武田信玄(大河ドラマ)のあらすじ第13話。甲斐の国主となってから10年。晴信は内にあっては国造り、外に向かっては諏訪、佐久、伊奈、小県の平定に力を注いだ。しかし、数多くの戦は信濃、上野などを刺激し、北へ北へと新たな敵を作っていく結果になった。戦が戦を呼んだのである。

晴信は30歳という若さで信濃のほぼ全域を手に入れると同時に、越後という甲斐にとっては最大の強敵を、目覚めさせる事になる。甲府から北へ160キロ。やがて晴信はこの地「川中島」にて12年間にわたる死闘を繰り広げる事になる。

武田信玄第13話上巻~次郎~

天文十八年(1549)年。晴信は再び信濃へと出兵しております。留守を守る三条殿は湖衣姫がいなくなったことよりも、晴信がまたしばらく戻らない事に不満気です。三条殿が部屋入ると次郎が庭におり、額から血を流しております。驚く三条殿と八重、そして侍女たち。

→武田信玄(大河ドラマ)の感想第13話「川中島への道」へ

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麻疹(はしか)

「母上!!庭へ落ちましてございます!」

「次郎!!みな近寄るでない!!」



三条殿は庭へおりると次郎を抱きしめる。



「母上、目がみえませぬ・・・」



三条殿は直ちに医師の立木仙元を呼び出すと次郎の容態を尋ねます。



「次郎の目が見えぬのじゃ」

「これは麻疹にございます」

「そんなことは聞いておらぬ!目が見えぬのじゃ!!」



立木仙元は次郎が麻疹に罹患していること、麻疹の斑点が瞳の近くに現れると光を失う可能性がある事を伝えます。八重は立木仙元を責めようとしますが、三条殿はやめさせます。八重と二人になると三条殿は言います。



「天罰じゃ」

「姫様。けっしてそのような事を言ってはなりませぬ」



八重は気落ちする三条殿にそのような事を言っては益々晴信の気持ちが離れると釘を刺します。

兄弟

悲嘆に暮れる三条殿の元へ太郎がやって来ます。



「母上。太郎がついています。私が次郎の目になります!」



太郎は三条殿を慰めます。三条殿は太郎の優しさに涙を流します。さらに、太郎はまた次郎を勇気づけます。



「次郎は男だ!母上を悲しませてはならん」

「はい」

「大丈夫だ。儂がお前の目になる」

「はい(涙)」

「泣くな!」



その様子を木陰から見守っていた三条殿は幼い兄弟の健気なやり取りにまた涙を流すのでした。

武田信玄第13話中巻~平原城攻め~

晴信は信濃平原城を攻めるため信濃上原城へと入ります。此処には、諏訪へと移された湖衣姫と四朗もおります。

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女心

「調伏」の一件以来諏訪へと移った湖衣姫は体調も良さそうである。また、四朗もすっかり元気になっていました。



「随分と顔色も良いようじゃの?」

「はい」



晴信は暫くは平原城攻めのためこの諏訪に留まると言います。諏訪衆は湖衣姫の帰還をとても喜び、また甲斐と諏訪の橋渡しでもある四朗をとても大切にしてくれていると言います。ここはかつては板垣が郡代を務めていました。ただ、その板垣もまた、幼い頃から晴信を守ってきた近習の甚三郎もおりません。



「その事でございますが」



湖衣姫は「調伏」の一件は本当に村上義清を調伏していたのではないかと言います。



「人の親になり分かった事があります」



人の親であれば同じく子を想う親の気持ちは分かるはず。その三条殿が四朗を調伏するなどとは考えられないと言います。



「あれ(修験道)は八重が呼んだのじゃ。八重が村上義清の調伏など」

「三条のお方様が命じたのかもしれません」



三条殿であれば、武田家のために村上義清の調伏を考える事はあり得る。晴信は湖衣姫が三条殿を庇うようなことを言うのを不信に思い訳を尋ねます。



「正直に申せば」



湖衣姫は裏方へと入ってから後、晴信を三条殿から奪う事ばかりを考えていたと言います。そして、三条殿から晴信を奪えば裏方に波紋が広がる。それはある意味では、湖衣姫にとっては父を奪われた復讐でもあったと。



