西郷どんのあらすじ第45話です。西郷が私学校を設立して1年が経過した明治8年(1875年)。私学校には他府県の者も含め続々と人が集まっていた。政府は表向き私学校を黙認していたが「もし西郷た立てば」という恐怖を感じてた。大河ドラマ西郷どんのあらすじ第45話

西郷どんのあらすじ第45話上巻~士族暴発~

西郷が下野し、鹿児島へと戻ったという話を聞いて菊次郎もまた留学先の米国から帰国し鹿児島へと戻っていた。私学校は薩摩伝統の郷中制度を思わせ、活気に溢れている。

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廃刀令と秩禄処分

「中原か?戊辰の戦以来じゃな」

「おいも、政府にやり方にはうんざりして来たとこじゃ」



中原尚雄は警視庁で大警視を務める川路と同じ郷士出身である。旧薩摩では城下士は貧しいとは言え西郷・大久保以前にも藩主の目に留まり、藩の枢要に取り立てられる者もいたが「郷士」はさらに貧しく藩士としての栄達は望むべくもなかった。



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余談だが、「御親兵」として薩摩から東京へ上京した者は士族の中でも城下士が中心であったがポリス隊として上京した者は川路や中原のように「郷士」出身者が多数いた。




また、戊辰戦争では敵味方に分かれていた旧庄内藩からも西郷の元で学びたいと訪れる者も。



「旧庄内藩士伴兼之でござる!」

「同じく、榊原政治!」



奥羽戦役では庄内藩は官軍に対して大いにその武威をしめしていた。幕末、佐幕派であれ倒幕派であれ殆どの藩が「貧乏」であったが、庄内藩は小藩なれどその実高は雄藩と比較しても遜色なくその豊かな財源を最大に活かし、スナイドル銃など最新式兵器を購入、官軍を大いに苦しめた。




庄内藩は降伏後、厳しい処分を覚悟していたが、西郷は官軍に大いに出血を強いた庄内藩を寛大に扱った。旧庄内藩士の中にはその事で西郷を尊敬する者も多いのだ。




新政府への不満に比例し、維新第一の功臣でありながらも、官職に固執せず鹿児島へ引き籠り清貧に暮らす西郷の名望は高まるばかりである。




その最中の明治9年。




政府は「廃刀令」と「秩禄処分」で士族階級の特権を奪う。廃藩置県以降も政府が旧藩主に代わり士族に「禄」を支給していたが、これを止めたのだ。さらに、「廃刀令」では武士の魂とでもいう刀も奪う。士族は精神的にも経済的にも追い込まれつつあった。




私学校でも「廃刀令」は激しい反発を産む。




しかし、最も誇り高い士族と思われていた桐野が意外な行動を取る。



「私学校と西郷先生のため刀を置く」



桐野の行動に私学校生徒たちは暴発を思い留まる。

神風連・萩・秋月

鹿児島は沈黙を守っていたが、廃刀令と秩禄処分への反発は大きくついに暴発が起る。




明治9年(1876年)10月熊本で所謂「神風連の乱」が起る。




士族の不満は限界に達していた。




神風連の乱は瞬く間に広がりを見せる。萩の乱、秋月の乱へと広がり、新政府のお膝元である東京でも旧会津藩士による所謂「思案橋の変」が起る。



「各地の士族が立っているのに私学校は立たないで良いんか?」



戦を見ればやはり士族。血が騒ぐ。私学校の生徒の中にも呼応して薩摩も立つべきだという意見も出ていた。また、政府が各地に密偵を放っているという噂もそれに拍車をかける。



「お前たちはまだそげな事をしとったんか!」



西郷は私学校生徒を叱り飛ばす。



「しかし!!西郷先生!政府は密偵を送っておりもす!」

「そうじゃ!お前達は戊申の戦では庄内藩で敵じゃったな?」

「我々を密偵だと言うのか!?」



西郷は密偵呼ばわりされた庄内藩出身の者と薩摩出身の者の言い争いを制すると、



「密偵がいて何か困るか?」

「おい達は日々農作業と鍛錬に励んでいるだけではなかか?」

「政府に見られて困る事は何もなか!」



西郷の大喝に生徒は静まるが何がきっかけで暴発するか分からない状況だ。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第45話はまだまだ続きます。政府は沈黙する鹿児島を恐れていた。

西郷どんのあらすじ第45話中巻~決壊~

明治9年10月の神風連の乱に続く萩・秋月の乱、思案橋の変も結果的には政府に鎮圧される。しかし、政府が最も警戒しているのは鹿児島である。年が明け明治10年。私学校は鹿児島県下に優に100を超える数が設立されていた。

