鎌倉殿の13人あらすじと感想第13話「幼なじみの絆」。義仲と巴の関係性、いや、巴の義仲への想いを見聞きして、義時のシナプスは繋がった。そのキーワードが「幼馴染」でしたか。・・・幼馴染・・・?だったっけとちょっと思ったけど。鎌倉殿の13人第13話

鎌倉殿の13人あらすじ第13話「幼なじみの絆」

頼朝の浮気は
御家人たちをも巻き込む
大騒動となった。
源平の激突を目前に、
鎌倉に
亀裂が入ろうとしていた。


家族会議。



時政の突然の出奔に、りく、義時、実衣、そして全成が揃って時政の真意を尋ねる。


「いやんなちまったんだよ。後悔はしておらん」


時政の決意は固いようである。



同じ頃、頼朝は政子に時政に思いとどまるようにと伝えている。


「時政の事はなんとも思っておらぬ」

「もとはと言えば・・・」


ここで、言葉を止める。


「元はといえば?」


政子が追い込む。


「元はと言えば儂が悪い(やれやれ)」


「はい、お認めになりました(ドヤ顔)」


しかし、結局時政の決意は変わらなかった。後妻のりくと共に鎌倉を出ていくのだ。


「すまねぇな、京に戻りたいと言うお前の望みを断ってしまって」

「しい様、鎌倉殿の前で庇ってくれてうれしゅうございました」

「りく!(っぽ)」

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→鎌倉殿の13人キャスト表

鎌倉殿の13人あらすじ第13話上巻「行家頑張る」

鎌倉御所


この日、鎌倉に再び行家が頼朝を訪ねてきた。前回、頼朝は行家とは会わず体よく追い返したのだが、今回は対面する。


「国の一人や二つもらってもおかしくない!」

「もとはと言えば、儂が令旨をもたらした!」


行家は頼朝に「国をよこせ」と直談判に来たのだ。これまで何度も平家との戦に勝利しており、それくらいは当然という口ぶりである。



全てが出まかせではないが、随分と「盛っている」部分は義時が訂正する。


「こちらの調べてでは六度負けていると・・・」


頼朝は行家の「高慢」に呆れかえる。


「言わせて頂くが、義円を唆し戦で死なせた!」

「はっきり申し上げる!金輪際鎌倉に足を踏み入れないで頂きたい!」


「良いのか?木曽の元へ行っても?」


「痛くも痒くもなし!」


行家は顔を真っ赤にして出て行った。



しかし。


「行家殿はああ見えて公家との関わりも深い」


大江広元は、もし行家の「公家人脈」と義仲の勢力が嚙み合えば手強い相手であり、つまり平家打倒の手柄を横取りされかねないというのだ。



では、すぐに上洛するか?兵糧についてはある程度見込みがついてきてはいるのだが。





奥州藤原氏。


「奥州がある以上、鎌倉を空には出来ない」

「そう言えば、清盛を呪い殺したという男が都にいるとか」

「それじゃ!」


頼朝はすぐに呼び寄せるように命じる。


伊豆、北条館


「よ!」

「俺は帰らねぇぞ」


時政とりくは伊豆に引っ込んでからのんびりと暮らしている。都育ちのりくも野良仕事土いじりにも精を出す。



この日、三浦義澄、義村父子が時政を訪ねてきた。


「いい加減、鎌倉へ戻ってこい」

「鎌倉殿にモノ申したお前の評判は鰻登りだぞ」


「・・・そうか?(ニンマリ)」


時政は戻るつもりは無いようだが、自身の評判が良いと聞くとまんざらでは無さそうだ。



また、義時の話題も出る。


「江間で小四郎を見かけたぞ?」

「ああ、八重の元を度々訪れている」

「振られたんではないか・・・?」

「それがな・・・」


江間の地は義時の領地となっている。


「ちょっと近くまで来ただけですから!」

「これ、どうぞ」


義時は海鮮を八重が座っている縁側の隣に置く。


「お口に合わなかったから誰かにあげて下さい」


八重は一人喋りで言いたいことを言って笑顔で去っていく義時を呆然と見つめている。


「・・・怖い」


信濃、義仲館


