黄金の日日あらすじと感想第2話「岐路」。堺を抜けるも織田勢に包囲され大ピンチ!そこを仲間の囮で脱して芥川城到着。そして、和議成立に向けての相撲対決に至るも敗北!万事休すかと思われた一行を救うのが主人公助左!物語の展開が美しかったですね。でも今日の主役は善住坊だったと思うのですよ。黄金の日日あらすじと感想第2話

黄金の日日あらすじ第2話「岐路」




堺の町は六万と号する織田勢に包囲されている。




堺の危機に宗久は千宗易から託された「茶器」を持ち助左、石川五右衛門、杉谷善住坊を伴い信長の本陣を目指した。

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黄金の日日あらすじ第2話上巻「脱出」

四人は美緒が引き起こした「ちょっとした騒ぎ」の混乱に乗じて堺を守る濠を泳ぎ渡る。




しばらく進むと織田勢の斥候と思しき兵と出くわす。



「ぐわ!」



宗久は見事に長槍を振り回し織田勢をのしてしまう。



大河姫

今井宗久、アラフィフ爺なのに頑張る!武力65位ありそうな動き!

四人はさらに進むが騒ぎを聞きつけて織田勢の見張りが集まってくる。




木の陰に隠れるが見つかればそもそも多勢に四人。このままでは命ははない。



「うううむ。善住坊!」

「へい!」

「其方、囮になってくれぬか?」



杉谷善住坊の目が泳ぐ。



「か、畏まりました」

「上手く逃げられたら北庄村のしまを訪ねよ」



「頼むぞ!」



大河姫

嗚呼!善住坊・・・そして!助左、五右衛門・・・!お前らの表情ムカつくわw何、自分達もやる気でしたみたいな顔しとんじゃ!

善住坊は助左と石川五右衛門の言葉に少し恨めしい表情を見せる。




しかし、善住坊は見事にそにの役割を果たす。織田の兵が持っていた鉄砲を奪い発砲。皆、善住坊に注目する。



今井亭


今井の館には事情を知らない宗久の息子兼久と事情を知っている美緒が戻っている。




美緒は宗久の養女である。二人は血のつながりはないが「兄妹」として育てられている。



「父上はどうした?」

「芥川城へ向かいました」

「何!?」



芥川城は三好を追った織田勢の本陣がおかれている。




今まさに、戦っている相手の本陣へ和議の交渉とはと兼久は呆れる。もっとも、まったくそのことを予想していなかったワケではなさそうである。




兼久からすれば、もし今回宗久が命を落とせば今井家は兼久が継承するのだ。そもそも「婿養子」の父宗久よりも自身の方が今井の総領として相応しいと考えている節もある。



「父はお前(美緒)ばかり可愛がった」



大河姫

兼久は賢いな。ただのお祭り男ではない。

今は亡き母は生前、長男の兼久を可愛がっており父であるが婿養子の宗久は肩身が狭かったはずだとも思う。




美緒は「父」宗久と折り合いが良くない「兄」兼久があまり好きではない。



「儂は父とはなるべく離れるようにしていた」

「近くにいては今回も止めた、そして争いになる」



「ところでお前はもう親父殿に抱かれたのか?」



そう言うと美緒に迫ってくる。



大河姫

親父殿は婿養子なんか。てか、美緒はこの親子からエロい目で見られてたんかな?

