武田信玄(大河ドラマ)の感想第20話「200日の対陣」。大井夫人もおっしゃる通り晴信の雰囲気が変わります。湖衣姫を失った影響でしょうかね?元々知略には優れていましたが前半はゴリ押しも目立ちました。幸隆殿は出番増えそう。あと、今回のテーマは「家族の対比」だったかな?「山本家と飯富家」そして「百姓と武士」。八重の毒牙に絡めとられた飯富虎昌が心配。それでは武田信玄第20話感想はじめます。
武田信玄感想20話「晴信変身」
これまでの晴信は「知略」の片鱗もありましたが、あくまで「戦が主」「調略は従」といった感じであったと思います。しかし、ここへ来て「調略が主」「戦わずして勝つ」というまさに「武田信玄」の真骨頂が見えてきます。
[cc id=4173 title=”U-武田信玄”]
[cc id=4143 title=”U-総合”]
迫力
第20話は第二次川中島の戦い前後なので武田晴信は33~34歳。戦国時代であればもはや壮年といった感じですね。
[br num=”3″]
冒頭から山本勘助に託した策の返事を待つシーンでも虚空を見つめ扇を、
[br num=”2″]
「パチン、パチン」
[br num=”2″]
と、鳴らす姿には地獄の鬼美濃こと原虎胤殿さえ緊張感を持っていましたね。そして、晴信と信繁・信廉の違いも明確に描かれています。信廉はまだ「純」で「書生じみた面」が残っているんですね。信繁は晴信の考えを聞いて、流石は自分が賭けた兄上と感心。
[br num=”2″]
「怖ろしいお方(良い意味も半分位)」
[br num=”2″]
と、思ったように感じました。
一方で信廉はまだまだ良くも悪くも「青い」ですね。
[br num=”3″]
越後勢の北条(きたじょう・ほうじょうではない!)高広を調略にかけて、景虎殿に謀反を起こさせるもその北条は見捨てるという高等テクニックに、
[br num=”2″]
「そのようなやり方好きではありません」
[br num=”2″]
と、発言して晴信に叱責をされております。ただ、晴信、信繁、そして信廉の三兄弟は父も母も同じだからなのですかね?基本的にはお互いに言いたいことを言えているなと思います。
[br num=”3″]
・・・親子もこうありたいですね。
神憑りだが愚かではない
さて、晴信の著略にまんまと吊上げられた北条高広。あわれ単身春日山城に攻め込む羽目となった事に気がつくとあっさり降伏。
[br num=”3″]
因みに北条高広を演じているのは西岡徳馬さん。まだ「東京ラブストーリー」前ですね。若干カッコ悪い?役回りは貴重かも。
[br num=”3″]
ただ、史実ではこの北条高広はその後も何度か景虎を裏切っては帰参を繰り返します。武将としての力量は中々で各方面から一目置かれてはいたようですね。
[br num=”3″]
さて、景虎は神憑りではありますが決して愚かではありません。まあ、若いのにアンシャンレジーム(旧体制)に固執過ぎな感はありますが。晴信の意図を見抜き、北条高広を咎める事なく許します。
[br num=”2″]
「慈悲の心からではない。武田晴信の策に乗らぬため」
[br num=”2″]
まだまだ甲斐と越後の戦いは前哨戦ではありますが、調略戦は晴信が押しているようですね!
武田信玄感想20話「家族」
今回は家族のカタチもテーマだったような。山本家と飯富家の比較。八重・・・この、独蜘蛛め!
[cc id=2939 title=”adsense”]
山本家
ずっと駿河と甲斐の二重生活だった山本勘助。ただ、勘助自身は晴信と初めて会った時から運命的なものを感じていましたね。
[br num=”3″]
そして、個人的にも第7話で板垣とある意味で対決し命を賭して晴信と重臣達の亀裂を防いだ時に覚悟が決まったと思います。
[br num=”3″]
ただ。
[br num=”3″]
家族は駿河に留め置かれたまま。
[br num=”3″]
晴信は中々粋な事をします!