この頃、木曾義仲は頼朝と勝るとも劣らない勢力を誇っていた。



鎌倉で頼朝に「邪険」にされた行家は義仲を頼った。


「何故、都に攻め上らぬ!」


「平家は必ず倒す、が、今ではない」


義仲は北陸路の糧道を抑えていた。



都に米が入らねば平家は干上がる。その時期をじっと待っていたのだ。

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鎌倉殿の13人あらすじ第13話中巻「異変の兆し」

鎌倉御所


「木曾義仲が平家と和し、攻めてくるとか来ないとか」


武田信義が頼朝の元を訪れている。



信義は木曾義仲が平家と結んでいるという噂があると言うのだ。同じ源氏同士でもあり、そのような噂は俄かには信じられない。



義時は疑問を口にするが。


「来るとか「来ない」とか」

「兎に角、真偽を確かめられた方がよろしかろう」

「頼みましたぞ」


広元は真偽を確かめるために兵を送ることを提案する。


「真偽を確かめ偽りなら人質を出させる」

「断れば、そのまま攻め滅ぼす」


そこに、都から秀衡調伏の為に呼び寄せた僧が到着したとの知らせが届く。



頼朝は喜んで迎えに出向くが・・・。


「お前か・・・(ガッカリ)」

「よくぞお呼び下さいました!」


旧知の文覚であった。



後白河院の後援もあり、随分と羽振りが良くなっている。早速、全成が調伏に勤しんでいる寺へと向い共に調伏に励むことになる。



木曽の件は取り急ぎ、誰かが軍勢を率いて真偽を質すことになったのだが、「鎌倉殿」には兵はいない。



これも坂東武者が動員されることになるのだが。


「儂らは鎌倉殿の為ならなんでもするって訳じゃねえんだぞ!」

「舅に愛想を尽かされるようでは坂東武者の頭とは言えぬ!」


義時は頭が痛い。


「此度軍勢を率いるのは形だけ」


「それでも、軍勢を率いれば戦になるやも」


畠山重忠の冷静な言い分にも一理ある。



義時は取り急ぎ、言い分は鎌倉殿へ伝えるというのが精一杯であった。


「鎌倉殿への敬いが足りておりませんな」


比企能員が苦々し気である。



頼朝の周囲には側近が集まっていた。



比企能員、大江広元、安達盛長、義時、そして、梶原景時。


「本日集まった者はここに控えてあります」


千葉介常胤
土肥次郎実平
岡崎四郎義実
三浦介義澄、平六義村
和田小太郎義盛
畠山次郎重忠
江田小四郎義時


「兵を送るのは止めておきましょう」

「まずは使者のみ」


「使者は身内がよかろう」

「蒲冠者(範頼)としよう」


これに義時が帯同する事になる。


「お前さんも大変だね」


義時は上総介広常の屋敷を訪れていた。


「鎌倉殿には兵がありません」

「色々と気を遣っているのでしょう」


「俺に言わせればそれがダメだ」

「武士なんて者は強気でいけばついてくる」

「現に、おれは武衛のそういう所に惚れた」

「このままでは鎌倉は割れるぞ」


「その時、上総介殿はどちらに」


「・・・さあな」


義時が屋敷に戻ると義経が待ち構えていた。


「俺も連れて行って欲しい!」

「戦をしないとどうにかなってしまう!」


「戦をしに行くのではありません」


「お願い!ついて行くだけ(困り顔)」


「明後日の朝此処を出ます」


結局、義時は義経に根負けする。


比企の館


「よもやこのような事になるとはな」

「我らも同じ事をするのです!北条のように!」


比企能員と妻の道。



二人は北条時政が鎌倉を去った隙に、自身も北条のように「源氏とお近づき」になろうと考える。



丁度、二人には比企の尼の孫「里」と「常」がいる。



この二人は範頼と義経に娶せれば・・・。



能員は早速源氏の残る御曹司二人を呼び寄せ、引き合わせる。範頼は、意図を察して早々に引き上げるが、義経はすっかり里を気に入り深い仲となってしまい一夜、一夜と半日を共に過ごしてしまう。



