西郷どんのあらすじ第15話です。慶喜がやる気を出し、家定は将軍継嗣に慶喜を指名。さらに、南紀派(慶福派)を封じるため、御上の詔を得る事にも成功します。これで勝てるはず!しかし、井伊の大老就任、将軍家定薨去、そして斉彬にも病魔が・・・。衝撃の西郷どんあらすじ第15話

西郷どんのあらすじ第15話上巻~大逆転~

家定の意思は「将軍継嗣は一橋慶喜」となり、当の慶喜もまた井伊直弼の余計な動きがきっかけで「覚醒」した。



「行ける!」



阿部正弘の死去や大奥の一橋嫌いという壁を乗り越えて此処まで来た。しかし、相手は手段を選ばない井伊直弼である。




もいう「一手」決定打が欲しい。




吉之助と左内は京へ向かった。

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勅語

かねてから斉彬はこの将軍継嗣問題の決着の切り札は御上からの勅許であると考えていた。




月照もまた、その斉彬の意を受けて近衛忠煕と二人三脚で奔走してきた。そして、つにその「勅語」を得る事に成功する。



「世継は、英傑・人望・年長の3つを兼ね備えた者とせよ」



写しを見る月照はふと不安になる。



「一橋様とはありませぬな・・・」

「月照様!ご案じなさる事はございもはん!」



吉之助は自信ありげに言う。そもそも、今回の将軍継嗣問題は一橋慶喜と紀州慶福の一騎打ちである。慶福はまだ13歳であり10歳近く歳上の慶喜との差は歴然である。




吉之助も橋本左内も将軍継嗣は慶喜で決まりだと確信していた。

大老井伊直弼

安政5年(1858年)4月。篤姫を不幸が襲う。共に、穏やかな日々を過ごしていた家定が病に伏してしまう。そして事態はそれだけに留まらない。



「井伊掃部守直弼大老就任」



病の家定から任されたと大老に就任すると、将軍継嗣は紀州慶福と宣言する。慶喜の父斉昭や松平春嶽は猛反発するが、上意であるとにべものない。




そして、篤姫の元にぬけぬけと大老就任の挨拶に現れる。



「掃部守!上様に何をした!?」

「何も・・・ただ、上様の御意思を実行しているでけでございます」



篤姫はならばその遺書を見せよと迫るが、家定が自分だけに託したものであり御台所と言えども見せる訳にはいかないとにべもない。形勢は一気に逆転してしまった。




その知らせは京の吉之助にも届く。




近衛忠煕は事の経緯や今後の事を考え怯えている・・・。



「もうオシマイでおじゃる・・・」

「いったいなにが起こったとでごわすか!?」

「畏れ多くも勅語が書き換えられてしまったのです」



吉之助の問いに月照が答える。既に、御上にも手を回している事を察知した南紀派(紀州慶福派)は腹心の長野主膳を使い関白九条久忠を篭絡し、勅語を変えたのだ。



「年長」



を消し、



「おにぎやかに、協議を尽くして選べ」



という意に変えてしまった。これでは例え、慶福を将軍継嗣としても勅許に背いた事にはならない。左内もガックリと肩を落とす。




西郷どんのあらすじ第15話はまだまだ続きもす!

