翔ぶが如くのあらすじと感想第28話「江戸開城」。京都の南に位置する「鳥羽伏見」は平野部にあり淀川、桂川、宇治川などが複雑に流れ込む陸上・水上交通の中心であった。大坂を発した一万三千の幕府軍は主力が鳥羽街道、会津などは伏見街道を通り京を目指していた。翔ぶが如くのあらすじと感想第28話!
翔ぶが如くのあらすじ第28話「江戸開城」
大坂から川を使い大軍を動員できる鳥羽伏見は幕府軍にとって最適の進撃路であった。一方、鳥羽伏見は薩摩軍にとっても天然の堀となる川があり守りやすい。幕府軍一万三千、薩摩藩四千五百。鳥羽伏見の戦いが今始まろうとしている。
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翔ぶが如くのあらすじ第28話上巻「鳥羽伏見の戦い」
「御注進!!幕府軍は進撃を開始しもした!」
「会津と新撰組の軍勢八千が伏見街道に!」
「桑名と見回り組の五千が鳥羽街道を進んでおります!」
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全軍の指揮は西郷吉之助が預かっている。西郷は大久保には朝廷内の動揺を治めるように依頼する。
そして。
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「伊地知どんは薩摩兵児二千で鳥羽街道を守ってたもんせ」
「長州勢千八百は伏見街道の守備を頼みもす」
「わが軍の本陣は東寺に置く」
「吉井幸輔は兵四百でこれを固める」
「大山どんは御所の警備にあたってたもんせ」
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「・・・おいの手勢はなかでごわすか?」
「加勢駆け付けた志士があればそれがおまんさぁの手勢にごわす」
「ははは!承知した!そいでよか!」
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西郷は改めて全軍に伝えるのである。
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「此度の戦は死力を尽くして戦い、負ければ帝を担いで逃げる!」
「それ以外の作戦はなにもなか!」
「皆、碁武運を祈る」
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「吉之助さぁも・・・!」
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「出陣じゃ!!!」
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鳥羽伏見で戦端が開かれる前に大久保一蔵の戦が始まる。御所内は数で勝る幕府軍の動きに激しく動揺。これを鎮めるのが大久保一蔵、そして岩倉の手腕にかかっていた。
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「御上を山陰道へ逃がさすべきでは・・・」
「いよいよ負け戦か・・・!?」
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「古来より戦はやってみなければ分かりません」
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「そ、そのような危ない橋は渡ってはならぬでおじゃる!」
「よ、慶喜の怒りを鎮める使いを・・・」
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「もはや軍は動いております」
「皆々様におかれましても総参謀の西郷吉之助の許しなくば・・・」
「一歩も御所から出る事許されませぬ!」
「左様覚悟召されよ!!!」
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大久保の気迫に公家衆も内心は動揺しつつも静まる。岩倉はその様子を見てまずは抑えたと苦笑いを浮かべていた。
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戦いは鳥羽街道で始まる。ここには信吾も配備されていた。
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勅命により参内する慶喜の使いの幕臣が橋を渡ろうとするが、薩軍は事実関係を朝廷に問い合わせると言を左右に通さない。
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しびれを切らした幕府軍との戦端が開かれる!
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「かくなる上は蹴散らせ!」
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砲声は東寺の本陣にも、御所にも達していた。御所では山内容堂がまたねじ込んで来る。
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「この馬鹿者が!!」
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島津茂久と大久保に怒鳴る。
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「この開戦の大事を太政官議定職の儂にも知らせぬとは!」
「これは薩長の私闘!反乱である!」
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「お控えなされ・・・詔勅は下っております」
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「ならばその詔勅を見せよ!」
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「これは面妖な・・・この砲声下武人が平服とは如何なる御身分か?」
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「薩長の私闘と見切ったのだ!土佐は兵を出さん!」
「勝手に野垂れ死ね!」
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「もとより死ぬ覚悟!」
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「これに帝も巻き込むつもりか!」
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「その通り!これは帝を戴いた戦!」
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東寺本陣に小兵衛が朗報をもたらす。
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「御注進!土佐の板垣殿、一隊を率いて合流!」
「・・・長州勢への合力を板垣どんに伝えてくれ」
「はい!」
「小兵衛!もう一つ頼みがある」
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小兵衛は御所へと向かうと御注進を叫ぶ!
