大河ドラマ翔ぶが如くのあらすじと感想第7話「篤姫お輿入れ」です。斉彬は喜久や篤姫、そして吉之助の祈りの甲斐もあり回復する。しかし、その後すぐ斉彬の子虎寿丸は病で亡くなる。吉之助達はお由羅派の呪詛を疑うが・・・。一方、斉彬は篤姫の大奥入りに動き始める!大河ドラマ翔ぶが如くのあらすじと感想第7話!

翔ぶが如くのあらすじ第7話「篤姫お輿入れ」

翔ぶが如くのあらすじ第7話です。斉彬はなんとか病の峠を越える。日夜滝行を行い斉彬の回復を願っていた吉之助も斉彬の回復を喜ぶ。斉彬は吉之助に日夜回復を祈ってくれていた事に感謝すると同時に、



「良い事は重なるな」



と、吉之助に告げる。
喜久との間の子虎寿丸と近衛家の子女との縁組が決まったのだ。斉彬はこの時を持って、「高崎崩れ(お由羅騒動)」で遠島などの処分を受けている者を全て赦免する。斉彬の嬉しそうな表情に吉之助は嬉し泣きをするが・・・。

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翔ぶが如くのあらすじ第7話上巻「精忠組」

良い事は続かなかった。斉彬の息子虎寿丸は酷い高熱と下痢にうなされると僅か6歳でその短い生涯を閉じる。吉之助をはじめ、若い二才達は「お由羅派」の呪詛を疑う。事実、有村は近くの稲荷で「人型(呪いの人形)」を見つけていた。



「許せん!!」



薩摩藩邸に詰めている若い藩士達は激昂する。



「吉之助さぁ!どげんするんじゃ!!

「・・・斬る」



血気にはやる二才達を前に静かに言う。二才達は吉之助の言葉を喜び今すぐ斬り行こうとするが吉之助はそれを止める。



「高輪の悪女1人斬っても無駄じゃ」



吉之助は国元の正助達とも連携する事で、未だに藩で枢要な地位にある「お由羅派」の重臣達を一気に斬ると言う。



「精忠を尽くす」



大山は吉之助が語った「精忠」という言葉をいたく気に入り、自分達を「精忠組」と名乗る事にすると、その頭目には吉之助に就いてもらう事にする。吉之助は薩摩の正助にも「精忠組」の結成を伝えるのであった。




吉之助が頭目となり何かを企んでいる事は斉彬も察する。斉彬は吉之助の行動は薩摩人どうして斬り合う事であると叱る。そこに、隠居した(させられた)斉興とお由羅が見舞いにやって来る。斉彬は二人に虎寿丸が亡くなった今となっては三郎(久光)の嫡男を養子として跡取りにしたいと告げる。




斉興とお由羅はこの申し出を喜ぶが、庭でその話を漏れ聞いた吉之助泣いて止める。



「殿!それだけはなりもはん!!!」



幸い、斉彬の側室喜久の方には懐妊の兆しがあり、男が産まれるのを見定めてからでも遅くはないと食い下がる。しかし、斉彬は自分は46であり、もしあと10年生きたとしても産まれてくる子は10歳でとても薩摩の国主は務まらないと話す。それでも、なお食い下がる吉之助。



「精忠組を抑える事は出来もうさん!!」

「吉之助・・・儂も人の親であるぞ・・・」



斉彬は吉之助にもう自分の息子の命を狙われたくはないのだと話します。斉彬の深い悲しみを知った吉之助は精忠組を抑える事を決意する。




吉之助の話に大山達精忠組は皆納得する。



「納得しなければ、吉之助さぁは腹を切るじゃろ?」



皆吉之助の気性は分かっている。
吉之助は、



「腹を切るのは痛かからの」



と、苦笑いをするが勿論精忠組を抑えられない時は腹を切ってでも止めるつもりだった。

翔ぶが如くのあらすじ第7話中巻「根回し」

斉彬は盟友である老中首座の阿部正弘と連携して幕政改革に奔走する。また、新たに堀田正睦を老中首座として阿部正弘に対する「薩摩びいき」の評を薄める策も取る。阿部正弘は幕府の中から、そして斉彬は諸侯に対して根回しを進める。斉彬は篤姫を将軍御台として輿入れさせる事を考えていた。




