武田信玄のあらすじ第36話「信長上洛」。塩。それは人が生きるために欠かせない物である。塩が取れない甲斐の国では毎年漬物を漬ける。それは戦国の世、山国の人々が生み出した生活の知恵であった。山梨県塩山市。その地名にも関わらず塩が取れたという事実はない。しかし、いかに塩を大切にしていたかが分かる史跡がある。臨済宗向獄寺。室町時代に造られた塀には、万が一に備えて塩が塗りこめられていたのである。

「塩送りなどいう言葉もあるますので、常日頃から塩を大事にするという国の人の心がけもこの土塀に叩き込まれていて、大量の塩がここで貯蔵されていたんじゃないかと。山国なので特に塩を大事にするという事と、さらに塩を保存する、また様々な形で利用するという事が当時から考えられていたんじゃないかと思います」(向獄寺:光木寿康氏)

武田信玄第36話上巻~調略戦~

我が子晴信は駿河攻めを前に北条殿と織田殿にお使者遣わし、まずは事の次第を申し上げたのでございます。特に、盟約を結びし北条殿へは真田殿を送り込み、甲斐のやむにやまれぬ立場を説明し、後顧の憂いを無くそうとしたのでございます。

→武田信玄(大河ドラマ)の感想第36話「信長の上洛」

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氏康と幸隆

「恐れながら申し上げます」

「此度の義信様謀反は今川家に端を発しております」



真田殿は「此度の駿河攻めは今川家が先に飯富兵部などと結び謀反を起こさせたのでやむにやまれず」と説明します。氏康殿は黙って聞いています。



「処で真田、武田殿は上杉輝虎の動きどう見ておる?」



氏康殿は駿河攻めの際に手薄になる北信濃について問います。幸隆殿は北信濃の守備は万全であると答えます。満足そうに頷く氏康殿。そして。



「西上野の首尾はどうじゃ??」

「西上野は某の守備範囲にてご懸念はありませぬ」



真田殿は自信ありげに答えます。それを聞いて益々満足気な氏康殿。



「では、我が相模との国境はどうじゃ?」

「そ、それは・・・」



氏康殿は北条家と今川家との長い絆について話します。北条家は初代北条早雲以来三代に今川家と縁を重ねております。一方で武田との縁は姫をもらい、また子供も成しているがまだ10年程であると。



「その方ならどちらに味方するのが良いと思う??」

「いや、誠に持って難しいお話しでございます(思案顔)」

「そうじゃ(笑)中々に難しいのじゃ」



真田殿は3つの観点から話します。



  • 縁を考えれば今川家に味方
  • 対越後を考えれば武田に味方
  • 天下を考えれば武田に味方


そう伝えますが。



「うむ!山猿の浅知恵とでも申しておこうかの(笑)」

「はは!では、御言葉に甘えてもう一つ山猿の浅知恵を・・・」



真田殿は尾張織田信長殿と徳川家康殿について話します。織田の意を受けて徳川が駿河を狙っている。もし、駿河が織田徳川の傘下となれば、相模北条家にも脅威があるかもしれない。



「是非、我が武田と協力し駿河を分国に!」

「富士川以東は我が甲斐、以西は北条殿に!」



氏康殿はにこやかに答えます。



「武田殿に「駿河には攻め込まぬように祈っておる」と伝えよ」

「もし、攻め込めば我が北条は武田殿を敵とするであろう」

「まず、祈りを込めて塩を止める」



暫く後、北条殿に嫁いでおりましたお梅は甲斐へと戻されたのでございます。

織田と徳川

「此度、武田様姫君お松様と我がお館様の嫡男奇妙丸様との婚儀喜ばしく存じ上げます!」



勝頼に嫁いだ雪姫様がお亡くなりなり、織田殿は新たな縁として晴信と恵理殿の間の娘お松と信長殿ご嫡男奇妙丸様との婚礼を整えました。ただ、お二人はまだ幼く、実際の輿入れはまだ先の事なります。




この頃、信長殿は妻濃姫様の父斎藤道三殿を滅ぼした、斉藤義龍殿の息子龍興殿を滅ぼし、ついに尾張・美濃2カ国の太守となりいよいよ天下を伺っております。しかし、この頃はまだまさか信長殿が上洛するなどとは誰も考えていなかったのでございます。




一方、その織田殿の事実上傘下にある徳川殿の元には山県政景が使者として出向いております。



「盟約を先に破りしは、今川殿」



山県殿は駿河を攻めるにあたっては真っ直ぐ南下し駿府城を突くと伝えます。徳川殿もまた、機を同じくして遠江へと攻め込むと言います。



「儂は幼い頃、今川の人質であった」



徳川殿はわずか10年を経ずしてあの大国の命運が風前の灯火とはと、その栄華盛衰に憐れを感じていると嘆息します。



「まるで椿の花の散るが如く・・・」



また、今川領を分割するにあたり、その境を大井川とし、駿河は武田に、遠江は徳川にと確認します。山県政景もまたそれを了解します。



「我がお館様もそのように申しております。ただ・・・」



戦には時の勢いがある。もし、どちらかが境を越えたらどうするのか?同席していた家康殿の側近酒井忠次殿は、 熊野牛王符の誓紙でその境を約するべきと言います。しかし。



「それは、出来ませぬ」



山県殿は未だ今川領である駿河・遠江を分ける誓紙等は書けないと言います。家康殿もそれに納得し、もし境を越えた場合はお互いに誠意をもって対応する事にしようと約します。