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「御注進!!お味方大勝利!」
「おお!小兵衛!こっちへ来い!」
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大山格之助は大喜びで小兵衛を連れて御所に入ると勝利の報告を叫ぶ。
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「大勝利でごわす!」
「おお!やはり朝廷の御威光でおじゃる・・・!」
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[char no=”1″ char=”大河姫”]因みに・・・この「勝利の報告」はブラフですな。流石は西郷吉之助!分かっている![/char]
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浮足立っていた公家衆はこれでようやく一息つく。しかし、実際の戦は予断を許さない状況が続いていた。
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「西郷さぁ!援軍を頼みもす!」
「こちらにも援軍を!淀川は広くて手がたりもはん!」
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西郷は暫し沈黙する。
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「援軍なんぞ何処にもおらん」
「兄さぁ・・・!」
「皆死せ、おいも死す。皆で死ねばよか」
「はい!!!」
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しかし、その数時間後、伏見方面から長州土佐の応援があり大激戦となる。
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そして。
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「錦の御旗じゃ!あれが官軍の証じゃ!」
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形勢は一気に薩軍に傾く。
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[char no=”1″ char=”大河姫”]大将は「器」だと思う。西郷吉之助は「軍神」のような人物だったんじゃないだろうか?[/char]
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翔ぶが如くのあらすじ第28話中巻「江戸へ」
「吉之助さぁ!」
「一蔵どん?」
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東寺の本陣で休んでいた西郷の元に大久保がやって来る。大久保は西郷の働きを労うが、西郷は大久保こそもっとも大変は「戦」をしていたと労う。
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「おお、一蔵どん、寝ておらんのではなかか?」
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「いや!何よりもまず吉之助さぁの顔ば見たくて駆け付けもした!」
「青公家どもを鎮めるには勝利の知らせが一番でございました!」
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薩長が錦の御旗を挙げたという知らせは大坂城の慶喜の元にも届く。
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「薩摩が錦の御旗を挙げた・・・?」
「諸藩の軍勢の離脱が多発、淀城の伊奈まで寝返ってございます」
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松平容保からは厳しい戦況を告げられる。その夜、板倉勝静や松平容保を前に大坂脱出を決断する。
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「江戸へ戻って事を決める」
「上様!!」
「成程、撃って出るは良いが・・・」
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「薩摩の西郷吉之助に匹敵する人物が我が陣営のおろうか?」
「大久保一蔵に匹敵する人物が我が陣営におろうか?」
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板倉も松平容保も沈黙する。その夜、慶喜一行は軍艦開陽丸にて江戸へと下る。
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京では慶喜追討の勅命が下る。山内容堂は最後の抗議をするが、そこまで慶喜に肩入れするならば大坂で慶喜と陣を同じくするべきではなかったかと岩倉に突っ込まれると返す言葉がない。
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西郷吉之助は近衛忠煕に呼び出される。
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「安政の大獄以来色々ありましたな・・・よう此処まで来た」
「斉彬公には慶喜公を助け幕政改革をと言われておりもした・・・」
「いや、それは時の流れじゃ」
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近衛は西郷の熱意があったからこそ今日を迎える事が出来たのだと話す。
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「私の役目は終わりました・・・この先はのんびりと隠居させてもらいます」
「はは・・・!」
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※関連記事:→西郷と月照の関係について
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西郷が近衛忠煕と過去を振り返っている頃、大久保は岩倉に呼び出されていた。
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「何事??」
「まあまあ!さ!大久保こっちじゃ!!」
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二人で話せる場所へ連れ込まれるとおもむろに岩倉が話しだす。
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「大久保・・・その方この度軍事参謀に任じられたな」
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「もとより命は捨てる覚悟・・・力の限り働いてきます」
