武田信玄(大河ドラマ)の感想第41話「月夜の鏡」。今宵は八重と山県政景因縁の対決・・・!そして、八重に何かあった事を悟った三条殿の御言葉。今宵八重が語った事は後の、勝頼の悲劇、そして武田家滅亡への道を暗示しているかのようです。
武田信玄感想41話「八重 対 山県」
かつて、兄の飯富虎昌を謀反に走らせた「妖怪」八重。山県政景はこの妖怪を二度退治する機会がありましたが・・・。一度目はその甘さから、二度目は信玄により阻まれています。そして、三度目。最終章です。
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二度の機会
かつて、政景の兄飯富虎昌と八重は深い中となっておりました。虎昌殿のご趣味‥。
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いや。それは言いますまい。
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それはそうと、家中では既によく知られた話だったようです。
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※関連記事:→武田信玄21話下巻「般若が消えた」
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この時斬っておけば・・・。後の飯富虎昌の謀反への加担は防げたと考えていたと思います。
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そして、その後にも機会はありました。兄、飯富虎昌は切腹をしておりましたが、幽閉中の義信を救出に来た者の仲に女子が‥。そして、飯富虎昌が謀反を起こす前に八重が訪ねていた事も信玄に報告しています。
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※関連記事:→武田信玄33話上巻「東光寺にて」
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ただ、信玄はこれ以上事を荒立てたくはないと八重の件を不問にしています。勿論、晴信は八重ならやると確信していたでしょうね。
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この時不問としたのはやはり「三条への配慮」だったのだと思います。
三度目
そして、今宵はまさかの三度目。今回は武田家の事実上の後継となった勝頼の命を狙います。勿論、証拠はありません。
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いや。
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唯一の証拠と言えそうなものが山県政景が聞いた、
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「八重殿」
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という、刺客の言葉。八重が言う通り証拠としては弱いですが、信玄は八重が犯人であると確信しています。だからこそ、八重を閉じ込める事を決断。八重は一度そこから見張りを斬り殺して逃げますが、廊下で山県政景と対峙する場面。
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「そこの妖怪!!!」
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今度こそ昔年の恨みを晴らす時。八重は山県政景に自分を斬るように言いますが、その挑発には乗りません。流石。
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「お前の首を落とす御役目をお館様から頂く!」
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まあ、結果的にはその目論見は叶いません。
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「八重の首は落とさない」
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またしても、妖怪退治に失敗してしまった政景の心中察するにあまりありますね。
武田信玄感想41話「三条と八重」
41話では起きているのもやっとのご様子の三条殿。先が長くはない事は明かです。
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闇の部分
三条にとって八重は育ての親であると同時に、三条の闇の部分を凝縮したような存在だったのかなとも思います。ただ、八重がいたからこそ、三条は甲斐の暮らしでもなんとか正気を保っていたとも言える。
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八重は三条に命じられて動く事もありますが、基本的には三条の想いを先回り(時に先回りし過ぎるきらいも・・・)しています。例えば、おここの暗殺もおそらくは三条がそういうことを思う前にやってのけていると思います。また、今回の勝頼暗殺も三条殿からの指示ではありません。
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三条もいつも自分の側にいる八重が呼んでも姿を見せない事に何かあった事は察します。
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「八重の想いは我が想い」
「我が想いは八重の想い」
「八重の罪は、この三条が頂きます」
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多分、三条は勝頼暗殺を謀った事に気付いたんでしょうね。八重なら何を願う?
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因みに、三条は勝頼の暗殺を(積極的には)願っていなかった気がします。
(病気で死ねばいいのにくらいは思っていたと思いますが)
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「八重の想いは我が想い」
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と、いうのは八重への配慮でもあると思うのです。八重と三条は一心同体ではありますが、ズレはあります。
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例えば、三条は晴信を大事に想っていますし、ある部分では八重よりも晴信を頼っています。此間、労咳であることを晴信には話したものの、八重の前では、おそらくは八重に心配をかけまいと、労咳である事に気付かぬふりをしていたように。
信玄の配慮
信玄は結局八重を閉じ込める事には賛同しますが、首を落す事は認めません。
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これは山県政景はじめ家臣にはかなり意外だったと思います。信玄は湖衣姫にベタ惚れだった事は家臣の間でも有名でしたし、さらに、その湖衣姫との間の勝頼の事は非常に大事にしています。
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正妻とは言え必ずしも良好とは言えなかった三条にここまでの配慮をするのは驚きだったでしょう。
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ただ、これがこの信玄と三条の間の難しいところです。
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二人はお互いを決して嫌ってはいない。夫婦の事は夫婦にしか分からないという事でしょうか。
武田信玄感想41話「勝頼の悲劇」
さて、勝頼の暗殺には失敗したものの、決定的な証拠は残さなかった八重。この八重と山県政景の応酬は皮肉な事に後の武田家の斜陽と滅亡を暗示しているようです。
八重の独演会
「勝頼様が家督を継いで困るのは武田家重臣達」
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諏訪出身で、しかも義信事件を受けて跡継ぎとなっている以上、甲斐の重臣達との信頼関係を十分に構築する時間は無かった。大河ドラマ武田信玄では描かれませんが、おそらくは、信玄自身も勝頼の代は中継ぎという意味合いがあった気がしてなりません。
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二代続けて将軍家から一字を頂いていたにも関わらず、勝頼にはそれがありません。その辺りはやや長文ですが下記の記事にまとめております。
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※関連記事:→勝頼の悲劇前編~長篠の戦!~
※関連記事:→勝頼の悲劇後編~勝利を得るしかなかった~
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山県政景も口先では八重には遠く及びません・・・。正直、圧倒的に言い負かされていました。
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ただ、信玄は流石に八重を放っておくのは危険と判断し、閉じ込めます。山県政景と八重の戦いは・・・。
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戦術的には八重が優勢で、戦略的には山県政景との勝利といった感じでしょうか?
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以上、武田信玄の感想第41話「月夜の鏡」でございます。

今宵は此処までに致します。
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