おんな城主直虎の感想第42話「長篠に立てる柵」でございます。今宵、ついに長篠の戦いが・・・。我が武田は織田徳川に対し初めて守勢に立たされました。やはり無念にございます。辛いですがおんな城主直虎の感想第42話始めます。

直虎感想42話「嗚呼長篠」

長篠の戦いにつきましては過去色々と記載をさせて頂きました。身びいきが過ぎる・・・と、お感じになられた方も多いかと思いますが、我が孫のを想う祖母の愚かなる独り言と寛大な心でご覧になって頂ければと思います。



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今宵は織田徳川殿のご様子中心語ります。

信長、人ではない

今宵久々に登場の信長殿。
先々週は氏真の「蹴鞠」をご堪能されておりましたが後ろ姿のみでしたらかなり久々の登場です。




言わずもがなではありますが、家康の嫡男信康には信長の娘徳姫が嫁いでおり、信康にとっては義理の父となります。
しかし。




やり取りのぎこちない事・・・!




これは後の「信康事件」への布石なのでしょうね。まあ、それは良いとして(良くもないが)信長の描かれ方が少々気になりました。



「私は人の子ですから」

「そうじゃな(笑)」



家康と信康の親子の会話からも分かります。



「魔王」



なんでしょうね。
信長が主役で描かれる際は意外と「等身大(光秀とはお友達とか)」みたいな雰囲気の時もありますが、主役ではない上に関係が「薄い」とやや極端な描かれ方になる場合がありますね。今回もまた御多分に漏れず「恐ろしい」尋常ならざる人のようです。




余談ですが、軍師官兵衛の「江口信長」と武田信玄の「石橋信長」がなんとなく、実像に近いような感じがしています。




秀吉の「渡信長」はちょっとカッコ好すぎかな・・・?

六左衛門と直之

「材木が足りん!!!」

「なら、切りましょう」



雪の字流石。
やはり、六左衛門と雪の字は良いコンビだ。これなんですよね。




能力は発揮しないと意味がない。六左衛門は徹底的にサラリーマン気質なんですよね。



「昨日と同じ明日が来ればよい」

「決まった事だけやっていたい」



一方でその人柄と槍働き意外の能力は高い。



「この者は木の切り出し得意ですが?」



この時六左衛門が考えていた事はこんな事だと思います。



  • 近藤様に無断で動いて後で怒られる
  • 木の切り出しに失敗して怒られる
  • 兎に角もう怒られたくない


雪の字はこう考えます。



  • 家臣の手柄は上司の手柄で近藤は怒らない
  • 仮に失敗しても元々なかったのだから怒られる筋合いはない
  • 以上、怒られる理由がない


まあその通りです。
仮に、文句言われてても雪の字は上記のように反撃します。しかし、六左は「理由なき怒られ体質」なのです。



「なんでお前はそんなに汗をかく!?」



先週は汗っかきや動きの鈍さを怒られていました。そう、怒られ体質の人が怒られるのに理由なんかないのです。でも、怒られ体質意外の人にはそれが分からんとです。




私は六左の気持ちが良く分かります。そして、雪の字みたいなタイプをいつも憧憬の眼差しで見ておりました。




信長に呼び出された時の様子が顕著でしたね・・・!




魔王信長を前にしてもまったく動じない雪の字。もはや、過呼吸で死にそうな六左。




私はどちらかと言えば、というか間違いなく六左タイプでございます。

弔い

此度、我が武田勢はもはや回復不能と言える程のダメージを負いました。馬場、山県、内藤といった武田の至宝とも言える宿将を失いました。




ただ、直虎殿がまず、



「長篠へ行きます」



と、いった理由が死者の弔いであった事誠に有り難いと存じ上げます。




・・・少々南渓和尚がバツが悪そうにしていたのは気のせいでございますでしょうか?




さて、おんな城主直虎の感想第42話「長篠に立てる柵」はまだまだ続きます。

直虎感想42話「宮仕えは辛いよ」

今宵、万千代が少し成長しました。



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「殺す!」



が決め台詞というか捨て台詞ですが、今宵は出ませんでしたね。万福が嬉しそうでした・・・!

