鎌倉殿の13人あらすじと感想第6話「悪いしらせ」。先週は八重さんの事をちょっと言い過ぎたかも・・・。まさか千鶴君のことまだ知らなかったなんて。もう一つ悪いしらせ。宗時の死を知ることになる時政義時父子。頼朝が殺したワケではありませんが、宗時の死は義時と頼朝の間に深い溝を刻んだ気が・・・?そして、我らが武田信義殿がついに見参!鎌倉殿の13人第6話

鎌倉殿の13人あらすじ第6話「悪いしらせ」

頼朝の軍勢は壊滅した。
援軍を求めて
甲斐へ向かう義時。
兄、宗時がすでにこの世にいないことを、
彼はまだ知らない。

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鎌倉殿の13人あらすじ第6話上巻「甲斐源氏」

石橋山で頼朝大敗。



この報せは坂東中へと知れ渡る。



頼朝の乳母をしていた縁もあり、頼朝方への合力を説いていた比企の尼もこの知らせに衝撃を受ける。



頼朝は石橋山の洞窟で大庭、伊東の山狩りを警戒しながら息を潜めていたが、ついに、大庭方の梶原景時にみつかってしまう。



ところが。





梶原景時は何故か頼朝を見逃すのであった。



一方、甲斐へ援軍を求めに向かった義時と時政はようやく目的の甲斐源氏棟梁武田信義と面会に漕ぎつける。





「頼朝は助けないが、北条は助けてやっても良い」


同じ源氏ではあるが、武田信義は頼朝の傘下に入るつもりはないようだ。





ただ、後白河法皇の院宣を頼朝から奪い取ってくれば、北条一門は武田の配下に加えてやっても良いと誘いを受ける。



時政は既に頼朝を見限るつもりでおり、すっかりその気になるが、義時はそんな父をなんとか説き伏せる。



いずれにしても再び頼朝と合流しなければならない。



二人は度々大庭勢と思われる兵の襲撃に応戦しながら相模へと戻ると岩浦の浜で頼朝を探していた三浦義村と再会する。



このままでは源氏はジリ貧であり、まずは安房へと逃れ再起を期すことになる。


「待っててくれ、俺が佐殿を連れてくる」


義時は頼朝を探しに来た道を再び戻り頼朝を連れて戻るものの、その時、海辺に義村も船も既に見えなかった。



義時が頼朝を探しに戻っている間に畠山の兵に見つかり、義村達は岩浦の浜を立っていたのだ。


「真鶴の岬へ行きましょう」


真鶴の岬へ行けば土肥の船が使えるのだ。頼朝は不満たらたらではあったものの真鶴の岬へと向かいそこから東京湾を渡り安房へと向かう。

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鎌倉殿の13人あらすじ第6話中巻「夢枕」

頼朝大敗の報せは伊豆山権現に疎開する政子達の元へも届いている。



政子、そしてりく(時政後妻)実衣の三人は気をもむがそこに珍客が訪ねてくる。



八重である。



八重は頼朝の身を案じる政子たち三人に、


「自分の夢枕に今朝頼朝が立って無事を知らせてくれた」


と、自信ありげに話す。



政子も負けじと、


「自分の夢枕にも立ったからそれは知っている」


と、応じる。また、それは八重の夢枕に立つであったとも付け加える事も忘れない。





もっとも、それは政子の強がり、、、、というかであった。



りくは八重の夢枕に立った頼朝に悋気を見せる政子を、


「たかが夢ですよ」


と窘めるのであった。



八重が伊豆山権現へやってきたのは父の祐親から頼朝との間に生まれた子の千鶴丸を仏門に帰依させるために預けたと聞かされていたからである。



伊豆山権現の長文陽房覚淵は全てを察し、八重を千鶴丸が葬られた墓へと連れてゆく。


「ここに来た時は既に亡くなっていた」





八重は五年越しに我が子千鶴丸の死を知るのであった。

鎌倉殿の13人あらすじ第6話下巻「再起」

頼朝、義時一行は東京湾を横断し無事安房へと逃れることが出来た。





先に安房入りいていた時政は頼朝と再会すると、


「無事を信じておりました!」


と、先だって武田へ鞍替えをしようとしていたことなどおくびにも出さずに頼朝の無事を喜んで見せる。



しかし、源氏の旗色は非常に悪い状況であった。



また、時政も義時も石橋山で別れてから宗時の姿がみえないことを心配していた。そこに、仁田忠常が沈鬱な表情でやってくる。


「北条館にこの御本尊が」


