翔ぶが如くのあらすじと感想第41話「東京政府孤立」。西郷下野と鹿児島への帰国は新政府に不満を持つ者からは大いに歓迎された。また、桐野や篠原など軍だけではなく六百名の役人が政府を去る。まさに、日本から東京政府が孤立の様相を見せていた。翔ぶが如くのあらすじと感想第41話

翔ぶが如くのあらすじ第41話「東京政府孤立」

明治6年(1873年)11月。後に「明治六年政変」「征韓論政変」とも言われるこの政変の結果政府首脳である参議の半数、そして軍・官吏600名が政府を去った。しかし、日本国の内政課題は山積みである。大久保は早速「適材適所」新しい政府の陣容を整えなければならなかった。

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翔ぶが如くのあらすじ第41話上巻「内務省」

内務省には新政府の首脳が集まっていた。「山城屋事件」で官職を追われていた山県有朋の姿もある。



「早急に地方官の任命を急がねばならない」



大久保は治安と行政は内務省が中心となり、司法・行政を二本柱に内政の充実を図ると方針を示す。



大河姫

山県がのうのうと戻って来ている。桐野達もいないしなんかのびのびだな。・・・信吾どんにはあんまし仲良くして欲しくない・・・!




大警視となりポリス隊のトップである川路は我が意を得たりと、大久保に賛意と、ポリスこそが屋台骨になると発言する。




また、陸軍の状況について山県有朋は、鎮台兵が「戦える軍隊」になるのはあと5年程度の年月が必要であると報告する。



「江藤前参議辺りからは内務省独走の非難もありますが・・・?」



江藤と同郷の大隈は懸念を示すが、大久保は全ての責任は自分が取ると不退転の決意述べる。伊藤博文も木戸孝允にも協力を要請し、進めて行く旨発言する。



「諸君らも出身の藩に囚われずに人材を登用して欲しい」



大久保は不満を募らせる地方の問題を解決するにはそれしかないと話す。




その日、従道は妻清と大久保邸に招かれていた。清は大久保が振舞ったワインや料理はとても美味しいが、鹿児島にいる大久保の妻満寿も呼び寄せれば良いのにと語る。



「そうじゃな・・・」



大久保は曖昧に返事をする。この頃、満寿は鹿児島に住んでいたが、西郷の下野もあり大久保の評判は良くない。満寿は肩身の狭い想いをしているはずだと想像しているのだろう。



