武田信玄(大河ドラマ)のあらすじ第14話。水を制する者は天下を制する。釜無川は毎年のように氾濫し農民たちを苦しめた。この釜無川を治めようと晴信は大治水工事を断行した。水をもって水の勢いを削ぐ。晴信が用いた工法は自然の力を利用して洪水を防ぐという現代にも通じる画期的なものであった。信玄堤。

この20年に渡った行われた大規模プロジェクトは甲斐の国を豊にし、山梨県の農業の基礎を築き上げたのである。

武田信玄第14話上巻~絆~

信濃平定を間近に控えている天文19年(1550年)春。晴信の元へ珍しい客人が訪ねてきております。

→大河ドラマ武田信玄の感想第14話「尾張の異端児」へ

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信虎の使者

「許す、か」

「はい!」

「して、蘭、この書状には蘭に託した言葉があるとあるが?」



晴信があのお方を駿河へ追ってから8年。信虎殿からの手紙にはその事を許すと記載がされております。そして、京の都を目指すのだと。



「はい!お館様は駿河で兵を挙げるので今川を滅ぼ・・・」

「まて!それ以上話してはならぬ」



蘭は信虎様が滞在する駿河を滅ぼし、駿河、遠江、三河、尾張と天下を目指せという事を晴信に伝えよと言っていたのです。



「その話、誰かに話しておらぬな?」

「はい!晴信様にだけでございます!他言すれはお館様に殺されてしまいます」



晴信はもしその言葉が表沙汰になれば蘭は勿論、信虎も、そして現在信虎に従っている者も命はないと言います。



「父上にはこう申し伝えよ。晴信には甲斐が都にございますと」



蘭は不思議そうな顔をしますが、晴信は伝えれば分かると言います。

寿桂尼の懸念

駿河では信虎様が我が娘、於豊(おとよ)の看病をしております。於豊は晴信にとっては姉にあたり、今川義元殿に嫁いでおります。



「於豊、死んではならぬぞ」

「はい・・・」

「甲駿の絆はお主が結んでおるのじゃ。勝手に死ぬことは許されぬ」



信虎様は心配そうに娘、於豊の手を握ります。於豊は弱々しい頷きます。



「父上も晴信には苦労をさせられますね・・・」

「あの、小心め。信濃など獲っても天下は取れぬわ」



その頃、義元殿と寿桂尼様は先日越後の長尾景虎殿の元へ商人として入り込み、様子を探った後に帰参した山本勘助殿の報告を受けておりました。その際、勘助殿は長尾景虎殿に鉄砲を向けられておりました。



「ははは!勘助!鉄砲で撃たれたか!その時のその方の顔見たかったぞ!」

「はい。。。もはや命はないかと思いました(汗)」



寿桂尼様はその対面の際に金に糸目はつけぬので鉄砲を買いたいと言っていた事が気になます。当時まだ鉄砲は高価で貴重品。何百、何千などとは?



「鉄砲などは雨が降れば使いものにならぬ。長尾殿は雨の日は戦をせぬのか?」



勘助は長尾景虎はまだ若い(当時19歳)ゆえ強気なのかもしれないと言いますが、



「ただ、他国に幾つ鉄砲を売ったのかをしきりに気にされておりました」



寿桂尼様はその言葉に不安を感じたようです。



「母上!そのように怖いお顔をされますな」

「この義元、越後の山猿が考えている事など手に取るように分かります」



義元殿は奥深い北も地にいれば、他人が手に入れた物は自分も欲しいと思うものであり、何百何千は大げさにしても十丁やそこら引き渡せば小躍りして喜ぶでしょうと笑います。



「猫にまたたび!長尾に鉄砲玉じゃ!wwww」



その厚顔不遜な様子に寿桂尼様は不安を感じます。



「義元。そなたの高笑いは身を滅ぼしますぞ」



義元殿は口やかましい母、寿桂尼様にもう自分は子供ではないと言います。



「尾張の織田如きに手を焼いている。それもそなたの高慢が招いているのですぞ」



義元殿は流石に真顔となると寿桂尼様の問には答えず、勘助殿に晴信を北へ北へと導くように命じると、歌会があると出ていきます。



「勘助、そちはどう思う?義元の行く末じゃ」

「はは!今や駿河の国力は日本一。また、義元様は足利将軍家に・・・」



勘助殿は今川家は将軍家に跡取り無ければ吉良家、吉良家になければ今川家と言われるほどの名門でもあり、義元殿の前途には雲一つないと言います。



「自分の家をそのように褒めそやすとは。そなたも、他国の人間になりましたね」

「!?いえ、決してそのような(動揺)」

「よいのじゃ」



寿桂尼様は勘助殿は義元殿の命令で妻子を駿河に事実上の人質とされたまま、無理やり甲斐に行かされている事に同情し、この先甲斐が滅び、駿河に再び戻ってくれば駿河への情も戻って来るだろうと言います。勘助殿ははただただ平伏をします。




