いだてんのあらすじ第2話です。彗星の如く嘉納治五郎の前に現れ韋駄天(いだてん)。しかし、嘉納治五郎はかつてこの「韋駄天」金栗四三と出会っていた。その話は明治二十四年に遡る。大河ドラマいだてんのあらすじ第2話

いだてんのあらすじ第2話上巻~金栗四三~

日本初のオリンピック選考会で世界記録を凌駕する記録で快勝した金栗四三。嘉納治五郎は覚えていないかもしれないが、金栗四三はよく覚えているのだ。嘉納治五郎と出会った・・・。




いや、正確には見た日の事を。

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四三少年

金栗四三は明治24年8月20日、熊本県玉名郡春富村(現・和水町)に金栗信彦と妻シエとの間に生を受ける。




金栗家は地元では代々続く酒蔵であったが、信彦は身体があまり商売に向いていなかった事もあり酒蔵は開店休業状態となってしまっていた。




ただ、子宝には恵まれた。




金栗家には四男三女が産まれたが四三は信彦が43歳の時の子供である。そう、「四三」は信彦の年齢から命名されていた。



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余談ですけど、かの有名な連合艦隊司令長官山本五十六は父高野貞吉56歳の時の誕生であって事から「五十六」と命名された。因みに、山本五十六は明治17年産まれである。

信彦もあまり身体が丈夫ではなかったが、四三少年もまた、あまり丈夫とは言えなかった。




この頃既に嘉納治五郎は「柔道の父」として全国的な名声を得ていた。そして教育者として第五高等中学校(現:熊本大学)の校長を務めている。



「嘉納先生に抱っこしてもらえれば四三も強い子になる」



祖母の発案に既に役所で働いている長男の実次は鼻で笑うが父信彦は何故かやる気になる。




嘉納治五郎の柔道は有名で、その姿を見ようと見物客が訪れる程でもあった事も影響したのかもしれない。




四三を連れて嘉納治五郎に会いに行くことになる。




ただ、金栗家から嘉納治五郎が教鞭を執る五高までは40キロ。なんとか五高に辿り着いたものの信彦はすっかり疲れ果ててしまう。




さらに。



「うおりゃー!!」

「一本!!」



「おお!(パチパチパチ)」



嘉納治五郎の柔道を一目見ようと多くの見物客が訪れており、とても四三を抱っこしてもらうどころではなかった。



「お?坊主!嘉納先生を見せてやる!」



親切な青年に抱きかかえられてなんとかその「後頭部」をチラ見するのが精一杯であった。結局「抱っこ」の目標を達する事が出来ず家に戻る二人。祖母は四三に尋ねるのだ。



「嘉納先生に抱っこしてもらえたかい?」



四三は気まずそうに父を見上げるが・・・!



「ああ!嘉納先生に抱っこしてもらえたばい!」



信彦の言葉にあっけに取られて声が出ない四三であった・・・。

発見

翌年、四三は尋常小学校へ入学する。相変わらず身体は弱く、大人しい性格のままであった。




また、学校までの道のりも3里(約12キロ)の山道とあって体力も無い四三少年には厳しい通学路であった。




そんなある日。




兄の実次の妻が出産をする。




この時、四三少年の将来を決める発見がある。




産婆は兄嫁のキヨメに、



「呼吸を整えていきむ」



ように教えていた。今で言えばラマーズ法であろうか。




キヨメは無事元気な赤ちゃんを出産する。



「呼吸」



四三少年は毎日の通学路で様々な呼吸を試してみた。そして、ある呼吸法で息をすると今迄息も絶え絶えに通学していた山道が嘘のように疲れない。




この呼吸法を発見してから後は韋駄天の如き速さで山道を通学するようになる。




いだてんのあらすじ第2話はまだまだ続きます。父との別れが迫る・・・!