「鹿児島の様子はどうですか?」

「何も聞こえてきもはん」



従道は幕府時代のように鹿児島国境を超えればその様子は「霧の中」と言う。
そして、



「今、もし事が起れば陸軍は打つ手なしでございもす」



西郷下野により、大量の軍人も職を辞していた。大規模な反乱があればとてもではないが実戦経験の乏しい今の陸軍では対応しきれない。



「今の政府は政府と言っても東京だけの政府でございもす」



「そうじゃな・・・まるで東京政府は見捨てられたようなものじゃ」

「じゃからこそ急がねばならん」



大久保は新設の内務省が育つまでの辛抱であると自分にも言い聞かせるように語る。




その頃、鹿児島では西郷の元に大山格之助が訪れていた。大山の姿は幕末の頃と同じく髷と着物に帯刀と武士そのものであった。



「おいは嬉しかぁ!」



大山は西郷が政府を捨て戻って来た事をとても喜んでいた。また、久光も西郷が新政府を批判し役職を全て捨て鹿児島へと戻っている事を、



「痛快である」


と、いたく喜んでいる旨も伝える。さらに、西郷にこれからは鹿児島の行政にも協力をして欲しいと話す。



「吉之助さぁが動いてくれれば本当に助かる!」

「いやぁ、まったこって・・・おいは隠居の身じゃからの」



西郷はこれからは政治からは距離を置き百姓をするつもりだと話す。大山はそれ以上は無理を言わなかった。



「兎に角!おいは吉之助さぁが戻ってくれて嬉しか!!」



そこへ、東京から舞い戻ったという桐野や篠原が挨拶にやって来る。
大山はさらに大喜びだ。



「お前達が吉之助さぁを追わない訳がなか思っていたわ!」

「はい!これから続々と戻ってきもんそ!!」



西郷は心配そうな表情を浮かべる。西郷の懸念を知ってか知らずか西郷が最も懸念している事を川口雪篷が問いかける。



「近衛少将が二人も揃って何をするつもりじゃ(笑)」

「はい!百姓をしもんす!」



西郷は、



「それは良か」



と、短く答える。
西郷の懸念が払拭された訳ではないが・・・。



「百姓とは良か!これを聞いて一番旨をなで下ろしているのは一蔵どんじゃろ(笑)」



大山は御機嫌である。その日。




身重の糸が産気づく。満寿はお産の準備をテキパキとこなし、男衆に指示を出す。糸は無事男の子を出産。西郷は酉三(とりぞう)と名付けた赤子を嬉しそうにあやしていた。




薩摩へ戻る者もいれば、薩摩から出ていく者もいる。海老原穆は東京に出てきていた。そして、桐野利秋の紹介で芦名千絵の元を訪ねていた。




西郷達が去った後市ヶ谷の家は空き家となっていた。千絵は姉の千草に長屋で暮らすよりはと市ヶ谷の家へ戻ってはどうかと提案をしていたのだ。五郎八もそれが良いのではと賛成してくれたのだが・・・。



「これからは何にも捉われず生きて行きたい」



と、五郎八と長屋で暮らしていきたと話すのであった。また、五郎八から矢崎八郎太が密偵をしていたのは、



「千絵を二頭立て馬車に乗せるため」



と、八郎太の想いも汲んでやって欲しいと諭されていた。



大河姫

五郎八さんカッコ好すぎだ・・・。




千絵は海老原穆に屋敷を貸す事にする。




海老原は「集思社」という新聞社を設立し、政府の腐敗を糾す活動をするために上京していた。政府の腐敗を追及する以上、家主である千絵にも迷惑をかけるかもしれないが、それでもよいならという海老原の申出に、



「午前様のお役に立てるなら!」



と、答え海老原を喜ばせた。




海老原たちは「集思社」を立ち上げ、政府の不正を糾す新聞を発行し続ける。屋敷の周りには「怪しいもの売り」が増えるが、政府が警戒するという事はそれだけ「意味がある」と海老原達の意気は上がる。

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翔ぶが如くのあらすじ第41話中巻「江藤動く」

川路の元で密偵をしていた事が千絵に露見した矢崎は今更官職にありつこうという気概も失せていた。



「矢崎?お前矢崎か??」



声をかけて来たのはかつて「山城屋内偵」を共にしていた河合であった。河合は江藤も矢崎の事をずっと気にかけていたと言うと江藤の元へと連れて行く。



「矢崎君!!いったい今迄どうしていたのだ!?」



江藤は矢崎が川路の密偵をしていた事は勿論知らない。山城屋を内偵していたが、結果的に山城屋が自刃をしたことを気に病み去ったと思っていたのだ。



「山城屋の件は君になんの責任もない!さ!あがりたまえ!」



江藤は参議時代と同じく多くの書生を受け入れていた。矢崎もそこに加わり久々にまともな食事、すき焼き、にありつく。



「さ!矢崎君も遠慮するな!」



議論はやはり今の政府の在り方への批判である。書生達は江藤の考えを尋ねる。



「先生!大西郷は近衛兵を率いて薩摩にあり!」

「我が佐賀も、いや佐賀こそが立ち上がるべきとの意見もありますが!?」



「その通り!!今こそ第二の維新が必要である!」



江藤は「維新」の大目的を忘れ藩閥の利益追求に奔る今の政府を倒し第二の維新を為すべきと語る。書生たちは大いに盛り上がるが、川路の元で密偵をしていた矢崎は不安を覚える。




