして一条忠頼(武田信義嫡男)、さらに義高を君命にて討取った藤内光澄まで。鎌倉殿の命に背けば死、警戒されても死、疑われれても死、従っても死ぬもこともある。



義時はこの17話で第二段階に成長したと思う。



因みに、第一段階、目覚めたのは兄宗時の死の時ね。

スポンサードリンク



鎌倉殿の13人の感想第17話「独裁者の身勝手」

頼朝と大江広元の会話。


「小四郎殿を試すのですね」


権力者としての自覚を促す。



広常謀殺に関して義時は傍観者でした。頼朝と広元は義時を「影響力を行使する者」として利用したものの、作戦の全貌を知るのは頼朝と広元の二人だけであり仕上げもその二人でやり遂げた。



今後この鎌倉の恐怖政治を徹底していくには小四郎にも手を汚してもらう必要がある。



こういう時に「良い人」でありたいと考える義時は弱い。一方である意味「冷徹」な父時政の方が肝が据わっていますね。時政にとって守るべきは身内、、、いや、多分家族だけであり、その他の命にはあまり頓着はない。



義時は悩んだ末「義高を逃がす」ことを決意。



結局、頼朝自身が愛娘の大姫による命懸けの助命が奏功し、頼朝が、義高殺害を翻意した処で義高の首が届けられるという
鎌倉残酷物語



おまけに義高を討取った藤内光澄も首を落とされる。



鎌倉殿、源頼朝という独裁者とその一家に振り回された壮大な茶番



コト此処至れば誠実さ実直さ恩義忠義といったものはクソである。



見抜き取り入り生き残れ!



それでも。



義時はまだ誠実であろうと藻掻いているような気がします。だから余計に苦しいのでしょうね。

鎌倉殿の13人の感想第17話「権力者は確信犯である」

頼朝は自分自身を良く分かっている。



その次に頼朝を理解していたのは広常かな。
ただ、広常は
自身の力に無自覚で消されてしまいましたが。



義仲を討伐したのは自分の為
なんの罪もない好青年義高謀殺を決めたのは
自分の為
さらに、その義高謀殺を翻意したのも
自分の為



身勝手である




だからどうした?




清々しい程に
独裁者マインド



そして、その源氏に連なることになった北条一門も独裁者マインドを身に着けないといけない。



政子の事である。



義時は藤内光澄を殺害したのは、


「姉上(政子)が許さぬと言ったから」


と伝えました。



理不尽



しかし、義時は分かっていたはずです。



政子が本気でそんなことは思っていない、いや、その瞬間はそう思っても
時を置けばその理不尽さに気付くことも。


「御台所の発言は重みが違う」


御台言汗の如し
(綸言汗の如しのパロディ)



一度、御台所から出た言葉は軽々に取り消すことはできない。
慎重に言葉を選ばなければいらぬ争いを産みかねない。



そして、もはや政子は御台所という地位から逃れる事は出来ない。



で、あればその覚悟を持ってもらう。



姉想いの優しい義時らしい諫言であったかと思います。

鎌倉殿の13人の感想第17話「神に愛された男、神に疎まれた男」

頼朝には神仏の加護がある。



かつて、平治の乱で捕らえられた頼朝は
池禅尼の助命嘆願もありその命を繋いだ。



爺様(伊東祐親)に謀殺さらかかった時は
北条と大庭の計らいでその命を繋いだ。



石橋山で大敗しもはやこれまでかと思いきや・・・どっこい、
梶原景時が見逃しその命を繋いだ。



その梶原景時の言葉。


「殺めるのは天に背くと思った」


一方で木曾義高。



そもそもである。



もし、人質が行家であれば?
もし、人質を交換(鎌倉も人質を出していれば)していれば?
もし、義高が義時のことを信じていれば?
もし、救出作戦などせず幽閉したままであれば?
もし、大姫からもらった
飾りを太刀に付けていなければ



義高には命を繋ぐ機会は幾度もあったにも関わらず殺されてしまった。



頼朝は天に愛され、
義高は天に疎まれた。



逆である



頼朝にはこの残酷な鎌倉がお似合いであり、
義高にはこの狂った世界は似合わない



頼朝は天に疎まれたからこそ死ねないのだ。
義高は天に愛されたからこそ召されたのでしょうね。



以上、鎌倉殿の13人のあらすじ感想第17話「助命と宿命」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

→無料視聴可能な大河!2022年1月22日更新

→鎌倉殿の13人キャスト表

→鎌倉殿の13人あらすじ感想第18話「壇ノ浦で舞った男」