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恐怖

新政府は鹿児島で増え続ける私学校を警戒していた。この頃政府は電信網を整えつつあり鹿児島の状況は逐次東京へと届けられていた。



「鹿児島で反乱が起れば一大事・・・軍は準備を怠らないように」

「・・・兄さぁなら必ず抑えてくれもんす」



従道は大久保の言葉に反発する。



「・・・つまり、吉之助さぁの覚悟一つで日本がひっくり返る」

「!?」



大久保の言葉に従道は言葉を失う。さらに、既に薩摩へ送り込んだ密偵にはもしもの時は西郷と刺し違えるように命じてあるとも話す。



「それは大久保さぁの命令でございもすか!?」

「・・・もう下がってよい」



大久保の言葉で川路に促され部屋を出る従道。



「信吾さぁ・・・大久保さぁは西郷先生を信じておりもす」



川路は従道を鎮めるように話す。しかし、もし私学校生徒が暴発すれば・・・。西郷でも留める事は難しいかもしれない。川路は西郷の意思いかんに関わらず、万が一の場合は覚悟を決めねばならぬかもしれないと感じる。




政府は万が一に備えて鹿児島の武器弾薬を運び出す手筈を整える。

ボウズヲシサツセヨ

「兄さぁ!!大変だ!!!」

「小兵衛?何事じゃ?」



西郷は生徒たちを刺激しないように山籠もりをする事が多い。次々とやって来る西郷に面会を求める「国士」を相手にしてはいられない。



「生徒たちが政府の火薬を襲いもした!!」



最初は酔った数人の暴走だったが、いつの間にか手が付けられない状況に陥っていた。既に千を超える私学校生徒が動いていた。



「しもた!山を降りっど!!」



西郷は山を降りると桐野達を叱り飛ばす。既に私学校生徒は臨戦態勢である。



「お前達はなんという事したんじゃ!」



政府の弾薬庫を襲ったとあれば、もはや「反乱」である。既に言い訳が出来る余地はない。



「先生は何も分かっておりもはん・・・!」



桐野は足元に無残な姿で転がる中原から入手した一片の紙を渡す。



「ボウズヲシサツセヨ」



ボウズとは西郷の事である。中原は政府の密偵だったのだ。




桐野はこれが政府の、大久保の答えだと涙を流す。西郷を信じてこの鹿児島から新しい日本を創ろうとしていたのだ。しかし、それは裏切られた。



「大久保の創る新しか国におい達の居場所はありもはん!」



桐野の叫びに生徒たちは涙を流す。



「わかりもした・・・おいの身体おはんたち預けもんそ」

「一緒に東京へ行き、政府を問い質しもんそ・・・!」



「先生!!」

「西郷先生!!!」

「そうじゃ!!」

「西郷先生の御言葉待っておりもした!!」

「チェスト行くぞー!!」

「チェストーー!」



私学校生徒たちの熱狂の中西郷の瞳は何処か悲し気であった。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第45話もいよいよ最後の段。ついに西郷軍は挙兵する。

西郷どんのあらすじ第45話下巻~西郷軍挙兵~

西郷は妻の糸に「東京へ行かなければならなくなった」と話す。糸は西郷の表情から全てを察する。

卒兵上京

西郷が上京する事知ると菊次郎も同行したいと言う。



「・・・初陣には十分な年齢」



西郷は息子菊次郎の同行を許す。しかし、糸は愛加那から預かった菊次郎を危険な目に合わせる訳にはいかないと反対する。



「糸・・・すまん・・・じゃっとん!」

「男が一度決めた事に母親が議を言うたらいかん」



夫隆盛と菊次郎の決意を変える事は出来なかった。




西郷軍上京についての軍議ではその針路が議論される。長崎で船を奪い一気に東京を突くという案もあったが、全軍をもって陸路を行く事に決まる。




また、あくまでも「戦」ではなく、



「政府に質したい事がある」



という趣旨を明確にすべくそれを各県や政府に伝える事にする。



「兵を率いての状況は亡き斉彬公もお考えであったな」



大山は遠く幕末の日々に想いをはせる。



「そうじゃの・・・」



西郷は静かに頷く。




西郷軍挙兵。




大西郷がついに立つという話を聞きつけた近隣の県からも人が集まる。もはやこの奔流は止める事は出来ない。




西郷は出発の前日斉彬から拝領した短刀を前に筆を走らせる。



「敬天愛人」



明治10年2月27日。




出発の日西郷軍は一万三千に膨れ上がっていた。




50年振りの大雪に見舞われた鹿児島。




西郷は久光が住まう磯の御殿前で拝礼すると一路熊本を目指す。




以上、大河ドラマ西郷どんのあらすじ第45話でございます。

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