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「何を戯けた事を言いやる!!!」
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「は・・・?」
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「我ら二人はこれまで生死を共にしてきたではないか」
「それなのに其方は儂を置いて死にに行くというのか!?」
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[char no=”1″ char=”大河姫”]おっと!?愛の告白かよ!?と思った・・・おっさんずラブ at 幕末[/char]
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「はい・・・?」
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「何もかも始めねばならぬ重大な時に」
「朝廷を留守にするのは何事やと言うておるのじゃ」
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狐につままれた表情の大久保。
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「まだわからんか!」
「其方がおらねば肩書ばかりの公家相手に新政府の政務など一歩も進まない!」
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「・・・恐れ入りましてございます・・・」
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「ならばそないな武張った役職は辞任してくれるな?」
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「はい。西郷吉之助と相談の上」
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「必ずやぞ?」
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「御誓い申し上げます」
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1月12日。
慶喜は江戸へと戻り浜御殿へと入った。そして、幕政から締め出されていた勝海舟が急遽呼び出された。
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「錦の御旗が出た・・・時の機運は徳川にはなく・・・」
「ひたすらに恭順するしかあるまい」
「其の方、後をよろしく取り計らえ・・・!」
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「はは」
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慶喜は要件を勝海舟に伝えると部屋から出て行った。勝海舟は残された板倉勝静に戦況を尋ねる。
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「負けましたので・・・?」
「ああ・・・」
「会津様には・・・?」
「奥に元へ追放なされた」
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板倉勝静は松平容保が抱えていた新撰組は攘夷派を斬りすぎ、あまりに血で汚れており、恭順の障害となると話す。
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「相変わらずお手前共は邪魔になったら切り捨て己の保身ばかり!」
「頼む・・・!幕臣にあって薩摩の西郷と渡り合えるのは其の方しかおらぬ!」
「勝海舟・・・微禄の出ではございますが・・・徳川の直参でございます」
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[char no=”1″ char=”大河姫”]松平容保追放(涙)会津の戦争はこれから・・・。無念にございます・・・。[/char]
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慶喜は天璋院とも面会する。和宮は「朝敵」に会う事は出来ないと面会を断られていた。天璋院にもその点は迷いはあったが、出は薩摩であっても自分は徳川の家の者であり、当然薩摩とは通じてはいないし、出来るだけの事はすると話すのであった。
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徳川慶喜追討の軍は発せられた。王政復古の波に乗り遅れるなと集まった諸藩の兵は五万。
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道中民百姓が差し入れを盛って来る事も度々であり、西郷としてはこの国の民のために戦っているという感覚を覚える。
翔ぶが如くのあらすじ第28話下巻「江戸無血開城」
江戸浅草の料亭に勝海舟は「頼りになる」本物の親分達を集めていた。幕府の役人ではない。親分である。そこには新門辰五郎の姿もあった。
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「んで、官軍の大将は慶喜の首をとどんどん大軍を進めているってんだ」
「こりゃ、あんまりにも情け容赦ねぇ話だ!」
「まあまあ、それが勢い乗ってる奴ってもんよ」
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親分たちは官軍のやり方に反発する。
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「おいらが案じているのはこのお江戸を火の海にしたくないって事だ」
「そこで使いを走らせあっちの大将と話を付ける事にした」
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「それは薩摩の?」
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新門辰五郎が尋ねる。
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「おうそうよ、西郷どんよ」
「話の分かる御仁とはは思うがこれは戦争」
「十分に準備をしない方が負けとなる」
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親分たちは何をすれば良いのか尋ねる。
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「話が決裂した時は江戸中に火を放ってくれ」
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「しかし旦那さっき・・・」
