黄金の日日あらすじと感想第9話「交易事始」。南の島で助左と善住坊が交易を始めます。助左は銛や銛を作ったりと意外と器用な奴だった。日の本では浅井朝倉一向宗門三好三人衆と各地に敵を抱えた信長が苦労している。丁度、十兵衛が叡山の魔物と出会う頃。黄金の日日あらすじと感想第9話

黄金の日日あらすじ第9話「交易事始」

星姫ことをマリキットを救いだし、トンド族の領内まで逃げてきた助左と善住坊。




しかし、トンド族長のラカンドーラは二人を歓迎しない、いや怒りを滲ませている。




助左は何か誤解があるのではと必死で敵意の無いこを伝える。また、マリキットもまた何故、父のラカンドーラが怒っているのか分らず戸惑っているようである。

黄金の日日あらすじ第9話上巻「倭寇」

ラカンドーラは二人の前に進むと、怒りを滲ませ何かを話す。



「倭寇に父と兄を殺された」


二人は勿論、ラカンドーラが何を話したかは理解出来なかったが、



「倭寇」



大河姫

倭寇はフィリピンまで来てたんだ。まあ、倭寇は強かった。

という言葉は聞き取れた。




そして、助左はラカンドーラが自分たちに怒りを向ける理由を察する。




二人は極刑を言い渡されたが、マリキットが二人の前に立ちはだかる。



大河姫

星姫良い子だな。

「鞭打刑にして追い払え!!」



マリキットの必死の抵抗に、死一等を減じる。




二人は庭先で鞭打刑に処せらた。



大河姫

鞭打ちに減刑でも鞭打ち場面はカットか。でも、少なくとも現代の鞭打ち刑は儀式的で怪我はしないんだよね。

夜更け、納屋のような場所で身体を休めているとマリキット、そして侍女と思われる女ノーラが食料を持って訪ねてくる。




マリキットはとても申し訳なさそうな表情である。



「お前の父親は恩知らずじゃの」

「言うても通じないか・・・」



大河姫

恩知らずwでも、星姫のお陰で助かったのに。

善住坊は悪態を付くが、どうやらマリキットは理解しているようだ。



「いや、通じておるようだぞ?」



マリキットは目に涙を浮かべ助左に短刀を託す。




そして、その短刀でこの先にある船を奪い逃げるようにと言うのだ。しかし、助左はそれを断る。



「逃げない。俺たちは此処で働く(笑)」



身振り手振りで説明する。




マリキットは助左の意図を理解したようだ。そして、その事を父ラカンドーラにも伝える。



「逃げない・・・だと?」



大河姫

逃がそうとしてくれたん?お父様も?

ラカンドーラは助左の意図をはかりかねているようだ。




翌朝、二人は周囲を散策すると市が開かれていた。




助左はさっそく「食料」を入手しようと、自身の着物と交換を試みるが、当然相手にされなかった。



大河姫

凄いどうでも良いことなんだけど、髭はいつ剃ってるんやろ。

そこで、原野に成っている木の実などを刈取り、再び交換を試みる。




しかし、相手にされない。



「助左、やめとけ、こんなものはココでは珍しくもないんじゃ」



大河姫

南の島。旅行行きたくなる。

これは善住坊の言う通りである。

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黄金の日日あらすじ第9話中巻「再会」

翌日二人は海に出る。




お手製の銛と籠を製作し魚を獲るのだ。




釣りは順調だ。




その時、離れた浜辺に船が打ち上げられているのに気付く。




近づいてみると。



「縁があるな・・・(ニヤリ)」

「ご、五右衛門、コイツは?」

「ハギビスだ」



五右衛門、そしてポゴス族の住人であるハギビスは命からがら逃げて来たのだ。ハギビスは大怪我をしており虫の息である。




助左と善住坊はハギビスを納屋へと運ぶ。



「ハギビスは何故怪我を?味方にやられたんか?」



五右衛門は冷ややかに笑う。



「他人事みたいに言うな」

「留守居の主が三人も捕虜を逃した」

「日の本でも打ち首だ」



大河姫

そりゃそうだ。留守居役が不始末。

助左は自分のために味方に追い立てられたハギビスを憐れみ、なんとか助けようとする。




族長のラカンドーラを訪ねるが、当然全く相手にされない。



大河姫

びっくりした、斬り込んだのかと・・・。

仕方なく、市場で薬を求めるがこれも難航する。




しかし、見かねたマリキットとノーラが薬を売っている老婆との間に立ったことで取引が成立する。マリキットとノーラはハギビスの看病も手伝ってくれた。




一方、五右衛門は野生?らしき鶏を捕らえて火をおこし焼いて食べていた。




焼ける肉の香りも楽しみながら日の本で今井宗久に命じられた「善住坊殺害命令」を思い出していた。



大河姫

五右衛門、指令を覚えてる?ターミネーター??

