麒麟がくるのあらすじと感想第30話「朝倉義景を討て」。帰蝶が桶狭間以来8話ぶりに再登場。すっかりプロデューサー業というか母親業も板について来ております。その帰蝶のマブダチお駒ちゃんですが・・・。何やら将軍様と妖しい雰囲気です・・・。麒麟がくるのあらすじと感想第30話です。

麒麟がくるのあらすじ第30話「朝倉義景を討て」

元亀元年(1570年)。




十兵衛は久しぶりに美濃へと戻ることになる。




美濃から呼び寄せた左馬助が出発の手伝いをしている。



「六日程度の旅路であればこの位で大丈夫でしょう」



そこに、藤吉郎がいつもの調子で現れる。



「明智様には奉行として大変お世話になっております!」



妻、寧々からの土産の包みを持参してきたのだ。そして、早速今回の岐阜城行きの件を尋ねるが、十兵衛はただの里帰りであるとはぐらかす。




が、はぐらかされる藤吉郎では無かった。






「松永久秀様、三淵藤英様も美濃へ行かれております(笑)」



大河姫

朝倉は大して名門でも由緒正しくもないが。。我が甲斐源氏の名門武田を頼ってみぬか??

勿論、今回の岐阜行は越前朝倉への対策に関してである。

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麒麟がくるのあらすじ第30話上巻「思惑」

二条城


同じ頃、駒が義昭の元を訪ねていた。



大河姫

駒、夜伽にって。。あ、まだ昼か。

この日、千貫の銭を持ってきていたのだ。義昭は驚く。



「こ、これは・・・」

「はい、是非貧しい者を救うためにお役立て下さい」



大河姫

駒。。人を見る目が。。この将軍は人が良いだけが取り柄やで。。千貫もすぐ溶かしてしまふ。。

千貫は大金である。




義昭は駒のことを心配する。



「私の事は大丈夫です!」



大河姫

ヒモ将軍と呼ぶことにしようかな・・・。

駒の丸薬「芳仁丸」を扱いたいと願う寺社は多い。また、つい先日も遠方から「芳仁丸」を扱いたいとわざわざ出向いてきた寺社もあり商売は順調であると話す。




義昭もそこまで説明を受けて安堵の表情を浮かべる。



「そうか!とこで・・・蛍を見たことはあるか?」



義昭は駒に驚く提案をする。




城を抜け出し二人で蛍狩りをしようと言うのだ。聞けば、義昭は度々城を抜け出しており、その為の通路もあるのだと言う。




二人は裏口から抜け出し、近くの小川まで出向く。




そして、夕暮れ。



大河姫

京都の休日….義昭よ、遊んでる場合か??

