おんな城主直虎の感想第43話「恩賞の彼方に」

おんな城主直虎の感想第43話「恩賞の彼方に」でございます。マネジメントの基本は義理人情と人事と評価!いよいよ終盤にございます。そして、嗚呼!甚兵衛!!長きに渡りお疲れ様でございます。おんな城主直虎の感想第43話!

直虎感想43話「人事と評価」

宮仕えの身としては、やはり気になるのは「人事と評価」でございます。「常に人事と評価を楽しみそれを肴に美味い酒を飲めて一人前」昔、誰かが言っていました・・・。これは結構深くて、「納得いかない人事と評価」に「不味い酒」を呑んでいる内は半人前で「偉い人」でも意外と出来ていない人が多いそうでございます。

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万千代の経験

「武功は浜松が圧倒的で釣り合いが悪い」

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榊原康政、本多忠勝、酒井忠次・・・。
槍働きを得意としている人間は圧倒的に浜松におります。

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ただ、翌々考えてみれば・・・。

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「徳川単体では武田に歯が立たない」

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訳で、つまり織田との良好な関係を構築してきた岡崎の貢献は大なのです。織田が3万の援軍と「馬防柵」という発想があればこその勝利。勿論、私達はその事に気付いていますが、万千代もまたその事を指摘すると同時に、褒美で報いる事が出来なくても、

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「殿が見ているという事を伝える」

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と、中々、十代とは思えない考えてに至る。
これは、前回、前々回と「草履番・武器磨き」と地味な仕事を家康が見ていてくれた事で、どれだけ自分が嬉しかったかを身をもって体験しているからですね。

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まあ、あまり「豆狸」を褒めたくはないのですが日の当たる、「松下の小姓」ではなくて、敢えて潰れた家の子として「草履番」からスタートさせた「狸の皮算用」が当たっているのかもしれません。

1+1=?

家康は万千代が作成した「天正のえくせる」を眺め、考えを整理します。それが朝までかかり、小次郎に「初めての朝」と勘違いされたのはご愛嬌。家康はその「天正のえくせる」のおかげで誰にどのくらい報いるべきかの判断の結論が出ます。

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「岡崎には泣いてもらう」

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そう。
人事と評価。
残念ながらいつの時代も「原資」と「椅子」には限りがあるのです。喜ぶ人がいれば、泣く人もいるのがサラリーマンウエイ。ただ、「誰を泣かせ」「誰を喜ばせる」かが評価者の腕の見せ所。一国一城の主であれば尚の事。

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「天正のえくせる」で上から順番に「そーと」して恩賞を与えるのであれば、ある意味では「公平」かもしれませんが、そんな仕事は万千代はおろか小次郎だって出来ます。それは「仕事や評価」ではなく、ただの「事務作業」です。

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限りある原資を傾斜をかけて配分し、しかも組織の力を活性化する。今回、浜松でも岡崎でもなく、「今川」に傾斜をかけて配分する事が、徳川家にとって最も高い「効果」が出ると判断したわけですね。

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ただ、「人事と評価」が面白いのは、

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1+1=無限

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の可能性がある一方で、

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1+1=0

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いや、時と場合によっては、

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1+1=マイナス

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になる可能性もあります。

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そこで大事なのが前述の「殿が見ている」なんですよね。
直虎の感想でも何度か申し上げていますが、

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「人は感情で決断し論理で正当化」

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します。
岡崎には「俺は見ている(織田家へ対応があればこその援軍!)」と伝え、今川に厚く報いる論理「瀬名は今川の係累&駿河攻め」を説明する。
そして浜松には「岡崎が納得している」ことと「重臣一同がの意見を容れた結果(お前たちの素晴らしい意見を容れたのだ)」と伝え同じく、駿河侵攻には「今川の力が必用」と論理を説明する。

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この辺りが流石、「人事の狸」といったところでしょうか。

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・・・これがドヘタなのが石田さんですね。まあ、その辺りは家康以上に長けている「猿」が機能している内は良かったのですが・・・。現在のサラリーマン社会、いや組織に属している人は誰でも同じですね。

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何時の時代も大切にしなければならないのは「気持ち」なんですね。我々が「人間である事を辞める」かAIが「AIがAIである事を辞める」事がない限り、この辺りがAIに取って代わられる事はないと思うんですが如何でしょうか・・・?

