黄金の日日あらすじと感想第4話「北征前夜」。今週も見応えのあるお話でしたね。助左は自分の首が未だに繋がっているのは相当運がよかったという事に初めて気付いたんじゃないかしら?そして、不世出の天才信長を以てしても未来は分からないのです。いわんや我ら凡人をや。皆、優しくなろう。黄金の日日あらすじと感想第4話

黄金の日日あらすじ第4話「北征前夜」





この日、信長は今井宗久に鋳造させていた大筒を船に乗せて海へと漕ぎだしていた。




杉谷善住坊は大いに揺れる船の上で顔面蒼白になりながら、大筒の火縄に火を付ける。




どーん!




見事に船上からの射撃に成功する。




それはまるで門閥豪商の時代の終わりを告げる狼煙のようであった。

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黄金の日日あらすじ第4話上巻「グローボ」

無事、大筒の試射を終えて、陸へ戻った助左と善住坊。



大河姫

善住坊は船酔いか。

善住坊は未だに船酔いが収まらないらしく大きな瓶に首を突っ込んでいる。



「グローボ?」



助左は日比屋の伴天連教会にあるという「グローボ」に興味があるのだと話す。グローボはこの世の有り様を模した模型だと言う。しかし、一人で教会を訪れるのは気が引けており、善住坊に声をかけたのだ。




善住坊は美緒なら出入りできるのではと言うが、美緒では具合が悪い様子である。



「なら五右衛門だな」



五右衛門なら銭さえ払えば付き合ってくれるだろうと。




五右衛門は教会に出入りしている日比屋了慶の娘に入れ込んでいた。




助左は早速五右衛門を誘う。




銭は出世払いということで持ち掛けたのだが、意外にも五右衛門はあっさり協力を請け合ってくれた。



日比屋教会


助左と五右衛門は教会へ忍び込む。




パーデレの部屋の中央には布が被せられたグローボ(地球儀)が置かれていた。



「コレが・・・グローボ」



助左がその丸いグローボに目を奪われている。



「これか?お主の言うこの世の模型とは?」



五右衛門は助左を一瞥すると「自身の仕事」に取り掛かっていた。




食器や調度品など「銭になりそうな」ものを片っ端から漁っている。



「おい、手伝え」



「お、おい!何している!?」

「俺は盗みに来たワケではないぞ!」



大河姫

助左、甘いな。五右衛門はそーゆーヤツだ。

助左は動揺する。



「勝手にしろ(笑)」



助左に構わず「仕事」を続けあらかた風呂敷に詰め終わったようだ。



「その荷物は置いて行け」

「お前に邪魔されるのは二度目」



芥川城へ向かう道中でも助左は五右衛門の盗みを妨害していた。



「お主は気の良い奴だから殺したくはない」

「盗みは病。俺が治してやる」



二人はパーデレの部屋で争う。




バリン!