また、既にその意を受けている幾島に加えて吉之助にも篤姫の御輿入れの根回しを命じる。突然の事に驚き、また事の重大さに尻込みをする吉之助。



「委細は幾島と相談せよ」



斉彬の命により吉之助は薩摩藩邸の幾島の部屋へと招かれる。身分違いでもあり、またご婦人と同じ部屋に入る事に躊躇する吉之助。



「天下の一大事を庭先で立ち話をする訳にはいかんでしょ?」

「それは確かに・・・」

「かといって男臭い長屋を私が訪ねるのもねぇ」

「・・・確かに・・・」

「分かったらあがらっしゃい!」



吉之助は幾島に招かれて部屋に入るが、幾島は襖も障子も開く。



「幾島様!おいは手を出したりは・・・」

「あら・・・出しても良いのですよ・・・!」



幾島は吉之助をからかう。幾島が言うには秘密の話は襖や障子をあけ放った部屋の真ん中でするのが一番だと言う。




吉之助は田舎者の自分にそのような務まるかと不安を口にするが、幾島は越前松平家や水戸徳川家などに度々使いに出ている間に吉之助の名望は高まっているのだと言う。



「大事なのは御役目を果たすという気概」



吉之助はその言葉に決意を新たにする。しかし、どうしても尋ねたいことがまだあった。



「篤姫様はそれで幸せなのでしょうか?」

「・・・それは二度と口にしてはなりませぬ」



吉之助は篤姫が背負う運命の重さを知る。




幾島は大奥関連、そして吉之助は諸侯に対して根回しを進める。特に難しいのは水戸の斉昭である。吉之助は懇意にしている藤田東湖を介して斉昭の説得を図る。



「薩摩守の娘を将軍の御台になど絶対にならぬ!」



斉昭は「関ヶ原」を持ちだし強硬に反対する。藤田東湖は斉彬に幕府を牛耳るような意図はないと言います。




藤田東湖は病弱の家定が無くなれば、慣例に基づき御三家・御三卿から次期将軍となるが紀州慶福となる可能性が高いと言います。



「慶福はまだ9歳!子供じゃぞ!」

「御老公!まさにその通り!」



斉彬が次期将軍として見込んでいるのは一橋慶喜であり、もし、慶喜が将軍となれば実父は斉昭であり斉彬が幕府を牛耳る事はないと言います。そして、そのためにも大奥の支持は不可欠であり、御台が慶喜支持であればこれほど心強い事はないはずと言います。



「分かった!」



吉之助は最大の難関であった水戸徳川斉昭を味方にする事に成功する。

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翔ぶが如くのあらすじ第7話下巻「篤姫お輿入れ」

吉之助と幾島の活躍で篤姫の将軍家輿入れは現実的になる。しかし、当の本人である篤姫には未だ伏せられていた。



「幾島、私は薩摩に帰る事にします」

「・・・この幾島を脅すのですか・・・?」

「なら教えて下なさい!誰の側室になるのですか?」



篤姫は女子が家の役に立つにはどこぞに輿入れする事であると喝破します。幾島はついに話します。



「御台様になって頂きます」

「幾島も冗談がお好きですね!近衛家の次は将軍家?」

「・・・」

「本当名のですね?」



篤姫は自分の置かれた運命に改めて驚く。ほどなく、篤姫の将軍家定への輿入れが正式に来まる。




吉之助は斉彬に篤姫の婚礼の儀の一切を任される。これもまた、自分には荷が重いと言上するが・・・。



「西郷さん!この意味をよく考えなさって」



幾島は篤姫の輿入れの根回しをしてきたのは吉之助と幾島であり、立派な輿入れ準備をするのはその罪滅ぼしであると言います。そして、御台となった後は薩摩へ戻る事はないが、嫁入り道具を見て故郷を思いだす事もあるだろうと。その仕事は薩摩出身であり、また篤姫の輿入れに並々ならぬ功のあった吉之助しか出来上ないと言います。




