いだてんの感想第28話「走れ大地を」。515事件が描かれました。「発表会」と「515事件」の対比。「平和」と「戦争」の狭間なんでしょうね。本当の意味での「替り目」とも言えるのかも。今回は色々言いたいコトがあります・・・!大河ドラマいだてんの感想第28話

いだてんの完走第28話「東京五輪」

さて、東京オリンピック招致が本格的に動き始めましたね。いだてんでも描かれていましたが永田秀次郎は関東大震災時の東京市長でもあるんですよね。復興が一息ついた時に東京市長再任と言う事で思うところもあったと思います。




因みに、この頃は日本最大の都市は大阪。政治の中心はやはり東京ではあるんですけど、人口は東京を凌駕し、関東大震災の後に日本の経済を支えておりました。ちょうど、朝ドラ「まんぷく(2018年度後期)」が始まった頃ですね。

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東京オリンピック招致へ

「戯言(たわごと)から始まる」




嘉納治五郎先生の言う通りだなと思います。何処の世界でも行き詰まっている状況を打破するのは「戯言」に本気になれる人物。




ストックホルムオリンピックへの参加も嘉納治五郎先生が後先をあまり考えないで、



「兎に角参加する!」



って決めたら実現が出来たのです。・・・最も、皆非常なご苦労様をされましたが・・・!




ただ、モノゴトが動くときってそういう感じだと思うんですよね。




そして、今は20年前とは違う。




なんと言っても「切れ者」岸清一、そして「若い才能」田畑政治がおりますからね。




嘉納治五郎が夢を描いて、岸清一が実現していく。
この両輪は強い。




ただ。



「政治屋の大風呂敷」



という岸さんの指摘はまあ、当たっていると言えば当たっている。永田秀次郎の「想い」は別にウソというワケではないのでしょうけど・・・。




実際にこの「東京オリンピック招致」を山本忠興から聞かされた岸さんは、



「あの男はアタマがイカレているのか?」



と、不快感を隠そうともしなかったとか・・・!

いだてんの感想第28話「魅力について」

これは「リアル覇王色の覇気」とでも言うのでしょうかね。田畑政治には「魅力」がある。魅力、あるいは「巻き込むチカラ」とでも言うのかな。

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嘉納治五郎と田畑政治

コイツの為に頑張りたい、コイツの夢を応援したい。




嘉納治五郎にはそういった「魅力」があると思うんですよね。だから「戯言」から始まったオリンピック参加も多くの人の応援が集まってきた。




そして、多分田畑政治にもその「魅力」がある。




前回岸さんが、



「根っこは嘉納先生と同じかもしれないね」



と言っていたのはそういう意味もあったんだと思います。

苛立つ

私は高石勝男の気持ちも分かるんですよね。




田畑政治は「総監督」とは言え「実技指導」は一切しない。
(多分出来ない・・・w)
いつもとんでもない大言壮語を吐いて周りを振り回して朝令暮改も厭わない。



「アノ人はなんなんですか!?」



勝利至上主義、メダル至上主義、決めつけ。




松沢一鶴は、



「まーちゃんはまーちゃんなんだ・・・」



そう言うしかないんですよね。




そして、当の高石勝男も本当は「分かって」いる。いや、「アタマで分かっている」というより田畑政治が「特別」である事は感じているんですよね。それは「天性」に近いモノがあり真似が出来る者ではない事も。




これが難しいのが、



「分かっている」



からと言って、



「納得出来ている」



と、いうワケではないという処でしょうか。




少し皮肉な言い方をすれば。




田畑政治のように「引力」がある人間は周りのパワーを吸い取る事で大きな「うねり」を創っている気がします。吸い取られている方も基本的には「気分良く吸い取られている」のですが・・・。




今回の高石勝男のように「許せない」って思ってしまう事もね。そして、目的に純粋な田畑政治は高石勝男の「現役に賭ける想い」を一切斟酌しないから・・・。

いだてんの感想第28話「満州事変」

いだてん28話で描かれた「515事件」。いだてんのメインテーマは「東京オリンピック」ですからね。515事件についてはその背景や影響は詳細には語られませんでしたが・・・。演出は凄い良かったと思います。田畑政治の嬉しそうな表情と犬養毅と対峙する海軍将校・・・。嗚呼!!