いだてんのあらすじ第2話中巻~別れ~

明治38年(1905年)。四三少年は14歳となっていた。この年の5月27日、世界をあっと驚かせる大事件が起こる。



「敵艦見ユトノ警報ニ接シ 連合艦隊ハ直チニ出動 コレヲ撃滅セントス」
「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」



日本海海戦である。

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走れ

ロジェストヴェンスキー提督率いるバルチック艦隊は東郷平八郎提督率いる連合艦隊の前に世界史的にも稀にみる一方的な壊滅を喫する。



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ロジェストヴェンスキーの苦難の航海は「海の史劇 (吉村昭)」に詳しい。




東洋の小国と思われた日本が大国ロシアを撃破する。




日本を、いや、世界をあっと驚かせた大事件であり多くの日本人にとっては忘れえぬ年となる。



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日本海海戦は明治38年5月27日。この日は昭和20年まで「海軍記念日」として祝われていた。因みに、陸軍記念日は同じく日露戦争で奉天の会戦が行われた3月10日。東京大空襲の日(昭和20年3月10日)でもある。

しかし、四三少年にとっても別の意味でこの明治38年は忘れえぬ年となる。




日本海海戦に先立つこと2ヵ月前。




元々身体が強くはなかった父信彦が大喀血をする。



「医者を・・・!!」


四三は自慢の健脚を飛ばし、春野医師の元へと駆け込む。




春野医師は走っていては間に合わないと、馬を駆り、金栗家へと急ぎ向かう。




四三は来た道を急ぎ戻る。




既に夕暮れであり、いかに四三の健脚でも家に付く頃にはどっぷり日も暮れる。



「これを持っていき!あ・・・(ドサ!)」



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八重さん・・・。




四三の帰路を案じて提灯を持って走って来た女がいた。春野医師の娘スヤである。スヤは四三の前で転倒してしまう。




この暗がりにスヤを残して行くわけにはいかない。四三はスヤをおぶり、家路を急ぐ。




信彦は混濁する意識の中でうわ言のように四三の話をしていた。



「嘉納先生に抱っこしてもらった四三は大人物になる・・・」

「父ちゃんの分も生きろ!走れ・・・」



四三が戻った時には信彦は既にこの世を去っていた。




いだてんのあらすじ第2話もいよいよ最後の段。目指せ海兵!!!

いだてんのあらすじ第2話下巻~挫折~

四三は玉名中学校へと進学した。寄宿舎での生活が始まるが、週に一度は五里(約20キロ)の道を実家まで戻っていた。相変わらず風邪をひきやすい事はあるが、学業は順調である。

海軍兵学校

「海軍兵学校を受験する」



日本海海戦での大勝利もあり海軍人気はうなぎ登りである。また、それでなくとも「海軍兵学校」に入学出来れば授業料は免除であり卒業後は海軍将校としての道も拓ける。




四三は学力には自信があったが、やはり身体には不安がある。




中学の漢文の教師五条から、



「冷水浴」



が、身体を丈夫にすると聞いて日々実践する。




いよいよ、海軍兵学校の受験日が迫って来ていた。



「金栗さん!!父から聞きましたよ!海軍兵学校を受験するのですね!」



橋の欄干から川を眺めていた四三にスヤが声をかける。



「・・・落ちました・・・」



大河姫

もし、海軍兵学校に入学すれば恐らく年齢的に40期。真珠湾攻撃とミッドウェー海戦で有名な山口中将や特攻隊創設者で、敗戦後自刃した大西さんと同期である。

海軍兵学校の試験は厳しいものだった。四三は家族中の期待を裏切る結果となった事に意気消沈していた。



「なら、自由ったい!」



スヤは四三の身体は四三の意識で使えば良いと話す。海軍に入れば確かに学費免除、そして海軍将校への道は約束されてはいるがその身体はお国の為に捧げなければならない。今の四三は自分の身体を自分がやりたい事に使えるのだ。四三は気を取り直して新たな道を模索する。




海軍兵学校への道を断たれて暫く後、四三は級友の美川からある雑誌を渡される。



「嘉納治五郎・・・!」



美川は雑誌に掲載されている嘉納治五郎を食い入るように見つめる四三を怪訝そう眺める。



「知っとるのか?東京高師の先生だ」



四三が嘉納治五郎との運命を感じているころ美濃部孝蔵もまた運命的な出会いをしていた。




橘家円喬。




孝蔵は円喬の落語に魅せられ弟子入りを決意していた。




以上、いだてんのあらすじ第2話でございます。




今宵は此処までに致します。

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