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「まあ待て!話が決裂した時の事だ」
「恭順している上様を許さねえって話の分からねぇ奴らに・・・」
「三百年栄えたこのお江戸を無傷で渡してなるもんかい」
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「ようござんす!その大仕事確かに請け負います」
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その使者とは幾島であった。幾島は西郷の本陣へ乗り込みなんとか面会を行う事が出来た。西郷は幾島の来訪を喜び、もてなす。
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「徳川の領民もまたお国の民」
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幾島は官軍はそれでもなお恭順している徳川慶喜以下を討つつもりかと主人、天璋院、が案じていると伝える。
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「西郷さん、どうか真偽の程教えて欲しい」
「勿体ない御言葉・・・吉之助よくよく考えさせて頂もす」
「天璋院様には安心してよいとお伝えしてよろしいか?」
「はい・・・!」
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西郷は大恩ある幾島にこのような形で会う形になってしまった事を詫びる。
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しかし、この後も大総督府参謀西郷吉之助は以前全軍に江戸城総攻撃の命を発したまま江戸へと入り、3月14日、勝海舟との会談に臨んだ。
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「勝先生!先の長州征伐でのご教示誠に有難き限りでございもした」
「西郷殿、本日私事ではなく徳川慶喜の使いとして来ております」
「先生のご苦労誠にお察し申します」
「ずばり伺うが官軍はあくまで徳川慶喜の首をお望みか?」
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西郷はいくつかの条件が受け入れなければそうなると話す。勝海舟はその条件を教えるように促す。
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- 江戸城を明け渡す事
- 軍艦兵器一切官軍に渡す
- 江戸城に住まう者は向島で謹慎
- 慶喜を助けた者は謝罪させる
- 旗本衆の暴挙は徳川家が鎮撫
- 慶喜を備前藩に預ける
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「最後の条件は幕臣として断じて受けかねる!」
「立場を入れ替えてお考え下され」
「せめて、慶喜の預け先は水戸に」
「これもいらぬ騒乱を招かぬためでございます」
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「分かりもした・・・都へ帰って会議に諮ります」
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「大舟に乗ったつもりでお任せする」
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「新八どん!明日の江戸城総攻めは一端中止とする」
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西郷は都に戻ると江戸城受け取りの条件を稟議にかけて成立させる。桂小五郎は慶喜が許される事になったことを大久保に不満を言う。
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「慶喜の首を刎ねる事を願って長州はこれまで泥水を啜ってきた」
「桂様とはホンネで話したいと思いもす」
「長州に本音も建て前のなか!」
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大久保は恭順している徳川慶喜の首を刎ね、さらに徳川家を摂り潰せば、秩序を壊しすぎ、新政府が立ち行かなくなると話す。
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「この事、桂さんは見通されておるはず」
「悪評の一切はこの大久保と西郷吉之助が背負いもす」
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「その事約束してもらえるな」
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「はい。西郷吉之助という男やるといったら必ずやる男です」
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この日、江戸城は無血開城された。天璋院は江戸城を出て旧一橋邸へと入り、慶喜は謹慎の地水戸へ向かうべく上野寛永寺を出た。
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「辰五郎か・・・?」
「へい・・・辰五郎、江戸のこの後を見届けてから水戸へ向かいます・・・!」
「うむ」
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ここに徳川幕府は名実ともに滅びさった。
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西郷は一橋邸で天璋院、そして幾島と再会する。西郷は斉彬の「慶喜を助け幕府を改革せよ」と言われていたのにこのような結果になった事を詫びる。
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「時世は流れておるのじゃ・・・」
「何はともあれ、戦でこの江戸を灰にしなくて良かった・・・」
「薩摩も吉之助も立派に世直しをしてくれました」
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天璋院は西郷と初めて会った時の話をする。牛のように大きい西郷が牛を押している・・・。3人はこの日、幾島の琵琶を聞きながら長い年月を思うのであった。
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以上、大河ドラマ翔ぶが如くのあらすじ第28話「江戸開城」でございます。
翔ぶが如くの感想28話「江戸開城」
鳥羽伏見の戦いから江戸開城。山岡鉄舟の代わりが幾島さんでしたね・・・!そして伝説の「勝-西郷」の会談。しかし、気になったのは「未来」を見据える大久保と過去の精算をする西郷。そう、西郷は大久保より早く藩政の中枢にいましたからね。色々あります。
翔ぶが如くの感想28話「頼りになるのは・・・」