[br num=”3″]
家族を取り戻し屋敷を与えそして武田家重臣の列に加える。ここまでされればもう晴信の忠臣となる事は間違いない。山本一家の幸せそうな感じが良かったです。
[br num=”3″]
愛する妻きぬと息子勘一を見るたびに、
[br num=”2″]
「晴信への恩」
[br num=”2″]
を想い出すでしょうね。これもまた、ある意味では「調略」と言えるのかもしれません。
飯富家
般若が八重という事は既に家中では評判だったのですね。平三と平五は当然八重の事は知りませんからね。きっと裏方では有名だったのでしょうね。
[br num=”3″]
しかし、幸か不幸か晴信の耳にまでは届いていない。
[br num=”3″]
あの「八重」なので晴信の耳に入っても言を左右に逃げ切って、代わりに誰かが・・・!
[br num=”3″]
前回の「修験道」の時みたいに上手く誤魔化してしまえば、晴信の耳に入れた人間の命が危うくなる。まあ、八重も権力者ですし、甚三郎が自ら命をたったのも、きっと家族親類縁者に類が及ばないようにするためという事もあった気がします。
[br num=”2″]
※関連記事:→武田信玄第12話甚三郎死す
[br num=”2″]
さて、知らぬは当人ばかりなり。
[br num=”3″]
既に、妻は勿論、弟の三郎兵衛はその事を知っており兄虎昌に言います。
[br num=”2″]
「お館様の耳に達すればただでは済まない」
[br num=”2″]
三郎兵衛がその件に触れるまでは明るい家族の日常が流れていただけに、ああ、皆知っているのかというのがなんともいえない暗い未来を暗示しているようでしたね。
武田信玄感想20話「百姓と武士」
最後のテーマは侍大将に出世した源助改め春日弾正殿と平三、平五の関係ですね。源助は武士に出世して、百姓の常識と武門の常識に挟まってしまった。でも、やっぱ良い奴だと思います。
お前も百姓じゃろ
これは織田家等一部の大名(織田軍は雇われた傭兵が多かった)以外は皆そうです。
[br num=”2″]
[br num=”2″]
この大河ドラマ武田信玄でも戦の評定がある時は必ず、
[br num=”2″]
「田植えまでには・・・」
「稲刈りまでには・・・」
[br num=”2″]
と、戦の期間が限定されています。
田植え稲刈り雪だるま。山深い甲斐や信濃であれば天候にも左右されますね。事実上、大軍を動員出来る期間はかなり限られています。
[br num=”3″]
しかし、第二次川中島の戦いは200日及ぶ長陣。
[br num=”3″]
主戦力は武士や傭兵といった職業軍人ではなく百姓なのですから田畑が気になります。しかし、陣中を逃げ出す事は重罪。
[br num=”3″]
こういったことは「当事者」ではない方の心は痛まないんですよね。元から武士であれば戦が長引いたのは仕方ないのだから我慢しろでそれ以上の感慨はないでしょう。
[br num=”3″]
ただ、百姓上がりの春日弾正は分かる。
[br num=”3″]
分かってしまうんですね。
[br num=”3″]
ただ、一方でそんな「百姓の道理」が評定や軍議ではほとんど顧みられることはない事も知っています。源助は平三と平五は守りますが、侍大将として百姓には「戦う事を」強います。
[br num=”3″]
百姓と武士に限らず、両者の間に立つ者は両者の架け橋になる可能性もありますが旗手を鮮明にしない場合には、
[br num=”2″]
「どちらからも裏切り者」
[br num=”2″]
と、思われてしまう辛さがありますね。
[br num=”3″]
以上、武田信玄の感想第20話「200日の対陣」でございます。

今宵は此処までに致します。
[cc id=4173 title=”U-武田信玄”]
[cc id=4143 title=”U-総合”]