石橋山で宗時が頼朝の為に取りに行ったものである。その御本尊が北条館に置き去りにされていたということは宗時は既に討たれたのであろう。



さらに、衣笠山では三浦勢が畠山勢に敗北したとの報せが届く。



義澄、義村父子はからくも脱出するが、祖父の三浦義明は討死する。



頼朝は連戦連敗ですっかり戦をする気を失っていたが、兄、宗時の言葉を思い出し、義時は頼朝に発破をかける。


「佐殿が戦わずとも我らだけでも戦う!」


「お前たちだけで何ができる?大将は儂じゃ」

「兄のことはすまなかった」


頼朝は再び戦う気力を取り戻す。



まずは、味方を増やさねばならない。



和田義盛は上総で大きな勢力を誇る上総広常を味方に引き入れると提案し、頼朝はその案を容れる。また、義時も義盛に同行するように命じるのであった。





鎌倉殿の13人感想第6話「悪い知らせ」

鎌倉殿の13人感想第6話「悪い知らせ」。直接的に「悪いしらせ」と描かれたのは衣笠山での三浦勢の敗北ですが、武田信義の援軍が期待出来ないこと、千鶴丸の死を5年越しに知る八重さん、そして何よりも悪いしらせは宗時の死でしょうね。



連敗ですっかり戦をする気力を失った頼朝に発破をかける場面。



兄、宗時の情熱を彷彿させます。



しかし、その心の底にはこれまでの義時とは異なる「昏い炎」が見え隠れしていたような・・・?

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鎌倉殿の13人感想第6話「引き継ぐ」

兄宗時の死を知る義時。



もし宗時の


「坂東の事は坂東で決め、そのテッペンに北条が立つ」


という秘めた想いが義時に引き継がれていなければ、義時の兄宗時の印象は、


「源氏再興に人生をかけて志半ばで倒れた」


といったものだった事でしょう。



何だかんだで兄想いの義時です。



義時の感性では宗時が源氏に肩入れする理由は今一つ理解出来なかったものの、宗時の果たせなかった「源氏再興の夢」は自分が頼朝を支え必ず成し遂げると誓ったと思うのです。そうなれば「御本尊」の件だって印象は違ったはず。


「御本尊が無事に佐殿に届いた事を兄も喜んでいる」


くらいの事を言ったかもしれない。



しかし、義時は兄の本当の想いを知ってしまっている。


「佐殿が戦わずとも我らだけでも戦う!」





頼朝はこの言葉を自身への叱咤激励、まるで兄宗時が乗り移ったかのように感じていた事でしょう。
しかし、その心中には宗時が最期に灯した昏い炎が揺れていたように感じます。

鎌倉殿の13人感想第6話「甘さ」

ちょっと先週言い過ぎたかもと気まずいです。



先週の感想で、八重さんが己の頼朝への想いを貫くのであれば「確信犯」であって欲しいと書きました。つまり、自身の行動がどんな結果を招いても受け入れる覚悟を持てという事です。



そんな事を書いた翌週に早速その覚悟を問われる事態になるとは。



千鶴丸が生きていると信じていたなんてなんて
ウブなのよ。



八重さんは頼朝の大義、源氏再興に共感しているワケではないんですよね。父である伊東祐親を裏切るようなことは出来ないとも考えていたのですから。



頼朝を助けたい。
願わくば自身の元へ戻って来てほしい。
てか、頼朝は本当は戻って来たいと思っていると信じている



なにせ、頼朝が夢枕に立って無事を報せる位ですからね。



言い方は悪いですが所詮八重さんは
乙女でお嬢なんですね。



先週は八重さんのモラハラぶりを苦々しい想いで見ておりましたが今は違います。



痛々しい、いや、もはや滑稽ですらある。千鶴丸の死を知らぬは八重さんだけ。



そして、江間次郎。



彼は全て知っていたのではないかな。



だからこそ、八重さんの我儘身勝手をお支えしているのかもしれません。いや、むしろ義父の伊東祐親からも、


「八重を頼む」


と言われていたのかもしれないな。



千鶴丸の墓はそれは立派なものでした。



宗時を謀殺しこれで二人の孫を善治の手で葬っているのですが決して喜んで殺ったワケではないでしょう。鬼のようや表情の裏では涙を堪えているのかもしれない。



以上、鎌倉殿の13人あらすじ感想第6話「悪いしらせ」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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