その数日後。



「於豊しっかり致せ!於豊!!(涙)」



父、信虎殿に看取られて於豊は亡くなったのでございます。

武田信玄第14話中巻~心の眼~

於豊が亡くなったという事は甲斐と駿河の絆が切れてしまった事を意味します。ただ、同じ頃その事を知らない晴信は信濃に残る小笠原長時殿、村上義清殿との戦について評定を開いております。この年、甲斐は例年以上に雨の多い年にございました。

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金目

「今年こそ小笠原長時、そして村上義清を滅ぼさねばならぬ!勘定奉行どうじゃ?」



評定では我が子信繁が勘定奉行に問いますが、



「村上まで攻め上がるのは無理にございます」



そう、先立つものがありません。装備品の更新、城下町の整備、釜無川の工事、家臣への恩賞、神社仏閣への寄進。どこもかしこも物入り、戦だけにお金を使うわけにもいかない。そう、飯富虎昌殿が勘定奉行の発言を補足します。



「そんな事は分かっている。じゃが、いつ小笠原・村上を滅ぼす?」



金がないのは分かってはいるが、いつまでも放っておくわけにもいかない。



「某(それがし)も金を使うのには賛成でござる」



真田幸隆殿は戦は金を使った方が勝つと言います。金をばら撒き敵方の諸将を寝返らせれば戦わずして勝てる。



「金目で戦など我が武田はしたことがない!」



信繁は幸隆殿の言葉に反論し、鬼美濃殿も同調しますが、幸隆殿は一人芝居で敵を味方に引き入れる方法を披露します。



「ささ。この金子を!」

「おお!こんなに沢山!」

「もし我が方の味方になってくれれば(ニヤリ)」



晴信は苦笑します。そして鬼美濃殿が一言。



「世も末じゃ(呆れ顔)」



鬼美濃殿は幸隆殿の迫真の演技に呆れ顔です。続いて、陣馬奉行の原晶俊殿が見通しについて発言します。もし、小笠原殿が籠る林城を落すのであれば田植え後の6月の出陣。秋口まではかかると思われるので、さらに戻り稲刈りをして、村上攻めは現実的ではないと言います。




そこへ、地震です。一同不安そうですが。



「やせ我慢は身体に毒にござる!」



真田幸隆殿だけは表へ出るのでした。



「よう揺れるの」



晴信は漠然とした不安を覚えます。

駆引き

晴信は一宮神社に願文を納めに行きます。勿論、本願は信濃守護職小笠原長時殿を滅ぼす事にございます。そこへ、於豊(おとよ)逝去の報がもたらされます。



「今川との絆切れたな」



晴信は重臣達を集め今後の対策を協議します。まず、駿河へ弔問の使者を立てることなどが話し合われます。



「絆切れたまま、甲斐を留守にするわけにはいかぬな」

「では、新しき絆を」

「うむ、だがこちらから動くのはまずい」



同じ頃駿府では義元殿、寿桂尼様、そして側近の岡部美濃守久綱殿が今後の事を考えております。



「都に上るにしても、甲斐を放ってはおけぬな。いっそこの機会に滅ぼすか?」



義元殿は信濃村上小笠原と甲斐を南北から挟み撃ちにする事を考えます。



「信濃衆と結べば北条が黙っておるまい」



長年の宿敵、骨肉の争いでもある今川と北条。もし、甲斐が今川の手に落ちるようであれば北条氏康はそれを見過ごさない。今川家としても思案のしどころであります。

釜無川

この年もまた雨が多い年にございました。釜無川は既に氾濫寸前といった雰囲気にございます。釜無川で進んでいた第一の堤、第二の堤が切れ、残すは竜王の堤だけだと知らせが入ります。



「源助。お主の家は竜王の堤のからは近いのか?」

「はい。竜王の堤が切れれば家は流されましょう」

「ならば、家へ戻ってやればどうじゃ」



甚三郎が亡くなってこの方、近習は源助が筆頭を務めております。源助の実家は釜無川のそば、竜王の堤の近くにありました。ただ、源助は帰らないと言います。心配ではあるが、家族は勿論、近隣住民は皆洪水には慣れている。そして。



「戦の前に、親には合わないようにしています」



源助は戦の前に親に会ってしまうと、生きて帰れない気がすると言います。



「父親の心配そうな顔など見たくはありません」

「そうか。よい父を持ったな」



晴信は自分の父信虎殿を思い出していたのでしょうか。



「父上!!父上!!!」

「あの声は次郎?次郎!どうした!」

「父上!竜王の堤が切れます!」



晴信は次郎の言葉を聞くと何か運命めいたものを感じます。すぐさま竜王の堤へと向かいます。




竜王の堤周辺は既に切れておりました。ただ、現場を監督していた飯富虎昌殿の活躍でなんとか近隣住民は避難して無事です。しかし。赤子の鳴き声が辺りに響いています。川の側の小屋からです。