義経が見ざめた時、既に木曽への使者は立った後であった。

鎌倉殿の13人あらすじ第13話下巻「義仲という男」

信濃、義仲館


範頼、そして義時と義村は信濃木曾義仲の屋敷に到着する。



そこには見知った顔が待ち構えていた。


「義仲は儂を粗略に扱わなかった」

「逃がした魚は大きいぞ!」


行家である。


「魚がしゃべるか?」


義村が呆れる。


「あんなお方でも叔父上だ」

「ちょっと行ってくる(苦笑)」


範頼は行家の元へ行く。



義仲は留守であった。



暫く後、現れた義仲は魚を手に持っていた。


「山国ではもてなすものないのでな」


火を囲み、義仲が釣った魚を焼きながら本題に入る。


「平家と結んでいるという噂があります」


「俺が北陸路を進んだのは東海道を進めば頼朝殿や武田殿とぶつかるから」

「答えになっているか?」


「鎌倉殿はその証に人質を出せと」

「行家殿ではどうでしょうか?」


義時の言葉に義村が突っ込む。


「あれじゃ、人質にならねえだろ」


「叔父上は渡せない」

「どんな男かは関係ない」

「俺を頼ってきた者を追い出すようなことはできぬ」


重苦しい沈黙。


「息子で良い」


「引き換えに何を?」


「何もいらん。これが俺の真だ」


義仲は嫡男義高に鎌倉行きを命じる。


「父を信じよ」

「はい!」


義高の表情に迷いは無かった。



ところで、義仲には巴という女がいつも近くに侍っている。


「中々良い女だな・・・義仲に惚れているのか?」


女と見ればチョッカイをかけないと気が済まない義村。巴は明らかに不愉快そうである。



義時がその雰囲気を察して謝る。



ただ、義時も義仲と巴の関係には興味があった。


「幼馴染だ」


既に「恋」は捨て、ただ、義仲に尽くしているのだという。それが自身の望みだとも。


鎌倉


頼朝は狩の帰りに盛長を伴い亀を匿っている屋敷を訪れる。


「久しいな!」


亀は頼朝の突然の来訪に驚く。


「?」

「!?」


なんと、そこには先客がいたのだ。



政子である。



すぐに屋敷を後にする。


「なんでこうなる・・・」


頼朝の嘆息に盛長はかける言葉もない。



政子は亀と会うのは初である。亀はやや面倒臭さを感じているようだ。


「家まで焼き払って、まだ足りない?」


「足りませぬ」


「では私、手を引きます」


「そうしてください」


「一つだけいい?」


「あなたの話を聞くつもりはありません」


政子の拒絶の態度を無視して亀が続ける。


黒髪の

乱れも知らずうち臥せば

まづかきやりし

人ぞ恋しき



政子は何がなんだか分からない。



亀が「和泉式部」の和歌であること、そしてその意味を教える。また、それは先日りくが「読むように」と渡した書物にもあった事を暗に示す。



政子は「和泉式部」位は知っているし、その書物もざっと読んだと抗弁するが、明らかに動揺が見える。


「伊豆の小さな豪族の家で育った行き遅れがさぁ」

「急に御台所って勘違いしてもしようがないけど」

「大事なのはこれから」

「自分が本当に鎌倉殿の妻としてふさわしいのかよく考えなさい」

「足りないものがあったらそれを補う」

「私だって文筆を学んだのよ」

「あなた、御台所と呼ばれて恥ずかしくな女になんなさい」

「憧れの的なんだから。坂東中の女の」

「そんなふうに考えたことあった?」


亀の言葉に返す言葉もない。


「ありませんでした」

「あの、、差しあたって何を読めば宜しいでしょうか」


江間、義時の家


頼朝が手をさすりながら屋敷から逃げ出してくる。


「噛むか・・・!?」

「鎌倉へ戻ろう」


「それが宜しいかと」


頼朝は亀に振られたため、今度は八重の元を訪れたのだ。しかし、手を出そうとしたら手を噛まれて追い出されたのだ。



その様子を義時がこっそりと見ていた。


「信濃の土産です。キノコです」

「毒はありません。あ、キノコはお嫌いでしたか?」


八重は義時の態度が解せない。


「なんで、聞かないのですか?」

「何もありませんでした!」

「安心しましたか?」


義時は穏やかなに微笑みながら答える。


「どちらでも良いのです」


義時は八重に振り向いてもらおうといった大それたことは考えていない。


「その背中に尽くす」

「私と八重さんは幼馴染なのですから」

「その気持ちを大事にしたい」


八重は義時の言葉に感じるものがあったようだ。


「・・・お勤めご苦労様でした」

「お帰りなさい(笑)」


以上、鎌倉殿の13人のあらすじ第13話「幼なじみの絆」でございます。

鎌倉殿の13人感想第13話「幼なじみの絆」

鎌倉殿の13人感想第13話「幼なじみの絆」。幼馴染の絆が深まる一方で、鎌倉殿と坂東武者との主従関係には揺らぎが見えますね。源氏同士の関係でさえ危うい。幸い、北条家の関係は雨降って地固まるって感じでしょうか?