二人は暗がりで蛍を眺めていた。



「なにぃ!?公方様が女と蛍を見に?」

「ははは、困ったお方じゃのう・・・」



当然。




義昭の行動は幕府政所頭の摂津晴門の耳にも入っている。




織田と朝倉の戦端が開かれるかもしれないご時世である。晴門はやれやれと呆れた表情を浮かべていた。



岐阜城


十兵衛が岐阜城に入る。




既に松永久秀や三淵藤英は先に到着しているはずである。



「十兵衛殿!」

「これは、松永様」



藤英は丁度、信長と会っているようである。




二人が待っている部屋には都の豪商などから献上された豪華な品々が並んでいる。久秀はこれらのものの「価値」を測るようにと指示をされていた。



「ま、今回信長殿のお力で上洛は成ったが領地が増えてワケではない」



大河姫

領地は得れないのでカネふんだくって来たというワケか。

そう。




都、京、山城は幕府の直轄である。




そこに三淵藤英が現れる。



「おお!信長殿とは如何なるお話になった?」



久秀は早速信長との会談の結果を尋ねる。




藤英は若干疲れが見える表情で内容を話す。



「信長様は朝倉義景殿を討ちたいとはっきり申された」



久秀は大いに頷く。



「そうじゃ、それで良いのじゃ」



しかし。



「しかし、私は申し上げておいた」

「公方様は朝倉にお世話になった事を恩義に感じておる」

「共に戦う事は出来ぬと、戦うには大儀がいると」



「成程の、戦うなら信長様お一人でどうぞと言う事か」



藤英が信長との会談内容を伝え終わった時、今度は十兵衛が呼ばれる。




十兵衛は奥の部屋へ通されるがそこには信長ではなく、一人の少年が座っていた。



「奇妙丸、そこは貴方が座る場所ではありませんよ」



大河姫

利発そうな子供やな。繰り返すが「奇妙」ではないw

懐かしい声と共に現れたのは帰蝶である。



「十兵衛、懐かしいな・・・!」



大河姫

懐かしいのはこっちのセリフだよ帰蝶ちゃん。

奇妙丸とは、桶狭間の戦い直前に、



「天から降って来た」



信長の子供であった。あれから帰蝶が育て上げ、今や自身の子供と同じであると話す。




二人は暫し昔語りに花を咲かせるが、十兵衛は気になっている「朝倉討伐」のことを尋ねる。




帰蝶はどう考えるのかと。



「私が言いました。朝倉様をお討ちなさいと」



朝倉義景は帰蝶の兄、義龍(高政)の子、龍興を保護し、美濃を窺っている。既に国境では小競合いも発生しているという。




一時、都が平穏となったとは言え、美濃を奪われては元も子もない。

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麒麟がくるのあらすじ第30話中巻「天の声」

信長は庭で鷹を眺めていた。




既に三淵藤英から幕府は戦に関与できない、共に戦う事は出来ないと聞いている。



「朝倉相手に一人では勝てぬ」

「何か良い知恵はないか?」



「都を立つ前に御所の壁を見て参りました」



御所の壁。




先日伊呂波太夫が「壊れた御所の壁」の話をしてくれていたが、どういうワケか暫く後に御所を見に行くと修繕されていた。




信長がその費用を出したのだ。



「父への供養と思ってな」



大河姫

父上への供養。そうそう、ファザコンやったな。。マザコンエピは・・・あんまし描かれんのだろうな。

信長の父信秀はかつて、壊れた御所の壁の修繕に四千貫ほど銭を出していた。勤王家であった父も喜ぶであろうと考えたと話す。




十兵衛は続ける。



「昔読んだ書物に八歳の子が父親に問う話が有りました」

「尊い仏は誰から仏の道を教わったのか…と」

「父親は一番尊い仏から教わったのだと答えました」

「その一番尊い仏は誰から教わったのかと問われ」

「父親は答えられず空より降って来た者からと答えた話です」



「成程、以前話した父上のお話と似ておる・・・帝」

「帝はどう思うであろうか?」

「お聞きしてみたいものだな・・・!」



信長は興奮気味に十兵衛の傍へ駆け寄る。



「この戦が世を平かにする為に必要な戦とお伝えしそれを御認めになれば?」



十兵衛は頷く。



「さすれば、諸国の大名も納得し兵も集まりましょう!」

「・・・賭けじゃな」



信長は十兵衛の提案に乗ることにする。また、十兵衛に妻子を岐阜城へ呼んでおいたと最後に付け加えた。



「父上!!」

「たま!岸!」



大河姫

これまで、意外と家族の描写は少ない。今のところ、煕子は可愛いが仕事になっとる。

熙子と二人の娘は父十兵衛との再会を喜ぶ。




そして、この機会に自分たちも都で十兵衛と共に暮らしたいと話す。



「そうか・・・うむ!そうするか!」



都某所





先程から東庵と公達が二人で碁を打っていた。



「どう思われる・・・?」

「お会いなさってみれば宜しいかと・・・」



東庵の相手は時の帝、正親町天皇その人であった。




信長は、織田家は身分の高い家柄ではないが・・・。



「上杉輝虎などは上洛し天下に静謐をもたらすと豪語しておりましたが・・・」

「これまで音沙汰無し」

「信長は曲がりなりにももそれを果たした」



大河姫

。。。輝虎はね。。越後は遠いの。東庵先生、あんまし悪く言わないで。。結構、上洛してんのよ。。

信長はこの時昇殿を許される身分ではなかったが、朝廷はこれを認めた。



二条城


東庵が時の帝と密会し碁を打っている頃。




駒は時の将軍と二条城にあった。




蚊帳を吊り、蛍を放していた。



「暗くなれば蛍が・・・」



大河姫

ホントに坊主だった?

「暗くなれば蛍….」

って、めっちゃ口説いとるやん!!

義昭は暗がりの中駒の手をずっと握っていたが・・・。

麒麟がくるのあらすじ第30話下巻「出陣か静観か」

妙覚寺


十兵衛は信長を待っていた。




正親町天皇が信長にいったい何を言うか?




妙覚寺へ戻って来た信長は興奮が抑えられない様子である。



「帝は・・・儂の事をよく存じていた・・・!」



桶狭間の戦いも上洛戦も御所の壁を修繕したことも知っていたのだ。




そして。



「当代一の武将とお褒め頂いた!」

「天下静謐の為これからの頼むと」

「その為の戦であれば已む無しと・・・勅命を頂いた!」

「戦の勅命を!!」



二条城


十兵衛は早速二条城で義昭に信長の意向を伝える。二条城の広間には義昭、そして藤英と晴門も控えていた。



「幕府も総出?」



「信長様は帝の勅命は天からのご命令」

「若狭国の武藤何某を討つべしと」



晴門は冷ややかに喝破する。



「はっきり申せば良いのじゃ」

「越前まで足を延ばし朝倉を討つつもりと」



藤英も続く。



「公方様は朝倉と戦うつもりはない」



十兵衛は義昭が越前滞在中、美濃行を阻止するために動いた事などを改めて話すが・・・。



「あのおりは三淵様のご英断があり、あの場を切り抜けられた」



十兵衛は腑に落ちない。



「三淵殿のご英断・・・?」



晴門はやや呆れ気味に続ける。



「あの時、阿君丸殿に毒を盛った者がおったでろ?」

「あの毒の指図をされたのは・・・」



み・つ・ぶ・ち・様!