矢崎は書生のために肉を取りに行った江藤に懸念を伝える。



「先生のような影響力のあるお方の発言は書生の発言とは違います」

「今は力で物事を解決する時代ではないと思います」



「矢崎・・・お前は何を考えている?」



「はい・・・先生の元でこの国の行末を見届けたいと考えています」



「そうか!(笑)」



江藤は矢崎の言葉を聞いて嬉しそうに笑うのであった。



大河姫

江藤が西郷と被ったんだろうな・・・。その感覚は正しい。




太政官では内務省の管轄範囲について議論が行われていた。



「内務省に権限が集中し過ぎている!」

「しかし、この難局を乗り切るにはこれしかありません」



木戸孝允は権力の集中に懸念を示す。また、岩倉具視も別の観点から懸念を示す。



「内務卿が出来るのは大久保、お前以外におらんやろ?」

「お前に万が一の事があったら・・・?」



「万が一などあってはなりません」



「そやけどなぁ・・・」



一方で伊藤は大久保の意見に賛意を示す。



「そう先の事ばかり考えていては政治は前に進みませんが・・・」



これには木戸が苦言を呈する。



「俊輔、政治とは百年先を見据えねばならんのだよ」



木戸に真正面から言われては返す言葉がない。




明治7年(1874年)の正月は非常に緊迫した状況で迎える事になる。内務省には大久保、そして従道と山県が集まっていた。



「土佐、萩でも近衛兵を辞めた人間の不穏な動きがあります」

「ただ・・・目下一番危険なのは佐賀でしょう」



もし、佐賀で何かがあれば・・・。山県は大坂の鎮台が最も成果を上げているが、もし反乱があれば地の利から見て熊本鎮台を動かす事になると言う。



「江藤を帰国させてはならない」



佐賀人には現状担ぐ玉がない。玉がなければ議論好きの佐賀人は動く事が出来ない。前参議には東京に留まるように太政官から命令を出してはいたが・・・。



「申し上げます。只今江藤前参議がお見えです」



驚く三人。
江藤は大久保に「病気療養」のため帰国願いを届けに来たと告げる。大久保は前参議は東京へ留まるように太政官から命令が出ていること、また、病であれば三条公を診て居るホフマン医師がいる東京の方が良いと言うが・・・。