二人にも当然血のつながりはないが、美緒は怒りを滲ませる。



「お前は公家の娘だから拾われたのだ」

「親父殿にとっては南蛮猫や南蛮犬のようなものだ」



大河姫

人間より大事にされ豊かな暮らしをする犬猫もおるでな・・・

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黄金の日日あらすじ第2話中巻「到着」

杉谷善住坊の活躍もあり、三人は芥川城までの「中間地点」である北庄村のしまの家まで辿り着く。




周辺は織田の兵が怪しい者を見なかったと誰何して回っていたが、しまの母があらぬ方向へ逃げて行ったと機転を利かせてくれた。




宗久は背負ってきた茶器を確かめさせる。茶器や信長に会うための衣服は油紙に包んできたが、ここまで無事か確認していない。




茶器の入った桐の箱は濡れもせず壊れても・・・。



「鉄砲玉が命中しております!」



助左が背負ってきた茶器の箱は鉄砲が命中していたのだ。



「中身は!?」



皆祈るように桐の箱を開け中身を確認する。



「はぁ・・・(安堵)」



松島の葉茶壺は無事であった。




一息つくと、宗久はしまが子を産んでいたことを知る。



「子を産んでいたのか・・・誰の子じゃ?」



しまはその問いかけには答えない。



「名前をお付け下さい」



大河姫

竹下景子最高。

宗久はしまと赤子を交互に見つめていた。




表はでは助左が杉谷善住坊が現れるのを待っていた。




気付かないで通り過ぎることのないように自身を目印としていたのだ。




そこに善住坊ではなく石川五右衛門が「松島の葉茶壺」を背負って家から出てくる。



「俺は抜ける」

「お前も一緒に来ないか?」



五右衛門は「松島の葉茶壺」を都で売り一緒に面白おかしく暮らそうと助左を誘う。



「お前を止めやしないが、その壺はおいていけ」

「俺の夢は都にはない」



「そうか」



五右衛門は短刀を抜いて助左に挑むがあっさりと組み伏せられてしまう。




その様子を事情を知ってか知らずか宗久が楽しげに眺めていた。



「ふふ、若いの」



大河姫

いや、宗久さんよ。余裕カマシテいる場合やないんやで・・・

三人はしばらく待つが杉谷善住坊は現れなかった。



「そろそろ出発する」

「お願いです、この子に名前を」



しまはすがるように宗久に頼みこむ。



「桔梗と名付けよ」



大河姫

親父は宗久か。桔梗とは織田の家紋だね。

三人は芥川城を目指す。



芥川城


三人は無事芥川城へ到着し、小西行長と高山右近の出迎えを受ける。



大河姫

右近、鹿賀丈史可愛いな。声は今と同じだ。

行長と右近は事情を察していた。




行長は今回の件に至る最初のきっかけをくれた小西隆佐の子である。




二人は早速信長との面会を取り付けるべく近習の松井友閑と引き合わせる。




友閑は行長を通し小西隆佐から宗久が面会をしたいという趣旨を理解している。



「しかし、堺とは戦の最中にございます」

「私は茶の湯者として参りました」



友閑は「納得」するが、矢銭に関しては零回答であることには懸念を示す。信長の気性を考えると命が危ないかもしれない。



「織田様にとって堺を丸焼きにしてもなんの益もない」

「儂は命などとうに捨てている」



信長との謁見が決まった。




一方、助左は九年前に今井邸を訪れ、永楽銭を幼い助左にくれた「木下」という武将を城内を見まわしそれとなく探していた。




しかし、その姿は無かった。



「やはり、何処かで討ち死にしてしまったのかな・・・?」

黄金の日日あらすじ第2話下巻「相撲」

芥川城
信長御前


信長は縁側に座り庭で行われる相撲を見ていた。




そこに、宗久達三人が通される。




信長は宗久の姿を見ると少し笑う。



「久しいな。いつ以来か?」



大河姫

この信長カッコ良い。

宗久はまず「第一の賭け」に勝ったとほくそ笑む。信長が自分を覚えていた。話が出来る。



「永禄二年の正月であれば、はや九年にございます」



満足気に頷く信長。




そして、九年前に依頼した「大鉄砲」が出来たのかを尋ねる。



「既に出来ております」



大鉄砲


織田勢相手に兼久がぶっ放そうとしていた大筒である。




これに信長は益々満足する。



「ところで宗久、相撲をせぬか?」



唐突に信長は宗久に相撲を勧める。先程まで相撲を取っていた男たちは皆大きく若くそして強そうである。




老年の宗久の相手にはならない。




宗久はやんわりと辞退をするが、信長は楽しげに続ける。



「相撲は気力、二万貫の相撲じゃが?」



信長は誇り高い堺の会合衆が矢銭を支払わないと喝破していた。しかし、このまま戦もせずに引き下がるワケにはいかない。



「そこで、相撲じゃ」



宗久はそれならばと受けて立つ。



「はっけよい・・・!残った!」



宗久は横綱相手に粘るが・・・。




てい!




結局、転がされてしまう。




その時。



「もう一番!」



そう言って助左が立ち上がる。



「構わぬ」



信長は相撲を続けよと命じる。




てい!




助左と横綱の相撲は接戦ではあったが見事に助左が横綱を転がす。



「主人の仇を見事討ったではないか」



信長は助左を気に入り、家臣にしてやろうと言う。



「私の夢は武士ではございませぬ」

「ほう?ではなんだと言うのだ?」

「己の船を持ち海を渡って商いをしたい」



信長は「武士」より「商人」が良いという助左の言葉に興味を引かれたようだが。



「では儂が商人よりも武士だと其方に言わせてやろう」

「何か望みはあるか?」



「望みはありませぬ。が、堺から兵をお退きたく」



信長の顔色が変わる。




縁側から降りると助左の前に進み首を打つ。




扇で。



「図に乗って余計なことを申したな」

「差し出がましい」

「が、その度胸に免じて命は助ける」

「宗久、その大鉄砲はこの者に運ばせよ」



堺は救われた。




三人は堺への帰路につく。




途中、幸いにも逃げ延びた杉谷善住坊とも再会する。



「よく無事だったな!」

「いや、織田勢が退いていったんだ」



堺の町中は「織田勢に勝った」とお祭り騒ぎである。




宗久は小西隆佐と再会すると今回の力添えを感謝する。



「いや、儂も去るお方からのお指図に従ったまで(笑)」

「さるお方とは・・・?」

「こちらに」



さるお方とは織田家家臣木下藤吉郎である。



「一瞥以来の対面、心待ちにしておりました」



大河姫

藤吉郎、京都守護職だっけ?

