西郷どんのあらすじ第44話です。西郷は鹿児島へと帰る。故郷鹿児島の地で大地と共に生きる決意であった。しかし、維新第一の功臣で日本唯一の陸軍大将でもある西郷の存在はまさに「人間磁石」である。西郷の元へ続々と人が集まりつつあった。大河ドラマ西郷どんのあらすじ第44話

西郷どんのあらすじ第44話上巻~人間磁石~

鹿児島へと戻った西郷は農作業と猟に明け暮れる。また、自宅にいる時には漢詩の詩作に耽る。糸は鹿児島へと帰ってから夫隆盛が穏やかな表情になっているのを感じる。しかし、穏やかな日は長くは続かなかった

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東京政府孤立

「西郷先生!!」

「半次郎!?」



半次郎は西郷が下野し薩摩へ戻ったと聞くと居ても立っても居られず西郷を追って鹿児島へと戻て来たのだ。
さらに。



「おいだけではございもはん!」



篠原、別府、皆近衛兵に出仕している身である。桐野、篠原は近衛陸軍少将という要職にあった。



「官も要らず、名も要らず!」



桐野は得意満面である。
さらに。



「兄さぁ!!」

「小兵衛!」



東京にいた小兵衛も戻って来ていた。



「こん・・・馬鹿者が!!!」



西郷の望はただ大地と共に生き、そして大久保の創る新しい日本を鹿児島から見ていたかった。しかし、西郷にそのような穏やかな日々はやって来ないようだ。

動揺

「えらいことになった・・・」



西郷から鹿児島士族が続々と帰国している事を知らされた鹿児島県令大山は動揺する。しかし、俊斎は小気味良さげだ。



「一蔵は焦っておるじゃろうの!!(笑)」



大久保は策謀を用いて西郷を追った。同じ鹿児島出身ではあるが既に、



「裏切り者・奸臣大久保」



と憎悪の対象だ。



「俊斎!!これがどいう事を意味するか分からんのか!」



新政府に不満を持つ士族が続々と鹿児島へと集まっているのだ。何かのきっかけで暴発でもすれば新政府と戦になりかねない。




近衛兵だけではなく、ポリス隊からも大量の辞職者が出ている。




結局600人を超える薩摩出身者が鹿児島へと戻る。勿論、鹿児島には働き口もないのだ。




大山は暗澹たる気分になる。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第44話はまだまだ続きます。ついに佐賀の乱勃発。

西郷どんのあらすじ第44話中巻~佐賀の乱~

洋行から川路と村田が帰国する。二人は信吾の案内で大久保の肝煎りで新たに設立された内務省へとやって来る。

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内務省

新政府は西郷の辞職に伴い600名以上の人材が職を辞していた。中には勤め先で西郷が鹿児島へ下ったと聞くや否や、その場で辞表を書き、家にすら帰らずそのまま鹿児島へと渡り奥方を慌てさせた者もいる。




新八は従道に尋ねる。



「信吾(従道)はこれで良かったんか?」



兄を尊敬している従道が東京に残っているのが意外だったのだ。
従道は兄隆盛から厳しく、



「東京で政府のために働け」



と、申し渡されていた。
東京で大久保や同じ陸軍の山県を支え新しい国造りにをするのが自分の役割だと言う。



「・・・まさか二人も鹿児島に帰るとか言わんで下さいね」



寧ろ従道は川路と村田の二人こそ鹿児島へ戻ると言わないか不安である。折角洋行で学んで来た事も鹿児島の田舎に引っ込んでは活かす道がない。



「二人の帰国は心強い!力を貸して欲しい!」



内務卿となった大久保は開口一番二人に告げる。今、東京の政府は空っぽである。その最中に村田と川路が戻って来てくれたのは心強い。




村田には山県と共に陸軍の改革そして、川路にはポリス隊を頼みたいと話す。




川路は西郷には大恩があるが、西郷の恩に報いるのはポリス隊で国家に尽くす事と明快に返答する。しかし、村田はいったい何故西郷が下野してしまったのかが解せない様子であった。