「西郷参議は御帰国されましたが?」

「西郷参議は野山のある鹿児島での療養が・・・」

「この東京にも野山はございますが?」

「・・・」

「それに医師なら我が佐賀にもいる。私の病は憂国病ですので・・・」



江藤は一方的にそう告げると出て行ってしまう。




大久保は江藤から目を離さないように指示を出すが・・・。




それから数日後江藤は横浜から船で東京を離れてしまうのであった。

翔ぶが如くのあらすじ第41話下巻「岩倉暗殺」

江藤が東京を離れるのとほぼ時を同じくして。その日は激しい雨が降っていた。



「国賊岩倉具視覚悟!!」

「天誅!!!」



「ぐわ!(どぼーん!)」



「やったか!?いや浅い!止めを刺すぞ!川を探せ!!」



馬車で帰宅中の岩倉具視が暴漢に襲われる。岩倉は命からがら自宅へとたどり着くのであった。すぐさま、大久保、木戸は岩倉邸へやって来る。



「岩倉様!!!」



岩倉は川に落ちた際に全身を打ち包帯を巻いているが元気そうではある。そして、何も言わずに脇差を指さす。川路が状況を説明する。



「賊の一撃はその脇差に当たり手傷は奇跡的な軽傷にて・・・」



木戸はけがの程度の問題ではないと苛立たし気だ。一国の右大臣が暗殺されかかったのだ。木戸は犯人は薩摩人、西郷下野に含む処のある薩摩人だと決めつける。



「大久保・・・あれはイカンかった」



「岩倉様、あれとは・・・?」



「西郷を捨てたんがやはりイカンかった・・・」

「朝鮮に行かせてたら良かったの?・・・はははは!」



大久保はポリス隊の川路にたとえ犯人が、



「薩摩人」



であっても必ず捕らえるように命じる。川路は江藤の姿が見えないことを報告する。大久保の表情が曇る。



「川路・・・今度ん事件は今迄とは違う・・・」

「不平を鳴らしていた者が力を使って政府転覆を考え始めた!」

「近衛兵が混乱している今、帝都の治安防衛はポリス隊にかかっている!」

「気張ってくりやえ!」



翌朝。




川路に命じられた中原尚雄などポリス隊の面々が江藤邸を訪問。矢崎八郎太が対応するが、ポリス隊は家探しをしたあげくに矢崎を捕縛する。



大河姫

中原尚雄がここで登場。演じるのは渡辺いっけい(28)。渡辺いっけいも年取らないな・・・。




捕縛された矢崎は川路から厳しい尋問・拷問を受ける。しかし、矢崎は何も語らない。千絵の件もあり自暴自棄になっているのだろう。




そして。



「桐野達は大西郷を慕い共に下野した!」

「官職に恋々とする貴方よりもずっと立派である!」



矢崎は精一杯の憎まれ口を叩くのであった。その頃、江藤は海路佐賀を目指していたのだ。




途中神戸港でポリス隊が江藤を尋問するが・・・。



「川路も私の部下だ・・・ならば分かるだろう?私が何よりも法を重んじること」

「暗殺などという策を取る訳がない事はよく分かっているだろう?」



「は、はい・・・」



「・・・しかし・・・私が司法省を去った後にこのような不祥事とはな・・・」

「大久保政権も末である。ご苦労」



「は、はあ・・・」



ポリス隊は現在内務省傘下になっているが、江藤が司法卿であった時は司法省傘下に在った。ポリス隊の面々もポリス隊の元最高首脳が相手では中々やり難い。結局、有力な情報も掴む事なく江藤は長崎に入ってしまう。




長崎に入った江藤は鹿児島へ先に隠棲している西郷に共に立つように促していた。



「兄さぁ・・・如何なさいもすか・・・?」



小兵衛の問いかけに西郷は、



「反政府の行動はまだ早い」



と、告げる。
西郷は江藤に使者を送りまだ立つべきではないと伝えるが・・・。長崎で西郷の回答を聞く江藤。



「まだ反政府の行動は早い。大西郷はそう言ったか」

「ならば、薩摩は遅れれば良い。佐賀は立つ」



江藤は佐賀が立てば薩摩も土佐も立たざる得ないと語る。
その時。



「江藤先生!江藤先生長崎入りを聞き、佐賀の士族が一斉に動いております!」

「士気、すこぶる高く、先生には一刻も早く佐賀入りの上全軍の指揮を!」



江藤が佐賀に入る。この知らせは東京政府も届く。




従道と山県は内務省の大久保を訪ねる。



「長崎より電信です。江藤前参議佐賀に乱を起こしました」



「薩摩は・・・?」



「目下なんの動きもありません!しかし・・・!」



「西郷前参議はまさかと思う」

「が、血気に逸る桐野達に薩摩が引きずられてはならん」

「すぐに動かせる兵の数と所要日数は?」



「すぐ調べます」



「・・・山県中将・・・勝てるか?」



「鎮台兵の練度はまだ整っておらず。佐賀士族に敗れるやもしれません」

「しかし、火の手が広がってからでは手遅れになります!すぐ準備します」

「西郷少将後を頼む!」



山県は出兵準備に取り掛かる。大久保は全力を挙げて佐賀を粉砕すると従道に決意を述べる。



「日本全国の不平の輩に政府の力示す!」

「江藤如きにかき乱されてなるものか・・・!」

「佐賀における軍事行政司法の三権の委任を直ちに申請する」

「それをもってこの大久保が佐賀征討の任を持って前線に立つ」



内務卿の大久保自ら出陣という覚悟に驚く従道。



「江藤・・・我々はそう簡単には潰されぬ・・・」



大久保と江藤。




二人はいよいよ武力を以てぶつかる事になる。以上、翔ぶが如くのあらすじ第41話「東京政府孤立」でございます。

翔ぶが如くの感想41話「東京政府孤立」

翔ぶが如くの感想第41話「東京政府孤立」です。いやぁ・・・。岩倉さん、危なかったですね。でも流石「豪運」の持ち主・・・。いや、「豪運」なら暗殺されかかったりしないか・・・!