「平時の小渕、乱世の小沢、大乱世の梶山」
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昔々の昭和時代。金丸さんが竹下派七奉行の三人を評した言葉です。
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勝海舟は唯一、
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「西郷に対抗出来る人材」
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として抜擢されて見事に交渉を纏めます。
しかし、面白いのは慶喜も板倉も、
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「勝海舟が人物である」
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と、いう事は知っていたんですよね。にも関わらず幕政の中枢からは外していた。今は「平時に毛が生えた」位に考えていたのか?これは慶喜を始めとした幕閣の判断の甘さなのかと感じます。
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一方で島津斉彬は、
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「西郷吉之助」
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こそ、国の宝であると重用しました。島津斉彬が阿部正弘と懇意だったのは現状への危機感や人材登用への姿勢が近かったからではないかなと思います。阿部正弘は昨今は「批判的」な取り上げられ方もする事が多いですが、人材登用に関しては間違いななく旧癖に縛られず能力本位で行っています。勝海舟も阿部正弘が登用した人物の一人。
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※関連記事:→阿部正弘と井伊直弼の関係について
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勝海舟は幕府側の人物として西郷との信頼関係を土台に江戸無血開城を成し遂げます。勿論、これは「歴史的偉業」ではありますが・・・。明治維新の跡も西郷の友として共に働く環境があればなぁと感じます。
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それと、事を請け負った後の勝海舟がまず相談したのは「親分衆」というのも勝海舟らしいです。
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「切り捨てと保身ばかり」
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の幕閣では話にならない。
(実際、立派な人も多いですが、今回の件では役には立たない)
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誰が本当に頼りになるのか?親分達って事なのだと思います。
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昨今の研究では実際に「親分衆」の明治維新への影響は無視できない大きさではないかという説もあるそうです。是非読んでみたいです・・・!
翔ぶが如くの感想28話「岩倉と大久保」
今回、西郷は過去の清算をしているように見えました。天璋院、幾島、近衛公・・・。いや、敵である「徳川慶喜」でさえも斉彬時代に共に、
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「将軍慶喜」
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を目指して敗れた仲間、いや「同志」とも言える。。
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※関連記事:→西郷と月照の関係について
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西郷はこの戊辰戦争を通して過去と向き合っています。この幕末、二度の島流しから帰国してからも西郷は新たな人間関係、
つまりは、
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「橋本左内や月照」
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のようなパートナーが出来ていない。勿論、大久保は「最大の理解者で友」でもありますが、正直同志であると同時に「師弟関係」のようにも見えます。
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西郷に示唆を与える人物がいない。
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一方で大久保。
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大久保は西郷不在の間に「岩倉」という新しいパートナーを見つけています。この二人は「馬が合う」んですよね。
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岩倉は大久保の様々な示唆を与え、一方で大久保も岩倉に覚悟を決めさせている。
こうして二人に間には、
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「我ら二人はこれまで生死を共にしてきたではないか」
「それなのに其方は儂を置いて死にに行くというのか!?」
「其方がおらねば肩書ばかりの公家相手に新政府の政務など一歩も進まない!」
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此処まで言わせる信頼関係が出来ています。
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さらに、桂小五郎とも「新しい信頼関係」が構築されつつあるように・・・。
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この先の西郷の孤立を暗示するかのような話に思えてなりませんでした。西郷吉之助は「戦場」までが自分の仕事であり、その先は大久保達に任し自分も引退するつもりだったからかもしれませんね。
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以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第28話「江戸開城」でございます。

今宵は此処までに致します。
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