万千代の成長と三者三様の指導

万千代の身勝手の原因が今宵明らかになりましたね。



「初陣じゃったのにのう」



万千代を甘やかしていたのは南渓和尚でござました!まあ、いつの時代も「祖父」は孫を甘やかしてしまうものですからね。



  • 大甘のじいじ(南渓和尚)
  • 厳しい直虎(母親)
  • 中庸の家康(学校の先生)
  • 正信(先輩)


みたいなイメージでしょうかね。難しいのは厳しいばかりでは潰れてしまったりひねくれ者になってしまったり、甘すぎると我儘ドラ息子になってしまう。今は「丁度良い」感じなのかもしれません。

潰れた家の強み

「流石、潰れた家の子」



と、言われるようになれ。本多正信は手柄を横取りされて怒り心頭に発した万千代に語ります。横取りした相手は酒井家の小姓です。
正信自身は、



「流石裏切り者!(褒め言葉)」



と、呼ばれるようになるつもりでいると語ります。また、万福もまた直虎が「井伊が潰れた家」である事を利用して、影響力を行使している事を話しますね。



「個性を活かし強みにしろ」



サラリーマンなら良くある場面ですね。



  • コネがない
  • 学歴がない
  • 技術がない
  • 口下手
  • 地味な部署で採用された


それは個性であり使い方によっては武器になります。逆に、傍から見れば「羨ましい」経歴も当の本人はそうは思っていない事もあります。



  • コネがある分、常に気を遣うし、成功しても「コネ」と言われる
  • 東大出ているのでちょっとミスすると「それでも東大出たの?」と失笑される
  • 技術がある分、人より難しい事をさせられ失敗すれば責任も取らされる
  • 口が上手いが「軽い」と思われ部下と同僚に嫌われる
  • 花形部署出身だけにプレッシャーが凄い


きっと、本日万千代の手柄を横取りした酒井小次郎もこれから苦労するはず。とは言っても、それをドストレートに伝えても中々伝わらないのも事実。




そこでノブですね。




潰れた家どころか、かつては家康の首を狙った裏切り者。そのノブが話すからこその説得力。勿論、ノブ自身が語っている通りまだ、



「流石!裏切り者!(褒め言葉)」



と言われるレベルにはなっていませんが、本気でそこを目指しています。また、家康が「見てくれて期待してくれて」いる事を信じています。だからこそ、万千代に伝わったのでしょうね。




年上の使えない部下かと思ったら、色々と学ぶ事が多くて逆に尊敬をしてしまう。




あれ?よくサラリーマン系のドラマにありそうな設定ですね。




つまり、戦国も平成も人間社会、宮仕えははあまり変わらないという事でしょうか。




おんな城主直虎の感想第42話「長篠に立てる柵」もいよいよ最後の段にございます。

直虎感想42話「子狸流石」

あまり、子狸の事は認めていない(堀川城の件とか政次の件とか許してない!)のですがやはり今宵は流石と感じました。
認める所は認めましょう。

家康式「人を動かす」

「槍の手入れがいつもとは違う」



家康は武具の手入れの行き届きがいつもとは全く違う事に。新しい誰かがその仕事をしたと考えて万千代を呼び出します。



「お前と万福であろ?」



家康は見ていたんですね。ただ、武器の手入れが行き届いていたからだけではないと思います。



「日ノ本一の草履番となる!」



そう、宣言して(天文の草履番には及ばないにせよ)天正の草履番としては日ノ本一となり、そして、「日ノ本一の留守居」を命じた事も繋がっていると思います。




万千代は契りを交わす覚悟で家康の元へ赴きました。




材木の敵を留守居で取ろうとして取れず、今度は、材木と留守居の敵を「色小姓」で取り返す覚悟でしたからね。




まさか横取りされた武具の手入れの件を自分達の仕事だと認めてもらえるとは・・・・。



「感動」



でも、これは分かりますよね。特に、地味に頑張っていたことや、もはや評価はないと思っていた事を認めてもらえると、まあ泣きます。




実は、大将に一番必要な「技術」は多分これだと思うんですよね。いや、技術というか、「マネジメントが好き」である事が大将の必須条件の一つである気がします。




というのはこの「マネジメント・人事」は必ずしもいつも当たるとは限らないんですよね。家康だって所詮狸で神様ではないので見込み違いや見逃しもあります。つまり正解もゴールもない。




それでも、「人事」や「マネジメント」が好きであればまた、次へ進めますからね。



「人事の家康」



その面目躍如といったところでしょうか。




そう言えば、最期「契った事にしよう!」というところなどは、万千代の立場と酒井をはじめ名門(徳川の中でね)出身の小姓たちとのバランスを取るよい策かとも思いました。




以上、おんな城主直虎の感想第42話「長篠に立てる柵」でございます。

今宵は此処までに致します。

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