黄金の日日あらすじと感想第8話「呂宋島漂着」。灯台で海を眺め悲劇のヒロイン気取りの美緒。お仙ちゃんは「苛立った」でしょうね。そして「出来るのにやらないのがお前さんさ」と美緒の本質を喝破。いや、そうなんですよ。分かっているの・・・。美緒はすっかりその気になった?黄金の日日あらすじと感想第8話

黄金の日日あらすじ第8話「呂宋島漂着」

助左は目覚めた。




いったい此処は・・・?




すぐに思い出した。








「助左!お前の親父もこうして船と運命を共にした!」

「己が船が沈むときは船長も沈む!」




琉球丸は沈んだのだ。




しかし。



「生きている!!」



助左は生きていた。




他の者は・・・?



「善住坊!」



善住坊が首だけをだしてこちらを見ていた。すぐに駆け寄るが・・・。原住民と思われる男に捕えられていた。




元亀元年(1570年)10月。




助左が流されたのはルソン島の北バタン島であった。

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黄金の日日あらすじ第8話上巻「南海の島」

善住坊、そして助左を捕らえたのはハギビスというボコス族の住民であった。




二人は海岸まで連れてこられ、ポゴス族の族長ラハ-ガボニの前に引き出される。




どうやらポゴス族は戦の最中のようだ。




ラハは何事かをハギビスに命じる。




ハギビスは二人を丘の中腹にある洞窟へと幽閉するのであった。



「俺たちをどうする気だ?」



助左は問いかけるが、勿論、その言葉はハギビス達には通じなかった。




海岸で法螺貝が吹かれる音が洞窟まで聞こえてくる。どうやら戦が始まったようである。



「・・・鉄砲さえあればな」



善住坊の鉄砲の腕は天下一品である。



「水飲みたいし、小便したい・・・」



善住坊は怯えた子供のようである。




すると、洞窟の奥から美しい異国の歌が聞こえてくる。




二人は顔を見合わせて奥へと進んでみることにする。洞窟の奥には一人の10歳位の少女が哀し気な表情で天井辺りからこぼれる日の光に向かって美しい歌を歌っていたのだ。




この少女はポゴス族と対立するトンド族の王女マリキットである。



大河姫

この娘は可愛いなw

マリキットは二人の姿を見て怯える。




助左はすぐに察した。



「戦に人質。異国もやることは同じ」



二人は自分たちは決して危害をくわえるようなことはしないと身振り手振りで訴える。当初は怯えていたマリキットであるが、助左が三点倒立披露からコケたのを見て初めて笑う。




この娘も助左と善住坊と同じ。



「この娘を置いていけるか?」

「逃げる時は一緒」



助左は固く誓った。




助左達が漂着する五カ月前。




ルソン島最大の港町マエニラはイスパニアの猛攻を受けて陥落していた。




イスパニアが火砲に優れていたこともあるが、ちょうどルソン島全土で頻発していた部族間の闘争も大きく影響した。共闘してイスパニアを迎え撃つことが出来なかったのだ。




ここ、バタン島では目下、ドント族とポゴス族が絶賛戦争中である。




マリキットは戦が終われば殺される運命にあるのだ。




助左と善住坊、そしてマリキットは身振り手振りを交えた対話でお互いの名前をなんとか知ることが出来た。




そうこうしている内に夕暮れである。






助左は遠く日の本に残してきた美緒を思い出していた。




美緒も同じ夕焼けを見ているのであろうか?



「琉球丸へ乗せなくて良かった」



大河姫

すけざ美緒にほの字か?

もし、乗船していたら十中八九命は無かったであろう。

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黄金の日日あらすじ第8話中巻「天命」

琉球丸が堺を出て二十日後。






美緒はお仙が守る灯台から自身の乗船が叶わなかった琉球丸に想いを馳せていた。




琉球丸が難破したことをまだ知らない。




珍しく、お仙と二人、昔語りをしていた。




美緒は「人買い船」に乗せられて南海へ売られていった子供たちが其の後どうなっているのかが気になっている。



「きっと死んでしまった方が幸せ」



と思える過酷な運命であるはずだ。



「皆を日の本に連れ戻したい」



お仙はそんな美緒の言葉が解せない。



「船で出向いて買い戻せば良い」



そう。美緒は「養女」とは言え、堺屈指の豪商で会合衆の今井宗久の娘なのだ。



「目の前にある銭は私のモノではない」

「私一人を乗せる船もない」



大河姫

お嬢の自分語りw

美緒はそう嘆いて見せるが、お仙は冷厳に言い放つ。



「出来ないからやらないんじゃない」

「出来るのにやらないのがお前さんさ」



大河姫

嗚呼!お仙ちゃん、ソレ刺さった!