輿入れの直前。




斉彬は篤姫に為すべきこと、家定の信頼得て、次期将軍は慶喜を推すように伝えます。そして、家定は病弱であること、夫婦の契りを交わす事も出来ないであろうことも伝えます。



「熱き肌を交わす事も、母となる事も出来ない」



斉彬はそのような運命を強いる事を篤姫に詫びますが、篤姫は国の、斉彬の役に立てることが嬉しいと言います。




篤姫の毅然とした振舞いに涙を禁じ得ない吉之助でした。

翔ぶが如くの感想第7話「篤姫お輿入れ」

ついに篤姫が家定の元へ輿入れと相成ります。幾島とのやり取りは微笑ましかったですが「精忠組」の頭としての吉之助は大親分の貫禄ですね。

翔ぶが如くの感想7話「斉彬の本心」

斉彬が回復の後に斉彬の子の虎寿丸が亡くなります。吉之助をはじめ「精忠組」の二才達はこれがお由羅の「呪詛」によるものと確信しています。実際、私も呪詛(当然効果はないが・・・)はあったんじゃないかなと思います。ただ、斉彬は開明的な君主なので、当然「呪詛」の効果などは信じていなかったでしょうけど。




難しいのは「精忠組」は斉彬を慕うあまり暴発寸前という事です。血で血を洗う派閥抗争をしている余裕は薩摩には、いや日ノ本にはない。




斉彬が三郎(久光)の嫡男を養子として後を継がせるというのは、個人の恩讐を超えて「薩摩のため」「日ノ本のため」だったと思います。



「儂は四十六じゃ」

「あと10年生きても、生まれてくる子は10歳」



これが斉彬の本心なのだと思います。10歳の子供ではこの激動の時代に薩摩の太守は務まらない。
ただ、吉之助は納得しない。



「儂はもう子の命を狙われたくない」



この斉彬の言葉は半分は嘘ですね。勿論、我が子が可愛いのは本当ですが、我が子可愛さに私情に奔る斉彬ではないと思います。
ただ。



「人は感情で動く」



吉之助は斉彬に心酔している。ならば、「情」で話をした方が吉之助の、そして吉之助が納得すれば精忠組は抑えられるという斉彬の苦肉の策であったと思います。




それにしても・・・。




お由羅一派を斬ると宣言した吉之助の雰囲気は完全に「大親分」の風格でしたね。

翔ぶが如くの感想7話「根回し」

今回は幾島と吉之助が二人三脚で篤姫輿入れの根回しをします。幾島と吉之助のやり取りがちょっと面白かったですね。



「内密の話しは襖・障子を開け広げた部屋の真ん中で」



確かに襖や障子が閉まっていればすぐ外に人がいても分かりませんからね。なるほどと思う一コマでした。




吉之助が「幾島様に手を出したりしません!」と照れているのもまた面白い。これが西田敏行と樹木希林という名優コンビというのもあると思いますけど。




因みに、この根回し工作の一番の見所は水戸徳川斉昭の説得場面だったと思います。主には吉之助と懇意となっていた藤田東湖が篤姫が家定に輿入れをする意義を説明しているのですが、この藤田東湖は第7話が終わる頃には亡くなっています。




篤姫の輿入れは 安政3年(1856年)11月ですが安政2年(1855年)10月の安政の大地震で藤田東湖は亡くなっているんですね。




西郷どんの感想でも触れた事がありますが、藤田東湖は西郷隆盛をして、


「先輩なら藤田東湖」



と、言わしめた人物です。
何故か、扱いが地味なような気がします・・・。西郷どんではどう描かれる(てか、出番なかったりして)のか不安と期待があります。




以上、大河ドラマ翔ぶが如くのあらすじと感想第7話「篤姫お輿入れ」でございます。

今宵は此処までに致します。

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