「お願いします!あの子を助けて下され!!」



住民たちは口々に取り残された赤子を救ってくれるように晴信に願います。



「赤子が取り残されているのか?儂がいく!」

「お館様!危険にございます!!」

「次郎は竜王の堤が切れるのを見て、助けてやって欲しいと言った!」



晴信は次郎を通して神が赤子を助けるようにいざなっていると感じていました。
単身、小屋へ入ると。



「お館様!!!!」



小屋は潰れてしまいます。しかし!



「おお!お館様じゃ!」



晴信は赤子を抱えて潰れた小屋の上に立ちます。そして、今回赤子を救えたのは神が晴信に力を与えてくれたからだといいいます。また、今後何度でも堤を造り必ず釜無川を治めて見せると宣言します。



「有り難や、有り難や!」



住民たちは畏怖を込めて晴信を見上げて祈るのでした。この時晴信は「人を動かす」とは何かを知ったようでございます。

武田信玄第14話下巻~尾張の異端児~

「新たな絆を是非結びたく存じ上げます」



ついに、今川義元殿が動きました。側近の岡部美濃守殿を遣わし、新たな絆を結びたい旨伝えてきたのです。今川の意向が分かった以上、出陣をためらう理由はありません。

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金と幻

ついに晴信は小笠原長時殿の林城攻めを開始。まず、支城の乾城(埴原城)を攻撃。わずか五十の守備兵に対して三千を持って攻めます。この兵力差では敵方はただ逃げる事しか出来ませんでした。




そして。



「お主はこの村井城の城代として中々の腕を示したな」

「有り難きお言葉。ただ、甲州金をばら撒き過ぎました」

「いや、金で寝返るのであれば安上がりじゃ」



部屋では村井城城代の馬場殿、そして陣馬奉行の原晶俊殿が話しております。結局、ほぼ全ての小笠原陣営の豪族は寝返り戦闘はほとんど行われませんでした。



「陣馬奉行。お主の出番がないの」

「はは。今回私は達磨にございます」



そこへ、山本勘助殿が来城したとの知らせが入ります。勘助殿は鉄砲二十丁を持って来ました。



「十丁は義元殿より、あと十丁は堺で入手して来ました」

「よし!その鉄砲を一斉に林城へ向けて発砲するのじゃ!」



晴信は大量のかがり火を焚き、さらに鉄砲を一斉に発砲し鬨の声を上げさせます。



「なんという軍勢じゃ」

「お館様!武田勢は万にも迫る数!鉄砲もいったいどれくらいあるのか(汗)」



結局、小笠原長時殿は林城を脱出しました。晴信は一兵も失わずに林城を攻略したのでございます。

尾張の異端児




その頃尾張では新たな若き国主が誕生致しました。ド派手な着物と腹巻姿に刀を持ち1人の若者が葬儀が行われている萬松寺へ現れます。そして、焼香を鷲掴みにすると位牌に投げ捨てると寺を後にします。



「殿!!」



傅役でもある平手政秀殿は驚き信長殿を追いかけます。



「あのような醜態は許さませぬ!傅役の平手政秀、腹を切って」

「あのような葬儀はまやかしだ!!」



信長殿はそう言うと広間の縁側に座ります。父信秀殿が亡くなり、これより尾張守護代のお役目を引き続ぐ事になります。



「殿、せめてその出で立ちはおやめ下さい。織田家の恥にございます」

「平手。出で立ちの心配などより謀反の心配いたせ」



信長殿は今夜からそこらじゅうで謀反が起きはじめると言います。



「織田家は下剋上の家系。恥など気にせぬ輩に満ちておるわ」

「なんという事を」

「小言ばかり申すな。儂を信じよ。天下を獲ってみせるわ」

「戯言を申している場合ではございませぬ。今日よりは尾張の行末案じて下さいませ(切実)」



そこへ、信長殿の妻濃姫様がやって来ます。



「今日は御父上の御葬儀。笑顔は禁物にございます」



そう言うと濃姫様は妖艶に笑います。信長殿も何故か嬉しそうです。



「明日にでも今川が攻め込んでくるやもしれませぬ」

「儂が尾張守護代となったからには今川義元の息の根は止まったも同然じゃ」

「相模の北条、甲斐の武田ももはや都には登れまい!」



十年の歳月を経て我が子晴信はいよいよ、北信濃の村上殿に対します。父親との確執が我が子をここまで導いたのでございましょうか。




では、今宵は此処までに致しとうございます。

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