「武田殿は良き家臣をお持ちであるな」

越後の動き

「北条の動きは分かった、徳川の動きも大きくは変わらない」

「あとは、越後の動きを止めるだけじゃ」

「真田!首尾はどうじゃ?」



真田は上杉輝虎殿家臣本庄繁長殿が謀反を起こす事を請け合います。晴信は、馬場殿に本庄殿が立つと同時に越後を攻めるよう見せる事を命じます。また、高坂殿には海津城から馬場の支援、そして晴信自身は越中一向宗と蘆名殿を動かし、上杉輝虎殿を越後に閉じ込める作戦を立案します。



「駿河攻めは、それを見定めてから」

「恐れながら申し上げます」



高坂殿は塩を止めの影響を懸念します。相模の塩も止まる以上早めに駿河攻めをした方がよいのではと。




晴信は塩については頭が痛い問題ではあるが、越中ルートを開拓していると答えます。



「これは、頭の痛い問題じゃな」



甲斐信濃領内では塩止め対策として塩の節約が徹底されています。各村で家々の塩を集め、それを分けております。




平三、平五、そして母とら。彼らの家は塩を出していなかったのですが、とらの弁舌で集めた塩は家割りにて分配される事になります。
(人数が三人と少ない平三一家は人数割りより家割りの方が多くの塩がもらえる)



「おっ母流石じゃ!」

「何言ってるだ!早く源助みたいに手柄上げんと、この世で極楽見れんぞ?」

武田信玄第36話中巻~信長上洛~

信長殿は生きている内に極楽を見ようとしているのかもしれません。この日は正に、極楽を見る思いであったようです。

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足利義昭

足利義昭殿。このお方は先の将軍足利義輝公の弟君でございます。出家をしておりましたが、三好松永らに兄が謀殺されるにつき還俗し織田殿の庇護を求めて来たのでございます。信長殿にとっては渡りに舟と申しましょうか、天の恵みにございました。



「義昭様と一緒に京の都に攻め上り15代将軍としてその座を整えまする」

「そちの言葉有難く思うぞ」



信長殿は家臣を集めると宣言します。



「よくわが手に玉飛込んで来たものじゃ!」

「京に攻め上り、天下を獲る!」



三好・松永らが擁立した足利義栄殿は傀儡であり、直系の義昭様こそ将軍である。義昭様を警護という大義名分を掲げ、尾張・美濃の軍勢残らず引き連れて上洛をすると言います。



「まだ、儂が上洛する等とは誰も思っておらぬ」

「事は秘密裡にすすめる」

「特に、武田信玄には気取られてはならぬ」

信長め!!!

「本栖の辺りは道を広げねばならぬな」

「刈り入れ終り次第工事開始します」



晴信は信廉と共に駿河攻めの準備を入念に進めておりました。そこへ、織田信長殿上洛の噂がある事知らせが入ります。



「兄上!織田殿の上洛は狙いは天下でございます」

「そのようじゃな」



晴信は焦りを感じますが、今はまず駿河攻めと言います。



「ここから都は遠すぎます・・・」

「愚痴を言ってる時ではない、相模越後への手立て万全か確かめよ」

「は!」

「少々急がねばならぬな」



信長殿は足利義昭公を頂き上洛します。道々の領主たちには「将軍警護のための上洛」と告げておりました。街道で信長殿に兵を向けたのは六角殿などごく少数にて、また、京に入ると三好・松永らは摂津方面へと撤退していったのでございます。




晴信は一人部屋へ戻ると怒りが抑えられません。



「信長め!京より引きずり戻してやる!!」



ふと、部屋を見るとそこには私の姿が。そのように怒りに震え人恨むは、己を蔑む事にて、その度に、己の中の光一つずつ消えまする。

武田信玄第36話下巻~お梅~

「申し上げます。御裏方でお方様お呼びにございます」

「如何なるようじゃ?」

「お梅様、お加減悪いとの事でございます」

戻りたくない

お梅は相模より戻ってから体調は悪化の一途をたどっております。お梅の傍らには三条殿がおります。



「義信が呼んでいるのでございます」



三条殿は義信が成仏出来ぬまま、この館を彷徨っていると言います。そして、子供の不幸は全て自分の罪であり、我が身に罰を与えて欲しいと言います。



「静かに致せ、梅が目覚めておる」

「父上、母上・・・」



梅が目を覚まします。仲良き夫婦を引き裂いてしまった事を嘆き、自分を恨めと言う三条殿に梅は優しく首を振ります。



「梅、じきに元気もでる。必ずや氏政殿元へ帰れる」

「父上、お願いがございます」



梅は幼い頃より、晴信に抱かれた記憶がなく、今ここで抱いて欲しいと言います。晴信は幼い頃はいつも抱いてやっていたぞと言いますが、それならその時のようにまた抱いて欲しいと。三条殿も重ねて願います。



「お願いにございます、梅の願いお聞届け下さい」

「分かった、久しぶりに抱いてつかわす」



晴信は梅を抱き上げると、そのまま庭を見たいと言います。庭先へ出ると梅は涙を流します。
そして。



「お願いにございます・・・もう相模へは御戻し下さいますな(懇願)」

「他国暮らしはもう嫌でございます・・・」

「父母のいるこの躑躅ヶ崎へ置いて下さいませ(涙)」



「よう分かった・・・何も知らず惨い事をしたの・・・」

「許せ・・・」



「今、梅は生涯で一番幸せにございます」

「長い間、父上に抱かれる事夢見て参りました」

「梅は、幸せにございます・・・」



「許せ・・・(涙)」



梅は晴信の腕に抱かれながらその生涯を閉じたのでございます。




この年、足利義昭様は15代将軍に御就きになり、信長殿がその後ろ盾となったのでございます。天下は急に騒がしくなりましてございます。




そして、我が子晴信はいよいよ西なる駿河へと動き出したのでございます。
今宵は此処までに致しとうございます。

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→武田信玄(大河ドラマ)のあらすじ第37話「駿河攻め」

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