宗久は覚えていなかったが、九年前藤吉郎も信長に従い宗久の屋敷を訪れていた。




藤吉郎は宗久が九年ぶりに会った信長の印象はどうであったかを尋ねる。



「必ず天下を御獲りになるお方」



藤吉郎は宗久の答えに満足して礼を伝えると堺の町を後にする。




その帰り際。



「お武家様!」

「はい?手前に何か御用ですか?(笑)」



藤吉郎を呼び止めたのは助左である。



「木下様では・・・?」

「ははは、お若い方お人違いにございます(苦笑)」



藤吉郎はそう言って堺を後にした。




堺は危機を脱したかに見えた。




しかし、僅か二ヶ月後に再び戦乱に巻き込まれることになる。




黄金の日日あらすじ第2話「岐路」でございます。

黄金の日日感想第2話「岐路」

黄金の日日感想第2話「岐路」。堺を抜け出し芥川城の織田信長と面会し和議を纏めて戻るまでが描かれました。




簡単にあらすじをまとめて感想を書くというスタイルで更新しているから特に感じるのかもしれませんが、黄金の日日は物語の起承転結というか流れのテンポが良いのですよね。




仲間を囮に危機を脱出、そして、途中の仲間割れと仲直り、目的を果たす直前で失敗からの主人公の機転で大成功!かと思いきや続編への布石!




美しいですね。




そして、途中に挟む「今井宗久」という人物についての息子からの解説ね。

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黄金の日日感想第2話「嗚呼、善住坊」

堺を抜け出したものの、すぐに織田勢の前線部隊にみつかりたちまち危機に陥る宗久御一行。




因みに、織田勢相手に一番ご活躍をされていたのが一番お年のアラフィフ宗久様でしたね。




あの感じで戦えるなら武力65位はありそうですねw




十分に戦でも仕える武将です。




しかし、今回の脱出激で一番ご活躍をされていたのは杉谷善住坊でしょう。




これに関しては異論は認めません



「其方、囮になってくれぬか?」



この時の善住坊の表情な。




最高




思ったよね。溢れ出ていた。



「え?なんで俺??」



そして、助けを求めるかのように助左と五右衛門をみつめる表情が哀れを誘う。




いやー、この時に助左と五右衛門の反応が酷かった。




俺たちもやる気でしたけど何か?




という顔してた。




ここで「断ったり」「躊躇」したら白い目で見られる感じ?




NOと言えない雰囲気




そりゃ、



畏まりました



と言うしかないよね。




人生で敗者になる感じが滲み出でておりました。




善住坊よ。




君は僕だ。




でも、覚悟を決めたんだよね。




奪った鉄砲をぶっ放す機転や死んだと思っていたらラストで再会するという展開が素晴らしい。




いや、私は善住坊に自分を重ねてしまったからw




本当に良かった。

黄金の日日感想第2話「父と子」

「親父の近くにいれば争うことになる」



兼久は賢い。




いや、賢いだけではなく「人間に対する洞察」が出来ているんですよね。




才気奔ったお祭り男ではない。




自分自身の性格、父宗久の性格、そして今井家にとって、「自分自身にとって」何が必要か?




兼久は父宗久の力を認めていると思います。




勿論、今回の戦で宗久が信長と和議を望み独断で動いていることには不信感があるものの戦は時の運でもある。




勝つか負けるかは下駄をはくまで分からない。




可能性は低いと考えているが、信長が勝つようであれば信長と和議を望んだ宗久、いや「今井家」は今後も安泰であろう。




しかし、もし信長が負ける、あるいは和議が成らなかったら?




それは今井宗久の「勝手な振舞い」が招いたことであり、その責任を取って宗久には消えて貰えば良い。




今井の家は今井家の血を引く自身が継承すれば良いのだから。




何せ、親父殿が何をしているのかは本当に知らなかったのだから兼久にはなんら落度はない。




ただ。




美緒はそんな兄が好きではないのでしょうね。




兼久はそうでもなさそうですが・・・!




大河ドラマとは家族ドラマであるというのが私の持論です。




この親子、兄妹の展開も楽しみですね。




以上、黄金の日日あらすじと感想第2話「岐路」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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