「ただ四朗が誕生して自分の為すべき事が分かりました」



湖衣姫はもしかすると三条殿の方が裏方で孤独だったのではと言います。



「早く戦に勝って三条殿の元へと行ってあげて下さい」

「その方の想い無駄にはしない」

一計

そうは言ったものの平原左馬之助が守る平原城は容易に落ちる様子はありませんでした。徹底抗戦の意を固め城に籠っていると飯富虎昌殿からも報告があります。



「力攻めはならぬ。ここで兵を失いたくはない」



晴信は遠回りに囲み降伏を促す作戦を命じますが飯富殿の表情は冴えません。



「平原城は開城しますまい。皆、志賀城の事を覚えております」



晴信は天文16年(1547年)の佐久攻めと志賀城攻防戦で開城した志賀城の兵の首を悉く刎ねています。飯富殿は開城・降伏しても死ぬのみと覚悟を決めているだろうと言います。晴信も渋い表情です。




そして、飯富殿は太郎の件で相談があると言います。太郎は晴信が側室を侍らせていることを不正義と言っていると伝えます。



「世継の男子を沢山もうける事も大切な国主の務めと言っているのですが・・・」

「太郎は儂と三条の諍いを幼いころから見て来たからな(苦笑)」



これにも晴信は苦笑いをするのでした。




平原城は中々落ちません。現状は真田幸隆殿が攻撃の任務についていますが経過を報告に上原城へとやってきます。



「でかい図体で後ろあるくな!!!」

「は!」



苦戦の苛立ちを隠せないのか真田幸隆殿の部下の大男に文句を言っています。



「いやー!平原城は落ちませぬな!」



晴信に謁見すると状況を報告します。黙々と籠城を決め込み、そう簡単には落ちそうにないと言います。ただ、晴信の表情は先ほどとは打って変わって冴えています。



「平原城は落ちる」

「なんと?」

「それはお主次第じゃ」



晴信は諏訪衆から平原城に籠る平原左馬之助がその妻子を室賀の里に隠しているという情報得ます。確かに、徹底抗戦の籠城は妻子共々であれば中々決断できない。



「室賀の里にございますか」



室賀の里は真田庄に近く、幸隆は地の利にも明るい。そこで、一計を案じてその妻子を手に入れる事が出来ればそれを人質として平原城に開場を迫まる。



「お主の才覚なら出来ると思ったのじゃ。どうじゃ?」

「分かり申した!」

室賀の里

「善戦むなしく、平原城は落ちましてございます!」



平原城から平原左馬助の命でやって来たという武将は伝言と現状を伝えます。



「武田勢約一万がこちらへ迫っております」

「殿からは村上義清殿を頼り落ちるようにと」



平原左馬助の妻子は嗚咽をもらしますが、室賀の者は今は泣いている場合ではないと勇気づけます。そこへ。



「申し上げます!村上義清様の使者が参られております!」



村上義清の使者は大男でした。室賀の者は妻子を村上義清の保護下へ置いて欲しいと頼むと、葛尾城へ保護すると応えてくれます。
しかし。



「そこの男!平原城が落ちた時に城を枕に討死せず逃げてくるとは」

「いや、しかしこの者は村上様を頼るようにとの殿の伝言を伝えてくれたのです」

「そうか。なら役目は果たしたな。早々に腹を切れ!」



村上義清の使者の大男は平原左馬助の妻子を連れて去っていきます。残された平原城から落ちてきた武将は渋い顔をしていた。そう、真田幸隆である。

武田信玄第13話下巻~川中島への道~

平原城は開城しました。室賀の里へあらわれた武将は真田幸隆であり、村上義清の使者はその配下の大男でありました。これでほぼ、信濃は武田の手に落ちましてございます。

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はしゃぐ

「姫様!ついに平原城が落ちましてございます!実に目出度い!!」

「何が目出度いのじゃ。次郎の目が見えなくなったのも戦で多くの命奪うからじゃ」

