軍師官兵衛のあらすじと感想第47話「如水謀る」。官兵衛が「悪い表情」いや、「童のような表情」になっていく・・・!そして、盟友「安国寺恵瓊」との認識の相違が面白いですね。そう、もう官兵衛は「未来」しか見ていない。軍師官兵衛のあらすじと感想第47話

軍師官兵衛のあらすじ第47話「如水謀る」

家康の元へと逃げ込んだ三成は「五奉行」の地位を失い所領である近江佐和山へと隠棲する事になる。

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軍師官兵衛のあらすじ第47話上巻「三成失脚」

三成は五奉行の地位を追われて所領である近江佐和山へ隠居する。慶長4年(1599年)9月9日家康は秀頼に重陽の節句の祝を述べるため大坂城へ入る。




家康は伏見からこのまま大坂城へ住むつもりのようだ。もし、逆らうものがあれが好都合。それを口実に戦を始める算段であった。




官兵衛は「ある策」をもっておねを尋ねる。おねは秀吉の死後落飾し高台院と称していた。



「西の丸を徳川様譲り菩提を弔われては?」

「如水殿・・・もとよりそのつもりじゃ!」



おねは雰囲気が変わった官兵衛の様子に目を細める。



「家康殿が同じ城では淀殿はさぞ嫌がるでしょうね(笑)」



淀は家康を恐れそして心の底から嫌悪していた。おねはほどなくして大坂城西の丸を退去すると秀吉の菩提を弔うため京に住まいを移す。

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軍師官兵衛のあらすじ第47話中巻「最後の忠告」

家康は大坂城に入り天下人のような振る舞いをしている。三成と旧知の増田長盛は佐和山に三成を訪ねると愚痴を言う。



「今はまだ時期ではない・・・」



三成は長盛を慰める。そこへ官兵衛ががやってきたと知らせが入る。



「自分は中津へ帰るので挨拶に来た」



官兵衛はそう語るが・・・。



「石田殿・・・いったいどのような手段で徳川殿を倒すつもりか?」



三成はあまりに率直な言葉に面喰ってしまうが自分にはそのようなつもりは一切ないと語る。官兵衛は笑みを浮かべ続ける。



「石田殿と昵懇の上杉家の重臣直江兼続が謀反」

「これを征伐するため家康が東へ向かわせる」

「その間に大坂で三成は挙兵し家康を挟み撃ちにする」



三成は官兵衛の言葉にも平静を装いそのような事は夢にも考えていないと応じるが顔色は悪い。



「じゃが、止めておけ・・・」

「これは徳川も読んでいる」

「儂からの最後の忠告じゃ・・・(笑)」



三成は重ねてそのような意図は持っていないと言うが、



その万が一が起きた時は黒田殿はお味方頂けるのでしょうな?」

「・・・儂は隠居の身じゃ・・・(笑)」



官兵衛はそう言って笑うと佐和山城を後にする。




官兵衛は徳川にも石田にも着くつもりはない。しかし、長政は既に徳川方へに着く事こそが黒田の生きる道と考えていた。かつて官兵衛がその知略で秀吉を天下人へ押し上げたように自分は家康を天下人へ押し上げたいと。家康は重臣井伊直政を通して長政に栄姫の輿入れを提案していた。




