西郷どんの感想第38話「傷だらけの維新」。上野戦争に始まり北越戦争に終わる第38話。会津や二本松の話題も聞こえましたね・・・。ゆきりんは抑えた演技良かった!大河ドラマ西郷どんの感想第38話始めます!

西郷どんの感想第38話~戊辰戦争~

冒頭は上野戦争の場面から開始。前回も触れましたが折角鬼才大村益次郎を出すのであれば有村俊斎との喧嘩とかは描いて欲しかったかな?・・・郷中の仲間達は唯一新七どんだけでしたね・・・。気を吐いたのは・・・!

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薄氷の勝利

大村益次郎の言う通り上野戦争事態は佐賀藩の「アームストロング砲」の威力もあり半日で決着が付きます。



「戦を知らぬ人に戦を教えてしんぜよう」

「この戦は一日、いや半日でカタが付く」



この後に及んでは大村益次郎の言う通りではあるのですが、此処に至るまでは気が気でなかったはずです。



「薩長土肥」



ご維新バスの最終に滑り込んだ佐賀藩(肥後国)。幕末の薩摩藩の軍事力は特に抜きんでていましたが、軍の近代化「装備」という部分では佐賀藩の後塵を拝していた。上野戦争で活躍した「アームストロング砲」も佐賀藩築地(ついじ)反射炉で精製されたと言われています。




結果的には倒幕に参加しますが、佐賀藩は「鎖国藩」とも言われその動性が他藩からはよく見えない。薩長からすれば「不気味」な存在だったと思います。




もし、佐幕派に付けば・・・。




御維新など大砲の前では粉々に粉砕されていたかも・・・?

長岡藩と河井継之助

武器には「佐幕」も「倒幕」もありません。その事を思い知らされたのが長岡藩との北越戦争。




ガトリング砲は米帝の南北戦争で初めて実戦に登場しますがその威力を如何なく発揮したのが長岡藩です。




家老河井継之助は自らガトリング砲を操ったのですが・・・!




出番はありませんでしたね。




折角「ガトリング砲」出すなら出演させてもと思ったんですけど、しっかり描く時間がないから、



「遠慮」



したのかなぁ・・・?
河井継之助は長岡の英雄ですからね。




大河ドラマ西郷どんの感想第38話はまだまだ続きます。後妻で子持ちのアイドルについて!

西郷どんの感想第38話~ゆきりん~

吉二郎は北越戦争での被弾が原因で亡くなります。後ほど触れますが、吉二郎と信吾の「戦」に対しての感覚は普遍的なものを感じますね。ここでは吉二郎の「後妻」園と柏木由紀について!

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意外と演技派!?

大河ドラマにアイドルが出ると結構な割合で叩かれます。



「ゴリ押しヤメロ!」



幸い!?




園を演じる柏木由紀は、



「鹿児島出身」



と、言う事もありそれ程「ゴリ押し」と叩かれる事はありませんでしたね。ゆきりん演じる園は「第29話 三度目の結婚」で初登場でご出産。ご出産場面は脚本家お得意の「ホームコメディ感」でゆきりんのわざとらしい演技も、逆にマッチしていて良かったのではと思っていました。




そして!!




今回はさらに良い味を出していましたねぇ・・・!




哀しみの表現。




出しゃばり過ぎず、抑え目な演技で夫を戦地へと送り、戻って来た遺髪を見て涙する場面。




良かったんじゃないでしょうか!?




お天気お姉さんよりも、地味で控え目な演技で細く長く活躍出来るバイプレーヤーになれる片鱗を感じる!本人は女優志望ではないのかな・・・?




さて、大河ドラマ西郷どんの感想第38話も最後の段。「戦争と劣等感」について。

西郷どんの感想第38話~戦争~

今回印象的だったのは吉二郎と信吾のやり取りですね。西郷兄弟は吉二郎意外の隆盛、信吾、小兵衛の三人は戊辰戦争で戦働きに参加。しかし、吉二郎は・・・?吉二郎の想いはオーウエルや三島由紀夫も感じていた「喪失感」なのかなと思います。

劣等感

私は「カタロニア賛歌」や「動物農場」「1984」で良く知られるイギリスの作家オーウエルが好きなんですが、彼がカタロニア賛歌の題材にもなっているスペイン内戦に参加した動機の一つには、



「第一次世界大戦に似ていたから」



という理由があるのは間違いないと語っています。オーウエルは1903年生れで大英帝国がカイザーのドイツ帝国と戦っている時は、まだ戦地に赴ける年齢にはギリギリで達していませんでした。また、当時の「進歩的な学生」は戦争に対してはシニカルな態度を取るのが、



「イケてる」



と、みなされていたそうです。
オーウエルも他の学生と同じように戦争に対しては、



「冷笑的」



に振舞っていましたが、戦争が終わり自分達よりも少々年上の元少年達が戦争について話をしているのを聞くと、



「自分達はもしかすると人生において大事な経験をしていないのでは?」



と、いう劣等感に襲われたと書いています。やはり、命のやり取りをして生き残った者にしかない「何か」を感じるのでしょうね。



三島由紀夫と言えば割腹自殺や楯の会など「右翼的・親軍的」で知られていますが、三島由紀夫自身は徴兵検査に引っかかって戦争には参加していません。




三島由紀夫の「身体を鍛える動機」や「右翼的・男性的」な行動はその劣等感から来ているとも言えると思います。




第二次世界大戦は「日本の完敗」ではありましたが、引揚者達の間ではやはり戦争の話になる事が多い。



「僕はニューギニアで・・・」

「え!?では安達閣下の・・・?僕はフィリピンですが弟がニューギニアでした」



こういった会話が日本のいたるところで為されていました。様々な事情で兵士不適格と言われて内地にいた人はやはり、感じるモノがあったと思います。




吉二郎もまた、



「戦の悲惨さ」



を、語る兄や弟を見て、この機を逃してはならないと感じたのでしょうね。



大河ドラマ西郷どんは細かいエピソードでは中々見所がある部分もあるんですけどね・・・!




以上、大河ドラマ西郷の感想38話「傷だらけの維新」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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