武田信玄(大河ドラマ)の感想第12話「海の北条」。前回もそうですが「海の北条」と言う割りにはあまり北条氏康殿の出番は少なく・・・。個人的にしこの12話に副題をつけるなら「父と子再び」でしょうか。太郎の自我の目覚め。また「父と子」に関して考えずにはいられませんでしたね。

武田信玄感想12話「北条氏康」

北条氏康初登場の回ですね。当時44歳の杉様は一番色気がある時期かもしれません。私は当時関東民だったこともあり北条ファンでもありました。流鏑馬(やぶさめ)の登場も素敵です。

→武田信玄のあらすじ第12話「海の北条」はこちら

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父子の会話

多分、北条氏政だと思うのですが、氏康が、



「海は無限!己は有限!」



と、いった事に対して「海の幸は取り放題www」と、草を生やしたことに苦言を呈するシーンが印象的ですね。



「お主は損得勘定ばかりじゃが」



まあ、いつの時代も父と子は難しいものです。ただ、今川家や武田家と比べると、北条家は圧倒的に家族の仲はよろしいようです。これは、大井夫人も羨ましいと言っていました。

大悪党

この頃の関東甲信越の情勢を義元が語っていたのが中々面白かったですね。
しかし、もっと面白いのは長尾景虎。



「武田晴信等という夜盗」



そう、晴信はまだ長尾景虎の目には小賢しい「夜盗の大将」位に過ぎず、まったく大きく映っていません。一方で「美しき縦の流れ」を乱してその勢力を誇示していた大大名いや「極悪人」と言われるのが北条氏康。




この頃(1548年)から少し前の1546年、北条氏康はかの有名な「川越夜戦」で、十万とも号する関東管領上杉憲政率いる関東軍を、川越城に迎えてわずか八千程度の軍勢で撃破しています。




後に氏康と謙信直接対決もありますが、謙信を迎えてもそれに後れを取ることがなかった北条氏康。この大河ドラマ武田信玄での氏康は「超大物」扱いで嬉しいです。というか、大河ドラマ武田信玄以外では北条家は「キャラは立つがやられ役」といった感が強くて残念に感じる事が多い。まあ、戦国の終わりの象徴が小田原落城なので仕方ない部分もありますが。

武田信玄感想12話「父と子」

今迄も布石のようなものはありました。太郎の前で三条の方が泣いたり、また湖衣姫と晴信の祝言では八重がその様子を「敢えて悪意を込めて」見せていました。ただ、一方で晴信と一緒に野駆けに出たりと決して父と母どちらにより懐いているという感じではなかった。

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正義があるか!?

「側室並べ母を泣かせる父に正義があろうか!?」



この言葉に飯富虎昌は返す言葉もありません。
そう、晴信は無類の女好き(少なくともこの武田信玄では)なのです。この時太郎はおそらく八歳位(武田義信は1538年生)と思われます。




この回が重要なのは晴信と三条の方が太郎の前でいくら争っても、太郎は自我を見せた事はなかったんですね。はじめて見せた自我が。



「父に正義があるか!?」



この先を暗示するような話であり、そして太郎の愛らしさも手伝って、なんとも哀しいではありませんか。先の運命を知っているだけに(涙目)。




それと、その様子を見る飯富虎昌の表情。立派で「真っ直ぐ」な若武者に成長するように指導してきたのですがその成果が・・・。それはとりもなおさず晴信との対立につながるのではという心配というか予感というか悪寒というかを感じていそうです。




信虎と晴信の関係を知っている以上、想像せずにはいられなかったでしょう。そして、それを無言の演技で演じる児玉清さんも切ない。

信虎と蘭

もはやお笑い担当の感もあるこの二人。ただ、蘭の言っている、



「老人の独り言を毎日聞かされ」



と、いうのは分かる気がします!
ただ、前世紀で昭和だから許された台詞のような感じもします。今ならクレームが入りそうですね。




さて、皮肉な事に太郎が父晴信を「許せん!」と幼い心に思った頃、信虎様は晴信を「許す」事にします。



「あやつを・・・許そう!」



この三世代にわたる親子模様。父と子の対立を和解させるのは本来祖父の務め。信虎様はそれをする事はできませんがね。そんな事を感じました。

武田信玄感想12話「甚三郎から源助へ」

前半戦を支えてきた近習の甚三郎が亡くなってしまいました。甚三郎殿お疲れ様でございます・・・。

甚三郎逝く

おここを知る唯一の生き証人でもあった甚三郎が腹を切ってしまいました。甚三郎が腹を切ったのはやや唐突な感じもしましたが、



「三条の方様が招いた修験道を斬って生きてはいられない」



と、いった甚三郎の言葉を噛みしめると分かる気がします。そう、相手はあの八重ですからね。



「村上義清を調伏していた」



さすが、まったく動じない八重様。八重様に睨まれてしまったら、、、身内にもどんな不幸が訪れるか。



「あの世でおここを守る」



中々粋な言葉を残して逝ってしまいました。さて、これで晴信の近習は源助が筆頭となるんでしょうね。ここから甚三郎から源助へ。「色男」の交代となります。




以上、武田信玄(大河ドラマ)の感想第12話「海の北条」でございます。
大河姫



今宵は此処までと致します。

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→武田信玄(大河ドラマ)の感想第13話「川中島への道」