官兵衛は当主は既に長政であり全て任せると伝える。



「父上は?」

「儂は儂の好きなようにやらせてもらう」



官兵衛はこれから起きる大動乱を予想しているのだ。その様子に光は「イキイキしている」と喜ぶ。




官兵衛は戦になった場合大坂に残る人間は三成の人質となる可能性が高い。善助と太兵衛を残すので慌てずに脱出するようにと伝える。




官兵衛は人に仕えずに自分の考えだけで動くのは初めてだったがこれ程楽しいとは思わなかったのだろう。



「それでは天下を取りますか?」



そう尋ねる光に、



「天下か・・・それもよいかものう・・・!」



官兵衛は秀吉の死後完全に吹っ切れていた。

軍師官兵衛のあらすじ第47話下巻「毛利」

官兵衛はは中津への帰還の途上で毛利家を訪れる。



「毛利の両川」



と、謳われた小早川隆景と吉川元春は既に亡く吉川広家と安国寺恵瓊が当主輝元を支えていた。



「おお!如水殿!良く参られた!」



安国寺恵瓊は官兵衛の来訪を喜ぶ。恵瓊も官兵衛と同じく、これから天下を揺るがす動乱が起こると考えていた。また、毛利は豊臣に着くと宣言する。




しかし、広家は渋い表情である。



「広家殿は大の石田嫌い」



恵瓊はそれでも、毛利は豊臣に着くという。かつて、織田信長亡き後豊臣の天下になると予言しその通りになった。広家は面と向かっては反論が出来ない。



「輝元様は如何お考えですか?」



官兵衛は若・・・くもない輝元に尋ねる。



「・・・儂は・・・大老としての職責を全うするのみ」



輝元の言葉は歯切れが悪い。




今度は恵瓊が官兵衛に尋ねる。



「豊臣の天下は儂とお主で創ったようなもの」

「・・・その天下を守りたいとは思わんか?」



官兵衛は笑みを浮かべその問いには応えず、



「自分は隠居の身、好きにさせて頂く」



と、言う。




中津へ戻ると九朗右衛門は、



「隆景様亡き後毛利は統制が取れておりませぬ・・・」

「いざ戦になれば毛利はバラバラになるという事」



九朗衛門の言葉にうなずく官兵衛。それも頭に入れて準備をしなければならない。




慶長五年(1600年)5月。




上杉に謀反の疑いありと善助が知らせてくる。そんな中で長政が思い切った行動に出る。糸を離縁して家康の養女「栄姫」を迎えた。これで黒田は徳川家康に付くと満天下に示した事になる。




いよいよ徳川軍は一路会津を目指した。そのタイミングで三成も挙兵する。江戸城にいた家康は予想通りの三成の行動にほくそ笑む。




そして中津では。



「九朗衛門!兵を挙げるぞ!」



中津城には兵は殆どいないが・・・?




以上、軍師官兵衛のあらすじ第47話「如水謀る」でございます。

軍師官兵衛の感想第47話「如水謀る」

官兵衛楽しそうですね。
光が、



「童のように(笑)」



と、言っていましたけど「悪童」ですな・・・!47話は長政の成長と恵瓊との認識の違いが良かった。

軍師官兵衛の感想47話「恵瓊と官兵衛」

かつて、備中高松城攻めの際に官兵衛と安国寺恵瓊は、



天下の秘策


を以て、秀吉を天下人へと押し上げました。




恵瓊と官兵衛の「機転」が無ければ中国大返しは不可能だった事でしょう。



「豊臣の天下は我々が創った」



と、考えるのも無理からぬこと。恵瓊にとっては人生で最も輝いていた時代であり今もその延長なんだと思います。




勿論、官兵衛にとっても、いや、おそらく秀吉にとっても、



「人生で一番輝いていた時期」



だった事でしょう。




しかし、官兵衛にとって「天下の秘策と中国大返し」は過去の想い出となっていた。




もう、過去ではなく未来を見つめている。
恵瓊はそのことに気付いていない。




これって、サラリーマン人生でもありますよね。




商品やサービス、研究に血道をあげた日々。自分の想い入れと同じ位想い入れがあるはず!




と、思っていた同僚や上司や部下が意外とそうでもない時とか。ちょっと寂しい気分になったり、逆に大して思い入れが無い自分を申し訳なく思ったり。




まあ、恵瓊と官兵衛では後の「恩賞」に差がありますけどね。




恵瓊は陪臣の身でありながら秀吉の覚えは目出度かった・・・。

軍師官兵衛の感想47話「長政の成長」

長政は良い武将になった。城井谷の悲劇あたりで一皮むけていましたけど、ここでもう一回り大きくなった感。



「かつての父のように家康を天下人へ押し上げたい」



長政の言わんとする事は分かります。実際、家康は長政の力は見込んでいたとは思います。ただ、「秀吉と官兵衛」のような関係までは行きませんが。




かつて、蜂須賀家から秀吉の養女となり黒田に嫁いだ糸が離縁され家康の養女が長政に輿入れとは隔世の感があります。




何度も触れていますがこの軍師官兵衛は、



「夫婦の在り方」



を描く大河ドラマだと思います。




長政と糸の関係が熊之助の件を境に無理矢理感が見えて、ちょっと消化不良だったのは寂しい気がします。それまでの関係がスゴイ良く描けていただけに。




以上、軍師官兵衛のあらすじと感想第47話「如水謀る」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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