「姫様、次郎様の目は病で見えなくなったのでございます」



気分が高揚する八重とは裏腹に三条殿の表情は冴えぬまま部屋を後にします。八重は侍女に命じます。



「旗を!ああ、もう差すところがないではないか・・・。信濃は武田のもの・・・」

「城増やさねば天下望めぬ。ああ、目が覚めたら甲斐の暮らしが夢であれよいのに・・・」



侍女と盛り上がる八重であります。




また、晴信は今回の件で功績の大きかった真田幸隆を労います。



「いやー!某にこのような才覚があったとは!!」

「それは才覚ではない。悪知恵じゃ!」

「成程!いやー美濃守殿には学ぶこと多い!有り難い!」



以前は仲の良くなかった幸隆と地獄の鬼美濃ですが、今はすっかり打ち解け、軽口を言い合う仲です。



「此度の真田の働きは見事であった!加増を致す!」

「ありがたき幸せ!」



晴信は久しぶりに甲府へと戻ってきます。この時次郎の目の事を晴信は知りません。

父になる

「お帰りさないませ」

「うむ」

「お話しがございます」



三条殿は晴信の袖をつかみ歩みを止めさせると、次郎が麻疹のため光を失った事を伝えます。晴信は驚き、医師の立木仙元は何をしていたのかと問います。



「立木の責任ではございません。既に手遅れでございました」

「そうか」

「申し訳ございません」



晴信は裏方で次郎を探します。次郎は眼帯をしながら庭で遊んでいます。その健気な様子に何かを感じる晴信。



「父上!」

「おお。次郎!いま帰ったぞ!」



目は見えなくても感じる物があるのでしょう。次郎は晴信に気が付きます。晴信は次郎を抱きかかえます。次郎から目が見えなくなってしまったことを改めて伝えられる晴信。



「うむ。目が見えないのであれば心の目を開くのじゃ・・・!」

「はい!」



その晩は珍しく晴信と三条殿、太郎、次郎そして松姫の家族5人が揃います。太郎は嬉しそうです。



「家族が皆で膳を囲むなど久しぶりにございます!いつもこうありたいものです!」

「ははは。太郎。正月にも家族そろったではないか?」

「!・・・正月は別にございます!」

「そうか(笑)」



その日、晴信は珍しく裏方で家族5人で休むことを望みました。次郎の目が見えなくなった事で初めて晴信は父親となったようにございます。何やら男親というのは難しいものにございます。

川中島への道

「武田が信濃を攻めたのは攻めやすいからじゃ?今川北条を攻められぬからな?図星じゃろ?」

「何も分かっておらん!我らが北を目指したのは海に出るためじゃ!」

「海?では越後とも戦われるおつもりか?」

「無論!」

「越後はここら四十里もある!わざわざ越後に首を差し出しにいくようなものじゃ!」



広間では真田幸隆殿と馬場信春殿が言い争いをしております。



「何を騒いでおる?」



そこへ晴信がやって来ます。馬場信春殿は信濃平定の暁にはさらに北へと進み越後の海を手に入れるべきと進言します。飯富虎昌殿は北信濃にはまだ村上義清、小笠原長時が健在で気が早いと窘めます。また、北信濃に詳しい真田幸隆殿は村上義清の葛尾城から一山超えればそこは善光寺平。越後は目と鼻の先であり危険だと言いいます。



「越後。長尾景虎か。信濃善光寺の近くであろう?」

「はい。川中島を抜ければ善光寺にございます」

「川中島とは善光寺平の先にあるのか?」

「いえ、善光寺平にございます」



晴信はかつておここの故郷が川中島であったことを思い出します。



「待たせたな。おここ。間もなく川中島へ連れて参る」



晴信はおここを葬った祠で1人語りかけます。




川中島は我が子晴信にとって生涯忘れえぬものになるのです。
では、今宵は此処までと致しとうございます。

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