調度品が壊れる。




その時。




五右衛門はふわりと窓から外へと飛び出す。




ガタン




「あ」

「・・・何者ですか?」



日比屋父娘、そして美緒とパーデレのフロイスが部屋へと入ってきたのだ。



大河姫

こいつ、フロイスだったか。

幸い、日比屋了慶もフロイスも機嫌が良く、また助左は美緒の知り合いということもあり大事には至らなかった。




事情を知った美緒は呆れる。



「なんで、私に言わなかったの?一緒にいたのは五右衛門でしょ?」

「美緒様、それは勘弁して下さい」



助左は五右衛門に義理立てしてその名前を出すことはなかった。

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黄金の日日あらすじ第4話中巻「都へ」

永禄12年3月末。




フロイス、そして美緒と日比屋の娘である笛は堺を立って都へと向かう。




フロイスは信長と面会し切支丹布教の御朱印を得ようとしていたのだが、信長との面会が許可されたのだ。




助左が興味を持った「グローボ」も信長への献上品の一つである。




美緒の計らいで宗久から許しを得て助左も一緒に都へと向かっていた。




旅の途中、フロイスが「グローボ」を助左に見せ、聞きたいことはあるかと微笑む。



「日の本は・・・?」

「ジパング、マカオ、マラッカ、ゴア、ポルトガル、イスパニア・・・」


大河姫

伴天連はあまり好きではないが、フロイスは良い人そうだな。

フロイスはグローボを指さし南蛮諸国の場所を教える。



「これが南蛮の国々か・・・」

「貴方はダビデの像によく似ている(笑)」



フロイスは助左に好感を抱いている様子で、自身の古郷について教えてくれる。



「フィレンツェもネーデルランドも堺のようです」

「会合衆のように有力商人が治めておりました」



堺のように誇り高い市民による自治が行われ戦乱もなくやりたいことをやった。



今を楽しめよ

明日の日の定かならねば


しかし、そのフィレンツェもネーデルランドも大いに栄えていたのは五十年も昔のことで、現在は各国の支配下にあるとも。




美緒が不安気に尋ねる。



「堺の町も同じようなるのでしょうか?」

「私達人間には明日のことは何も分からない」



大河姫

俺には分からない。いつだってそうだ。自分を信じても仲間を信じても。未来は誰も分からなかった。
byリヴァイ兵長

二条城
普請現場


フロイスは二条城を評してこう語っている。



ソロモン王のエルサレムの殿堂の如し


信長は普請現場で陣頭指揮を執っていた。




一行は普請現場まで通され、フロイスは信長との謁見が許される。



「パーデレはいくつじゃ?」



「三十七にございます」



「ほう、儂は三十六じゃ」

「いつこちらに?」



「永禄6年(1563年)にございます」



「親族はポルトガルに?」

「もし、ゼウスの教えが広がらなければインドへ戻られるのか?」



「いいえ、例え信者が一人となってもこの地に残ります」



信長とフロイスの会見は終始穏やかな雰囲気であったが・・・。



「いや、ちょっとやめて下さい・・・」

「なんじゃ、ちょっと顔を見せぃ(グヘヘ)」



後方に控えていた笛を見染めた足軽が笛にちょっかいをかけていた。



「止めよ!」



信長は立ち上がり足軽の方へ歩いて来ると・・・。



「あーれー」



その場にいた者、みな息をのむ。




足軽の首が翔んでいた。



大河姫

助左の表情ww

フロイスはこの時の事を書き残している。



足軽の首は己に何が起こったか気付かぬ風で春の空に翔んだ


大河姫

フロイス詩人w

二条城


「銀の延棒十本、これは献上品のつもりか?」



信長の前にはフロイスからの献上品が置かれていた。




和田惟政が事情を説明する。



「このような献上品は返って非礼になるとは申したのですが・・・」

「せめて、彼らのお気持ちだけでもお受け取り頂ければ」



信長への献上品にしてはあまりにも質素である。和田惟政は信長の怒りを買わないかと不安気な様子で説明している。



「儂は金銀は受け取らぬ」

「その様なものを受け取らずとも朱印状は与える」

「朱印状の為に金品を受け取ったとあっては諸外国にも聞こえが悪い」

「献上品は南蛮の被り物とグローボで充分」



フロイスは信長の朱印状を得る事が出来た。




これで、少なくとも信長の庇護のもと布教活動が出来るようになる。



信長軍船


永禄12年(1569)8月。




信長は七万と号する大軍をもって伊勢の名門北畠家を攻めた。




この戦は先日の大筒を搭載した軍船が始めて実戦に投入される。




鉄砲と大筒と船を組み合わせた信長の海軍である。



大河姫

水軍じゃなくて海軍とな

信長が座上する旗艦には助左も水夫として乗船していた。



「お前は確か?」