数日後。



助左と善住の「交易」は軌道に乗り始めていた。



「善住坊、俺たちの家を作ろう」



二人は浜辺に近い場所に小さな家を作る。




また、寝込んでいたハギビスも目を覚ます。




ハギビスも連れて浜辺の家に引っ越そうとするが、家はラカンドーラとその手下に壊されていた。



「家を作るなど認めない」



失意の三人は無惨に壊された家の横でぼんやりと海を眺めている。




ハギビスはかつて倭寇に捕らえられたコトがあり、そこで日本語を学んでいた。片言ではあるが、日本語で命を救ってくれたことに感謝の言葉を二人に伝える。



「ハギビス、戦、無くす。ルソン、大きい、一つにする」



大河姫

ハギビス、日本語できる。通訳になるな・・・と思ったら去って行った。。。

ハギビスはそう言うと何処かへ去って行った。

黄金の日日あらすじ第9話下巻「包囲」

助左と善住坊は度々市場でマリキットやノーラから言葉を教えてもらっていた。




何故か、善住坊とノーラは良い雰囲気である。




しかし。




助左は明るく振舞っていたが、あくる日、日の本への想いが溢れてしまう。



「死んだと思われてんだろうな」

「いや、戻れぬのでは死んだも同じか?」

「船が難破したのはいつだ?」

「堺を出たのは9月」

「今日は何月何日だ?この島では季節さえ分らん」

「あれからいったい幾日たったんだ!」



助左が南海で見失った時は元亀元年(1570)11月21日を刻んでいた。



尾張
小木江城


伊勢長島の一向一揆が動く。




尾張小木江城を落とし信長の弟である信興が自刃してしまったのだ。




信長は畿内周辺で敵に囲まれていた。


















叡山に籠る浅井朝倉、三好三人衆、さらに石山本願寺、甲賀六角承禎と敵を抱えて苦戦を強いられていた。




そこで、これらと一気に和議を進める方針に切り替えていた。




この和議の下ごしらえをするのは足利将軍家、そして堺会合衆である。




代官所


代官の松井友閑の元に今井宗久や小西行長が呼びされている。



「六角、阿波の三好は和議に応じる気配ではあった」

「難しいのは石山本願寺と浅井朝倉」



松井友閑の言葉に小西行長は「叡山相手なら天子様の綸旨」を提案するが、それも中々難しいようである。




今井宗久が口を開く。



「浅井は分かりませぬが、朝倉は今なら山を降ります」



そろそろ越前は雪に閉ざされる。




その前に国本へと戻りたいはずであると。



今井亭


この日、今井宗久は上機嫌で戻ってきた。



「美緒、これは小西で扱う白粉じゃそうだ」

「鉛が入っておりそうな。其方にと」



大河姫

鉛って・・・。大丈夫かしら。

そして、可笑しそうに続ける。



「小西は其方を嫁にと言ってきおった」

「兼久の嫁になると伝えたら目を丸くしておった」



美緒は「兼久」の言葉に複雑な表情を見せる。



「琉球丸で遭難した者たちの供養を頼む」



「琉球丸で身寄りがないのは助左と船長の才蔵」



「いや、あと二人、五右衛門と善住坊」



宗久は二人が琉球丸に乗り込んだいきさつを伝える。



「あの助左が(善住坊)脱出の手引きを・・・」



「その三人ともが死んでしまった」

「三人を殺してしまったのはこの儂」



その頃、南海の島では五右衛門が今井宗久の命令を忠実に守ろうと善住坊を殺害しようとして失敗。



大河姫

五右衛門16号?ターミネーター??

ラカンドーラに捕らえられていた。




以上、黄金の日日あらすじ第9話「交易事始」でございます。

黄金の日日感想第9話「交易事始」

黄金の日日感想第9話「交易事始」。なるほどラカンドーラが助左達を嫌ったのは「倭寇」を思い出したからでしたか。今(令和2~3年)はこんなに「おとなし」くてお上のご指示を待っている国民性なのに信じられませんね。




そして、日の本では信長包囲網の真っ最中。




麒麟を見終えてた後だと感慨深いですね。

十兵衛が叡山に登って比叡に棲む魔物にお会いしている頃ですな。

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黄金の日日感想第9話「望郷」

呂宋に流れついて「命を繋いで」いたことに感謝していた助左。




その後は色々と大変だった。




謎の部族に捕らえられて、九死に一生を得るように脱出。




しかし、姫を助けたのに待っていたのは歓待ではなく鞭打刑。




生きてゆくには腹が減る。




野菜収穫やら釣りやらで日々の糧を得るため大忙しかと思いきや、ハギビスの介抱とね。




やっと人心地着いた時にふと思う。



「今日は何月何日だ?この島では季節さえ分らん」

「あれからいったい幾日たったんだ!」



そうだよね。




助左もまだまだ二十歳そこそこの青年です。




その点、いつも嘆いている割りにはすっかり島に馴染んでいるのは善住坊。




善住はもう、帰らない方が良いと思うなぁ・・・。

黄金の日日感想第9話「五右衛門真面目かよ」

ラスト、弓矢が飛んできました。




てっきりボコス族の反撃かと思いきや五右衛門だったんですね。




五右衛門はまだ善住坊を狙っていた。




・・・真面目かよ!




いや、ターミネーターかい!いやいや
人造人間16号かよ!




五右衛門を製造したのはドクターゲロですかw




いや、ちょっと不思議ではありました。




五右衛門の行動は少々不可解。




まあ、そこが魅力なのかもしれませんけど。



以上、黄金の日日あらすじと感想第9話「交易事始」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。