西郷どんの感想第40話「波乱の新政府」。廃藩置県と御親兵のお話し。明治政府のお歴々もここで西郷とお顔合わせ。やはりなぁ・・・全般的に「小物感」が否めない!あと、副題は「翔ぶが如く」へのオマージュ?かなと思いました。大河ドラマ西郷どんの感想第40話始めます!

西郷どんの感想第40話~廃藩置県~

後に「明治維新とは廃藩置県である」と言われるほどの大改革。今回の描き方だと「薩長」が廃藩置県に前向きな一方で「土肥」が戦を懸念してどちらかと言えば後ろ向き・・・。少々無理があったかなと感じる部分も・・・。

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新政府の畏れ

実際の廃藩置県に関しては「薩摩と長州」が秘密裡に事を進め不退転の決意をもって実行。
当時、



「廃藩」



の必要性に関しては中央政府にいれば誰もが認識はしていたんですよね。ただ、どちらかと言えば薩摩と長州が当初は乗り気ではなかった。




特に、薩摩藩は日本最強の軍事力を保持したままであり、薩摩で「国父」として隠然たる力を保持していた島津久光も所謂「中央集権化」に反対、というか伝統ある「薩摩藩の取り潰し」など賛意を得られる訳もないですから。




しかし、最も新政府が恐れていたのは・・・。



「西郷と不平士族が結びつく事」



ですな。




久光も勿論、脅威ではあるんですけど、最も警戒しなければならないのは維新第一の功臣西郷隆盛その人。




その辺りも多少触れて欲しかったかな。後の「西南戦争」への布石にもなるし。

御親兵と第二次対戦

西郷どんでも描かれていましたがこの頃、「職を失った」士族への対応に苦慮していたのは確かです。




そこで御親兵。




西郷からすれば少なくとも薩摩など維新で功のあった士族に「食い扶持」を与える事が出来るし、一方で新政府からすれば維新の原動力となった日本最強の「薩摩兵児」と「西郷隆盛」を東京政府に隔離する事が出来る。




薩摩藩の軍事力を薩摩から引き離す事が出来るワケですね。




結局この目論見は当初は成功(廃藩置県)しますが、後の西郷下野から西南戦争という悲劇への道を辿ります。




新政府の懸念は正鵠を射ていたという事です。




そして、この「士族問題」は「人口問題」に形を変えて日本を揺さぶり続けたように思います。




一般的には「海軍善玉」「陸軍悪玉」というセンテンスで説明される事が多い第二次世界大戦と敗戦ですが私は陸軍に同情的です。



「兵士=就職先」



なのだと思うのですよね。実際、海軍は精々3万~4万程度の将兵ですが、陸軍は早くも1938年には100万を超える兵力を擁しています。多くは農家等の次男三男で恐慌下働く場所もなかった。




彼等を吸収できる「就職先」が果たしてこの国にあったのだろうか・・・?




勿論、「勝てば官軍」よろしく中央の命令を無視して勝手に戦線を拡大したり、御上を愚弄(張作霖爆殺とか)したり、挙句の果てに「二二六事件」なのであまり同情し過ぎるつもりはないのですが。




しかし、それは御維新以来大日本帝国が抱え続けてきた、



宿痾



であり、日本陸軍だけにその責を負わせるのは酷な気が致します。




・・・なんだか西郷どんの感想から昭和へと話がぶっ飛びました・・・。




大河ドラマ西郷どんの感想第40話はまだまだ続きます。久光と大久保について。

西郷どんの感想第40話~久光の立ち位置~

大久保が西郷と久光を新政府に招くために勅使岩倉の随行員として鹿児島へ下向。久光と薩兵が結びついての反乱を恐れて・・・なんて言っていましたが前述の通り最も恐ろしかったのは、



「西郷と薩摩兵児」



がセットで反旗を翻す事ですね。勿論、久光も東京へ連れていければそれに越したことはないんでしょうけど。それにしても・・・!

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久光をどうしたいのだよ?

これも何度か触れていますけど、久光は当代きっての教養人であり、また多くの藩主の中でもカナリ、



「優秀」



な部類に入ると思います。
どうしても、



「芋ww焼き芋www」



と、ひー様におちょくられていた事、マザコンでネタキャラっぽい扱いもあったのでそうは見えませんけど。
(そう言えばあれ程チカラを容れていたお由羅はナレもなく退場でしたな・・・!)




まあ、西郷どんも大河ドラマですかね。




別にネタキャラにするのもアリと言えばアリ。




でもね。




途中明らかに久光に「大物感」出て来ていましたよね?




寺田屋騒動の時なんかは鎮撫使に自分も加えて欲しいと言う大久保に、



「一蔵、お前に仲間は斬れん・・・!」



と喝破して流石の差配をしております。




前回も、



「此れがお前達の望んでいた維新か?」



と、西郷に尋ねている場面はただ癇癪や対抗心で言っている様子はなかった。おお!久光がどんどん成長しとるんやな!




からのー!



「一蔵・・・待ってくりやえ(涙)」



もうね。




高低差ありすぎで耳キンですわ。




いったいこの久光君をどうしたいのよ?大久保との関係もこんな感じだったっけ??全般にちぐはぐなんだよなぁ・・・。




大河ドラマ西郷どんの感想第40話もいよいよ最後の段。江藤新平!!

西郷どんの感想第40話~江藤新平~

さて、江藤新平が西郷とご対面。まあ、出演は先週からでしたけど。迫田新平には申し訳ないんですけどやっぱり・・・!

江藤新平軽いなw

江藤新平は後に「征韓論論争」では西郷と行動を共にして下野。「佐賀の乱」の首領に担がれて非業の死を遂げます。




西郷とは浅からぬ縁のある人物なんですけど残念ながら扱いは軽そうですね。




比べちゃダメだとは分かっているんですけど・・・。




翔ぶが如くの江藤新平(隆大介)と比べちゃうんですよね。




翔ぶが如くの明治編を引っ張ったのは間違いなく江藤新平でしたからね。西郷どんでは三条公がなんだか重要な役回りを演じそうかな・・・?




因みに、廃藩置県を在京の知藩事にお知らせした時に三条公と共に明治天皇もおりましたがこれは親子共演でございました。




以上、大河ドラマ西郷どんの感想第40話「波乱の新政府」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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