「はい!助左にございます」

「まだ武士にはなりたくないのか?」

「はい!」

「ふん、儂の戦振りとくと見て行くが良い」



北畠方は約五十日大河内城で粘るがついに開城。




鎌倉殿以来の名門が硝煙の中に姿を消した。



大河姫

ああ、顕家、親房・・・。

二条城


永禄13年(1570年)4月14日。




二条城落成の祝賀が織田信長、足利義昭列席のもと盛大に行われる。




信長はこの祝賀に北陸の名門朝倉義景も上洛し参列するように促していたが、義景はそれを黙殺している。



大河姫

朝倉は言うほど名門ではない。

足利義昭は側近の一色藤長に「策」を打ち明けていた。



「信長を討つ」



義昭は朝倉浅井他、畿内の諸将を動員し信長を討とうと画策していた。




一方、信長もまた朝倉攻めの準備をはじめていた。



「春を待って朝倉義景を討つ」



信長の言葉に明智光秀が浅井長政にはこの件を伝えておくべきと進言する。








浅井長政には信長の妹市が嫁いでいる。




しかし、朝倉と浅井の付き合いは古い。




織田、浅井との盟約においても「朝倉を敵としない」という一文がある。




信長自身もそれは勿論分かっている。



「これは公儀の戦である」



今回の朝倉攻めは信長の戦ではなく「公儀、幕府」の戦である。




しかし、朝倉、浅井の長い関係を鑑みて「共に朝倉を討て」とは言わない。




ただ、黙って見ていれば良い。



「長政もそれしか道がないことは分かっているはず」



大河姫

天才にアリガチな誤り。人は論理では動かないのだよ。

確かに、信長の言う言葉にも筋は通ってはいるが・・・。




光秀はそれでも一抹の不安を感じずにはいられなかった。




この信長の「朝倉攻め」には今井宗久も関わることになる。



「殿は奇襲を致す」



電光石火、一気に朝倉を滅ぼす。




その為、荷駄隊を組織し護衛する余力がない。




浅井家の領内を通り鉄砲五百丁を木下藤吉郎の陣まで届けて欲しい。




今井宗久は当然その仕事を引き受けていた。

黄金の日日あらすじ第4話下巻「北へ」




堺にあるとある中華料理屋。



大河姫

もう完全に中華料理屋w

尼崎で負った傷もとっくに癒えた兼久ではあるが、何かをするでもなく飲んだくれている日々が続いていた。




この日も馴染み中華料理屋を貸し切り宴会を開いていた。




そこに、友人の茶人山上宗二がやってくる。



「おお!宗二!!」

「倅は乱心、娘は伴天連にご執心となw」



兼久は皮肉な笑みを浮かべている。



「信長が死ねば今井は終わり」

「堺の者は何故信長を憎まない?」



兼久は信長を嫌っている。




堺は信長から年貢やら矢銭やらと取立てられてはいる。




しかし。



「四月には伴天連に布教を許した」

「八月には銀山を宗久殿に任せている」

「十月は関所撤廃」

「物資の流れが驚くほど良くなった」

「宗久殿が肩入れするのも無理はない」



分かっている。




兼久も馬鹿ではない。



「親父は小賢しい裏切者!」

「我らは本来六角承禎辺りを支援すべき」



大河姫

家柄オタクかよ。

気付くと、その「裏切者」宗久が店に来ていた。




宗二は気を利かせて客を帰すと、自身も宗久に一礼して店を出て行く。



「ここは、今井宗久殿が来るような処ではな」




バシ




宗久は兼久をどつく。



「明日、越前へ発て」



宗久は信長の越前攻めの件を説明する。



「荷駄隊の護衛などしたことないので御免こうむる」



「行って信長の戦振りを見てこい!」



琉球丸


「俺の蓄え全部だ」



琉球丸の助左を石川五右衛門が訪ねて来ていた。




これから「命に関わる大仕事」なので、財産を信用できる助左に預けたいとやってきたのだ。



大河姫

助左は人気者。

仕事の内容を聞いた助左は驚く。



「木下藤吉郎様の陣に荷駄を・・・!」



助左は居ても立っても居られなくなり、その荷駄隊に加わることにする。




荷駄隊出発の直前。



「兼久様!私も荷駄隊に!許可は取ってあります!」

「ほー、ならば指揮はお前に任せる」



未だに酔っ払い気味の兼久は陣羽織を助左に着せて自分は助左の乗った馬の轡を取るというのだ。




配下の斉藤十郎が呆れ気味に助左に忠告する。



「それで良い。これ以上酔っ払いの戯言に付き合ってられん」



四月二十日。




信長は三万の軍で出陣。




二十三日。




元禄の年号は元亀に改元となる。




元亀騒乱が始まったのだ。




以上、黄金の日日あらすじ第4話「北征前夜」でございます。

黄金の日日感想第4話「北征前夜」

黄金の日日感想第4話「北征前夜」。二条城落成の祝賀の「同床異夢感」が面白かった。不世出の「天才」織田信長も類まれなる「商才」を持つ今井宗久も未来を見通すことは出来ない。