そう。




阿君丸に毒を盛ったのは藤英の策だったのだ。そして、その毒を準備し越前へ送ったのは晴門自身であると言う。




藤英は無表情で晴門の話を聞いている。



「何方かお一人の力で天下を支えられると思われるは思い上がり」

「幕府は都を守らねばならぬ」

「一歩たりともこの都から出る事はない!」



藤英は阿君丸の件は後悔は無い、あの時はあれが最善であった考えていると話す。




ただ、義昭は元々戦を嫌い、戦を調停するのが将軍の役目と考えている。



「今回は気が進まぬ、ご武運を祈るとしか申し上げられない」



大河姫

藤英・・・これは若干の贖罪意識かね?

一乗谷城


「お館様、幕府政所頭人摂津晴門様からの書状にございます」

「幕府は儂が信長を討ち上洛するのを待ち望んでおるのじゃ!」








信長は幕府軍の協力こそ得られなかったが、集まった諸大名の軍勢と朝倉義景が待ち受ける越前を目指す。




以上、麒麟がくるのあらすじ第30話「朝倉義景を討て」でございます。

麒麟が来るの感想第30話「朝倉義景を討て」

麒麟がくるの感想第30話「朝倉義景を討て」。将軍から天子様へ。はっきりとその流れが見て取れました。



帝は・・・儂の事をよく存じていた・・・!



父信秀から「この世で一番エライ」と教えられた天子様から褒められた信長。完全に目がイってしまっておりました・・・。




一方で「二番目」にエライ将軍様はというと・・・。




コイツはやっぱり生臭坊主ですな。






口ばっかりなだけあって、口説くテクは中々でしたな。

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麒麟がくるの感想第30話「ヒモ将軍」

「貧しい者の力になりたい」
by義昭




・・・ホントに?




貧しい者の力になりたいとういうテイで女口説いてないか??




千貫もの大金を貢がせる



一緒に蛍狩り



蛍を理由に自宅に招き「蚊帳」を吊って暗くなるまで二人きり



お手々にぎにぎ作戦で逃がさないようにして・・・
以下自粛。




この段取り踏んだ美しい口説き方はとても2年前まで坊主だったとは思えないね。




まあ、駒も駒だけど・・・。




このスケコマシのヒモ将軍にいくら投資しても施薬処も悲田処も出来ないと思うなぁ・・・。




いや、この分だと慰安所を造り兼ねない!?

麒麟がくるの感想第30話「幕府のカタチ」

「何方かお一人の力で天下を支えられると思われるは思い上がり」

by晴門


「皆に支えられ、戦を調停するのが将軍の役目」

by義昭


目指す幕府のカタチの違いが明らかになったお話でもあったと思います。




十兵衛の見立てでは勅許を得れば幕府も動くと考えていたんでしょうね。しかし、そうではなかった。




ただ、よくよく考えてみればこはそれ程「意外」とは言えないと思うのですよね。




そもそも、幕府は「帝の御所の壁を修繕しようとしなかった」ワケであり、その程度の認識である幕府が正親町天皇の勅許を「有難がる」ことは無い・・・。




まあ、元々室町幕府は後醍醐帝を放逐して成立したという経緯もありますし、遠くから見ていれば綺麗なものも近くで見ると醜いもの。




十兵衛が幕府に参加して「幕府は腐っている」と思ったように、近くで朝廷をよくよく眺めていた足利家からすれば、



「朝廷?あの醜い公家ども」



と、いった感じなのかも。




あと、東庵先生に一言。



「上杉輝虎などは上洛し天下に静謐をもたらすと豪語しておりましたが・・・」

「これまで音沙汰無し」



すいません、ウチの晴信が色々画策しておりまして・・・。




でも、大丈夫です。




そろそろ、わが武田は駿河を平定して上洛するので暫しお待ち下され・・・!

麒麟がくるの感想第30話「帰蝶と土田御前」

帰蝶Pが麒麟がくるに帰ってきました。




奇妙丸君も中々利発そうで何よりですね。




しかし、この再登場は冒頭申し上げました通り桶狭間以来8話ぶり。




十兵衛は度々美濃へと戻り信長とは会っているのですから、本来そのタイミングで再会していても良かったはず。




多分、エリカ様の影響だと思うんですよね。




そして、土田御前がそのワリを一番喰ったのではないかとおもいます。




土田御前役の檀れいさんはお披露目記者会見で下記のように意気込みを語っておりました。




織田信長の母でありながら信長を愛することなく弟の信勝を可愛がる冷たい母の役です。信長の心に少しでも昏い影を落とす事になりますように精一杯務めたいと思います(ニッコリ)



土田御前の最後の登場は信勝を殺害する場面。




あれから一度も出番はございません。




昏い影を落とすのはむしろ信勝亡き後だったと思うんですよね。




信長と土田御前の冷たい関係をある意味で利用して信長を手懐けていく帰蝶を見たかった・・・。




麒麟がくるのあらすじと感想第30話「朝倉義景を討て」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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