鎌倉殿の13人あらすじと感想第4話「矢のゆくえ」。義時と八重の駆け引きは男と女の浅知恵比べ。義時の八重への捨て台詞は本心であったか?虚勢であったか?いずれにしても矢は放たれた!糞にたかる蠅と言われても後戻りは出来事ない。鎌倉殿の13人第4話

鎌倉殿の13人あらすじ第4話「矢のゆくえ」

宿敵平家を倒し
後白河法皇を救い出せ
それは、
踏み出せば二度と戻れない
長く苦しい旅のはじまり。

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鎌倉殿の13人あらすじ第4話上巻「誤算」

「この戦負けるぞ・・・」


義時の皮算用で挙兵を決断した頼朝。



占いの結果、挙兵の日付は治承4年(1180年)8月17日と決まったものの思いのほか兵が集まらない。



義時は頼朝自身にも諸将への説得を頼むが、坂東武者如きに頭は下げられないと拒否される。



しかし、義時の、


「坂東武者に頼らねば何も出来ないではないか?」


という言葉に翻意し、有力豪族の説得に応じる。



先ほどまでの「気位の高さ」が嘘のように諸将に親し気、下手に接し迷いがあった諸将を味方に引き入れる事に成功する。



しかし、それでも兵力は当初の見込みであった三百には遠く及ばない情勢であった。

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鎌倉殿の13人あらすじ第4話下巻「挙兵」

北条館の近くに居を構える八重は度々頼朝たちの様子を眺めていた。



北条館の動きが慌ただしくなり戦が近いと予感した八重は義時に、


「佐殿は挙兵するのか?」


と、尋ねる。



頼朝の前妻として、頼朝の為にならないような事はしないという八重の言葉に、義時は「仮の話」であると断りつつも戦になればすぐに逃げるようにと情報を漏らしてしまう。



八重は頼朝挙兵の件をすぐに父伊東祐親へと伝える。



ただ、八重のもたらした情報で頼朝の命が奪われるのは忍びなく、命だけは助けて欲しいと願う。祐親は「謀反を未然に防げれば」と八重の願いを聞き入れる。



一方、頼朝一派は佐々木四兄弟の到着など当初の見込みよりは少ないとは言えなんとか陣容は形になりつつあった。



まず、最初の攻撃目標は目代の山木兼隆である。



しかし、山木兼隆が挙兵の日に在宅であるか否かが分からない。



義時は八重の協力を得られれば山木の動静が分かると考えその旨を頼み込むが、断られた挙句に挙兵の件は伊東祐親に伝えてあると言われる。


「頼朝の命は助ける」


八重は父伊東祐親がそう約束をしてくれたと話すが、義時は祐親はそのような甘い武将ではないと言下に否定する。



八重は義時が去ると思い悩んだものの、山木兼隆が挙兵の日に在宅であることを矢に白い布をつけ放つコトで頼朝に伝える。



そして、運命の8月17日。



頼朝は後白河法皇の院宣を掲げ、打倒平家の兵を挙げる。

鎌倉殿の13人感想第4話「矢のゆくえ」

鎌倉殿の13人感想第4話「矢のゆくえ」。義時の立てた戦略に乗って挙兵を決断したものの、目論見通りには中々進まないのが世の常。


「この戦、負けるぞ」


しかし、危機に陥る程謎のオーラを発するのが義時。坂東武者を軽んじる気位の高い頼朝を脅しつける。頼朝も頼朝で切替の早さは超一流。


「嘘も誠心誠意つけば真になる」


節操の無さは天賦の才かな?兎にも角にも挙兵まで辿り着く!さて、相模に打ち捨てられた糞にたかる蠅は富士のお山に勝てるかな・・・?


鎌倉殿の13人感想第4話「切替」

頼朝は気位が高い。



坂東武者達などはホンネの部分では軽んじている。挙兵計画のもたつきに焦るとついホンネが漏れるワケです。



言いたい放題の頼朝にズイをにじり寄る義時。この迫力にあっさりと翻意。





そしてここから頼朝の真骨頂。どうせやるなら徹底的にやる。


「嘘も誠心誠意つけば真になる」


これ、頼朝は完全に役者ということですね。



頼朝は自分の中でであってもこれを
二百に膨らませる才覚をお持ちですな。そして、コトが済めばまた零の戻すの。



もはやサイコパスの領域におります。


サイコパスはしばしば魅力的な人物でありますからね。

鎌倉殿の13人感想第4話「敵を作らない」

世の中には敵を作るのが上手な人のなんと多いことか。



堤信遠。



権威を傘に着て威張り散らし義時や時政をイジメるワケですが、そんなコトをしたところで特段収穫が増えるワケでも都での評判が良くなるワケでもない。


「堤信遠も討ってしまいましょう」


この時の義時の珍しく高ぶった雰囲気と時政の嬉しそうな表情。



基本、温厚で甘ちゃんな義時に此処まで言わせるとはね。



人の振り見て我が振り直せ。



無駄に恨みを買うような行動は控えねばなりませんな。



その辺りは人間磁石、共感将軍足利尊氏を見習いたいものです。

鎌倉殿の13人感想第4話「浅知恵比べ」

八重は未だに頼朝を引きずっております。あと、多分、義時も八重をちょっと引きずっている。



ま、八重が可愛いからというのが主な理由かとは思いますが、頼朝と八重の子である千鶴丸が殺されている現場を目撃していて憐れと思っている部分もあるはず。



八重のスルドイ勘は義時のそんな気持ちを察している。


「佐殿の不利益になるようなことをすると思いますか?」


上手い。



嘘ではないが真実全てではない。
(ゼロスみたいだ・・・)



義時は八重の術中にハマり、仮の話と断りつつも挙兵の情報を漏らしてしまった挙句、八重を「味方」と見誤り、最初の攻撃目標山木が挙兵の当日は在宅なのかを確認して欲しいと確定情報まで教えてしまう。



男の浅知恵。


「よく考えて下さい。私が伊東を裏切ると思いますか?」


ちょっと考えれば気付きそうなものです。



しかし、八重もまた義時と同じ過ちを犯している。


「戦を未然に防げば頼朝の命は助ける」


ちょっと考えれば気付きそうなものです。自身の甘さには気付かないけど、他者の甘さにはすぐに気付く。


「爺様はそんな甘い方ではない」


八重はかつて千鶴丸を殺されているにも関わらず、それでも父を信じてしまうのは女の浅はかさでしょうか。ちょっと哀しい場面だったかと思います。



そして、その八重を動かした義時の言葉。


「坂東の為に立つ!!」


はてさて、そこまでの想いが義時にあったかな?



その想いが零とは言いませんが、頼朝の影響を色濃く受けて随分と盛ったように感じたのですけどウガチ過ぎかな・・・?



以上、鎌倉殿の13人あらすじと感想第4話「矢のゆくえ」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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