明日の日の定かならねば



信長の浅井長政への「信頼と誤解」は天才、もしくは「坊ちゃん」にありがちな罠であると思います。




秀吉や家康であればあり得ない判断であったかなと。




フロイスと信長の謁見の最初と最後の落差が良かった。




足軽の首を見て、フロイスは気合を入れ直したと思いますし、助左は首がヒンヤリとしたはずw。




そして、最後は宗久と兼久の父子関係。




兼久はアレだね。




若いのに考えが古典的。いや、これは親父への反発なのかな・・・!?

黄金の日日感想第4話「貸し借り」

「長政もそれしか道がないことは分かっているはず」



この時の信長の心境をもう少し深堀するとこんな感じでしょうか?



今回の朝倉攻めは将軍の命令、つまりは「主名」による公儀の戦であり、将軍家から見れば家来筋にあたる「浅井朝倉の不戦の誓い」よりも当然優先されてしかるべき。浅井家は当然朝倉攻めに加わるべきではあるが、我らも鬼ではない。今回の戦に加われとは言うまい。この事、浅井長政は「恩義に感じている」であろう。



大事なポイントは「恩義に感じているであろう」という処です。




信長の心境としては「貸しを作った」位の認識でいるんですよね。




さすがに、明智光秀は信長の話を聞いて「???」と感じたはず。




しかし、信長は一応主筋であること、また「浅井長政は義理の弟」であるという事実。




信長があまりにも自信満々であったこともあり「一抹の不安」が拭い切れないものの信長の意向を受け容れてしまう。




今も昔も変わらないんですよね。




信長のような人は結構いるの。




相手の立場に立つことが出来ない。




そーゆー人を上司に持つと中々大変です。



「お前、貸し作ったと思ってんの?馬鹿なの?」



何度この言葉を飲み込んだ・・・、いや、飲み込めなかったことかwww

黄金の日日感想第4話「首筋がうずく」

フロイスは詩人です。




足軽の首が春の空に舞ったとはね。




フロイスは当然信長に会う前のそのご性格や噂を調べていたはずです。




まだ叡山焼き討ちとか所謂「信長らしい」処は現れてはおりませんが、中々「難しいご性格」であるいう情報は得ていたのではないでしょうか。




勿論、万里の波濤を超えて遥か極東までやって来たフロイスには「覚悟」はあったはずなので、信長の性格がどうであれ行動は変わらなかったでしょうけど。




しかし、噂とはアテにならないものです。




信長との会見は終始友好的で穏やか。



「なんだ、信長氏、賢いし物分かり良いしいい奴じゃん!」


フロイスはそう感じたはず。




からのー。







フロイスは気合を入れ直したはず。




そして、昨年信長の前で相撲を取った助左は感じたはず。




自分の首が繋がっているのは運が良かったからだと。

黄金の日日感想第4話「また、父と子」

宗久と兼久の関係がまたまた面白い。




兼久は若いのに「古風」なんですね。




ま、親父への反発から余計に「古風」になっているだけかもしれませんけど。




今井家は宗久の代で大きくなった(らしい)ので、ちょっと乱暴な言い方ですが兼久は二代目とも言えるのではと思います。




意外にも二代目の方が「古風」なパティーンってあるんですよね。




親父は中卒立志伝中の経営者。




娘は国立院卒MBA取得の経営者。




娘の方がアタマが固い。




某、かぐや姫みたいに・・・?




分かります??




以上、黄金の日日あらすじと感想第4話「北征前夜」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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