美緒はじっと海を眺め続けていた。



堺、日比屋教会


美緒は教会で笛(モニカ)に琉球へ行く船について相談をしていた。



「長崎まで行く船はあっても琉球までは・・・」



大河姫

モニカ、綺麗ね。

日比屋の船は「長崎止まり」であった。




意気消沈気味の美緒だが、笛(モニカ)は続ける。



「小西の船なら」



小西の若頭領である弥九郎は伴天連に帰依している。話が出来るように繋いでくれたのだ。



「二年も前になりますね」



小西弥九郎は懐かしそうに話す。




2年前、フロイスを信長へ引き合わせる為に上洛した折に少し面識があったのだ。




笛も弥九郎もキリシタンではあるが、キリシタン同士というよりも二人は「幼馴染」といった感じであるらしい。



「琉球までの船ならございますよ」

「いかほどの積荷を?」



弥九郎は今井家が琉球で商いをする為に船が必要と思い込んでいる。




笛は本当の事を伝える。



「琉球へお一人で!?」



美緒の「密航」の手伝いをして欲しいという申出に驚く。




弥九郎はまずは理由を尋ねる。




美緒は、自分は今井の娘であるが養女であり、かつて人買い船から買われたものであること、そして、同じように人買い船に乗せられ南国へと連れて行かれた娘たちを助けたいのだと話す。



「あれから14年、戻ってきたのはお仙ちゃんだけ」

「お仙ちゃんはもう一人の私」



自分だけが何故人買い船から今井に買われて養女となったのか?




異国に連れ去られ苦しむかつての自分を救いだし堺の港へ連れ帰るのが自身の役目、いや天命。



「無謀だ!」



弥九郎は思わず大きな声を出してします。そして、ある疑問を美緒にぶつける。



「本当にそれだけが理由なのか?」



余りに突飛な申し出である。




美緒は正直に答える。



「逃げ出したかった」



今井の家から逃げたい。その想いで、今井の水夫に琉球までの密航を手伝うように依頼したものの断られたことを告白する。




しかし、今は天命だと信じているとも。



「私がその水夫なら手伝ったかも知れません」



大河姫

美女は周囲に混乱をもたらす事がある。

弥九郎もまた、自身の想いを正直に伝える。

黄金の日日あらすじ第8話下巻「脱出!」

バタン島。



「オマエタチノナカマツレテキタ」



監禁先の洞内に袋詰めの五右衛門が連れてこられた。




袋から出てきた五右衛門はこれまでの経緯を話す。



「俺がこの島についたのは三日前」



大河姫

善寿は嫌な顔したなw

五右衛門は夜な夜な集落を襲い食料を調達していたのだが、寝込みをハギビスに襲われ捕えられたのだ。



「頭は戦に出てる。帰って来ればこの子をは殺される。俺たちもな」



五右衛門は脱出するなら「今」だと告げる。




三人とマリキットは隙を見て洞内を抜け、見張りを倒す。



「海岸に小舟を繋いである!行け!」



五右衛門は弓で応戦しつつ、二人とマリキットを逃がす。



「ココニハオラン!ムコウヲサガセ!」



大河姫

いや?気付いてたよね??

確かに海岸に小舟があった。




五右衛門はこない。




助左と善住坊は真ん中にマリキットを乗せ小舟を漕ぎだす。




どれくらい漕いだであろう?