あと、亀さん、私も亀さんの事は誤解しておりました。私程度で計れるような器の方ではなかった・・・。

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鎌倉殿の13人の感想第13話「源氏模様」

源頼朝
政治:88
戦闘:72
智謀:84
勢力:84



源行家
政治:64
戦闘:33
智謀:73
勢力:05



木曾義仲
政治:45
戦闘:90
智謀:20
勢力:83



こんな感じかな?



行家は戦は弱いものの、公家公卿のゲームの理論を理解している。ある意味では頼朝と行家のモノの見方は似ている。



行家の人脈や政治力と義仲の軍事勢力の歯車がガッチリハマるとやっかい。



であるのであれば確かに行家を鎌倉に「囲っておく」のは頼朝にとっても利があるんですけどね。因みに、行家はその辺りも計算していたはず。



しかし。



「俺が大将」



という行家の性格ですな。



頼朝はその「能力」をある程度は認めつつも関わりにはなりたくはないのでしょうね。うん、良く分かる。

鎌倉殿の13人の感想第13話「亀の生き方」

亀はまさに「自立した女性」の象徴として描かれていたのではないかと思う。



クソみたいな漁師の妻として生きていた亀。いつか機会が来るかもと人知れず「文筆」を学んでいた。・・・どうやって学んでいたかは分かりませんが、亀の夫、あるいは実家はそこそこ豊かだったのかも。



勿論、機会なんかは来ないかもしれない。
いや、来ないのが当たり前



しかし、
奇跡は起きた。
いや、機会は訪れた


「ついでに夫も斬っておいて!」


この亀の言葉を聞いた時は酷い女だと思いました。



しかし、今は違います。



亀はこの時、いや、実はずっと前から先を見ていたのです。頼朝にたまたま見初められたのは「偶然」かもしれませんが、その後は必然なのです。



一夜限りとならなかったのも、鎌倉に呼び寄せられて奥を取り仕切るようになったのも、りくが政子に渡した「書物」を読む機会を得たのもすべて必然。



それに引き換えですよ。



八重にしても、政子にしてもなんと物足りない。


特に政子


鎌倉殿に見染められ、御台所となる僥倖に恵まれたのに。
先輩女子(りく)が色々と気を配ってくれているのも無視。



「分かってないな」



ただ、亀の人生ゲームは多分此処までだったのではないかと思うのです。
阿保面の暴力クソ亭主から逃れて、高貴なお方の想い人となり、色恋や和歌に耽溺する



充分楽しんだ



あとは後身に譲る。
政子のゲームはここから始まる



「憧れの的なんだから。坂東中の女の」



先輩女子からの有難いご注進。



今回ばかりは政子もようやく聞く耳を持ちましたね。そして、聞く耳を持てば謙虚なのが政子の良い所!



さて、何から読み始めたのかな。

鎌倉殿の13人の感想第13話「幼馴染・・・?」

幼馴染ということにしましょう。



義時と八重が出会ったのは多分1~2回なので、幼馴染というより
初恋一目惚れの人といった方が良さげですが。



義時自身の想いはずっと変わってはいな・・・くもない気もしますが、一途なのは認めます。



勿論、八重からすれば残念ながらはっきり言って
怖いのです。



義時は自分の感情を上手く八重に伝えることが出来ない。伝える事、自身の気持ちを理解してくれれば少なくとも怖くはないはずだという確信はあったのでしょうが、それを伝える言葉を持たなかった。



図らずもその言葉を見つけた。
事例も。



巴御前が義仲尽くす様子と、その想いを知った時に義時のシナプスが繋がった。



「ただ、尽くしたい」



そんな単純な事だったのです。その事に気付いてから義時は自信を深めた。



「その背中に尽くす」



義時のその言葉を聞いた時に八重は
初めてこの男の為に何かをしてやりたいと感じたのはちょっとした皮肉を感じます。



以上、鎌倉殿の13人のあらすじ感想第13話「幼なじみの絆」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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→鎌倉殿の13人あらすじ感想第14話「都の義仲」