西郷どんのあらすじ第15話中巻~敗北~

「兎に角!おいは薩摩へ戻りこん事を斉彬様へ報告しもす!」



吉之助はそう言うと単身薩摩へ向けて駆け出していた。今後の策を斉彬から得なければならない。まだ諦めてなるもんか・・・。

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薩摩へ

吉之助は休み間も無く走り続け、数日で薩摩まで辿り着く。直ぐに斉彬との面会を果たす。吉之助は昼夜を問わず走り続け身なりはボロボロである。



「・・・儂は信じなかった」

「じゃが・・・お前のその姿・・・」



斉彬は敗北した事を確信する。



「将軍継嗣は紀州慶福様と相成ったとでごわす」

「これから如何しもすか!?」



斉彬と吉之助はかつて初めて出会った狩場にいた。そこで、江戸表からの書状の内容を話す。



「どうやら集成館にも目を付けたようだ」

「儂の願いは砕けた」



井伊直弼はこれを機に一橋派を一掃しようとしていた。斉彬は唐突に農民達の様子について尋ねる。農民達の生活はまだまだ苦しいが、少しづつ改善されている部分もある。



「農民こそが国の礎」



斉彬はかつて吉之助が出し続けた意見書を全て読んでいた。吉之助の「農本主義」とでもいえる考え方に大いに賛同したのだ。



「西郷!お前の御庭方としての役割を本日をもって解く」



斉彬は1人馬首を翻すと戻って行った。

正助の言葉

吉之助は悄然として家に帰って来た。その様子から尋常ならざる事があった事を察した家族は何があったのかを尋ねようとはしない。




吉之助はただ一人、斉彬から預かった脇差を庭で眺めている。そこへ、正助がやって来る。正助は黙って吉之助の隣に座る。



「おいは江戸で人を殺めもした」

「じゃっとん、全ては無駄でごわした」



吉之助は苦しい胸の内を正助に語る。正助は黙って吉之助の言葉を聞いている。
そして。



「やっせんぼ・・・!」



正助は吉之助だけがいつも諦めなかったと話す。斉彬の藩主就任、正助父子を始めとするかつての斉彬派の赦免、そして、江戸へ行ってからは篤姫の輿入れに奔走する。



「吉之助さーだからこそ出来た事でごわす!」

「西郷吉之助っちゅう男はそう言う男でごわす」



正助の言葉は胸に響いた。ここで諦めていいのか?ここで諦めてしまっては斉彬が積上げて来た、そして赤山靱負始め多くの者がその命を捧げて来た事が水泡に帰す。




吉之助は城へ向かい走っていた。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第15話いよいよ最後の段でごわす!吉之助の言葉に斉彬公が奮起する!

西郷どんのあらすじ第15話下巻~斉彬立つ~

吉之助は城へと辿り着くと斉彬を大声で呼ぶ。警護の藩士に止められるがお構いなしだ。斉彬が部屋から出てくる。

卒兵上京

「殿!兵を出してほしいでごわす!!」

「たわけ!異国が迫る今御公義と戦など出来るか!!」

「戦をする訳ではございもはん!!!」



吉之助は斉彬に「上洛」を嘆願する。そう。江戸ではなく京へ兵を進めるのだ。斉彬の名望は日ノ本に聞こえている。




京で御上から幕政改革の勅許を得る。そして、勅命と武をもって幕府に改革を迫る。いつしか斉彬だけではなく山田為久はじめ家臣達も吉之助の言葉に聞き入っていた。



「まさかお前の言葉で決意が固まるとはな!」



斉彬は「卒兵上京」を決断すると、その地ならしに吉之助に京へ向かうように命じる。

反撃

また、江戸では大老に就任した井伊直弼が勅許を得ずに日米修好通商条約を締結。さらに、家定が薨去すると紀州慶福を次期将軍とする。篤姫が家定薨去を知るのは亡くなってから1月立ってからであった。篤姫にはただ一枚、家定が食べさせてやろうと言っていた柿の画だけが残された。



「上様に違勅をさすとは・・・!井伊直弼許すまじ!」



強硬な攘夷派の水戸斉昭は激怒する。正直、斉昭の「攘夷」は必ずしも、というか全く斉彬のそれとは異なるが、現状、井伊直弼に対抗できる大物は斉昭を置いて他にいない。




また、その事は一橋派巻き返しの一縷の望みをつないだ。



「朝廷は勅許を得ない条約締結に怒り心頭」



京都で左内からその話を聞いて吉之助は意を強くする。ここに精強な薩兵3000が入京し、御上の勅許を得れば・・・。




そのためにもその準備だ。




まず、入京の勅許を得なければならない。吉之助は腕が鳴る。




吉之助は斉彬の「卒兵上京」は永遠に起こらない事をまだ知らない。




安政5年(1858年)7月、斉彬は突然この世を去ってしまっていた。




以上、西郷どんのあらすじ第15話でごわす!

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