既に夜になっていた。




空は一面星空である。



「少し休もう」



助左の声に。



「もう休んでる(苦笑)」



と善住坊。




マリキットは満点の星空を指差す。



「マリキット」



続いて自分を指し、



「マリキット」



助左は意味を理解した。



「マリキットは星のことか!お前の名前は星姫か(笑)」



今井亭


今井亭では宗久と兼久父子が葡萄酒を飲んでいる。



大河姫

雰囲気は幕末だね。まあ、幕末だけど。

兼久は信長嫌いが講じて善住坊に暗殺を実行させたものの、もしその善住が捕まれば自身の命もない。




行方が気になっていた。



「やつはもういない」



宗久は助左が善住坊を匿って琉球へと向かった事、それを事前に察知し五右衛門に船の上で善住坊の殺害を命じてあるとも話す。




そして。



「儂はどうせなら奴(助左)のような後継が欲しかった」



そこに、その「助左」たちを乗せた琉球丸難破の知らせを持って弥九郎がやってくる。



「美緒殿、琉球丸が難破しました」



美緒は一人灯台に向かい海を眺めていた。



「あの船が沈んだ。助左、才蔵も死んだのだろうか」

「主よ、私は貴方の御心が分かりません」




再びバタン島。




助左と善住坊はようやくマリキットの古郷まで漕ぎつく。




マリキットの帰還に皆大喜びだが・・・。




マリキットは二人の日本人が助けてくれたと父であり族長であるラカンドーラに伝えるが、



「逃すな」

「お父さん何故怒ってるの?」



助左衛門はルソンの浜へ一歩を踏み出す。

黄金の日日感想第8話「呂宋島漂着」

黄金の日日感想第8話「呂宋島漂着」。バシー海峡を無事渡りきりバタン島へ漂着。乱戦では流石、五右衛門が頼りになる。マリキットを真ん中に助左と善住坊がバナナボート漕ぐのがちょっと面白かったw




そして、海の向こう堺では女のさや当て。



「出来るのにやらないのがお前さんさ」



これは刺さる。




私も言い訳ばっかり。




親子三代労働者階級だし、カネも無いし、歳だし、、、、、?

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黄金の日日感想第8話「言い訳maybe」

出来ない理由を並べたて、まるで悲劇のヒロインかのように自分語りをする美緒ちゃん。



「ウゼー、マジウゼーわ」



と、までは言いませんでしたけど、辛酸を舐め尽くしてようやっと命を繋いで日の本に戻ったお仙ちゃんからすれば、そんな心境ではなかったかなと。




ちょっと許せなかったんでしょうね。




確かにスタートは同じ立場であったと思います。




お仙ちゃんはあり得たかもしれない美緒自身であることは間違いない。




しかし、結局、美緒は海外に売られることはなかった。




そして、海外で
辛酸を舐めつくしたのはお仙ちゃんをはじめとする売られて行った子供たち。




その記憶はお仙ちゃんたちのモノである。




それを自分あたかも体験したかのように自分語る美緒の神経に少々
辟易したんでしょうね。




もっとも、苦労した分人間が出来ているので理路整然としっかり詰める。




「出来るのにやらないのがお前さんさ」




言われて気付く。




美緒は先程までの
自分語りが恥ずかしかったはず。




恥ずかしくてお仙ちゃんを見れなかった。




大人しく「今井の娘」としての人生を受け容れれば良かったのですが・・・?

黄金の日日感想第8話「煽りに乗る」

「かつての自分を救いだし堺の港へ連れ帰るのが自身の役目、いや天命」




まあ、大きく出ましたね。




お仙ちゃんの
煽りが効果覿面




しかし、そんな勢いで始めて上手くいくことはない。




私も経験あるんですよ。




誰かに言われた、煽られたワケではないんですけど。




アラサー頃ですね、




宮仕えが嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で。




ホント嫌でね。




その事は当時誰にも言わずオクビにも出していなかったんですけどね。




宮仕えを辞めて資格取って独立したいと悩んでいたんですよ。




美緒ちゃんと違って隙自語はしませんでした!
(まあ、今世界に向けてやってるから同じかww)




そんなある日。




「やる気が出ない、やらない理由は簡単。ホンキかどうかだけ」

みたいな内容の
某アイドルのブログに触発されてしまった。




辞表を出してやったのです。




上司他、皆びっくりする位驚いていたw




しがみつく価値がある仕官先だと皆思ってたんかと冷笑してやったw




しかーし!




世界は残酷です。




結果は・・・w




宮仕え先が変わっただけでござるww




まあ、ストレスは1/100になったから良いけど。




元々高くもなかった
俸禄も半分位になったけどw




煽られて行動してあれよあれよと上手く行くのはまあ、ドラマ位なものですな。




あ、これはドラマかw




ちなみに、ちょっと意地の悪い見方をすれば、
お仙ちゃんは美緒にも自分が舐めた辛酸を味合わせたいといった気持ちもちょっとあったんじゃないかな?




美緒がお仙ちゃんを
「あり得たかも知れない自分」と思っているのと同じように、
お仙ちゃんもまた美緒を
「あり得たかも知れない自分」と思っているかもしれない。




以上、黄金の日日あらすじと感想第8話「呂宋島漂着」でごいます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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