士族暴発

西郷が下野してから後、ただでさえ不透明な世相は益々不穏な空気が漂う。特に、西郷を下野させた張本人というべき大久保や岩倉への風当たりは強い。




そして、恐れていた事態が起る。



「岩倉公が襲われた!!」



明治政府の右大臣である岩倉が不平士族に襲われたのだ。この東京でさえ新政府は掌握しているとは言い難い。




さらに、西郷と同じくして下野した江藤・板垣両参議の動きも警戒される。
わざわざ、



「前参議は東京に留まる事」



と、いう太政官布告まで出してはいたが江藤は行方不明となっていた。




しかし。



「大久保君、一番警戒するのは薩摩であろう」



木戸は西郷が率先して反乱を起こすとは考えていなかったが、あれだけの薩摩士族が西郷を慕い薩摩へと下向したのである。西郷個人で抑えきれない可能性は十分にある。



「薩摩は西郷参議が抑えているので問題ない」



大久保はそう強弁するが・・・。



「長崎から至急電です!佐賀で反乱です!」



恐れていた事態が次々と・・・。太政官の人間の脳裏には佐賀の乱が薩摩へと飛び火するという悪夢がよぎる。



「薩摩は!!」

「目下、動きはございません!」

西郷と江藤

佐賀城は江藤が頭目とする佐賀士族に敢え無く落とされる。だが、大久保は佐賀における軍事行政司法の三権を掌握する勅許を得ると、電光石火自ら佐賀に赴き鎮圧戦を戦う。




程なく、佐賀城は政府軍により奪還される。




しかし、前参議江藤新平の姿は杳として知れなかった。




江東は単身佐賀城を脱すると西郷が逗留する鰻温泉へ来ていたのだ。



「西郷先生、共に立って頂きたい」



江藤は今の政府を倒すには西郷の力が必要だと熱心に説く。今政府が最も警戒し恐れているのはこの薩摩と西郷隆盛である。そして、佐賀、薩摩が立てば遠からず土佐も立つ。



「おいは新政府を倒すつもりはなか」



西郷は遣韓大使の件では確かに対立したが、だからと言って政府を潰したいと思った事はないと話す。江藤は失意のうちに鰻温泉を後にする。




江藤は自らが制定した「指名手配」制度の対象第一号として捕縛されると佐賀で梟首とされる。




梟首とは晒し首の事である。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第44話もいよいよ最後の段。西郷は私学校を設立する。

西郷どんのあらすじ第44話下巻~私学校~

江藤の処刑は大久保の独断である。新政府の断固たる措置を全国の不平士族に示すという決意であったのだろうが、寧ろ、司法卿と参議を務めた江藤を極刑に処した事は大久保の独裁性を際立たせ反発を招く結果となった。

去る者と来る者

「惨い事をするもんじゃ」



鹿児島でも大久保は同郷の西郷を裏切った「奸臣」であり、江藤の処刑も大いに反発を招いていた。



「新政府の、大久保のやり方はえげつない」



大久保の妻満寿は夫利通から子供達を連れての上京を促されるも断り続けて来た。しかし、此処が潮時とついに鹿児島を離れる決意をする。大久保邸には度々斬奸状が送りつけられていた。




西郷はこのままでは士族の不満はいずれこの鹿児島でも沸騰し溢れ出す、その時、その不満の濁流は日本を飲み込みかねないと懸念していた。



「大山さぁに今回は頼みがあるっとじゃ」

「吉之助さぁの頼みなら・・・」



西郷は鹿児島県令を務める大山格之助を訪ねる。



「こん薩摩に士族のための学校を創る」



政府から戻って来た桐野をはじめとする二才が若い二才を教育する。そこでは剣術や漢学といった伝統的な学問や武術だけではなく、世界に通じる砲術や外国の学問、勿論農業も学び土地を開墾する。




士族達に、



「居場所」



を創るのだ。



「おいもそれを手伝いたか!」

「新八どん!!」



村田新八は結局東京を去り鹿児島へやって来た。新八は大久保の創る新しい世界は確かに、



「異国に負けない」



国なのかもしれないが、自分が洋行して見て来た諸外国の民は必ずしも幸せそうではなかったと話す。



「私学校」



政府の官立に対して私立。




鹿児島に私学校が創られる。




以上、大河ドラマ西郷どんのあらすじ第44話でございます。

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