そして、風雲急を告げる佐賀。江藤新平と矢崎八郎太が久々の再会ですが、江藤の人柄を偲ばせる描かれ方でした。

翔ぶが如くの感想41話「江藤と矢崎」

矢崎八郎太と川路、そして江藤は「山城屋事件」ではある意味で連携していたんですよね。
(因みに、川路は山城屋事件の捜査と洋行が重なっていて矛盾している場面もあったな・・・)




そして、江藤は矢崎が後に川路の密偵をしていた事は知らない。いや、江藤は川路が「西郷派の妨害」に動いている事を知っていそうな雰囲気があったんですけど、そう言えば、矢崎と江藤は西郷邸で会ってはいなかった。




なので、再会した時の江藤の、



「心配したぞ!」



と、いう言葉にきっと複雑な心境だったのではと思います。翌々考えてみれば、この矢崎は節操のない男ですね。




江藤の書生の後は川路(江藤、つまり西郷派とは敵対)の密偵からの江藤の家で飯を食べる。




しかも、その節操のない行動の目的がですね・・・。



「千絵さんを二頭立ての馬車に乗せる!」(失笑)



女のためかよ!可愛いと言えば可愛いのか。江藤は「理想の日本国」を創る(多少は個人的野心はあるにしても)事が目的ですが、それと比較するとなんと矢崎の卑小な事か。




でも、今回は流石に自分の「卑小さ」を自覚したのかな。
川路に、



「貴方は官職に恋々としている!」



と、言い放ちましたけど、きっと、江藤や西郷、そして桐野にしても、



「個人的(私的)ではない事」



に、己の「」がある。そういった大きな人間を見て川路は自分と同じ「卑小な奴」に見えたのでしょうね。勿論、それは矢崎の早合点であり川路もまた私的ではない「」を持つ人間なんですけどね。なので、矢崎渾身の捨て台詞も川路には効かない。寧ろ、憐れんでいた事だろうなと感じます。




まあ、あまに言い過ぎるとちょっと可哀想なんで一点フォロー。少し成長が見られるなと感じたのは、



「先生のような影響力のあるお方の発言は書生の発言とは違います」



これですね。
西郷の身辺を探る事で立場や支持のある人間の発言が本人の想像しえない、



「大きな波紋」



を広げることを学んだように思います。




ちょっと「惜しい」と思ったのは「佐賀の乱」に至る道が江藤の本意ではなく、周りの熱狂でそうせざる得なかったというような演出にすると尚良かったかなと感じました。実際、江藤の佐賀入りは「思い留まるように説得するため」という説もありますからね。




そうそう、最後に五郎八さんについて。



「密偵してたのは千絵さんを二頭立て馬車に乗せるため」



って教えてあげる辺り。粋な江戸っ子だよね。




千草さんと幸せになって欲しい・・・。

翔ぶが如くの感想41話「薩摩」

桐野達は「百姓をする」と言っていました。



「一番喜んでいるのは一蔵どんじゃろ!」



西郷も不安だったと思うんですよ。いや、今も不安かもしんない。




この時期に薩摩も反乱を起こしていたら・・・。




個人的に「政府が倒れる」まではいかない気もするんですが逆に「長期内戦」に陥ったような気がします。




大山格之助が完全に幕末の武士姿のままと言うのがなんかちょっと嬉しい。

翔ぶが如くの感想41話「岩倉さん危機一髪」

実はこれ知らなかったんですよね。岩倉は暗殺されかかっていた。




所謂、



「赤坂喰違の変」



因みに、この赤坂喰違坂の先が「紀尾井坂」なんですね。今迄色々な表情を見せてくれた岩倉さんでしたけど、今回の表情はまた初めて見せた表情でした。




武士出身の志士達は何度も「死線」をくぐり抜けていますし、命を落とす覚悟もおありですけど、岩倉さんはお公家さんですからね。




大久保と岩倉の関係にこの暗殺未遂事件がどう影響するのか「色んな意味で」ちょっと気になります。



あ、犯人は武市熊吉という土佐藩士で事件から数日後には捕縛されています。愛しい岩倉様の命を狙った訳ですからね。この事件を当然重く見た大久保は犯人を捕縛を厳命したと伝わります。




次回は大久保自ら出陣して「佐賀の乱」ですね。大久保が直卒するのは西郷不在の薩英戦争以来でしょうか・・・?




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第41話「東京政府孤立」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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