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さて、おんな城主直虎の感想第43話「恩賞の彼方に」はまだまだ続きます。

直虎感想43話「おとわが忙しい」

厳しい母親(直虎)、孫には甘いじーじ(南渓和尚)そして、バランスを取る先生(家康)と色々人生経験豊富な先輩(正信)。おとわはどんどん成長しているのに南渓和尚はすっかり孫を溺愛する爺さんですな・・・!

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直虎と南渓和尚

南渓和尚は万千代に将来的には「井伊谷」を治めて欲しいんでしょうね。いや、残念ながら?南渓和尚だけではなく、例えば母の祐椿尼もまた井伊家の再興を望んでいました。これが描くところは「お家再興を目指すは当たり前」という事なんだと思います。

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今回万千代は「材木の敵を薬で取る!」と考えますが、知恵を巡らせているとタイミングも良く「天正のぱわぽ(絵図)」の依頼が!
しかし、「クソ尼」に邪魔されては叶わないと松下を通して薬を貰おうと画策。

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南渓和尚はほくそ笑んでいそうですね・・・!可愛い「虎松」が知恵を回して奮闘しているのを。そして、「直虎」に邪魔されないようにフォローww。もう、ただのおじいちゃんですね。

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おとわだけが井伊谷の民の事「だけ」を考えている。ただ、これこそが家康が直虎を「信用している」部分なんですよね。

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・・・政治家の鏡のようなお方・・・!あるいは、ガンジー??マザーテレサ!?

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今回送られて来た薬を毒見もせずに飲んだことに万千代は驚きます。一度会った(正確には2度ですが)だけなのに何故そこまで信用するのか?

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「井伊谷の民の事だけを考えている」

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実は、この言葉は簡単には見過ごせない深い言葉だと思うのですよね。

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もう少し紐解いてみます。

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「井伊谷の民にとって徳川傘下にいる事は幸せだから自分に毒等盛らない」

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直虎はかつて武田信玄が井伊谷へと侵攻してきた時にあっさりと徳川を見限ります。そりゃそうです。だって、徳川弱いんだから。

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その場合は「武士の体面(名誉)」や「恩賞(知行や官位や金)」で動く人間の方がある意味では「信用」出来る事もあるんですよね。

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因みに、近藤は見事に「武士の体面」で動くタイプです。

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「(植林をすれば)近藤の松と言われますぞ・・・!」

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ああ、嫌だ嫌だ。
・・・私も所詮は体面や名誉に弱い俗物でございます。

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今の直虎を見ていると被る人物がいます。

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「地位もいらぬ、名誉もいらぬ、金も官位もいらぬ」

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来年の大河ドラマの主人公大西郷もそう称えたのではないかなと思います。

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さて、おんな城主直虎の感想第43話「恩賞の彼方に」もいよいよ最後の段でございます。

直虎感想43話「甚兵衛お疲れ様」

今宵甚兵衛が亡くなりました。
思い起こせば13話「城主はつらいよ」から30回、直虎を支えてくれました。

山の神は差別しない

木を切り過ぎた事で少々の雨でも崖が崩れます。甚兵衛(竜宮小僧に教えてもらった)はこのままでは井伊谷の土地がさらに雨に弱くなり、早急に植樹をする必要があると直虎に相談。

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「金がかかる」ので近藤は嫌がりますが前述の通り、

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「オトコの名誉欲」

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をくすぐり、そして「信長の茶碗売る」と脅しもかける硬軟織り交ぜた交渉術で許可を獲得!

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しかし。

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手足を動かすのは農民なんですよね。

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「オラ達の為に木を切ったんじゃなか!」

「やってられるかボケ!」

「今忙しいだ!!」

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これはまあその通り。

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「山の神様の前では皆等しく人」

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甚兵衛の最期の大仕事でしたね。

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皆分かっています。
直虎の時代から450年程経過した現在でさえ、自然の前では人間は未だ無力である事が多いです。

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ただ、それを近藤が言うよりも、直虎が言うよりも「オラ達が村長甚兵衛」が言う事で動くんですよね。

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その甚兵衛を動かしたのは紛れもなく直虎。

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「地位もいらぬ、名誉もいらぬ、金も官位もいらぬ」

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その直虎だからこそ、自分達井伊谷の民のために私心なく働いてくれているからこその言葉。

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最期の最期で大きな仕事を成し遂げた甚兵衛。

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私も「甚兵衛の松」であると思います。

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以上、おんな城主直虎の感想第43話「恩賞の彼方に」でございます。

今宵は此処までに致します。

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→大河ドラマおんな城主直虎の感想第44話「井伊谷のばら」

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→大河ドラマ「武田信玄」

→何故語られない?長篠の戦いが無謀ではないこれだけの理由

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