515事件

515事件を起こしたのは海軍将校。ロンドン海軍軍縮条約に反発からの行動と言われます。実際、狙われたのは前内閣の「若槻礼次郎」だったんんですけどね。




事件を起こした将校たちですが後の裁判では「世論の後押し」もあり判決は軽いものとなります。この事件をモチーフにして描かれたのが「攻殻機動隊2GIG」だったりします。




戦前の軍部に関してはこの後陸軍があまりにも「悪目立ち」をしたお陰で、



「陸軍悪玉海運善玉論」



で語られる事が多いですが私は「同罪」だと思っています。




何が罪か?




それは「大局を見ず」「組織の理論(メンツと義理人情)」を優先した事だと思うんですよね。




この後の真珠湾直前期の「御前会議」の様子なんかはもう、大企業がダメになっていく典型過ぎて草も生えません。・・・まあ、いだてんで描かれる事ははないと思いますけど。




いつか徹底的にこの時代を描く大河ドラマが見てみたい・・・。

軍部に委縮?

「言論の自由が軍部に奪われる」



と、河野一郎は語っていましたが、これも果たしてどうでしょうか?私はこれも「見誤っている」と感じるのですよね。




これだと「言論」は軍部に対して受け身ですよね。ただ、最初からそうだったワケではない。




日本には間違いなく「硬骨のジャーナリズム」が存在していたと思うんですよね。特に明治期はそれはもう正しく「命懸け」の新聞も存在していた。私の大好きな大河ドラマ翔ぶが如くなんかでも海老原穆が集思社を立ち上げて太政官批判を徹底したりしている。




それがだんだんと「日和る」んですよね。



「軍部に奪われた」



部分が全くなかったとは言いませんが、忖度して「自ら言論の自由を返上した」部分は間違いなくあったと思います。




その部分は忘れてはいけないし、その自覚がないとまた繰り返してしまうと思うのですがねぇ・・・。言論の自由の敵は「外」ではなく「内」にこそあるというね。

満州事変と下剋上

軍部の独断専行の象徴のように言われる満州事変。




後に石原莞爾は「満州事変を起こした事」に関しては「正しかった」と主張する一方で、満州事変の後自分は「死ぬべきだった」と語っていたとも言われます。




何故か?




この後、満州事変の「成功」が軍の独断専行の嚆矢となってしまった事に自責の念があったようです。



「閣下がなされた以上の事を我々はしているのです!」



不拡大方針を言を左右に聞き入れず既成事実をつくり政府の追認を得る。勝てばオッケー、やった者勝ちの前例を作ってしまったと。




ただ、私はもっと前にこの「下剋上」という爆弾は仕掛けられていたと思います。




それは明治維新そのものにあると思うんですよね。



「カタチが足利尊氏でもココロが楠木正成なオケ」



自らの過ちの部分を自ら裁く。




それが出来なかった事、「明治維新の負の部分を直視せず」自分自身への後ろめたさを引きずったまま、後世に政府を託してしまった事が悲劇の発端のように思えてなりません。




・・・悲劇は始まったばかり・・・。そして、悲劇っているのは時に喜劇的でもあるのですよね・・・。




以上、いだてんの感想第28話「走れ大地を」でございます。

今宵は此処までに致します前にちょっと提案がございます!

あの、、、「進撃の巨人」見ていますか??私、大河ドラマの後深夜放送されている「進撃の巨人」のアニメを見ております。私は漫画ではなくアニメ派。今(2020年1月5日現在)3期まで放送されているのですけど、大河ドラマ用に登録したU-NEXTでお試し期間内なら全話(3期まで全て)お試しで無料視聴可能なので是非ご覧になって頂ければ・・・!歴史好きな人なら絶対ハマると思います・・・!
※注:2020年1月5日現在の情報です。

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大河姫

今宵は此処までに致します。

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